ソード・ワールド2.5の愛すべき短篇集に、想いを込めて 作:すー2018
原作:ソード・ワールド2.5ショートストーリーズ 冒険者ギルドへようこそ!
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本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』(sw2.0/sw2.5)の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA
アルフレイム大陸の東側に位置する、ウルシラ地方の最北端にある城塞(じょうさい)都市ベイセ。その街のなかにある冒険者ギルド<勇気の集い(ブレイブネスト)>の一階にある酒場のフロアで、ヌメッケはひとり静かにそっと椅子に腰かけ、佇んでいた。
「やあ、ヌメッケ!」
竜人リルドラケンのナディアが笑ってヌメッケのいる席にやって来た。<ねばりつく悪魔>と、ともすれば心無いひとびとに揶揄されることも多いヌメッケに取って、ナディアの笑顔は格別だ。
「……やあ、ナディア」
「ルシアンナの森で、グースベリーを取ってきたんだ」
「……それ、枝にトゲのある植物だよね。ケガは無かった?」
「ボクは冒険者としては、主に戦士(ファイター)と野伏(レンジャー)だよ? 自然環境の罠なら、よっぽどタチが悪くなければ大丈夫」
「そっか」
ヌメッケは、ほっと息をついた。
「で、今日はさ、ヌメッケ。そのグースベリーを使って、君に渡したいものがあったんだ」
トン、とナディアはヌメッケの席のテーブルに、小さな白い紙製の箱を置いた。可愛いリボンがとめてある。
「これは……?」
「開けてみてよ」
「う、うん」
箱の中身は、グースベリーがたっぷりと乗ったおいしそうなタルトケーキだった。
「今日は、ボクとヌメッケがルシアンナの森で初めて一緒に冒険した日だよ。覚えてる?」
「……ああ! 森でひどい目に遭ったときの」
ヌメッケはナディアと初めて組んだときのことを思い出した。
「これは、ボクらのためのお祝い。乾杯しようよ、ヌメッケ!」
「う、うん……でも、僕なんかのためでいいの?」
「ボクはヌメッケとお祝いしたいんだ」
ヌメッケと。そこを強調されて、彼の心に嬉しさがこみあげる。
「乾杯!」
「か、乾杯……!」
ふたりは仲良くグラスを鳴らした。
(了)
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2020.12.23
文字数が足りないので、溢れる想いをここに書くことにしました。
この作品はソード・ワールド2.5の短篇集第二弾として刊行された
「ソード・ワールド2.5ショートストーリーズ 冒険者ギルドへようこそ!」の
登場人物、ナディアとヌメッケの素敵な友人関係にインスピレーションを頂いて
作成しました。ヌメッケいいよ、ヌメッケ!
ということで、作者すー2018は、主人公というか、物語の進行役である元騎士サラーナの
どんなときでも前向き、という姿勢にとても好感を持っていますが、彼女と真逆な
「卑怯」とも言われてしまうような<ねばりつく悪魔>のヌメッケ君もまたLOVE! なのです。