こちらはテイワット情報局!! 作:アヴァターラ
日刊ランキングにも一瞬でしたが乗ることができて正直びっくりしました。これからもテキトーに書いていくのでよろしくお願いします。
元素に対してテキトー書いてますが公式設定ではなく独自設定なのでそこだけお気を付けください
元素とは、と考えると非常に複雑な話になるのでざっくりと説明するとこのテイワットではありとあらゆるものが元素の影響を多かれ少なかれ受けている。これはほぼ絶対といってもよく、例外は外から来た存在である蛍ちゃんくらいのものだ。少なくとも俺は彼女以外そういった人物や物を見たことはない。
俺が今火の元素を体中に蓄え、巡らせているのはその「元素の影響を受ける」という法則を逆手に取った神の目を手に入れた人物ならだれでもできる基本技能の一つ、元素による身体能力の強化だ。操れる属性の元素を多く体に取り入れて体内の元素バランスを意図的に崩し、通常状態よりも出力を上げる。まああれだ、創作でいう魔力強化とかそんな感じのやつ。もっというなら元のゲームである原神でいう元素共鳴とかいうやつ、あれは同じ元素を扱う者同士がそろうことで元素バランスが崩れた結果の副産物のようなもんだ。
「よっし、いくか。七七、おんぶか抱っこどっちがいい?」
「おんぶ、だっこは・・・危ない」
「そりゃそうか。ほれ、おいで」
七七がぴょんっと跳ねて俺の背中に抱き着く。七七も強化は終えているらしく氷元素特有の冷えたオーラが服越しに伝わってくる。俺は七七がしっかりと掴まったことを確認して目の前の、よく見たら若干沿っている断崖絶壁に手をかけてすいすい上っていく。まずは3メートルくらい先の瑠璃袋へ。
・さすがゴリラ
・いや、それよりも涼しい顔で掴まってる七七ちゃんもおかしい
・なんで歩くのと上るスピード変わんないの?
・ひぇったかい・・・
・高所恐怖症兄貴頑張って
「さすがにこれは素の身体能力じゃねえけどな。元素使ってちょっとズルしてんだ。七七、とれるか?」
「んしょ・・・ん、とれた。ノクリア、つぎあっち・・・とおい、投げて」
「はいはい、そお、らっ!」
「わあああああああああ・・・・」
七七の背をひっつかんで斜め上にぶん投げる。歓声のような声をあげながら飛んで行った七七がはっしと崖につかまって器用に瑠璃袋を採取した。七七は俺が下まで来たのを確認して崖から手を放して自由落下。俺が片手でキャッチして再び背中へ。一連の流れを見たコメント欄がやばいくらいに爆速で流れる。
・心臓が止まるかと思ったわ!
・子供一人をほぼ真上に7m以上ぶん投げるてお前・・・
・もはやゴリラレベルの腕力超えてるやん!
・七七ちゃんえらい楽しそうだけど一歩間違えたら・・・
・もうやんなよ!絶対だぞ
「ん?なるほどわかった。七七、つぎあっちな」
「わあああああああああ・・・・」
・見てて怖えんだよそれぇ!
・無表情なのに声だけすごい楽しそう
・人をキャッチボールするな
・あ、戻ってきた
・目だけすごいキラキラ輝いてるんだけど七七ちゃん
・絶叫マシン好きそう
「見て、いっぱいとれた。大量、もういらない」
「お、たくさんとれたな。じゃあ降りるか。抱っこすんぞ」
「ん」
・冗談だよな?20mはあるぞ?
・待て、早まるなゴリラ!
・いくらお前がゴリラでも物理法則があるんだぞ
・やめルルォ!
・ノクリアさん!?まずいですよ!
「だーいぶ」
・ちょ!?
・ああああああああ!?
・地面が迫ってくるううううう!?
ばさっ・・・と背中から騎士団仕様の風の翼と呼ばれるものを展開して急ブレーキをかける。ふわりと地面に降り立った俺が七七を地面におろすと彼女はそのままぐっと伸びをした。ついでに聞こえちゃいけない音もいくつか。
「イヤー驚かせて悪いね。ま、こういうもんあるから大丈夫だ。こいつは風の翼っていってな。テイワット中に普及している空を滑空するためのもんだ。たいていの冒険者や騎士は持ってるし使える一般的なもんだぜ」
「七七も使える。前に会った時より、上達した」
「お、そりゃ後で見せてもらわねえとな!」
「ん、清心のところは遠い、高い・・・風域、つかう。いこう」
七七が俺の手をきゅっと握ってあっちと指をさしながら引っ張ってくるので俺も引っ張られながら引っ張られていくと、石柱のような岩の塊がいくつもそびえたっている華光の林あたりである。あーここらへん清心たくさんあるもんなー・・・
「ん、風域あった。ノクリア、いこ」
「ほいほい。じゃーちょっとの間空中散歩で七七とデートするわ。悪いなお前ら」
・どうして俺の体はそっちにないんだ・・・!
・この薄い板の中に入れぬ己が憎い・・・!
・あんなんで空飛べるなんてお手軽でいいですねえ
・実際仕組みどうなってるん?
「ああ、仕組みつってもなあ・・・単純に風を捕まえてるだけだぞ。まあ風が読めるのが前提だけど俺ら神の瞳を持ってる奴はある程度元素の流れが見えるからなあ・・・風に乗る元素を見ればそんな難しい話じゃない」
そう言いながら風元素が集まって強烈な上昇気流が発生している風域に近づく。先に七七が風の翼を広げて上方向にすっ飛んでいった。俺も遅れるように翼を広げて上昇気流を受けて真上に飛んでいく。今回の風域は結構強烈であっという間に60mを超えて岩の柱をあっさり見下ろせる位置まで俺たちは上昇した。そのまま七七があっちと指さす方向に向けて滑空していく。
・なるほどこれは楽しそう
・七七ちゃんアラレちゃんポーズで浮かんでるのかわいい
・ゴリラは・・・お前は視界の暴力だな、カメラから消えろ
・身長180㎝超のゴリラ騎士のアラレちゃんポーズ・・・
・これもこれであり
・まじでかおまえ・・・
「風の翼、たのしい。七七、上手になった?」
「ああ、上達したな。あとお前ら、好き放題言うとスマホぶん投げて自由落下の恐怖を味合わせるからな」
コメント欄が拒否の言葉であふれるのを尻目にすとっと目的地の清心が群生してる花畑といってもいい場所に降り立つ。七七が成熟した、いうなれば薬効成分が強いものを選んでかごに入れていく。俺はまだ若い清心を何本か摘むことにした。成熟したのは花弁が固いし苦みも特別強い。食べごろの奴のほうがいいだろうからな。
「七七、これお土産にするからちょっと凍らせてもらっていいか?」
「ん・・・はい、できた。甘雨へ?」
「ま、あえたらな。これで終わりか?」
「うん。たくさんとれた。白先生、よろこぶ」
「そうだな」
わしゃわしゃと帽子を取って七七を撫でまわしてやる。気持ちよさそうに目を細めた七七に和みながら準備を終えて荷物を背負う。で・・・全然監視の目が外れないんだけど?よーついて来とるわまじで。もういっそこの場で黙らせようかな・・・そうだな、そうしよう。
風の翼を広げて高所から飛び降り、監視がいる場所めがけて勢いよく着地した。ついでにぶらーんと首根っこひっ捕まえた七七を降ろして手近な小石を拾ってぶん投げる。
「いっだあ!?」
「いい加減追いてくんのやめてくれない?さっきからチラチラチラチラ、気になるんだけど。七七、知り合い?」
「・・・だれ?」
「メモには?」
「書いてない」
「じゃあ知らない人だな・・・で?どちら様」
・つーか気付いてたのかよ
・うわっわらわら出てきた
・普通の人っぽい?
・ナイフに火炎瓶、ハンマー・・・あぶねーな、なんか
・囲まれたぞ・・・
「その子を渡してもらおう」
「俺を前にしてそのセリフをよく吐けたもんだな。断ると言ったら?」
「この状況で断れるとでも?」
「呆れたやつらだな。素人の包囲なんてすぐ穴が開くんだよ。七七、宝盗団だ。畳むぞ」
「わかった。んしょっと・・・」
ずるり、とどこから出てきたかわからないというか元素の力で七七はバックから剣を取り出した。俺もゴキゴキと指を鳴らして拳を構える。まずは開幕一発!
「その鴉のマーク、宝盗団と判断する。子供を付け狙うならば西風騎士団に属するものとして見逃さんぞ。捕縛させてもらう」
バチン!と指を鳴らして前方に爆発を起こす。前方で余裕綽々こいていたバカが軒並み吹っ飛んで宙に舞う。それを合図に俺はリーダー格がいる前方へ、七七は滑るように滑らかな挙動へ後方へ突っ込んでいく。慌ててナイフをふるう下っ端のあごに拳を入れて黙らせ、投げナイフを投げようとする下っ端にぶん投げて衝突させる。
後方にカメラをチラ見しつつついでにカメラを向けると後ろでは七七が剣をふるって烏合の衆と化した宝盗団を追い立てている。振るう剣がナイフを弾き飛ばし、火炎瓶を凍り付かせ、シャベルを一刀両断する。うむ、相変わらず剣術は自衛のためとは思えない練度だな。
・ちょくちょく見てたけど七七ちゃん氷属性?
・なんかファンネルみたいなの動いてるな
・剣術?っていえばいいか?達人なんだな
・それに比べてゴリラお前・・・
・もうちょっとさあ・・・
・なんで蛮族スタイルなんだよ
・今もさあ、何してんのそれ?
「あいだだだだだだ!!!放せ!いや放してください!お願いします!」
「何って・・・アイアンクローで持ち上げてる?」
下っ端ぶん殴ったらリーダー格がハンマー振り回して襲ってきたのでハンマーを掴んで止めて顔面握って逃げられないように軽く持ち上げてる感じだ。結構鍛えた感じの兄ちゃんが片手で軽く持ち上がってるのにほかの宝盗団の奴らは恐れおののいて動きが止まってる。頃合いかね?実力差も分かったようだし。
「貴様ら、これ以上抵抗するなら俺も加減を辞めて本気でやるぞ。五体満足で済むと思うなよ?こうなるからな」
そう言ってリーダー格の持っていたハンマーに火の元素を集める。手の中で柄が燃え、見る見るうちに金属部分が赤熱し融解して地面に流れて辺りを燃やすのを恐怖に顔を青ざめさせた宝盗団どもは必死にコクコクとうなづいている。
「で、まだやるか?」
「「「「「すんませんっしたあ!!!!」」」」
・こわい
・そしてこの笑顔である
・まったく興味ない感じの七七ちゃんだけが癒し
・金属が融けたよな?つまり摂氏1500℃くらい出てるんだよね?
・炎上ゴリラ・・・
・おい!消されるぞ!
「つーわけでやってきました璃月港!七七、お疲れさまだな」
「ノクリアも、おつかれさま?」
あの後縄でふんじばった宝盗団24名を近くにいた千岩軍に引き渡して璃月港まで歩いてきた。なんでも奴らが七七を狙ったのは持っているメモが欲しかったからなのだそうだ。七七はほぼ毎日のように璃月中を回って薬の材料を集めている。そのため七七は璃月のとんでもなく詳細な地図をメモに書き残しているわけで、貴重な植物の群生地とか、鉱石の産出地とかも手に取るようにわかるメモだ。確かに欲しくなるのもわかる。が、俺はそんなこと知ったこっちゃないのでふんじばって捕まえてやるのである
・和風?いや、中華風か。オランダっぽかったモンドとはまた違うな
・なんか複雑な街だなー
・でっかい船あるやん!
・何があるかワクワクしてくる!
「ま、観光はおいおいな。今はとりあえず不卜廬にいくぞー」
「おー」
ノリよく片手をあげてくれた七七の頭をなでて持ち上げ肩車の体勢へ。うらやましさで発狂するコメント欄をよそにおれはえっちらおっちらと不卜廬に向かうのだった。
「こんにちはー。白朮先生います?七七を送り届けに来たんですが」
「おや、ノクリアさんではないですか。お久しぶりですね・・・七七を手伝ってくれたんですか?それはそれは、ありがとうございました」
「白先生、これ。ノクリアが手伝ってくれたからたくさんとれた」
「なるほど、これは確かに。いいものばかりのようですね・・・よろしい。七七、今日はもう自由にしてかまいませんよ」
不卜廬についた俺と七七を出迎えてくれたのは緑の髪に首元に白蛇を巻いた優しそうな男、不卜廬の薬師の白朮先生だ。七七が俺の肩から降りて駆け寄りかごの中に大量に摘んできた薬の原料を見せる。白朮先生はそれをちらりとみると感心したようにため息を漏らした。
「それじゃ、俺はこれで。暫く璃月にいるんでなんかあったら手伝いますよ・・・七七?」
・袖をきゅっと握る七七ちゃんかわいい
・これは別れが寂しくなったムーブ。間違いない、俺は詳しいんだ
・ようギャルゲマイスター
・現実を見るんだ
・最近腰痛がひどい
・それは知らん
「相変わらず懐かれてますね、ノクリアさんは。よろしければまだ暫く一緒にいてあげてください。何せ私も七七を構えるほど時間があるわけでもないので。私は仕分けがあるのでこれで」
「じゃあまたしばらくお借りしますね」
「ええ、可愛がってやってください。それでは」
そう言って白朮先生はかごをもって不卜廬の奥のほうに引っ込んでいってしまった。おそらく仕分けと調薬を済ませてしまうのだろう。俺はちょうどよく小腹が空いていたのを思い出したので七七にこう提案してみるのだった。
「よし、七七!万民堂にいくぞ!お腹すいただろ?」
「え、と・・・杏仁豆腐、食べたい」
「よし!決定だな!じゃあお前ら、さすがに長くなったんで今日はここで終わるぞ!七七、最初に練習したやついくぞー・・・・こちらはー?」
「ん。テイワット、情報局、でした!」
「完璧!よくできました!」
「えへん」
・コイツまだ動くのか・・・
・七七ちゃんもお疲れー
・また配信頼むぞゴリラ!
・次は誰が来るんだ?
・ゲストが気になる放送だな
・次は璃月観光頼むぜー!