真・恋姫†有双……になるはずが(仮)   作:生甘蕉

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56話 G

 聞き慣れた目覚まし時計の音で目覚めると、いつものベッドではなく、見慣れた自分の部屋でもなかった。

 飾り気のない殺風景な和室。畳の上に敷いた布団。

 隣には妻のレーティア。

「……」

 昨夜のことを思い出し、モーニングスタンドを確認。そしてため息。欠伸ではない。

 以前でもサイズに自信があったわけではないが、「可愛い」と言われてしまったジュニアにため息が大きくなってしまう。

 確認のために可愛い顔で睡眠中のレーティアの胸に手を這わせる。

 その柔らかな感触にジュニアへの血流増加を感じるが、サイズはほとんど変化なし。

 がっくりとしながら、トイレへ行くために布団を抜け出すのだった。

 

 慣れない新居にトイレを探して彷徨ったが、無事にスッキリすることができた。

 ついでに洗面所にて顔と手を入念に洗って台所へ。

「いやっ!」

「そこっ!」

 早朝からいきなり戦場だった。

 ……料理の準備で騒いでたんじゃなかったけどさ。

 

「おはよう。……どした?」

「おはよ、ゴキだよ、ゴキ!」

 梓が丸めた新聞を片手に教えてくれた。

 こんなに朝っぱらから? やつらは暗い時の方がよく出るんじゃなかったっけ?

 そう思ったけど外はまだ暗いか。人数多いから朝食の準備大変だって、目覚まし早めにセットしたんだっけ。

 

「くそっ!」

 梓の素早い新聞攻撃もかわすか。……昨日のガセネタの瓦版じゃ薄すぎて梓のパワーでも攻撃力がないのかもしれない。

 けっこう大きなクロゴキだな。壁を登りだしたので飛ばれるとマズイ、と慌てて台所洗剤を手にとる。

 狙いもつけずにGに向かって洗剤を乱射。なんとか命中し、壁からすべり落ちるG。

「ふぅ。ティッシュはどこ?」

「兄様すごいです! いったいどんな魔法ですか?」

「ただの洗剤。でも、Gの油を流すとか窒息させるとかで効果は高いんだよ。魔法じゃないんだ……って、魔法!」

 驚く流琉ちゃんに台所の必殺武器の説明をしている最中にあることに気づいた。

「どうした?」

「洗剤使わなくて冷気魔法でじゅうぶん動き止められるはずじゃん!」

 そんな殺虫剤もあったじゃないか。

 加減次第では非常に有効な魔法になるな。

 

「たしかにそれは有効そうだ」

 生物学に詳しいクランも賛成してくれた。

 その後の台詞に気が重くなったが。

「なにしろ、この屋敷にはまだかなりの数が生息しているからな。この明るさで現れたのもその証拠だろう」

 1匹見たら30匹ってのはマジか。

 試しに感知スキルの感度を調節してみる。

「げっ」

 気持ち悪くなってすぐに感度を戻すぐらいの数がいた。

 引っ越してすぐに煙や霧の殺虫剤を使うべきだったか……。

 でも、屋敷が大きいからかなりの数を使わなきゃいけないか。コンバットさんでも1人じゃ大変そうだし。

 ……そうだ!

 

 大江戸学園では学業とは別に職業を持って、その収入で生活費を稼がなきゃいけない。

 コンバットさんを量産して販売したらどうだろう?

 いや、猫も登録制であまりいないのでネズミもいるはずだ。害獣対策のオプションもあるペストXさんの方がいいか。

 マサムネもコンバットさんが何人もいたらあまりいい気はしないだろうし。

 

「なにか思いついたのか?」

「うん。朝食が終わったら話すよ。まずは料理しないと」

 人数が多い上に大食漢もいるから準備も大変。

 ご飯だけでも業務用の大型の炊飯器をいくつもセットする必要がある。

 

「そうですね。ここの台所は便利ですが、まだちょっと慣れませんし」

「儂などこの小さい身体にも慣れとらんわ」

 現在台所にいるのは梓、クラン、流琉ちゃん、凪、朱里ちゃん、雛里ちゃん、祭、思春、斗詩、月ちゃん、詠ちゃんと各屋敷の料理担当が集まっている。それぞれの屋敷にある台所を使ってないのは、朱里ちゃんの言った通り、まだ慣れてないせいだろう。

 それともこのままずっとみんなで食事をすることになるのかな?

 

「梓、ランニングはいいのか?」

「んー、まだこの近所の地理にも慣れてないし、レーティアも当番の後じゃ大変だろ?」

「この身体でレーティアが疲れ果てるほどハードになんてできるか! むしろ俺が弄ばれたわ!」

 それも精神的な疲労……ジュニア可愛いは禁句!

 貧乳の子もこんな思いしてるんだろうか?

 これからはもっと言葉を選んで褒めてあげないといけないなあ。

 

 

「ごちそうさま」

 今朝は朝定食メニュー。焼き鮭ならぬサメの塩焼きがメインのおかずだった。

 華琳も味を褒めていたぐらいの出来。素材と入手先を説明したら、なんで呼ばないのと怒られたけど。

 むこうにまだ残っているようならフカヒレを作ってくれるらしい。楽しみだ。

「たしかにこれはミトランにも載せたいぐらいじゃの」

 光姫ちゃんはこの島のグルメガイドブックを出すほどの娘だ。その彼女が言うのだからお世辞ではないのだろう。

「光姫ちゃんの差し入れの納豆も美味しかったよ」

 さすが水戸のお姫様といったところか。

 恋姫勢では納豆を苦手みたいな子もいたけど、その内慣れてくれるかな?

 

 食後、食器と卓袱台をかたすと、再び全員が部屋にそろう。

 もうみんな、ある程度の制服のアレンジが進んでいた。かなり制服の原型と離れた娘もいるけど、よく似合っている。

 和服ベース、帯も重要なパーツなので臍出しの子がいないのは寂しいといえば寂しいか。季衣ちゃんの見せパン、もっとしっかり見ておくんだったなあ。

 そのニュー制服となったみんなの視線が俺に集まっている。

 うう、緊張するなあ……。

「み、みんな、ちゃんと考えてくれたかな?」

「もちろんよ。強制もしてないわ」

 全然考えてない代表のような雪蓮がそう発言。

 ……強制してないってんならいいか。俺が言っても考え直すって娘たちじゃなさそうだし。

 

「それじゃ、契約したいって娘は順番に俺に触れてね。あ、俺じゃなくて柔志郎でもいいんだけど……」

「アニキの奥さんと契約なんて無理ッス。姐さんたちはアニキにまかせるッス」

 そうくるか。娘とは契約してるのに……。

 結局、璃々ちゃん以外の全員が俺と契約することになってしまった。

 

「2、3人いっぺんに触れてくれると一気に契約できるんだけど」

「それなら煌一、翼を出すのだ。表面積が増えて、契約人数も増えるのだ」

 少し迷ったがクランの提案に従うことにした。嫁さんたちに隠す事でもないだろう、と。

 上着を脱いだら、若干名から悲鳴に似た声が上がる。こんな少年ボディの半裸でそんなに騒がんでもいいのに。

「驚くと思うけど、今はこんな身体になっちゃってるんだ……」

 PoM。セラヴィーから教わった魔法は効果音と煙が上がるので使用感があるなあ。

 変身魔法を解除した俺の姿に、さらに声が上がる。

 

「貴様、妖怪だったのか!」

 俺に対して構えをとる春蘭や思春にため息。

「違うっての。元は普通の人間だよ。変な薬飲んでこうなっちゃっただけ」

「治るのか?」

「治す!」

 人間には戻れなくても、せめて外見は普通でいたい。これ以上嫌われる要素なんていらない。

 できれば翼だけじゃなくてエロ坊神にも出てってもらいたいな。

 

「飛べるの?」

「この翼での飛行は訓練中」

 箒やロボ掃除機改でなら飛べるけどね。

 うん。怖がってる子はいないようだ、よかった。

 

 で、契約再開。適当に触ってと頼んだら、羽毛が気になるのか翼に触れる娘が多かった。

「ひぅ」

 付け根は敏感なんで優しく触って下さい。

 

「またここ?」

「ここが契約空間……?」

「今度は人形じゃないのだ」

 まずは桃園の3姉妹からか。

 桃香も戦闘力は高くなさそうだけど、やっぱりちゃんとファミリアの資格があるみたいだね。

 

「そろそろ離して」

「あ」

 3人の手が俺の翼から離れる。

 桃香と愛紗は赤い顔で俺を見ていた。

「な、なんか照れるね」

「夫婦になって初めて間近で会っている気がします」

 そうだっけ? ……そうかもしれない。

 人数多すぎて嫁さん一人一人とじっくり会ってる余裕がないんだよね。

 これから先、こんなんでやっていけるんだろうか? ちょっと不安……。

 

「これで契約はおわりなのだ?」

 鈴々ちゃんの声で我に返る。

「この用紙に名前を書いて、それで契約完了」

 ファミリアシートとペンを渡し、名前を書いてもらう。

 3人ともすぐに書き終わった。鈴々ちゃんの字に愛紗がちょっと小言をつけてはいたけどね。

 

「これでもう、君たちは俺たちのファミリアだよ。これからよろしくね」

「うん。よろしくね、ご主人様」

「よろしくお願いします」

「よろしくなのだ」

 4人で手を重ねて契約空間を出た。

 ご主人様呼びはあとでなんとかしてもらおう。

 

 次は孫姉妹。どうやら君主たちから契約してくれるらしい。

 それって、部下はやっぱり続かないとまずいって思いそうなんですけど……。

「これに名前を書くだけ? ふーん、契約っていうからもっと儀式とかあるのかと思ったじゃない」

「なにを期待してるんですか姉様」

「はい、これでシャオは公私共に煌一のものよ」

 真っ先に書いてくれたのはシャオちゃんか。

 公私って、ファミリアは仕事扱い? ……あってるような違うような。

 

 姉2人も書いてくれた。

「呉のみんなのこと頼むわよ」

「よろしくお願いします」

「よろしくね。呉だけじゃなくて、嫁さんみんなのためにがんばるよ」

 よく考えたら呉勢って客将から反乱してるんだよなあ。契約早まったかも?

 でも、美羽ちゃんとこの待遇悪かったってのもあるだろうし、嫁さんなんだからそんな心配してもしょうがないか。

 

「ふむ。これで私もファミリアか」

「特に変わった気はせんがのう」

 十兵衛と光姫ちゃんとも契約してしまった。説得はしたけど無駄だった。

 ……親御さんへの説明で気が重い。

「スキルはあとで説明するよ」

「楽しみじゃな」

「存分に力になろう」

「……頼りにしてるよ。まずは剣を教えてほしいかな」

 もう、この際だから十兵衛に剣を教えてもらおう。ちょうど二刀流だし。指南役だから教えるのにも慣れているだろう。

 俺はたまに素振りする程度なので、剣のレベルは全然上がってない。スキルのおかげで魔法の方が上達早いからそっち優先だったからだ。

「わかった。鍛えてみせよう」

 十兵衛の隻眼が光った気がした。もしかして選択ミスったかな?

 あ、十兵衛も目を治さないと。

 

 

 そんな感じで契約を進めていった。

 麗羽も嫁になって呪いが解けて俺を嫌わず、美羽ちゃんもちゃんと資格ありだったので無事に契約できた。

 稟と穏にはMP消費による体質改善を説明したら、抱きついて感謝された。

 熟女たちも『変身』の固有スキル持ちでアダルトチェンジできた。……MPが少なくて長い間その姿を維持することはできなかったみたいだ。後でMP消費減のための変身ステッキでも用意してあげよう。

 

 朝から疲れた。

 これで転校初日という人見知りには拷問なイベントが待ってるとか、……今日はサボっちゃ駄目だろうか?

 俺の顔色でそれに気づいたのか、釘を刺す光姫ちゃん。

「今日は臨時の全校集会があるからサボりはいかんぞ」

「全校集会? ここって10万人ぐらいいるんじゃなかったっけ?」

「うむ。集まるだけで大仕事。今日は授業にはならんじゃろう」

 それはそれで疲れそうだな。はぐれて迷子になりそうだ。

 

「その人数ならすぐに感知・生命力スキルを習得できるわね」

「ああ、人数が多いほうがマスターしやすいんだっけ」

 4面(あっち)じゃモブがいなくて、習得にはHPの大きい剣士が必要だったんだよなあ。

 って、感知で思い出した。

「帰ってきたらG対策しなきゃいけなさそうだ」

「G? ……いるの?」

 Gで通じたか。華琳もビニフォンで情報収集してるみたいだからなあ。

「うん。感知の感度を上げてみて」

「……っ」

 華琳の顔色が真っ青になってしまった。覇王様でもやっぱりアレは嫌なのね。

 

「華琳さま、どうなさいました?」

「この男がなにかしたのですか?」

 桂花、俺のせいってのは半分は合ってるけど、そんな目で見ないで。

「だいじょうぶよ。生命の息吹を感じられるというのも、時には考え物ね」

「全くもってその通りだよ。それで思ったんだけどさ、ゾンビタウンには虫が少なすぎるよね?」

 Gだけじゃない。もっと他にもいていいはずの虫がいなかった。

 いや、見たいわけじゃないけどさ。

 

「言われてみれば、Gや蝿の類はもっといないとおかしいわね」

 人の死骸を餌にして繁殖しているはずだ。

 でも、虫がわいたゾンビは見ていない。

 クランも気づいたらしい。

「ゾンビは防虫能力を持っているのかもしれないのだ」

「ならさ、聖鐘(ホーリーベル)でゾンビじゃなくなったとしたらさ、ただの死体になるの? それとも全部消滅しちゃうのかで対応考えなきゃいけない。死体が残るんだったらその処理を考えないと」

 すごい大きな課題だ。疾病の原因にもなるだろうし。

 聖鐘を使ってからじゃ遅い。その前に考えることも多いな。

 

「ふむ。本気でトウキョウを取り戻すつもりのようじゃの」

「当たり前だ。そう信じてファミリア契約してくれたんでしょ」

「ほっほっほ」

 笑って誤魔化されました。まさか信じてなかったの?

 

 

 先の副将軍ちゃんの言った通り、登校して教師と挨拶してクラスに紹介されたらいきなり移動。

 城の広場にとんでもない人数が並んでいる。

 10万だよ10万! コミケの参加人数よりは少ないとはいえ、あれの入場待ちを思い出したよ。

 徹夜で並んだのは10代の頃だっけ。冬は寒かったなあ。

 ……徹夜禁止だよ、うん。

 

 あ、遠いけど壇上に上がったあれは詠美ちゃんか。

 桃子に支えられている徳河吉彦も見えるな。生体コアにされる前だったからそこまで弱ってはいないはずだけど、監禁生活が長かったんで体力は低下してるのか。

 俺の回復魔法じゃ傷は治るけど、病気やああいうのは治らないかな? ……命に関わるわけでもないし、出しゃばらないでもいいか。

 

 全校集会の内容は、校長代理だったエヴァの正体と、吉彦の救出を含む事件の解決。そして、南国先生が新らしい校長になったということだった。

 南国三郎、法被にねじりはちまきの男性。サブちゃんとも呼ばれる鼻の穴の大きな教師だ。

 うん。あっぱれの最後でも校長になってたから問題はないだろう。

 ただ、昨日の今日でこれなんて、展開早すぎない?

 

 将軍は救出が早かったおかげか吉彦が復帰できるらしい。だいじょうぶかな?

 そして執行部のメンバーもエヴァの息のかかった生徒が数名、お役御免となった。酉居君もか。

 後で光姫ちゃんに聞いたのだが、無様な負け方をしたと、支持者に愛想をつかされたらしい。

 加えていうなら、昨日のあの挑発もエヴァに促されてやったようだった。彼女は俺たちが邪魔だったのだろうね。

 

 その後、細々とした報告と注意があって、全校集会は終了した。

 終わったはいいが、この人数、教室に戻るまで順番待ちが発生したりしてさらに時間がかかり、教室に戻っただけで今日はもう授業はなく、帰ってもいいとのこと。

 ちなみにクラスは甲級課程『い組』で十兵衛、光姫ちゃんと同じクラスだった。……なにか裏工作したんだろうか?

 さらにい組にはじごろう銀次がいた。濃いなあ。制服なんて女子以上に改造がすごい。

 他のクラスになってしまった嫁さんたちと合流しようと廊下で待っていたら彼が声をかけてきた。

「よお、俺はじごろう銀次。ボーイ、うちのお嬢の婿ってのはマジかい?」

「……」

 どうしよう? 光姫ちゃんの身辺警護担当だったよね、このケツアゴマッチョ。

 迂闊なことを言えない。

 

「そう身構えるなよボーイ」

「無理だって。その衣装怪しすぎ」

 ついツッコんでしまった。だってさ、レオタードと鎖帷子を合わせたような衣装なんだ。教室での席が彼の後ろでなくてほっとしてるよ、俺は。

「うむうむ。婿殿と意見が一致してわしは嬉しいぞ」

 いつの間にか光姫ちゃんがいた。隣には十兵衛も。

「お嬢、マジでこいつですかい? いやたしかにお嬢とはお似合いだぜ。だが……他にもワイフがいるんだろう?」

 お似合いって、たぶん今の姿だからなんだろうなあ。光姫ちゃんロリっ娘だし。

 

「待たせたわね」

「あたしは、よ組だったよ」

 華琳と梓がやってきた。タイミングがいいんだか悪いんだか。

 それに続いて続々と集まる嫁さんたち。

「……これ全部とはたまげたぜ、ハーレムボーイ!」

「いや、これで全部ではないぞ。まだまだおる」

 校舎が違う娘もいるんで全員揃ってないんだよね。

 って、気づいたらなんか回りの視線集めちゃってるし。

 恥ずかしい。早く帰ろう。

 

 

「で、これもついてきたわけ?」

「我輩のお役目だぜ」

 銀次もついてきちゃいました。まあ、光姫ちゃんのお供だから当然か。

 触れないように注意しないと。契約のことだけじゃなくて、貞操的な意味でも。

 

「レーティアとクランは結花と同じクラスか」

「うむ。彼女が同じクラスで少しほっとしたぞ。年下なのになぜか年上に思える包容力があるのだ」

「それ、本人には言わないようにね」

 クランに言われたらショック受けそうだ。

 

「なぜ、私たちと華琳さまが同じ組でないのだ!」

「姉者、年齢で組分けしてると聞いたではないか」

 春蘭と秋蘭は同じクラスか。春蘭が野放しにならなくてほっとした。

 

「私もご主人様と同じくらすがよかったなあ」

「はいはい、その辺はあとで聞くから、まずはスキル等のことを説明しないと……とは言っても、基礎講習は時間かかるから土日にやってもらわないといけないか」

 その時に十兵衛の目も治すか。

 

 じゃあ今は生活費の相談から始めるとしますかね。

 

 


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