魔法科高校の星光の殲滅者   作:狩村 花蓮

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さて今回は、なのはとフェイトを出そうかなと思っております。が、読者様の中にはその展開に御不満を抱く方が多いかと私は思っております。がしかし、作者の好みによりこうなりました。読者の方々のご意向に沿えない形での登場となってしまうことをこの場でお詫び申し上げます。
では本編行ってみましょう!


第十話 入学編 Ⅵ

三人称side

 

シュテルたちは、風紀委員会での一件の後、正門前で待ち合わせをし、帰路についていた。その途中、深雪はシュテルと達也に質問をしていた。

 

「そう言えば、どうでした?風紀委員会の様子は。」

「あぁ、そこまで悪くはなかった。むしろ心地いぐらいだったよ。」

「えぇ、でも沢木先輩の苗字呼びの徹底ぶりは凄かったですけどね。」

「あそこまで必死になるということは、昔に名前のことでいじめにあったか何かしたんじゃないか?」

「その可能性はありそうですね。」

「もう、お兄様もお姉様も先輩のことをあまり悪く言わないで上げてください。」

「「悪く言ったつもりはないが(ですが)?」」

 

深雪は口元を覆ってしまった。肩が少し動いていたので、おそらく笑いをこらえているのだろう。

 

「そう言えば先ほど、母からメールがありました。というより四葉家からですがね。」

 

深雪たちの顔が一気に引き攣る。

 

「伯母上は何と言っていたんだ?」

「最近、反魔法師団体の動きが活発になってきているようだ、と。特にブランシュという勢力が着々と手を伸ばしてきているようです。」

「なるほど・・・・・・・・警戒するに越したことはないな。」

「えぇ、何も起こらなければよいのですが・・・・・・・・」

 

そんなことを言いつつ、いつもの帰路を歩いている三人だった。が、それは唐突に起こった。

 

「ん?これは・・・・・・・・?」

「どうした?」

「いえ、サーチャーに何か反応があって・・・・・・・・この反応は、人?」

「何?それは本当か?」

「待ってください。もう少し精度を上げてみます。」

 

シュテルは、トレーニングを目的に常に”サーチャー”と呼ばれる探知魔法を自分を中心とする半径1Km圏内に飛ばしている。(この魔法は街頭スキャナーには引っ掛からない。)

 

この魔法は”魔力の供給量の上昇に伴う情報特定の精度向上”という概念が存在し、想子(サイオン)の供給量を上げれば、最高で、達也の精霊の目(エレメンタル・サイト)に匹敵する精度を出すことができる。

 

シュテルはサーチャーの精度を最大にして、先ほど反応があったところを調べた。するとそこには、明らかに衰弱している少女の情報が見つかった。

 

「やっぱり人の反応です。数は2、両方とも衰弱が激しいです。このままでは衰弱死する可能性も。」

「分かった。シュテルはどうする」

「私はこのまま行きます。このまま放ってはおけません。」

「分かった。では俺もいく。」

「いいんですか?恐らく面倒ごとですよ?」

「お前が行くといっているんだ。それに、深雪も助けたいんだろう?俺に断る理由はないさ。」

「お兄様・・・・・・・・はい!」

「分かりました。では行きましょう。時間がありませんからなるべく早く!」

 

シュテルたちは足早に目標地点まで行くのだった。

 

 

走ること数分、シュテルたちは大きな廃工場前にいた。

 

「ここは?」

「どうやら廃工場のようだ。『何か』が行われていると仮定すれば一番怪しいのはここだろう。」

「お兄様、如何いたしましょう?」

「深雪はここで見張りを頼む。俺たちが万が一にも”敵”を逃がした場合はそれの確保を頼む。」

「分かりました。お任せください。お姉様もお気を付けて。」

「えぇ、勿論です。」

「さて、準備はいいな?」

「勿論です。」

 

 

シュテルはCADを取り出し、ストレージを入れ替える。それは汎用型ストレージではなく、シュテルの開発した唯一の魔法、流星弾丸の起動式が入っている特化型のストレージだった。

 

達也もすでにCADを取り出している。そして2人はCADを構え、目の前の正面扉に実銃で言う銃口部分を向ける。

 

するとシュテルが引き金を引いた。流星弾丸を発動したのだ。威力は最大。その威力は対物ライフルかRPGの威力と遜色ない。扉はその衝撃に耐えられず部屋の奥まで吹き飛ばされてしまった。

 

シュテルside

 

私は廃工場の正面扉を、流星弾丸で吹き飛ばしました。勿論威力は最大です。無音でRPGの爆発に等しい衝撃を受けては、頑丈な鋼鉄製の扉もなすすべがなかったようです。

 

そして私と達也が廃工場内に入ると、

 

「なんだ!?」

「敵か?」

「皆、武器を取れぇ!」

 

などと様々な声が聞こえます。その奥には、”全裸の少女”が二人、男たちに囲まれているのが見えました。

 

「・・・・・・・・この、ゲスどもが・・・・・・・・」

 

私は思わずそう口にしてしまいます。そして私は、正面にいる20はいるだろう男たちの方にCADを向け、引き金を引きました。

 

CADにサイオンが吸い込まれ、起動式が送られてきます。発動したのは流星弾丸。威力設定は0にしてあります。

 

なので男どもが死ぬことはありません。流星弾丸は男どもの首元に当たるようセットしました。私のCADの銃口から、その場にいた男たちに向けて光の管のようなものができます。

 

それは男たちに重なるように実体を持ちます。そしてそれはすべて男たちの首の急所に当たり、男たちの意識を一瞬で刈り取りました。

 

するとその瞬間、男たちのうちの一人が持っていた何かが私の足元に転がってきました。それは私の足元に当たると勢いよく煙を吹き出しました。

 

私は即座に収束系魔法で、その煙を一か所に集め、外に霧散させました。

 

「大丈夫か?」

「えぇ、問題ありません。ただ少し煙を吸い込んでしまいました。」

「そうか・・・・・・・・それにしても全く、お前の魔法の精度には驚かされてばかりだよ。」

 

達也があきれたように言います。しかしその顔は笑っていました。苦笑いというやつでしょうか。

 

「いえ、私にはこれぐらいしか得意なものがないですから・・・・・・・・」

「そういうものなのか?」

「えぇ。では達也、この変態どもの後始末は任せました。私は少女たちの方に向かいます。」

「分かった、何かあったら言ってくれ。」

 

私は男たちの後始末を達也に任せ、その少女たちのもとへ行きます。そして私はその少女たちに声をかけようとしました。

 

しかし、その少女たちは体を寄せ合い、震えています。恐らく、というか絶対に私のことを怖がっています。

 

仕方ないので、たまたま持っていた飴玉をポケットから取り出し、少女たちの前に出し、言いました。

 

「私は怪しいものでも、そこの男たちの仲間でもありません。名前はシュテル・シバ・スタークス。シュテルでいいですよ。あなた達のお名前は?」

「・・・・・・・・なのは、高町なのは。中学一年生です。」

「・・・・・・・・フェイト・T・ハラオウン。同じく中学一年生。」

「なのはに、フェイトですね。安心してください。すぐ助けが来ますから。」

 

私はそう言うと、近くにあったブランケットを2人に巻き、その場を離れました。向かう先は達也のもと。達也はすでに尋問を始めていました。

 

「どうです達也、何か聞き出せましたか?」

「二つほど聞き出せた。」

「一つ目は?」

「こいつらは反魔法師団体、ブランシュのメンバーの一組のようだ。」

「なるほど・・・・・・・・で、二つ目は?」

「先ほどの少女たちの家族について聞いた。奴隷として裏市場に流したそうだ。」

「そうですか・・・・・・・・」

 

なんと彼女たちの親はすでにいなかったのだ。この時代、裏市場は鳴りを潜めてはいるが、その規模と内容は、21世紀初頭に比べて比べ物にならないほどひどいものとなっている。

 

奴隷として流されたのでは、見つけることは不可能に等しい。しばらく考え込んだ私は、携帯端末を取り出し、電話を掛けました。その相手は四葉家当主、四葉真夜。

 

電話は数コールのうちにすぐつながり、その先で声がしました。しかしその声は四葉真夜の声ではありません。

 

「これはこれはシュテル様、どうされましたか?」

「葉山さん、大至急母につないでもらえますか?」

「かしこまりました。少々お待ちください。」

 

電話の応答をしたのは、四葉家執事筆頭の葉山 忠教(はやま ただのり)、主に四葉真夜の側近として四葉家のほぼすべてを取りまとめている凄い人です。

 

しばらくした後、四葉真夜は出ました。

 

「どうしたの?大至急の用事なんて。」

「母さん。私の頼みを聞いてほしいのですが・・・・・・・・」

「なんでも言ってみなさい。」

「今私は、反魔法師団体と思われるアジトを一つ潰しました。」

「えぇ!?けがはない?」

「大丈夫です。でお願いというのはですね、そこにいた”身寄りのない少女たち”の保護を頼みたいのです。」

「親御さんはどうしたの?」

「・・・・・・・・そのグループの構成員の話によると、”裏に流された”と。」

「分かったわ。すぐに人を派遣するわ。」

「ありがとうございます。母さん・・・・・・・・いえ、真夜お母さん。」

 

私はそう言って電話を切りました。そこに達也がやってきます。

 

「伯母上は何と?」

「すぐに人をこさせると。」

「そうか。で、あの子たちはどうする?」

「とりあえず本家で預かってもらいます。身寄りのない子だから、使用人としていろいろやってくれるでしょう。」

 

私はそう言って四葉家の使いを待ちました。その人たちはその後すぐに到着し、なのはとフェイトを連れて行きました。その時に何故かなのはは笑顔をこちらに見せてきました。

 

何故なのでしょうか?私はそんなことを思いながら、達也たちと帰宅しました。その時、私の体が不自然に動きが鈍くなったような気がしましたが、私はそれを疲れだろうと、無視しました。

 

その後、家へと帰宅した私たちは、各々のやりたいことをやり始めました。達也は研究、深雪は達也にコーヒーを、そして私はというと

 

私の部屋兼私個人のCAD工房で、私の愛機であるレイジングホーン、そしてルシフェリオンの調整をしています。基本的に学校へはレイジングホーンをもっていっています。が、有事の際にはルシフェリオンを

 

使う羽目になると思います。元々転生した時の特典としてもらったこのルシフェリオンは、いささかこの世界のCADのスペックとはかけ離れています。CADは魔法を起動式として一度読み込んでから使うその特性上

 

発動までに若干のタイムラグがあります。それでも0.1秒とかなのですが。しかしそれが実戦となると話は違ってきます。その0コンマの間のラグが命取りになるケースが多いのです。しかしこのルシフェリンは

 

そのラグがゼロに等しく、この魔法を使うと決めた瞬間に発動は終わっています。このルシフェリオン、使用者から想子を常に吸収しているので、CAD本体が魔法を発動するに等しい状態へとなってます。

 

なので使用者はCADにとってのアクセサリー、またはオプションに等しくなっている状態なのです。やはり神様というのは凄いですね。そんなわけで今はルシフェリオンの調整とメンテナンスを行い、新しいCADを作っています。

 

それは二つ、一つはつい最近作り始めたものです。エリカの持っていた刻印式の警棒型CADから発想を得て、硬化魔法に特化した特化型CAD、もう一つは超長距離射撃を目的として開発した、狙撃用汎用型CAD。

 

それぞれ、特化型CADをステブリッヒ 汎用型CADをアーミリッヒといいます。まぁまだ仮り付けですがね。それを作っている最中、私の部屋に置いてある通信端末がなりました。相手は葉山さんでした。

 

「どうしましたか?」

『いえ、先ほどこちらで保護した少女たちの件でお話があったのでかけさせていただきました。』

「そうですか。わざわざすいません。で、容態の方は?」

『特に目立った外傷はありません。内臓も特に異常は見られなかったと。しかし、精神的ダメージがひどいらしく、今は眠っています。』

「そうですか。分かりました。今度時間があれば、見舞いに行きましょう。」

『かしこまりました。その時期になったら声をおかけください。すぐに向かいます。』

「了解です。」

『それともう一つ、あの少女たちの親についてですが、母親の方は両方、取り戻すことに成功しました。が、どちらも父親の方はすでに死亡していることが確認できました。

 

そして母親の方についても、衰弱がひどく、とてもすぐに会える状態ではないそうです。』

「分かりました。後のことは母に任せると伝えてください。」

『かしこまりました。では、失礼いたします。』

 

画面が元に戻ります。葉山さんが切ってくれたのでしょう。しかし、あの煙を吸い込んでからというもの、どうも思考がまとまりません。

 

私は半ばやけになりながらキーボードを叩くのでした。




今回も短くてすいません。そして次回からは、摩利さん曰くバカ騒ぎの一週間である部活動勧誘の回が始まります。はやてたちに関してはもう少し後で、マテリアルズに関してはまだ出るかどうか決まっていません。ですが今回でなのはたちはだすことがことができました。

ではまた次回にお会いしましょう。
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