こちらはテイワット情報局!!   作:アヴァターラ

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こちらはテイワット情報局!!

 

 

 「「「テイワット情報局~~~~!!!」」」

 

 

 

 ・なんだこれ? 

 ・テイワット?どこだ?

 ・というか背景日本か?こんな場所あったっけ?一面の草原なんだけど?

 ・え?大草原?芝刈り機持ってきてー

 ・というか美少女!隣の男邪魔!

 ・ひでえ言い草w

 

 「おおっと早速沢山コメントが来てるようで何よりです。えー生放送をご覧の皆さまこんにちは!チャンネルの主をやっております、ノクリアと言います!そしてこちらが?」

 

 「ええーっと?ノクリア、これなに?」

 

 「オイラたちに何言わせたんだ?それに、じょーほーきょく?ってなんなんだ?」

 

 「はい!俺の説明不足でごめんなさい!こっちの大きいほうが蛍!そんで浮いてるのが非常食ことパイモンちゃんです!俺たちは皆さんから見て異世界、テイワットの住人・・・蛍はまた違うんだっけ?」

 

 「え?うん。私はテイワットで生まれたわけじゃないけど・・・」

 

 「まて!オイラは非常食じゃないぞ!うなー!無視すんなー!」

 

 「ごめんね非常食(パイモン)ちゃん。とにかく、このチャンネルでは異世界テイワットについての情報を発信していくことを目的に生放送を行っていきたいと思います!ゆるくお願いしまーす!」

 

 そんな感じで始めた生放送。えー、視聴者の皆様初めまして。この度原神の世界に転生した元純日本人、現テイワットの住人のノクリアです。現職はアカツキワイナリーアルバイト兼西風騎士団非常勤騎士!やることが多い?いや、実は暇なんだよね。そんで、前世で死んだあと直前にやってたゲームの世界に産まれなおしたわけなんですけど・・・15の誕生日の時に唐突に独り暮らしの自室に前世で使ってたノパソとiPhone、ついでに配信に必要なカメラやら何やらに加えてダメ押しとばかりに神の目が部屋に出現しました。

 

 そんで同時に前世の記憶を思い出して俺昏倒、一人暮らしだったから結局夕方まで寝込んで終わりだったわけなんですけど。そんで出てきたノパソとiPhoneと機材もろもろ、電池はなくならないしなぜかネットにつながるしついでに壊れないし、どうせなら異世界のことを日本に伝えるのも面白いかなって思って今に至るわけですが。

 

 多分これが巷に聞く特典というやつなのでしょうね。で、所属してた西風騎士団にお暇を頂こうと思ったら全力で引き留められた(今までの記憶を見るに結構優秀な騎士だったっぽい。それが神の目を持てばそりゃ引き止めたくもなるか)ので非常勤で落ち着いてついでにアカツキワイナリーで働きだした。

 

 そんで18歳になりそろそろ配信やってみるかーといった矢先、旅人ちゃん襲来。つまり非常勤の俺も働かねばならず火事場泥棒目的の宝盗団をしょっ引いてたら旅人ちゃんがトワリンのことを何とかしてくれて解決。そんでさすがに事後処理とかで俺も駆り出され、落ち着いたのが先日のこと。

 

 さすがに一目旅人に会って見たかった俺は凱旋してきた旅人に声をかけたんだけど・・・なんか割と気に入られた?というか懐かれた。なんかこう・・・わんこ系?っていったらいいのだろうか?年がアンバーと並んで近かったのもあるのだろうか?割とすぐ仲良くなれた。

 

 どうやらこのPCがつながってる日本には原神の存在自体が無いようで元あった動画サイトもなんかパチモンっぽい名前に代わってた。まあ矛盾が起きないならこれ幸いと早速配信をモンド城近くの風立ちの地の近くにパソコン置いて配信を始めようとしたら探索中の旅人ちゃんに遭遇、出演してもらえと考えて冒頭である。

 

 パソコンを不思議そうな目で見つめる蛍ちゃんに食べ物か!?と早とちりするパイモン。大変かわいらしいのですが食べ物じゃないんだ。すまんな。

 

 

 ・!?浮いてる!?妖精!?

 ・CG技術もここまで進化したかぁ

 ・かわいいなしかし。おいちゃんが食べ物あげるからこっちにこない?

 ・警察だ!!

 ・警察だ!!

 ・警察だ!!

 ・3人に勝てるわけないだろ!!

 ・おい男の方。説明くれ

 

 「ほいほいっと。皆さんから見てここは異世界、俺はまあ日本のことを知ってるって感じで思っといてくれ。詳しいことは秘密。唐突にこんな機械が現れたら使ってみたくなるっしょ―?使ってみたらつながったのがそこなだけ。この美少女と浮かんでるのは通りかかったから巻き込んだ」

 

 「んー・・・書いてある?文字?が読めない・・・ノクリア読めるの?」

 

 「はっはー。すらすら読めるぜ。ほれこのパイモンもCGとかじゃなくて実物だぜ?ほ~れかいぐりかいぐり~」

 

 「ん!わ!あはははは!!やめろノクリアくすぐったいぞ~!ん~やあ!えへへー」

 

 証明のために浮かんでるパイモンをひっつかんで撫でまわす。性別がどっちだか知らんがとりあえず彼女ということにしておいてくすぐったいと笑い出したパイモンにコメント欄は大興奮である。ついでにカメラにガチ恋距離まで近づいて覗き込む旅人ちゃんに対しても。

 

 ・事案ですか?

 ・かわいい(小並感)

 ・おいきさん、そこ変われ。いや、代わってくださいお願いします何でも(ry

 ・ん?

 ・ん?

 ・ん?

 ・ちくわ大明神

 ・誰だ今の

 ・蛍ちゃんかわいい・・・かわいくない?

 ・かわいい。

 

 「ん?という話は置いといて今更だけど言語伝わってる?俺たち日本語話してないんだけど?旅人ちゃんの方もよく考えればこっち来たときよく言葉伝わったね?」

 

 「そういえばそうかも。パイモンに伝わったから何とかなるかなーって。ねえノクリア、これってもしかしてこの変なのの向こうに人でもいるの?」

 

 「お~さすが旅人ちゃん鋭い。その通り、まあこの変なのは離れたところにいる人と連絡が取れる便利なものだよ。テイワットじゃなくて別世界だけどね」

 

 「な~んだ。お兄ちゃんのこと聞けるかと思ったのに・・・でもノクリアはこれで何がしたいの?」

 

 「そりゃこんなものがあるなら使いたくなるだろ?楽しい旅の様子をお届けできればなって」

 

 「本音は?」

 

 「知り合いの美男美女を画面の向こうのやつらに紹介して悦に浸りたい」

 

 「いつも通りのノクリアだ」

 

 「いつも通りっていうほど付き合い深いか?」

 

 「だいたいわかるもん。美少女って言われ慣れたし」

 

 「最初のころは顔真っ赤だったもんなー?」

 

 「あ!鶏肉ときのこの串焼き!なあノクリア!これ食べていいか?」

 

 「いいよ~だけどこのカメラを見ながら食べてね」

 

 というわけでパイモンをPCのカメラ前に配置しポーチから取り出してた鶏肉ときのこの串焼きを二つあげる。すぐさま妖精サイズの小さな口でぱくつきだした彼女に画面の向こうで見てるやつらは阿鼻叫喚である。非常食非常食って弄ってるけどパイモンちゃん普通にマスコットとして可愛いもんね。食費は馬鹿にならないみたいだけど。旅人ちゃんがよく鹿狩りの前で財布片手にため息ついてるけど8割くらいパイモンのせいだもんな。どこにそんだけの料理が入るんだか。

 

 

 ・言葉は普通にわかるよな?

 ・わかる。もぐもぐパイモンちゃんカワユス

 ・主の性格悪すぎて草

 ・美男は兎も角美女だと!?ご紹介オナシャス!センセンシャル!

 ・このほうそうきたない

 ・嬉しいだるるォ?

 ・この主・・・!でも美男も美女も見たい

 ・俺たちゃ欲望に忠実、異世界が何だ!美女が見たい!

 ・然り!然り!然り!

 ・まあよくできた企画ものだと思うことにしよう、いいね?

 ・アッハイ

 

 なんかもうちょっと疑ったり特定するやつが出てくると思ったんだけど予想以上にゆるく受け止められてるな。まあたとえ特定されたとしても何かできるってわけじゃないしだからこうして本名で配信始めてるわけだし?あっという間になくなった串焼きの串をお行儀よく俺に返してきたパイモンが浮かぶのに飽きたのか俺の方に肩車の態勢になってぐでーと溶け始めた。

 

 「食べてすぐ寝るとヒルチャールになるぞー」

 

 「なるわけないだろ!いいだろノクリアの肩は乗り心地いいんだから・・・」

 

 「パイモンはノクリアのことが好きだねー」

 

 「おう!ノクリアは沢山食べ物くれるし遊んでくれるんだぞ!いいやつだもん!オイラは好きだぞ?」

 

 「なんか評価だけ聞いてると俺誘拐犯みたいだねー。言っとくけどこの子食欲が全てみたいなところあるから真に受けるなよ画面の前のお前ら」

 

 

 ・うるせえ!

 ・大胆な告白は女の子の特権

 ・でもパイモンちゃん見た目幼女だよね?

 ・子供に好かれ・・・やっぱ事案?

 ・ん?なんか来てね?

 ・小人?なんかでかいのもいる?

 ・松明とかボウガン持ってるのもいるな

 

 コメントを見て後ろを振り返ると・・・ヒルチャールの一団だ。弓矢に盾持ち暴徒もいるな。んーちょうどいいわ。ぶっ倒して俺の評価をあげてやろうじゃないの。というわけでカメラ設定っと・・・よし。

 

 「旅人ちゃん、俺やるから見てて頂戴。流れ弾が来たらその機械守ってくれ。あの程度なら俺でも余裕」

 

 「いいよ。ノクリアなら大丈夫だしね。危ないのは暴徒くらい?」

 

 「かもな。あー、お前ら。あれはヒルチャール・・・ゴブリンみたいなもんだ。敵意を持ってるみたいだから今からぶっ倒します。実況はそこの旅人ちゃんとパイモンちゃんで」

 

 「いってらっしゃ~い!」

 

 「頑張ってくるんだぞ!」

 

 ありがたい声援を受けてヒルチャールの方へ歩を進める。こちらに気づいたヒルチャールがよくわからんことをごちゃごちゃ言ってるが俺にはお前らの言葉はよくわからん。というわけで戦闘開始。ベルトにつけた赤い神の目が輝く。火の元素の力を収束して俺は一団の中に飛び込んだ。

 

 まずノーマルヒルチャールの顔面をぶん殴って一発KO。松明持ちを蹴りで粉砕し離れたボウガン持ちに投げつけてまとめて撃破。俺は剣とか弓とか使わん。拳で殴って何とかするストロングスタイルだ。神の目の属性は火、元素反応は起こさないからあんま関係ないけどな。

 

 残りの盾持ち小型ヒルチャールには元のゲームでいう元素スキルを使うことに決めて拳を握り込む。火の元素が拳に一点集中して赤く輝く。俺はその拳を盾持ちが構えた盾に向かって思いっきり振りぬき、盾ごとぶん殴る。

 

 「爆拳!!!」

 

 轟音が響き、俺の拳が思いっきり爆発する。ノックバックがかかるが脳金(脳筋)思考で鍛え上げた下半身の筋肉に物を言わせて無理やり踏みとどまる。俺の爆炎が周りのヒルチャールごと吹っ飛ばして残りは盾持ち暴徒のみ。しかもさっきの俺の攻撃で盾に火が燃え移ってめっちゃあたふたしてる。隙だらけだぜ~!

 

 「もいっぱ~~~つ!」

 

 盾を振って火を消そうとするヒルチャールに向かって後ろから踏み込んで顎に向かってアッパーをきめる。顔面を爆破されたヒルチャール暴徒は吹っ飛んで倒れ、光になってほどけていく。死んだら元素に戻るんだよね。とにかく一掃できたことだし戻ろっと。

 

 戻って画面をのぞき込むと

 

 ・貴方はゴリラですか?

 ・ゴリライズ!

 ・魔法でも使うのかと思いきやゴリゴリの肉弾戦で草

 ・つーかなんで爆発してんの?

 ・苦戦するのが見たかった。無双とはこれいかに

 ・さっきまで生きていたものがあたり一面に広がる・・・・

 

 「ああ、この世界には元素というものがあってね、草、火、水、氷、雷、風、岩の種類があってそれぞれが重なることで物事を作り出してる・・・らしい。で、この世界の選ばれた人物がある日突然手にする「神の目」と言われるものを手に入れると元素を操れるようになるんだ。俺だったらこれ、火の神の目」

 

 ベルトの神の目を外してカメラの前に掲げる。不思議な光を放つ神の目を初めて見る視聴者は興味津々らしい。

 

 

 ・それよりもまずあんな大爆発を至近距離で受けて無傷なお前はおかしい

 ・それな。最低でも腕吹っ飛ぶだろ

 ・そんなことより蛍ちゃんかわいい。パイモンちゃんと一緒にもっとアップにして♡

 ・へー変わった石もあるもんだ。設定作り込んでんな

 ・さっきのとかもCG?やべーな。そこらの特撮以上じゃん。

 ・蛍ちゃんとパイモンちゃんも持ってんの?

 

 「旅人ちゃん、向こうの人から質問。神の目持ってるの?だって。パイモンも」

 

 「オイラは持ってないんだぞー!浮けるのは・・・そういうもんだ!」

 

 「私も、元素の力は使えるけど神の目は持ってないの。今は・・・風」

 

 そう言った旅人ちゃんが手の上に風を収束させる。そういえばなんで旅人ちゃんは神の目無しで出来るんだろな。前世からの謎だわ。別世界の人間という意味じゃ俺だって同じなのに。んーそろそろいい時間かな?30分くらいたったし、俺もこの後仕事だし。

 

 「はいじゃあいい時間なので第一回目はここで終了させてもらいます!旅人ちゃん、合わせてねー?お相手はノクリアと!」

 

 「オイラことパイモン!」

 

 「旅人こと蛍でお送りしました!」

 

 「はい!というわけで2回目以降の放送もよろしくお願いします!こちらはー?」

 

 「「「テイワット情報局でしたー!!!」」」

 

 ・おつ

 ・いかないで

 ・おつ

 ・次回楽しみにしてる

 ・美女忘れんなよゴリラ

 ・爆発ゴリラお疲れー

 ・なんだかんだ楽しかった




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