家庭教師ヒットマンREBORN! 対立の変革編 作:エセ悪魔
「さて、行き先も分かった所で今回の目的を語ってやるよ。」
リボーンは席を立ち、アルコバレーノ全員を見渡せる位置に移る。
「さっき言ったとおり、俺達はアメリカに行く。理由としては情報漏洩の疑いがあること、そしてユニの見た夢との関係性が確認された事だ。それを踏まえ─────」
「ちょっと待った。」
リボーンの説明の羅列に対してマーモンはすかさず異議を申し立てた。
「やられたのは君達の諜報員だろ?いくら機密情報の漏洩とは言えなんで7/3が関係してくる?」
「それについてはこいつが示す。」
リボーンは内側の胸元から、見覚えのない指輪と地図位の大きさの紙を取り出した。
「これはボンゴレの諜報員が最後に送ったメモの写真と奪取した物だ。」
皆が最初に注目したのはまず指輪だ。その指輪はよく見ると何となくある物に似てると気付いた。
「この指輪はボンゴレリングか…?いや、それにしては形が違う。」
指輪ははマーレリングのような羽の造形も無く、ボンゴレリングのような盾の造形も無く、まるで自然界にある石のような形だった。宝石を埋め込まれていることから何か死炎を使う道具のように感じるが、何かが違う気がする。そんな中、
「お、おい待てリボーン・・・これは本当か?」
ヴェルデが突然驚くような声でリボーンに問いかけるのを見て他のアルコバレーノが指輪からヴェルデの持つ紙を覗くと、皆が驚くこととなった。
「indietro・7/3、死ぬ気と対なす絶望の力・・・・
「絶つ、気の・・・」
「氷・・・ですか・・・」
ヴェルデの読み上げたその単語と情報に一同はある程度のことを察した。
更に情報を知ろうとヴェルデは無理矢理自分を落ち着かせ、他の情報を探っていると紙には英語の文字列とその下に何かを意味する陣が簡易的に書かれているのに気付いた。
─────────
◯ ◯
◯
◯ ◯
◯
◯ ◯
◯
◯
─────────
「これは・・・セフィロト?」
マーモンが横からその陣を見て呟いたその答えに皆がマーモンに注目する。
「マーモン、セフィロトってなんなんだよ?コラ」
「セフィロトってのは簡単に言えばギリシャ神話に出てくる伝説上の生命の樹だよ。」
「しかしちょっと待てマーモン。セフィロトのセフィラは十個、明らかに死ぬ気の炎の七属性に合ってないぞ。これは本当になんだ?」
「だが、この形で書かれてあるんです。きっと何かがありますね・・・絶つ気の氷は死ぬ気の炎と同じで違う何か、なんでしょうか?」
「お、おいお前ら一体何話してんだよ────」
と、スカルは頭良さそう───てか絶対良い組からの置いてけぼりがむず痒く話の内容の解説を求めようと討論の輪に入ろうとするが、
「お前はそこで見とけ。」ジャキッ
「は、はいぃ!!」
スカル、入る余地あらず。
因みにコロネロはそれを傍観しているだけだった。コロネロ自身何となく分かるが分からない、の状態なので賢い判断でもある。
ヴェルデを筆頭にマーモンや風がああでもないこうでもないを繰り返す。そんな中、ユニが思い出したかのように声を出した。
「皆さんその紙の裏を見てください。そこに絶つ気の氷への歴史と解説がありますので恐らく何かヒントがあるはずです」
その言葉にヴェルデは紙を反転させた。それをリボーン、ユニを除いた周りも覗き込む。
『死ぬ気の氷が発見されたのはまだ白人からの支配が無かったアメリカ本土、時は1346年。
発見当時は石碑には7/3の存在意義から理由、死ぬ気の氷の運用法法等が全部書かれており、それを圧倒的戦力として捉えた村の原住民が秘匿してた。
そして、1534年にアメリカ本土への侵略戦争が始まった。その時フランスの軍などが用いた力は死ぬ気の炎だった。
一方的な虐殺と圧倒的回復力で押し切るかと思われた戦争ではあるが、原住民は死ぬ気の氷でそれに対応。
死ぬ気の氷を初めて見た炎使いの兵士達は驚嘆し氷によって次々と倒されていった。
その時、互いは知った─────』
──────────────────────
「絶つ気の氷ってのはオイラ達の死ぬ気の炎とは真反対の性質と力を持つんです・・・」
ランボから言われる新たなる力と、敵の存在。それに関して俺は今物凄く、この後に戦いがあるなと確信していた。ここまでがテンプレートって奴だろうか?
「おいおいちょっと待てよアホ牛・・・そんな死ぬ気の炎みたいな
力俺は聞いたことねぇぞ?」
「そりゃそうですよ。時代も違えば死ぬ気の炎みたいにイタリア周辺のマフィアが独占した力じゃ無くて、ネイティブアメリカンの原住民が持ってた力ですから。」
「ネイティブアメリカンの原住民・・・あ、あれ?それだと今のアメリカ合衆国なんて出来てないんじゃないの・・・そんな力で闘えるんだったら。」
死ぬ気の炎と真反対の性質、つまり根本的な構造は一緒なのだろう。だとしたら何故、原住民は負けてしまった?
「私も詳しくは知りませんが、リボーンの言うことには侵攻するフランス軍は死ぬ気の炎を戦力にしてたそうです。お互い驚きながら戦うことでの膠着や半々な勝敗が長続きさせたことだそうです。しかし結果は無論、フランス側の物量の差です。」
なるほど、それなら確かに納得はいく。確かアメリカでの戦いは長い物だったとどこかで聞いたことある。人員や物の「量」の多さで「質」を押し切ったんだ。
「ところで皆さんは7/3と同じ物、について何か人伝でもいいんで聞いたことないですか?」
「僕はそんなの知らないよ。獄寺くんは?」
「いや、俺もです十代目。」
この中で一足先にマフィアで生きていた獄寺くんも知らないとなると知っているのはリボーン辺りのアルコバレーノだろう。
「俺も知らねぇな・・・もし聞いてるなら多分チェッカーフェイスやバミューダとかがあの時とかに語ってたはずじゃねぇのか?」
「あ、確かに・・・・」
山本が言うことには同感だ。
もし7/3と同じような物を持ってきた、もしくは持ち込まれたのならあの虹の代理戦争の時に少しでも語っていたはずだ。
「っと、そろそろ五分は経つんじゃねぇか?」
獄寺くんが腕時計を見て時間を教えるとランボは来ていたジャケットを少し直し気合いを入れるような仕草を始めた。
「多分もうすぐですね・・・若きボンゴレも獄寺氏も山本氏も7/3と同じ物には気を付けて。ではオイラはこれにて失礼しようと───
ランボが軽く挨拶を済ませようとした瞬間、
爆発と煙が起こる。
しかし、
「・・・・・あれ?」
「へ?・・・」
「は?・・・」
「え?」
「・・・・・・はぁぁぁ?!?!」
爆発と煙が出てきたのに、大人ランボはまだ僕達の視界の中にいた・・・
p r r r r r r r r r r r r!!
しかしそのことに驚いてる暇も無く、俺のポケットから携帯の振動と音が鳴り響いた。
「こ、こんな時に一体だれが───ディーノさん?!」
まさかのディーノさんからの電話に急いで携帯を開きコールボタンを押した。
「も、もしもしディーノさ──」
『ツナ!!リボーンは今そこにいるか?!』
「ディ、ディーノさん?!?えっと、リボーンならアメリカに行ってるって・・・・」
『何だってぇ?!』
物凄い焦りようだ・・・何かあったのだろうか?
「あ、あの・・・何かあったのですか?」
『あぁ、実はな・・・アルコバレーノが全員行方不明なんだ!!
それにアメリカ行きの飛行機が昼に海上で爆発したってニュースもあるから調べてみたら案の定アルコバレーノ全員を乗せたボンゴレのプライベートジェットがやられていた!!
「え?えぇぇぇぇぇぇぇぇえ?!?!」
あぁ、もし神さまがいるのならこの願いを聞いていて欲しい。
あの羽の無い天使達の肩にいつも乗る死神を降ろしてくれ・・・・と。
一方その頃、イーピンと京子は・・・
「大丈夫ですかー?!」
「あ、先生ダ!」
「よかった・・・あ、でもランボくんは?!」
「えっと・・・・」
京子は言い方に迷っていた。
だって奥にいるのは未来のランボくんなんだもの・・・今の面影が見当たらないようなイケメンだ。
「ちょっと何処かに飛んでった・・・と思います・・・」
「飛んでった?!?!」
しばし、誤魔化すのに手間取ったのは言うまでも無い・・・
ふぃ~、ようやく敵の能力書けた・・・
あ、次回は飛ばされたランボについて書きます
続きが欲しいか?・・・この続きを望むか?!
-
YES
-
NO