2020/12/27 加筆しました。
2021/02/05 修正+流星弾丸の設定を後書きに追加しました。
シュテルside
入学式の日の翌日、私は庭で達也に作ってもらったCAD、レイジングホーンを使って、私のオリジナル魔法である”
まずは、出力を最小、つまり人に当ててもせいぜい拳で殴られるほどの痛みしかないレベルでの制御の練習をしました。まだこのぐらいであればそんなに集中しなくても制御はさほど難しくなく、魔法の暴発も確認できませんでした。
次に出力を最大にします。ほんとはもっと細かく変えられますが、正直この魔法はそこまで細かい出力調整をする場面というのがほぼないというのが率直な感想で、怠っていい理由にはならないのですが、慣れないうちは0か100で変えて練習したほうが
本番で失敗するリスクが極端に減ると考えています。それはさておき、この魔法の出力の最大は、撃たれれば対戦車ライフルやロケットランチャーをを至近距離で受けるに等しいダメージが入るようになる、そんなレベルです。
ちなみにこの魔法は、今ある障壁魔法、例えば十文字家のファランクスとかでは止めることができません。せいぜい達也の”分解”で魔方式そのものを分解しないと対応できません。
当たる瞬間に、と銘打ってはいますが、実際のところ、生物の体内に入ってから実体化させても、当たる瞬間に実体化させるときに受けるダメージと同じ状態になるので
体内に障壁でも張らない限り、止めることができません。ですから、実質対処するのは難しいです。それはさておき、そんなことをしていると達也が庭に出てきました。
「おはようシュテル。どうだ?新しいCADの調子は。」
「えぇ、感度良好。反応速度も読み込み速度も申し分ないです。流石は達也ですね。」
「そうか、それは良かった。っと、俺たちはもう行くがシュテルも一緒に行くか?」
「もちろん。着替えてくるので少し待ってもらってもいいですか?」
「あぁ、待っている。」
そう言えば朝食を取っていませんでした。まぁ、途中どこかによって食べればいいですね。
私は制服に着替え、リビングへ戻りいざこれから学校へというタイミングで、達也がある提案をしてきました。
「それでシュテル。これから師匠のところに行くのだが、お前も来るか?というか、久々に稽古をつけてもらうといい。」
「行かせる気満々じゃないですか。分かりました。最近体術の練習をしていなくて体が鈍っていたところです。行きましょう。」
私は特に達也の意見を断る理由がないので従うことにしました。
九重寺、それが私と達也の体術の師匠がいるところだ。そう、私たちの師匠である
修験者もとい僧兵が達也に襲い掛かる程度には、ここは寺という単語が似合わない空間です。しかもその矛先が私にも向いてくるのですから厄介なことこの上ないです。しかし私はここで体術などを学びましたので
そうも言ってられません。今日も修行者たちをあしらっていると、深雪の後ろの空間に何やら異質なものを感じました。私はそこにフィールドバインドという広域捕縛用の魔法を放ちました。すると案の定、その人物、
バインドに掴まっていました。もう一度言います。この人は坊主です。坊主なのですが、ほんとに坊主か?と疑いたくなります。しかし、この人は古式の魔法使い、いわゆる『忍び』もっと言えば『忍術使い』古式魔法を伝える人なのですから
やはり、そう言うものに、というか役職についているというのは、存外に役立ってるのかもしれません。
「九重先生。何をしようとしてたんですか?」
「いやー、相変わらず君のその魔法はずるいね。私がどれだけ策を講じようと私を捕まえてくるんだから。」
「何をおっしゃいますか。わざと気配を漏らしたくせに。そして先生、私の質問に答えてください。」
「それが第一高校の制服かい?」
「話を聞いてくださいよ全く。」
「ふーむ、これはなかなかに・・・・・・・・そう、これは、萌だよぉ!」
九重先生は相変わらずの性癖の持ち主だった。私の目の前で深雪を襲おうとしているのだから。私はとっさにCADを抜いていました。
「いい加減にしてください。」
私は冷徹な感じでそう口走り、
その後達也と先生は体術での模擬戦をし、結果は達也の惨敗。その後深雪のお手製サンドイッチを食べて学校へと向かいました。ちょうどおなかがすいていたのでありがたかったです。
三人称side
達也たちは学校につくとそれぞれの教室へと向かった。今日は授業があるわけではなく、受講登録と、見学だけなのでそこまで気張る必要はない。シュテルは教室へと入る。すると見覚えのある二人組がそこにはいた。
「あっ、おはようシュテル!」
「えぇ、おはようございます。ほのか。雫もおはようございます。」
「うん。おはようシュテル。」
ほのかと雫の二人であった。その横で深雪は不思議そうな顔をしシュテルに聞く。
「あのお姉さま。この方たちは?」
「あぁ、なるほど深雪は知りませんでしたね。紹介します、光井ほのかと北山雫です。昨日席がたまたま一緒になって、そこで知り合いました。」
「なるほど、よろしくお願いします。お二人とも。」
「こちらこそ、私は光井ほのか。ほのかでいいですよ。」
「北山雫。雫でいい。」
「司波深雪です。ほのか、雫。これからよろしくね?もちろん私のことも深雪でいいわよ。」
「オッケー深雪。よろしくね。」
「うん、深雪。よろしく。」
こうして三人の友情は深まった。そうしているうちに始業のチャイムが鳴った。深雪たちは席に向かう。ちなみにシュテルの席は深雪の後ろである。
シュテルは端末を開き、受講登録を済ませていく。もちろんというのか、シュテルはそれをキーボードオンリーで打ち込んでいく。その姿はなかなかに異常である、それゆえにクラス中の視線を集めることは仕方がなかった。
「この後は専門授業の見学です。午前中は基礎魔法学と応用魔法学、午後は魔法実技演習の見学を予定していますので、希望者は10分後に実験棟1階ロビーに集合してください。他に見学したい授業があれば自主的に行動しても構いません」
ここぞとばかりに周りの人間(主に男子だが)がこぞって深雪のことを誘いに席の周りに集まっていた。シュテルは軽く、聞こえない程度にため息をつき、深雪に声をかける。
「深雪、これから見て回りませんか?」
「お姉さま?えぇ、勿論お供します!」
「おい、お前!俺たちが先に誘ったんだぞ!勝手に決めるな!」
「はっ?」
シュテルは顔をしかめそう言った男子の方を見る。男子は目じりに涙を浮かべ、足がガタガタ震えていた。シュテルは殺気を放っていたのだ。そんなものを受けて「はっ?」とか言われたら普通失神ものである。
「私は深雪の姉です。それに今日は一緒に見ようといったのは昨日です。つまり、あなた達よりずっと前に約束していたんですよ。分かりますか?わかるなら深雪のことは諦めてください。」
ぐうの音も出ない正論である。それを聞いて男子たちはいっせいに散っていった。
「はぁ、だからああいう輩の相手は疲れるんです。」
「お姉さま、申し訳ありません。私のせいで面倒を・・・・・・・・」
「深雪が気にする必要はないんですよ。それに、私たちは家族で、姉妹なんですから、姉は妹に迷惑をかけられてなんぼです。ですからいくらでもかけてください。」
「・・・・・・・・はい!」
クラス中にバラ色が広がったのは言うまでもない。
閑話休題
シュテルは深雪を連れてほのかたちの方へと向かった。
「ほのか、雫。一緒に見て回りませんか?さすがに二人だと悲しいので。」
「はい!ぜひお願いします!」
「うん。行く。」
「じゃあ、行きましょう。」
四人は見学へと向かった。
シュテルたちはその後いろいろなところを見て回り昼を迎えた。
「そろそろいい時間ですね。食べに行きましょうか。」
「そうだね。深雪たちと食べたい!」
「うん。それに、深雪のお兄さんにもあってみたい。」
「まぁ、来てるかどうかは分かりませんがね。」
「まぁお姉さま。まさかお兄様が食堂にいるという私の言葉が信じられませんか?」
「いえ、深雪のそれはものすごく当たりますから。信頼してますよ。」
そう、深雪は見学をしている最中、お兄様談義をしていたのである。四人が食堂へと向かう。そこには案の定達也と恐らくクラスメイトだろう、数人の姿が確認できた。深雪はそれにいち早く気づき
すぐさま駆け出して行ったのだった。
(相変わらず深雪は達也にぞっこんのようですね。)
と、シュテルはもう何度目になるか分からないため息をつくのだった。いやな気はしていないようだが。むしろ彼女が頭に来たのはそのあとの出来事だった。
シュテルside
はぁ、まさかここまでのことをしてくるとは。正直私も予想外でした。今私の目の前では達也と一緒に食べたい深雪を無理やり連れて行こうとする1年A組の人たちがいます。
その先頭に立っているのは、先ほど私にかみついてきた男子、確か森崎とか言いましたっけ。がいます。まさかこりていないとは。ほんとに・・・・・・・・
「めんどくさいですねっ!」
私はそう言うと森崎という男子の前まで行きました。森崎は何だこいつという目線を送ってきましたが私はそれを無視し、深雪を席に座らせました。
「おい!何故深雪さんをウィードの席に座らせた!」
森崎はそう言います。
「深雪は達也の隣で食べたいといってるんですが?」
「ウィードと食べたらそこの男たちのものがうつるだろ!深雪さんの才能を奪う気か!」
「はっ?何言ってるんですか?ウィードから何がうつるって?」
「それは……」
「言えませんよね?沈黙は肯定と判断しますが?」
「・・・・・・・・」
「はぁー・・・・・・・・何のために深雪に近づいたか予想はつきますが、これだけは言っておきます。」
私はここで一回言葉を切ります。
「二度と私の兄妹のことを悪くいい、自分達の勝手な都合に付き合わせようとしないでください。もし、今後そういう行為があれば・・・・・・・・どうなるか分かっていますね?」
その時の私の顔は、深雪いわく、絶対零度よりも冷たい、そんな顔だったらしいです。その集団は私の顔を見てそそくさと逃げ出しました。これで少しは面倒ごとがなくなるといいのですが。
三人称side
シュテルはその後深雪たちを達也に任せ、外の、始業式の日に座ったベンチに来ていた。その手には購買で買ったパンと飲み物が握られていた。
シュテルはこれ以上面倒ごとを起こすまいと、誰もいなさそうな外へと出たのだ。出たのだが、そこで予想外の人物と出会ったのだった。
「あら?シュテルさんではありませんか。」
「・・・・・・・・?あぁ、七草生徒会長。どうされました?こんな人気のないところに。」
そう、なんと七草真由美が来たのだった。
「それはこちらのセリフです。シュテルさんはなぜこちらに?」
「ちょっと、食堂でいろいろやらかしまして。逃げてきました。」
「へぇ、じゃあ食堂で絶対零度な瞳を向けてたって言う茶髪の子はあなただったのですね。」
「!?なぜそのことを。」
「風紀委員会の子が報告にきました。なんでも深雪さんの姉と名乗る人物が、A組の生徒にキレたと。その反応だと図星ですね?」
「・・・・・・・・はい。でも、深雪の姉と名乗る人物ときいて心当たりがあったのでは?」
「えぇ、そしてその子が外に向かったというから私はそれを追いかけてきました。」
「・・・・・・・・まさか監視されているとは。」
「申し訳ないけど、風紀委員会の仕事ですから。」
「えぇ、それはもちろん気にしていません。」
「そう言っていただけるとこちらとしても助かります。しかし、これからはこういういざこざはなるべく起こさないでね?」
「分かりました。善処します。」
「私はこれで。」
そう言うと真由美は戻っていった。
シュテルside
昔から面倒ごとに関して、私はトラブルホイホイでしたが、まさかここまでのことになるとは。というか、あれだけくぎを刺しておいたのにまだ懲りないんですかねあの方たちは。
今、私の目の前では達也の友人と先の森崎とかいう男子の間で言い争いになっています。私がちょうど昇降口を出たときに、校門前で声が聞こえたので行ってみると、喧嘩が始まっていました。
深雪side
私は今、お兄様とお兄様のご学友である、西城レオンハルト君、柴田美月さん、千葉エリカさんとうちのクラスでお姉様に言い負かされた森崎一派の間で言い争いになっていました。ちなみにレオンハルト君のことはレオ君、美月さんとエリカさんはそれぞれ美月、エリカと呼んでいます。
「いい加減に諦めたらどうなんですか?深雪さんは、お兄さんと一緒に帰るといっているんです!他人が口を挿むことじゃないでしょう」
美月はそのまま続けます。
「別に深雪さんはあなた達を邪魔者扱いなんてしていないじゃないですか。一緒に帰りたかったら、ついてくればいいんです!何の権利があって二人の仲を切り裂こうというんですか!」
私はその言葉を聞いて少し恥ずかしくなってしまいました。しかし、相手方はそれでは引かず言い争いはますますヒートアップしていきます。
「僕たちは深雪さんに用事があるんだ!」
「そうよ!司波さんには悪いけど、少し時間をもらうだけなんだから!」
しかしそれをレオ君が笑い飛ばします
「ハン!そういうのは自活中にやれよ。ちゃんと時間はとってあるだろうが。」
「相談だったらあらかじめ本人の同意をとってからにしたら?深雪の意思を無視して相談も何もあったもんじゃないの。それがルールなの。高校生にもなって、そんなことも知らないの?」
エリカはレオ君の言葉に便乗しました。しかし、エリカ?あなたのそれはどう聞いても煽りにしか聞こえないわよ?そしてA組の生徒はそれに腹を立てたのか、ついにいってはいけないセリフを言います。
「うるさい!ほかのクラス、ましてやウィードごときが僕たちブルームに口出しするな!」
美月はそれを聞いて顔をしかめます。
「同じ新入生じゃないですか!あなたたちブルームが、今の時点で一体どれだけ優れているというんですか!」
言ってしまった。お兄様もやれやれと言わんばかりの視線を向けます。その時ちょうどお姉さまが昇降口に出てきます。
「・・・・・・・・そんなに知りたいなら教えてやる!ブルームとウィードの格の違いを!」
森崎さんがCADを取り出します。それ以上は!しかし、森崎さんの魔法が発動することはありませんでした。
「この間合いなら、体動かしたほうが早いのよねぇ。」
エリカが警棒のようなもので森崎さんのCADを弾いていたからです。しかし、そのことがまた逆鱗に触れたのか後ろの数人が魔法を発動しようとしました。その中にはほのかもいて、彼女も発動しかけていました。私はそれを見て思わず叫びました。
「お兄様!」
「大丈夫。」
その瞬間、すべての魔法が何かに壊されたように消えました。そして手持ち型のCADは路肩にすべて落とされます。その後ろにはお兄様が御作りになった二丁の拳銃型CAD、レイジングホーンを構えたお姉さまがいました。
シュテルside
私は今、森崎たちの前に立っています。私の手にはレイジングホーンが握られています。今私が森崎一派に向けてはなったのは二種類。まず、
手持ち型のCADを使っていた人の手からCADが飛ばされたのは私の魔法のせいです。私はその身に宿った怒りを抑えながら森崎たちに言います。
「あなたたち、何をしているんですか?屋外での魔法の行使は自衛目的以外禁止されています。なのにたかが口喧嘩で使おうとするなんて・・・・・・・・ふざけてるんですか?」
その声には私でもわかるくらいの怒気が含まれていました。
「それに、私はあの時食堂で言いましたよね?二度と自分の都合で付き合わせようとするなと。二回目をしたということは・・・・・・・・覚悟はできてるんでしょうね?」
その瞬間、辺りは凍りました。物理的にではなく精神的に。魔法によってではなく私の言葉によって。その目はやはり絶対零度のごとく光がなくなったとても怖い瞳だったと言われました。その時後ろで声が聞こえます。
「やめなさい!自衛目的以外での魔法行使は法律で禁止されています!」
「風紀委員長の渡辺摩利だ。全員来てもらおうか。」
七草真由美と渡辺摩利と名乗る生徒が後ろから声をかけてきました。すると達也が口を開きます。
「すいません。悪ふざけが過ぎました。」
「悪ふざけ?」
「はい。森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学のために見せてもらうだけのつもりだったのですが、あまりにも真に迫っていたため、思わず手が出てしまいました。」
「ではそのあとに1-Aの女子が攻撃性の魔法を発動しようとしていたのはどうしてだね?しかも、それなりの出力がありそうな攻撃術式に見えたが?」
「驚いたんでしょう。条件反射で起動プロセスを実行できるとはさすが一科生ですね。それに攻撃といっても、ただの目くらましの閃光です。失明なりの危険はありません。」
相変わらず達也は凄いですね。そんな出まかせをポンポン出せるなんて。私ではできません。
「なるほど、君は魔法の起動式を読み取れる目を持っているのか。」
「えぇ、実技は苦手ですが、分析は得意です。」
「嘘やはったりも得意と見える。」
摩利さん。その笑顔はやめてください。絶対に何かしようとしてますよね?
「・・・・・・・・分かったわ。摩利、もう戻りましょう。」
「しかし真由美。」
「いいのよ。自習だったのよね?それにそこの彼女が止めてくれたみたいだしね。」
「生徒会長がこう仰せられていることだから、今回の件は不問にします。しかし、今後こういうことのないように。」
2人は校舎の方へと戻っていきます。すると森崎たちはそそくさと逃げて行きました。
その後、達也のもとへほのかと雫が向かい、先のことを謝罪し、達也はそれを気にしていないと、許しました。その後、エリカ、美月、レオ、ほのか、雫、達也、深雪、そして私で下校することになりました。
しばらく歩いていると、みんなでCADの話をしていました。
「じゃあ、深雪さんのCADは達也さんが調整してるんですか?」
「ええ、お兄様にお任せするのが一番安心ですから。」
「とはいっても、深雪は処理能力が高いから、そこまで手を入れているわけじゃないよ。少しアレンジを加えてるだけだ。それに、俺なんかより、シュテルの方がそう言うの出来ると思うんだがな。」
「ですね。お姉様に昔作って頂いたCADはとても使いやすかったですし・・・・・・・・」
「えぇ!?」
深雪と達也の発言に、周りの人たちは驚愕をあらわにします。
「シュテルって、CAD作れたの?」
「・・・・・・・・まぁ、作れます。ですが私のなんて、あのトーラスシルバーには到底及びませんよ。」
「ご謙遜を、お姉様のおつくりになられたCADの性能はあのトーラスシルバーと同等レベルでしょうに・・・・・・・・それにレイジングホーン、お姉様カスタマイズしましたでしょう?」
「・・・・・・・・ほんと、深雪には隠し事ができませんね。その通りです、汎用型のCADの基幹システムをカートリッジ化して、特化型CADの精度をそのままに汎用型のいい点だけを追加したものに変えました。
といっても、まだ試作段階ですけどね。」
「・・・・・・・・やべぇ、俺、話について行けねぇや。」
「大丈夫よ、私もついていけてないから。」
「・・・・・・・・なんか引かれてませんか?私。」
「気のせいだろう。」
「それにしても・・・・・・・・そんな腕があるなら私のCADも見てくれない?」
エリカがそう言ってきました。
「無理、あれほど特殊な形のCADをいじれるほどの腕はないよ。シュテルはどうだ?」
「私も無理ですね。せいぜいできて、刻印術式の最適化ぐらいでしょう。」
「やっぱりバレてた?あれがCADってこと。」
エリカはそう言うと警棒のようなものを取り出した。
「刻印術式で、硬化魔法をかけてるってところですか?」
「よくわかるわね・・・・・・・・そうよ、中をサイオンで満たして硬化させるの。だからこの中は空洞よ。」
「でも、刻印術式は燃費が悪いはず・・・・・・・・何か、身体的か感覚的な技能を使ってたりするんですか?」
「兜割って言ってね、打ちだしの瞬間にサイオンを込めてやって、相手にぶつける。」
「・・・・・・・・その年で奥義レベルの技能を取得してるとは、私の周りにこんな逸材がいたとは・・・・・・・・私の目もまだまだですね。」
「いや、シュテルに比べたらそこまででもないから・・・・・・・・」
「あら、エリカ。兜割もすごいと思うわよ?お姉様とはまた違った凄さだと思うわ。」
「アリガト深雪。そういう風に褒められるのはいつ振りかしらねぇ・・・・・・・・」
「それにしても、魔法科高校って、一般人って少ないですよね。」
「魔法科高校に一般人はいないと思う。」
美月の言葉に雫が突っ込んで、一同は笑ってしまいました。
今回も随分と駆け足となりましたが次回でようやく服部先輩とのタイマンバトルが出てくる予定です。・・・・・・・・それはさておき、キャラ設定も後々、別ストーリーとして挙げる予定なのでそちらも楽しみにしていてください。とここでシュテルの使う流星弾丸について解説を入れたいと思います。
流星弾丸(ミーティア・バレッド)
四葉真夜の使う流星群(ミーティア・ライン)にアレンジを加えたシュテルのオリジナル魔法。仕組みを簡単に説明すれば、流星群を使用し、対象に”着弾するタイミング”でダイレクト・ペインと同等の効果を対象に及ぼす魔法である。
あらかじめ設定しておいた威力を伴った特殊な想子の弾丸を、”光の分布を偏らせることで光が100%透過するライン”に沿って実体をなくして放つ。そしてこの弾丸には、その効果に近いものを上げるとすれば、ダイレクト・ペインと領域干渉と同等の
効果が付与されていて、対象の手前、もしくは内部に入り込ませるときに、それを実体化させる。そして実体化させたときに、その設定した威力と同等の衝撃をその場に発生させることで、設定した威力と同等の効果を引き起こす。簡単に言えば、相手がどこにいようと
必ず当たる弾丸を発射する魔法、である。この魔法のメリットは殺傷ランクが設定できる点が挙げられる。威力が最小の時は、成人男性の拳ぐらいの威力しかなく、最大の時は、50口径の対戦車ライフル並みか、RPGなどのロケット弾の威力に匹敵する。
なお、想子弾丸を実体化させる一は発動してからでも任意で変えることが可能。
という感じです。ガバガバ設定で申し訳ありません。ではまた。