インフィニット・ストラトス~Z・G・G   作:鎧武 カチドキ

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この回では主人公の名前は出ません(なんでだよ)


一話

 

「フフフ…漸く…漸くだ……やっと届いたーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

とあるマンションの一室に少年の雄叫びが響く…まあ俺の叫び声な訳ですが

 

 

 

 

 

「あぁ…コツコツ貯めた小遣いとバイト代で漸く買えたこの『スーパーロボット超合金の真ゲッター1』と『S.H.Figuartsシャイニングウルトラマンゼロ』と『仮面ライダー斬月カチドキアームズ』!!いや~御三方はやはりかっこいいでありますな!!」

 

 

 

 

 

暫く箱を机の上に置き眺めて居たがふと机の上に置いていた一冊のラノベが視界に入った

 

 

 

 

 

「あっと…ちゃんと戻しとかないとな」

 

 

 

 

 

表紙に右手に刀を握った状態で機械の腕を展開している黒髪ポニテの少女とISと題名が書かれたラノベと三つの箱を持って自室の扉を開ける

 

その部屋の正面の壁には勉強机を改造した作業台が在りその右側に仮面ライダー・ウルトラマン・ゲッターロボ・ガンダムの四作品の小説とDVD&Blu-rayボックスをそれぞれ収めた棚が、左側にガラスケースに収めたフィギュアや仮面ライダーのアイテムを飾ったクローゼットが在った

 

作業台に箱を置いて部屋をぐるりと見渡す

 

 

 

 

 

「…この部屋も大分埋まってきたな……」

 

 

 

 

 

この部屋には俺が自分で買い揃えた物以外に友人やバイト先の先輩達からゆづって貰った物も有る為状態が悪かったりもするが完全に壊れてなければ何とか俺でも修理が出来た為一部屋が埋る程グッズが揃えられた

 

 

 

 

 

「…そろそろ棚を増やした方が良いかな?バイトのシフト増やすか?」

 

 

 

 

 

そう呟きながら部屋から出た瞬間もの凄い音と共に…俺は真っ白い空間に移動した

 

 

 

 

 

「……は?何処だ…ここ」

 

 

 

 

 

後ろを振り返ってもさっきまで居た部屋は無く変わりに裾が足元まで伸びたグレーのローブを目元まで深く被った人が立っていた

 

 

 

 

 

「おや…ここに人の子が来るとは…」

 

「アンタ…何者だ?」

 

「僕かい?ん~…君に理解しやすく言うなら神…かな?…元だけどね……まぁそこは如何でも良い」

 

 

 

 

 

自身を神と言ったローブの人と俺との間に突如水が噴出し小さな水溜りを造った

 

ローブの人はその水溜りを覗き込むと

 

 

 

 

 

「これは…」

 

「フム…君が住んでいたマンションの裏側だね」

 

 

 

 

 

小さな水溜りには俺が借りていた一室の裏側が映し出され数秒後にそこにタンクローリーが軽自動車の側面に追突した状態でマンションの塀を破壊し俺が居た部屋に突っ込んで来て俺はペシャンコに押し潰されたみたいだった

 

 

 

 

 

「………え?何…ドッキリか?これ」

 

「いや…残念ながら事実だよ」

 

 

 

 

 

ローブの人が指差す先には救急隊に運び出される俺が居たが…上半身のみしかなかった

 

それを観た俺は呆然と成りその場に座りこむ

 

 

 

 

 

「…本来なら君の様に死んでしまった者は此処とは違う場所で天国か地獄に送られるんだが…これも何かの縁だ。…私が君を違う世界に転生させよう」

 

 

 

 

 

そんな俺を哀れに思ったのかローブの人はそんな提案をして来た

 

 

 

 

 

「転生?それって…」

 

「言葉通りだ。君はこの世界で既に死んでしまったからこの世界で再び生を謳歌する事は出来ない……しかし別の世界なら問題無いんだ。それにもうすぐここは消える」

 

「別の世界って…いきなりそんな事言われても……それに消えるって……」

 

「フム…ん?これは…」

 

 

 

 

 

ローブの人が再び水溜りを覗き込むと事故現場に俺が死ぬ前に持っていたISのラノベが目にとまったらしく暫く独りでブツブツと呟きながら思案している様だったが数分後、ローブの人は古い用紙と羽ペンを懐から取り出すと用紙にサラサラっと何かを書き込み水溜りに用紙を入れると水溜りが虹色に光だした

 

 

 

 

 

「これでよし。さ、この中に入ってくれ」

 

「……え?」

 

「君の転生先は君が最後に持っていた本の世界だ。後、『ウルトラマンゼロ』・『真ゲッターロボ』・『仮面ライダー鎧武関連』を特典として向こうの世界を代表する物に使える様にしたのと……これは君が集めていた映像媒体のデータと僕からのおまけだ。向こうで初めて会った人に渡すと良い」

 

 

 

そう言いながらUSBを俺に渡し俺を引きずるローブの人……え?え?ちょっと待て……真ゲッターロボ!?

 

 

 

「ちょっ!?ちょっとまて!?」

 

「待たない。じゃ、頑張ってね~」

 

 

 

そう言って俺を水溜まりに投げ込んだローブの人は俺に向かって

 

 

 

「次は善き人生を!!僕の最後の友よ!!!!」

 

 

 

 

 

その言葉を最後に俺は水溜まりの中を重力に従うかの様に下へと落ちて行った

 

 

 

 

 

 

 

ローブの人側

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ……上手くいった様だね」

 

 

ローブを剥ぐとそこには白髪の少年の顔が有ったがその右側は既に色が抜け透明に成っていた

 

 

「……本当なら神しか使う事の出来ない神紙だったが…案外上手くいくものだね」

 

  

そう呟くと真っ白い空間に亀裂が走り始め上の空間からポロポロとガラス片の様な物が落ちてくる

 

 

 

「本当にギリギリだったね……でも、僕の最後の力は彼の物に成った……これで思い残す事は……有ったね」

 

 

 

困った風に苦笑しながら既に光が消えた水溜まりの前に座ると水面を見詰め

 

 

「彼がどんな新たな人生を歩むのか…それを見届けれないのが少し残念だ…だが彼には僕の残り少なかった力を与えた」

 

 

水面に映っていた彼の顔はもう消えかけていたがそれでも彼は微笑んでいた

 

 

「願うなら…僕の力も使って彼女を支えてやってくれ……」

 

 

その言葉と共に彼は消滅し……部屋も崩壊した

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