家庭教師ヒットマンREBORN! 対立の変革編   作:エセ悪魔

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お待たせである


標的 新5 事件は二つ所か三つ目発覚

 

「ディーノさん!!」

 

 

「済まないな急に全員呼びだして!」

 

 

ディーノさんからの電話を受けて、ボンゴレ十代目守護者全員が俺の家に招集された。骸の代わりにクロームが来ているが、意外にも雲雀さんが来ていることに少し驚いてる。

 

 

「基本的に小動物の身に起こる事には大抵咬み応えのあるのがついてくるからね。別に目の前で必要以上に群れなければ僕だって集まる事くらいはするさ。」

 

 

「心読まれてる・・・・」

 

 

雲雀さんがなんだかリボーンみたいな読心術まで使ってきた。戦闘のために嫌いな事まで出来る雲雀さんマジジャンキー。でも性格は少しマシになった?…気がする。

 

 

「雲雀はいつもどうりだな・・・所でさっきから気になってたんだが、ランボお前どうして十年後のまんまなんだ?もう五分以上は既に経ってるぞ?」

 

 

「じ、実は─────」

 

 

ディーノさんにランボから聞かされた一部始終を説明した。

氷使い、アメリカの陥落、7/3に似た物への警戒、この三つを簡略的に説明してる途中─────

 

 

ズガンッ!!!

 

 

窓辺が爆発したかのように吹き飛んだ。

 

 

「うわぁぁっ?!うちの窓がぁぁ!!てか壁がぁぁぁあ!!!」

 

 

窓どころか壁も吹き飛び、その巨大な穴の奥からは、見たことある緑色の雷光がこちらに牙を向けるように唸りバチバチと迸っている。

 

 

「てめぇら、姫はどこだ?」

 

 

奥から出てきたのは金髪に高身長のジェントルマンの装いなジッリョネロファミリーのγだった。

 

 

「が、γ!!」

 

 

「俺達もいるぞ・・・」

 

 

「野猿?!太猿まで?!!」

 

 

なんとジッリョネロファミリーの幹部的な三人が揃いも揃って武装状態でウチにカチコミをしにきた。

 

 

「おいおいお前達一体どうしたんだ?!」

 

 

ディーノさん、獄寺くんが反射的に武器とダイナマイトを構えたのを見て急いで山本が仲介に入った。それに続いて俺も山本に加勢した。

 

 

「お、落ち着いてよγ!!」

 

 

「落ち着け?てめぇの家庭教師が直接、それも勝手に連れ出しといて行方不明だぞ?コケにしてんのか?・・・」

 

 

「え、リボーンが?!!そのことを詳しく教えてくれγ!!」

 

 

リボーンが朝にウチからアメリカに行った、それもアルコバレーノを引き連れて。旅行とかにしてはとても不自然だしそういうことなら必ず旅行だって告げるはずだ。

 

 

「教えろ?こっちが教えて貰いたいね・・・」

 

 

未来の時よりも険悪な状況に雲雀さんと獄寺くんが動こうとする直前に声が響いた。

 

 

 

「そのへんで止めておきたまえ。ジッリョネロのファミリー、そしてボンゴレの守護者達よ。」

 

 

 

膠着状態の隙をつくように、もう一人の人物が何も無い空間から現れた。

 

 

「なっ?!てめぇは!!」

 

 

「チェッカーフェイス?!どうしてここに来たの?!!」

 

 

鉄の仮面を被ったクイズ番組の司会者みたいな男、川平のオジサンことチェッカーフェイスもウチにやって来た。

 

 

「実はアルコバレーノの失踪について少々厄介なことが分かったんだ。」

 

 

「少々厄介なこと?・・・なんだそれは!!」

 

 

京子ちゃんのお兄さんが問いかけると、チェッカーフェイスは懐からある物を取り出した。

 

 

「その前に、誰かこのベルトについて知っているかものはいないか??」

 

 

そう言って手に持った物が見せられる。鉄で出来たガワは羽のような造形が彫られ、中心にはほのかに耀く青白い水晶、そしてそれに繫がれた文字が書かれた革の紐。

普通のベルトにしか感じなかった。

 

 

「なんだ?極限ただのベルトではないのか?」

 

 

皆は普通のベルトとバックルだと思うが、俺は違った。この異様な力に干渉されるような感覚とボンゴレリングに火を灯した時のような感触をベルトから感じて、ここに無い物、あり得ない物を思い浮かべた。

 

 

「7/・・・3?いや、これってもしかしてランボの言ってた────」

 

 

「チェッカーフェイス!!これはどこで手に入れた?!?!」

 

 

さっきまで静かにいたランボが噛み付くようにチェッカーフェイスに近づき掌のベルトについて問いかけた。

 

 

「なんでこれがこの時代にあるんだ?!これはまだ7年後のはずだろ?!!」

 

 

「・・・ランボくん、君はこれに見覚えがあるのだね。」

 

 

「あるんだもんね!でも先に教えろ!これを何処で手に入れたチェッカーフェイス!!」

 

 

口調も落ち着いたのから子供の時のような口調に戻りながらも剣幕に問いかける。

 

 

「これはアメリカのネイティブ達の住んでいた跡が残る奥地で見つけた物だ。跡地にはこれしか無く何か妙に感じたので拝借した。」

 

 

「ら、ランボ・・・一体どうしたの?それにこのベルトについて何か知ってるの?」 

 

 

恐る恐る聞いてみると、ランボは少し落ち着きを取り戻しながら・・・ゆっくりと口を開いた。

 

 

「このベルトは・・・オイラがこの時代に来る直前まで戦ってた、氷使いの武器ですよ・・・」

 

 

「「「「ッ!!!!」」」」

 

 

その発言に俺の直感は確信に変わった。これはまた大きな波、事件が起こると・・・

 

 

─────────────────────────

 

 

「・・・・・・・・・あいつらは行ったか?」

 

 

「あぁ、多分だけどな・・・」

 

 

 

アルコバレーノ一同はプライベートジェットから、ハイテク技術の塊であるヴェルデの潜水艦の中で一息ついて安堵していた。

 

 

「にしてもパイロットに扮したスパイによく前々から気付いてたな。コラ」

 

 

「後方ならわかるけどまさか四方からも爆撃してくるとはね・・・おかげでローブに焦げがついたよ。この不快な気分はSランク報酬の十倍は出して貰わないと・・・」

 

 

アルコバレーノは皆少し煤がついてたり服装が細かく破けていたりしていた。

 

 

「あのパイロットのイタリア語にはほんの僅かな訛があった。だから少しだけ戸籍を少し洗ってみたらどうも不可解な点が多すぎたのでな、スパイだって確証した。それで海の真上だ、挟まれての攻撃を考慮してジェットの真下にエレットゥリコ・マリンを忍ばせておいてよかった。」

 

 

先程まで乗っていたジェットは何者かによる攻撃で爆撃されてしまった。しかしその攻撃に相当早くに勘づいていたヴェルデとリボーンがそれに向けての準備をしていた。二人は考えや方針が根本から合わずともやることは一緒だった。なのでリボーンは裏切り者の存在の通達とマリンへの避難誘導、ヴェルデは避難用の特注潜水艦の操作で一同の難を逃れさせた。

 

 

「さて、ここからが正念場だ。アメリカに着いたらまず俺らは三チームに分かれることにしたい。」

 

 

「それはどんなチームですかリボーン?」

 

 

「まずはマーモンとスカルが偵察チーム、俺と風が攻守チーム、ヴェルデとユニとコロネロが支援チームだ。()()はさっきジェットで伝えた通りだ。」

 

 

「なるほど・・・そのメンバーなら攻守と潜入のバランス的にも効率的ですね。」

 

 

アルコバレーノ全員はとある目的の下、リボーンの提案に賛成していた。しかし一同、あることを気にしていた。

 

 

「そういえばコロネロ、何故今回は事が事なのに何故戦いのエキスパートでもあったラル・ミルチがいないのですか?」

 

 

半アルコバレーノとでも呼称しよう、代理戦争終了時に一人だけ大人の姿に戻った海軍士官でありコロネロの女房でもあるラル・ミルチが何故かこの場にもジェットの際にも居なかった。

 

 

「ッ!!そ、それはだな///・・・・・」

 

 

コロネロは何処か苦くも照れた顔でもぞもぞしている。なんでだ?とリボーン以外首を傾げるのを見て、その理由を知っているリボーンは悪魔的な微笑みを一瞬浮かべた。

 

 

「何でだろうな~コロネロ?そういえばこの前にラル・ミルチの様子を少し見に行ったんだが、どうもその時は風邪っぽい症状と一緒に吐き気で気分を悪そうにして布団にずっと寝てたな~」

 

 

「なっ?!てめっリボーンコラッ!!!」

 

 

リボーンはわざとなのか事細かにラル・ミルチの状態を大きな声で喋る。コロネロはそれに慌てる。そしてリボーンの大声で言ったその意図に、

 

 

「?・・・・ッ!!まさかコロネロ!!」

 

 

「あっ・・・・・」

 

 

ヴェルデとユニはリボーンの説明とコロネロの態度で直感的に答えに辿り着きコロネロの方向を見る。その目線にコロネロは更に顔を赤くしてバンダナで顔を隠した。

 

 

「リボーン、コロネロも何処か苦そうな顔をしてますしラル・ミルチは何処か重い病気でもしてるのでしょうか?・・・」

 

  

風はまだ気付いてない。

いや寧ろ正解でもあったりするのだが。

 

 

「違ぇよ風、強いて言うならぁ・・・『当たった』って奴だ。」

 

 

「「「当たった?・・・・・ッ?!」」」

 

 

風とマーモンとスカルもが?を浮かべるがすぐに辿り着いた。

 

 

「ま、まさか・・・・」

 

 

「こ、コロネロ貴方・・・」

 

 

「ラル・ミルチに、に─────

 

 

「「妊娠させたのか?!?!」」」

 

 

コロネロはその言葉にウガァァァァァっと悶え、リボーンは更に口の端を吊り上げてしてやったりな顔をしていた。

 

 

「ちょ、ま、赤ん坊のままでシたのか?!?!マジでか?!」

 

スカルはまだ純情なのか赤い顔をしながら赤ん坊でも『することはしてる』ってことに驚愕していた。

 

 

「そうですよ…しかもいくら元大人とは言えそんな・・・それにラル・ミルチの性格はいわゆるツンデレだったのに・・・よくOKして貰えましたね・・・」

 

 

「で、でもこれは凄く目出度いことですよね!この事が終わったら皆さんで何か祝いの品を用意しないと!」

 

 

「もう、もうやめてくれぇ///・・・・」

 

 

別にコロネロは誇っても自慢しても良いことだ。しかし、ラル・ミルチの妊娠話になると妊娠した時の妻の言った言葉を思い出して悶えてしまうのだ。

妊娠検査薬を片手にベッドで上半身だけを起こし、少し照れくさそうにしている彼女がそっとコロネロに言った、

 

 

『責任、とってくれるな?///・・・』

 

 

その言葉と光景が忘れられないのだ。

 

 

 

「いや~おめでたいなコロネロ~?」

 

 

リボーンは完全に煽ってきている。

それに対してコロネロは上手く言い返すことも出来ずにいた。

 

 

「んで責任、とれそうか?」

 

いつもよりも強いニヤニヤ顔でコロネロの肩に手を置き爆弾を置いてった。

 

 

「な、なんでお前が知ってんだコラァァァァァァァ!!!」

 

 

見事に爆発。

秘密裏に動く大きな事件の最中だと言うのにどこか浮き足立っていたアルコバレーノ達であった。

一同の行方不明に集まり事件の嵐に気付き戦慄するツナやディーノ達の心配と不安をよそに案外楽しそうにしていた。

 

 

 




よし、ラルコロ完了・・・次は誰の子供作ろっかな~♪
何か物語への希望あったら感想頼む。その感想が君達の望む新たな二次元へと繋がることになるのだから…(※格好つけ)

続きが欲しいか?・・・この続きを望むか?!

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