魔法科高校の星光の殲滅者   作:狩村 花蓮

16 / 18
今回は前から出すといって出さなかったあの人を出します。前回出すといって出さなくて本当に申し訳ありませんでした。以後このようなことがないように注意します。

ちなみに、お恥ずかしながら私ははやてちゃんの両親の名前を知らないので、今回出すのはでっち上げです。では九校戦編Ⅰ、スタートです。

2021/12/26流星散弾の名称をミーティア・シェルからミーティア・スプレッドに変更しました。


九校戦編
第十六話 九校戦編 Ⅰ


???side

 

夢を見た。私が知らない、夢を見た。夢には私を含めて三人がいた。でも私のことは、他の誰も気づいていない。

 

1人は茶髪のツインテールで、白を基調として所々に青い機械のようなパーツがついた格好をして、赤い水晶がついた杖を持っている女の子。

 

その子と相対している子は、茶髪のショートで黒を基調として、赤い意匠の入った戦闘服のような格好をして、青い水晶のついた杖と左腕に大きな爪のような何かを付けた女の子。

 

二人は互いに一歩も引かず、互いを見あっている。かと思った次の瞬間、二人はぶつかり合った。

 

なぜこんな夢を見たのかは分からない。けど、なぜか私は、この光景を、見た記憶がある・・・・・・・・

_______________________________________________________

 

シュテルside

 

「お姉様、起きてください。もう朝ですよ。」

「・・・・・・ん、深雪。おはようございます。」

 

あのブランシュ事件が収束してからいくらか日が経ちました。テロリストによって破壊されつくした校舎は元に戻り、今まで通りに授業を受けることができるようになりました。

 

そして今、私はある問題に直面しています。そう、それは学生の最大の敵・・・・・・・・

 

「おはようございますお姉様。でも今日が休日だからと言って徹夜でテスト勉強をなさるのは感心しませんよ。」

「ごめんなさい。まぁあまり心配はしていないのですが念には念をと思いまして。」

 

そう、テストです。もう期末考査が来てしまいました。なぜか高校の勉強は一度習ったかのようにすらすらととけますし、魔法理論もFLTでCADを作るにあたって全て”覚えました”から

 

心配しているわけではないのですが、それでも何故かやってしまうのです。そう、それはまるで学生に強いられた枷のごとく。というか、絶対的なものなのですがね。

 

という訳で必要なことをすべてやった私は深雪に手伝ってもらいながら着替えて髪を整え、リビングへと向かいました。

 

「おはよう、シュテル。やけに遅かったな。」

「昨日は徹夜で勉強しましたから、眠くてしょうがないんですよ。ふわぁぁぁぁ。」

「あらあら、ではお姉様。コーヒーでも飲まれますか?」

「お願いします。とびきり苦い奴を。」

「はい。少々お待ちください。」

 

深雪はキッチンへと行ってしまいました。私は、達也が座っているソファとは逆のソファーに座りました。

 

「そう言えばシュテル。例のアレは完成したのか?」

「例のアレ・・・・・・・・あぁ、流星散弾(ミーティア・スプレッド)のことですか?」

「そうだ。どの程度まで進んでいるんだ?」

「基礎理論と魔法式はできました。後は実戦で試すのみですね。」

 

達也が聞いてきたもの、それは言わずもがな私の切り札ともいえるべき魔法の一つであり、その名も流星散弾(ミーティア・スプレッド)

 

この流星散弾は名前にある”散弾”の名が示す通り、流星弾丸を拡散、マルチ状に射線を確保することができる魔法です。

 

演算量こそ流星弾丸よりも大きくなりますが、複数の目標を同時にロックオンできるというメリットはデメリットを無視できるほどです。

 

ちなみに私はこの魔法を総称して流星(ミーティア)シリーズと名付けました。今後もさらに追加させることでしょう。

 

「そうか。そこまでできているんだな。後で見せてくれ、俺も調整しよう。」

「助かります。後で研究室の端末に送付しておきますね。」

「それにしても、お前はいったい何を考えているんだ?」

「と、言いますと?」

「流星弾丸ですら過剰戦力ともいえる。どうして新しいのを作ったんだ?」

 

達也が聞いてきたことはごもっともです。元々対象を確実に倒し尚且つ周りに被害を与えないのがコンセプトであった流星弾丸、それは確かに多数の敵に対しての行使はそれなりに演算の量が必要にはなりますが

 

私の演算能力であればそれほど苦労するというものではなく、十分に実践に耐えうるものです。

 

「確かに流星弾丸は十分に実践で使えるレベルです。しかし、先日の一件でやはり対多数との戦闘では魔法発動までのラグが致命的なものとなっていました。

手数が圧倒的に不足しているんです。これではもし先日の一件に似たような、もしくは同一の事例が起こった場合無事でいられる確証がありません。

ですからこれを作りました。流星弾丸より広範囲をマルチ的に、一度の魔法発動で制圧できるように。」

 

まぁ行ってしまえば極論です。手数が足りないなら一度に大人数を屠れるようにすればいいじゃないとそういう訳です。

 

「成程な。いや何、別にそれを作ったことを責めようとは思っていない。ただ純粋に訳を知りたかっただけなんだ。」

「分かってますよ。達也はそういうことあまり言いませんからね。」

「そう言ってもらえると助かる。それで、今日は何か予定はあるか?」

「いえ?試験対策もやりましたし正直やることはないですね。予定もありません。」

「三人で久々に出かけないか?最近は色々あって疲れただろう。」

「・・・・・・・・良いかもしれませんね。ちょうど私も息抜きがしたかったところです。」

「決まりだな。準備ができたら言ってくれ。深雪もそれでいいな?」

「勿論です、お兄様。」

 

こうして私たち三人は久々にお出かけをしました。面倒ごとに巻き込まれるなど露知らず・・・・・・・・

___________________

私たちはいま家からさほど距離が離れていない大型複合商業施設へと来ています。確か名前は・・・・・・・・すいません、忘れました。

 

どうも自分の関係ないことは忘れてしまう性分でして。しかし、この施設は凄いですね。何でも売っています。

 

食品、家具、レジャー用品、電化製品、服、靴、文房具、工具、木材や石材、それに家庭用のバイクや自転車などetc・・・・・・・・

 

ちなみに私、この前大型バイクの免許を取りました。これでバイク全般に乗ることができます。まだこのことを知っているのは学校と深雪と達也だけですけどね。友人にも話してはいません。学校から許可を取るのは意外と苦労しませんでした。

 

しかし、今まで我々の中でバイクは達也しか乗れる人がいなかったので、達也たちにとっても万々歳でしょう。まぁ、実際私もバイクが欲しかったので、達也たちとのお出かけも願ったりかなったりでした。

 

でも、私がバイクを選んでいるときの達也と深雪のあの生暖かい目だけは向けてほしくありません。私だって人並みには欲というものがあるんですよ?

 

深雪に至っては「お姉様にものを欲しがる欲が御有りだとは思いませんでした。」とか言われる始末です。本当に、ドウシテコウナッタ状態です。

 

まぁそんなわけで無事バイクを買えて満足した私は、即日受け取れるバイクを施設の駐車場に止めにきました。深雪と達也は二人で服などを見ていることでしょう。

 

ちなみに私が来ている服は深雪から借りた白のワンピースだったりします。何分私服がジャージぐらいしかなくてあとはスーツだったり一高の制服だったりとバリエーションが少ないので

 

深雪に借りました・・・・・・・・というか半ば無理やり貸し付けられました。いやはやお恥ずかしい限り。で、話を戻しますと私はいま、誘拐の現場に居合わせています。

 

事の始まりは数分前、私がバイクを止めに駐車場へと足を踏み入れた時までさかのぼります。私は指定の駐車場にバイクを止めたとき、奥の方から変な音・・・・・・・・いや化かすのはやめましょう。

 

消音機(サプレッサー)で限りなく無音に近づいた銃声です。まさかこんな公共施設の集まった場所でドンパチしだすバカがいることに驚きを隠せませんが、問題は”誰が誰に向けて撃った”ということです。

 

私はサーチャーを飛ばし銃声がした方を見ました。するとそこには車いすに乗った茶髪?でショートヘヤーの少女とそれを必死に守り、右肩から血を流しているのにもかかわらず、少女に抱き着く銀髪?ロングヘヤーの女性がいました。

 

はて、あの少女どこかで見た覚えがあるのですが・・・・・・・・と、こんなことを気にしている場合ではありませんね。現在その二人は、黒い面をした三人に囲まれています。パワーアシストなどを使っていないのにもかかわらず

 

銃を片手で撃てるということは男性であることは間違いないでしょう。体形もがっちりしています。どうやら誘拐を行おうとして失敗したから実力行使に出たのでしょう。という訳で今に至ります。

 

(さて困りました。レイジングホーンもルシフェリオンも持ってきていない。深雪の使っていたCADはありますが、こんな場所で魔法を隠匿しながら行使する自信がありません。)

 

現在進行形で攻めあぐねてる私がいます。でも背に腹を変えている余裕はありません。ロングヘヤーの女性の右肩から出ている流血の勢いが増しました。どうも使われた銃弾が悪いようで傷口が開いてきているのでしょう。

 

(なら私も覚悟を決めないといけませんね・・・・・・・・使いましょう。流星散弾!)

 

いい機会です。ここで試験運用をしてしまいましょう。私の魔法は通常の魔法式よりもほんの少し出が遅いです。しかし、通常のCADで使えないわけではありません。予備ということだげあってこのCADには魔法がほとんど入っていませんでした。

 

ちょうど魔法式の用意があった流星散弾の起動式は入力済みです。サーチャーのアシストでその場にいた男たちだけを照準します。そして、魔法を発動します。威力は最小。ゴム弾と同等の威力です。

 

それを神経に直接ぶつけられたに等しいダメージを入れるわけですから、どんな人間でもあまりの激痛に気絶するのは当然の結果です。効かないのはせいぜいそういうダメージで止まらないように作られた人造兵士や、痛覚を薬物などで麻痺させられた

 

奴らだけです。もっとも、そんな奴らを相手にするなら殺傷するのもやむなしですが。私はすぐにその二人のもとへと向かい、男たちをたまたま買っていた粘着テープで手足を縛り拘束しました。

 

「大丈夫でしたか?銀髪の女性の方はいま止血をして応急処置しますから動かないでくださいね。」

 

私は二人に声をかけます。その間にも私は腕を持っていた長めのハンカチで縛って圧迫し、その間にガーゼなどを巻いて応急手当をしています。

 

「うちは大丈夫です。でもアインスが・・・・・・・・」

 

どうやら茶髪の子は無事なようです。今私が手当てしている方の名前はアインスと言うんだそうです。

 

「今から救急車を呼びますから待っててください。手当をしたとは言え、銃弾で負傷したとあっては不測の事態が考えられますから。」

 

私は携帯端末を取り出し、119番通報をしました。その後10分程度で救急車が到着し、二人は救急車へと乗り込みました。乗り込む寸前に茶髪の子から名前を聞かれたので答えておきました。

 

その後、110番通報をして男たちも警察に引き渡され、私もやむなく魔法を使ったことを話しました。しかし相手は銃で武装していたこともありその場での厳重注意だけで済んだのは幸運でした。

 

そして、長らく待機していた達也たちに事の経緯を説明し、今日は帰ろうということになって私たちは帰りました。深雪には渋い顔をされましたが、今度またどこかに行く約束をして何とか納得してもらいました。

 

何事もなく解決できて良かったです。

_________________________________

 

そして翌日からテストが始まり、すべての工程が終了し、ある程度の点数を取れた私は、昼食を食べるために食堂へと来ていました。

 

昨今、テストは紙媒体ではなく、端末に答えを打ち込んで、それをその場で機械に採点させ、その場で戻ってくる方式を取っています。

 

なのでテストが終わってしばらくしないと帰ってこないし結果も分からないという訳ではありません。ちなみに順位はこんな感じでした。

 

 総合(理論・実技の点数の総合得点)

 

  1位 シュテル・司波・スタークス

 

  2位 司波 深雪

 

  3位 光井 ほのか

 

  4位 北山 雫

 

 理論(所謂筆記試験)

  

  1位 E組 司波 達也

 

  2位 A組 シュテル・司波・スタークス

 

  3位 A組 司波 深雪

 

  4位 E組 吉田 幹比古

 

ちなみに十位に雫、十七位に美月、二十位にエリカと上位陣に見慣れた名前がずらっと並ぶ。

 

問題は、実技ができなければ理論も理解出来ないはずなのに、実技ができない二科生が上位陣に複数人いることで、さらに達也は二位のシュテルと()()()()()()()引き離している状態だ。

 

達也たちはあとで合流する手はずになっています。何でも達也が職員室に呼ばれたらしいのでそれを待ってからいくとのことでした。

 

しばらく深雪手製の弁当を食べていると、達也たちが入ってきました。深雪、エリカ、美月、レオも一緒です。

 

「やっほーシュテル。待った?」

「それほど待ってはいませんよ。それより、そろそろ混む時間帯ですから早めに昼食頼まないと混みますよ?」

「マジでっ!?もうそんな時間なの?急がないと、美月、筋肉バカ、早く行くわよ。」

「ま、待ってよエリカちゃーん。」

「誰が筋肉バカだこのアマっ!」

 

相変わらず騒がしい人たちですね。

 

「そう言えばシュテル。お前がこの前に助けた女の子、素性が分かったぞ。」

「もうわかったんですか。相変わらず仕事が早い。で、誰ですか?」

「八神はやて 13歳。有名な複合企業、八神グループの取締役社長八神伸朗の一人娘だ。」

「八神はやて、ですか。見覚えがあると思ったらそういうことだったんですか。」

「そう言えば、彼女の”事故”に関しては大々的に取り上げられていたな。」

 

あの女の子、あの有名な八神グループのご令嬢でした。私たちが行った大型複合商業施設『八神堂』最初は古書店から始まり、今は様々な企業を吸収合併し、様々な品物を取りそろえる有名どころとなったあのお店。

 

その現社長『八神伸朗』の一人娘、『八神はやて』小さい頃の事故で両足を失い、今は義足+車いす生活を送っている子です。ニュースで大々的に取り上げられていました。あの年で足が不自由になる辛さ、私は分かりませんが相当つらいのでしょうね。

 

「どうやら命に別状はないらしい。どうやら、身代金目的で近づいてきたようだ。今朝のニュースでやっていた。」

「そうですか。それは良かったです。」

 

まぁとりあえず、あの子が無事のようでよかったです。

 

「そう言えばシュテル。お前、呼び出しを受けてたぞ。」

「呼び出し・・・・・・・・ですか?」

「あぁ、生徒会長からだ。何でも九校戦がらみらしい。」

「分かりました。ありがとうございます、達也。」

「放課後来てくれと言っていた。なに、これぐらいは問題ない。」

 

九校戦。また面倒ごとに巻き込まれる予感がする。

 

 




という訳で短いですが今回はここまで。ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。次回から本格的に九校戦の話となっていきますのでよろしくお願いします。ではまた次回お会いいたしましょう。さようなら
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。