こちらはテイワット情報局!!   作:アヴァターラ

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お待たせしました。ちょっと競馬場で女の子のライブを見てまして・・・・言い訳です、ごめんなさい。

 ちょっと最近時間が取れないので次回も長くなるとおもいます。お許しください


続々・第五回

 「えー・・・お前ら、集合」

 

 

 ・ウィッス

 ・番号!1

 ・2!

 ・3!

 ・目が死んでおられるぞ・・・!

 ・やばい、やばくない?

 ・服装がエッッッッ

 ・角がセクシー…エロいっ!

 

 さっさと扉を閉じてそそくさいなくなった凝光さんに恨みを抱きつつとりあえず視聴者の皆様のお力添えを得るためにスマホに向かって正座しつつ向き直る。これどうしようかなー・・・まだ知り合って2年もたたないけどこんな甘雨初めて見た。雰囲気がしょぼくれてるし角にも心なしか艶がない。どうしよう、不意打ちで角を撫でまわすコミュニケーションができないではないか。

 

 皆様ご存じかもしれないが甘雨は角に触られるのを嫌がる・・・表面上は、だけど。実際は自分より大きい人に角を撫でまわされるのが好きなのだ。特に俺のような火元素を持ってる人間だと暖かくなってそれはもう気持ちがいいらしい。甘雨はいつも切り詰めて仕事をしているからよく立ちながらうとうとしてることがあるが、これをやられると一発で眠りに落ちるくらいには気持ちがいいとのこと。

 

 普段は「や、やめてください・・・」と控えめに、だがどこかで何かを期待してるような表情で拒否をされるのだが結局撫で繰り回されて夢の中へ行くのがいつものパターン(凝光さん推薦である)のだがこのまま眠らせても悪夢を見そうでなんか怖い。

 

 「えーとりあえず紹介、この人は甘雨。甘い雨と書いて甘雨だ。仕事は璃月七星全員の秘書、若く見えるけど七星ができた当初からずっと秘書をしてる。ざっと・・・千年かな?見ての通り仙人と人間のハーフだから長生きさんだ。大体わかると思うがジンのお仲間、というか具合で言ったらこっちのほうがひどい。あんな感じに手に仕事が染みつくくらいには。彼女が秘書をやってるのは岩王帝君との契約だから今朝のこともあって落ち込んでるんだと思う」

 

 

 ・なるほど、つまり

 ・抱けーっ!

 ・違う、そうじゃない

 ・俺のストライクゾーンど真ん中です、この板邪魔なんですけど

 ・とりあえず意識をこっちに向けたら?

 ・はー、お前の周り美形しかおらんのか?

 ・板に突っ込もうとしたら粉微塵になったゾ

 ・現実逃避兄貴はとりあえず外出して♡

 

 「そうだな、とりあえずこの状況はよくないので突拍子もない(いつもの)ことをして甘雨さんの意識を覚醒させようと思います」

 

 

 ・犯罪のかほり

 ・おっついにコンプラ爆破かー?

 ・●REC

 ・とりあえず胸を揉むところから始めよう

 ・こいつら欲望を隠さんな。すまん、うなじ映してくれ

 ・俺は背中と脇で頼む

 ・BANされないようになー

 

 「はーいじゃあステップ1、普通に声をかける、行ってみよー。甘雨ー?おーい、甘雨さんやーい。今大丈夫ー?」

 

 「あはは・・・うふふ・・・このしごとは・・・」

 

 「ダメみたいですね・・・」

 

 無反応である。声をかけても馬耳東風、角に引っかかって耳に届いてないんじゃないかとすら思える見事な無視っぷりに思わず脱帽しかけたがここで諦めては男が廃ると民明書房にも書いてあるので気を取り直して次の段階に進むことにする。

 

 ここで俺が取り出したのは七七と一緒に採取した清心である。七七が凍り付かせたそれは瑞々しく、なおかつ青々としていて採取してから時間がたっているとはとても思えないものだ。俺は氷元素を大目に付着させたことによって凍り付いた清心を火元素を集めることによって解凍していく。一歩間違うと炎上するのでそれはそれは慎重に。

 

 シュッと一瞬だけ蒸気をだして往時の姿を取り戻した清心さんをとりあえずひとつ持って甘雨の机まで寄ってそっと口元に清心を持っていく、すると甘雨は・・・・

 

 「すんすん・・・くんくん・・・はむっ・・・もむ、もむ・・・・おいふぃ・・・・」

 

 「まじかぁ・・・・」

 

 口元の清心の匂いを嗅いだと思ったらためらいも何もなく清心をむにゃむにゃと頬張りだしたのである。清心の可食部は花の部分だけなので食べ終わるたびに清心を適宜補充してやりながらコメントを見る。

 

 

 ・さすがにこれは草

 ・草元素生える(テイワット風

 ・頬張る口元かわいい。一口が小さい

 ・お花食べる女の子は素敵

 ・ファンタジーかよ。ファンタジーだったわ(自己解決

 ・さすがにこれは心の傷深すぎでは?

 

 「ええい、ここであきらめては西風騎士団の名が廃る!何としても気づかせてくれようぞ!」

 

 

 ・もうその発言でダメそう

 ・いっそ部屋で爆発を起こしては?

 ・やり方が暴力的すぎる

 ・もうボディタッチしかないだろ

 ・セクハラまだー?

 ・視聴者の願いにこたえるのじゃ。背中をスーッと撫でてやってくれ

 ・アルバイト風情が騎士団の名を背負うな

 

 「いや、まだだ!最終手段をとるのにはまだ早い!」

 

 ということで俺は視聴者と相談してありとあらゆる方法を試してみた。一発ギャグかましたり(視聴者が氷結からの粉砕を受けた)火元素でキャンプファイヤーしてみたり(俺の絶妙な元素コントロールによりどこも燃えてない)俺が視聴者から募集した不思議な踊りを披露したり(視聴者の元素エネルギーが減った)絶叫するビーバーの動画などの鼓膜破壊系動画を流したり(視聴者と俺にダメージがいった)したがすべて甘雨は無反応、むしろ仕事に没頭していく様子であったのでさすがにしびれを切らした俺は

 

 「えー、誠に遺憾ではありますが・・・これほど無反応ともなるとさすがに最終兵器を出さざるを得ません。これ以上は時間の無駄であると思うので一発、皆様のお望み通りのことをしたいと思います。結局この手に限るって古事記にも書いてあるからね、しょうがないね」

 

 

 ・理 論 武 装

 ・よーやった!それでこそ男や

 ・4K画質で録画や!

 ・ひゃっはー!!

 ・こいつら・・・で、どこさわんの?胸?尻?それとも背中?

 ・関係ないからって好き放題言ってるの草

 

 「というわけで何をするかはお楽しみというわけでいくぞー!」

 

 あまりにも無反応なせいでテンションがぶっ壊れてしまった俺がやけくそに声を上げつつ相変わらず仕事を機械のように続けている甘雨の横に陣取り、炎元素で少しだけ温めた手をそっと彼女の頭に置く。すると・・・

 

 「ひゃっ!?・・・あ・・・んぅ・・・」

 

 びくりと彼女は今までの無反応が嘘のように仕事の手を止めて艶めかしげな吐息を吐いて目を白黒させる。よし、このまま続けてくれようぞ

 

 「甘雨ー?さっきからいろいろやってたんだけど気付いたー?」

 

 「んっ・・・ノクリア?・・・あっあっ角には触らな・・・ひゃんっ!?」

 

 「いーやーだーねー。しばし仕返しするからな」

 

 円を描くように優しく優しく頭を撫でたあと、あたふたして抵抗できないのをいいことに甘雨の滑らかかつ美しいラインを描く角に手を伸ばす。角に手が触れた瞬間またびくりと体を揺らした甘雨の顔がどんどんと紅潮し、体から余分な力が抜けていく。

 

 「ふはははは、甘雨の弱い部分は夢枕に立った鶴みたいな仙人っぽいやつに教わったからな!ここじゃろ?この付け根の部分をこねるように・・・」

 

 「んああああああ!?どうして留雲借風真君様しか知らないところをっ!?や、やめてください・・・!」

 

 「いやそれに関しては知らんけども。唐突に夢に来たからな。あとそれとー角の間のここをなでなで~」

 

 「はっ・・あっ・・・くぅ・・・」

 

 「話によると夜寝付けない時に仙人様によく撫でてもらったんだって~?こうやって」

 

 「あああああ!?話されたんですね!?聞いたんですね!?はぅ・・・・・!」

 

 そうして甘雨をこねくり回すこと10分、俺が満足したその先には仕事の書類の中に顔を突っ伏す、2重の意味で耳まで真っ赤になった甘雨が頭から湯気をあげてショートしている光景を作り出してしまったのである。そしてこれを見て俺が思ったことはただ一つ・・・

 

 「やりすぎたな・・・・」

 

 

 ・せやな

 ・完全に事後

 ・これはやっちまいましたね

 ・これはひどい

 ・角のさわり心地は?

 ・あーーーうらやましい。喉から手が出た

 ・大蛇丸かなにか?

 ・今日は甘雨ちゃんで優勝していくことにするわね

 ・それは別の人や

 

 

 「・・・・ふぅ・・・落ち着きました・・・。もう!ノクリア!いきなり角を撫でるなんてひどいじゃないですか!」

 

 「それをする前に一時間くらいアピールしたんだから我慢したほうだとほめてほしいね俺としては。で、正気に戻った?」

 

 「・・・おかげさまで。それで、一体全体どういう用なのですか?すでに耳に入ってるかもしれませんが今朝、岩王帝君が・・・岩王帝君、が・・・」

 

 「聞いてるっつーかその場にいたから向こう側に行くな、もっかい撫でるぞ」

 

 「はっ!?勘弁してください!」

 

 甘雨が俺から体ごと抱きしめるようにして飛びずさる。なにその反応傷つくんだけど。はあとため息をついて凝光さんに呼ばれたことを説明して仕事として甘雨を正気に戻す依頼を受けたと話した。そこまで心配されてたとはさすがの甘雨も思わなかったようでしゅんと小さくなって俺の話を聞いていた。

 

 「それは、ご迷惑をおかけしました。でも、おかげさまで私も色々と整理がついたようです。あ、そうです。モンドの騎士であるあなたがいるのは丁度いい、今朝の迎仙儀式で逃げたという旅人のことなのですが・・・」

 

 「もしかして白くて浮いてるマスコット連れた金髪の女の子?」

 

 「はい!やはり知り合いなのですね?モンドから入国した上にその場から逃げたことで彼女には嫌疑がかかっているのですが・・・」

 

 「ああ、なるほどね・・・」

 

 

 ・もしかして蛍ちゃんとパイモンちゃんか!?

 ・否定しろゴリラ!違うんだろ!?

 ・あっでも璃月の趨勢にかかわる行動は禁止って・・・

 ・そこらへんはこう・・・うまいことやれゴリラ!

 ・丸投げかよぉ!

 ・とりあえず何とかしろゴリラ!

 

 とりあえず任せとけという意味を込めてカメラに向かってぐっとサムズアップを送っておく。そうするとガチャと扉が開いて凝光さんが姿を現した。彼女は甘雨が正気に戻っているのを見ると顔をほころばせてこちらに歩み寄ってきた。

 

 「ああ、やっと元に戻ったのね。よかったわ・・・ほんとに。それとその旅人の話、私にも聞かせてくれるかしら?」

 

 「ええ、いいですよ。というかそれが聞きたくて群玉閣に呼んだんでしょう?とりあえず結論から言いますが、彼女が岩王帝君の殺害にかかわった可能性は俺としてはあり得ないと考えています」

 

 

 ・よく言ったゴリラ!それでこそ騎士や!

 ・かわいい女の子をかばう騎士の鏡

 ・あんなかわいい子が神殺しなんかせえへんやろ・・・!

 ・なお全員真実を知ってる模様

 ・言っちゃあかん

 ・どうやって説き伏せるのだゴリラよ

 

 「やけに言い切るわね?じゃあ根拠を聞かせてもらおうかしら?」

 

 「ええ、まず彼女が璃月まで来た理由は岩王帝君に会うことですからね。目的は見知らぬ神に引き離された兄を探し出すこと。つまり同じ神である帝君に何か知らないかと尋ねることが目的で、殺害してしまっては元も子もない。じゃあなぜ逃げたという話ですが・・・単純に混乱したんでしょうね。旅人というだけで何もしてないのに軍に囲まれたわけですから。俺は隠れてたので論外として、あの場ではなぜか彼女だけが囲まれましたからね」

 

 「それは完全にこちらの不手際ね・・・なるほど。あなたの見解はわかったわ。あとは直接話が聞ければいいのだけど・・・」

 

 「では凝光様。私が接触して群玉閣まで導きましょう。おそらく彼女は璃月に戻ってくるはずです、ファデュイが接触したようですから。場合によって仙人様方と今接触しているかもしれません。もし、彼女が一方に偏った考えを持つのは好ましくないでしょう」

 

 「・・・わかったわ、甘雨。じゃあ、あなたは最近働きづめだからそれが終わったら休みを取りなさいね。で、ノクリア?報酬のことだけど・・・」

 

 「んー・・・とりあえず甘雨だけだと警戒されるだろうから俺も一緒に行っていいですかね?報酬の話はその後ってことで」

 

 「こちらとしてはありがたいのだけど・・・わかったわ。じゃあ甘雨?往生堂に送仙儀式の依頼をして今日は終わって頂戴。ノクリアもありがとうね?」

 

 そう言って凝光さんはさっさと出て行ってしまった。多分一瞬様子を見に来ただけだったんだろうけど思いのほか早く甘雨が正気を取り戻してたから仕事の話になったんだろうな。甘雨も一息ついたみたいなので俺も手持ち無沙汰になったので。

 

 「甘雨、スイートフラワーティー淹れるけど飲む?」

 

 「あ、いただいてもいいですか?」

 

 「もちろん、クッキーもつけてやろう」

 

 

 ・一瞬で空気が緩くなった

 ・さっきまで張り詰めた空気で蛍ちゃんの処遇を考えてたやつらとは思えない

 ・ゴリラの顔が(`・ω・´)から(=ω=)こんな感じに変わって気が抜ける

 ・このゴリラ料理もできるのすごいな

 ・ジン代理団長曰くコーヒー淹れるのもうまいらしいし

 ・なんだこの万能ゴリラ




 ゴリラは真実を語ってないのでグレー寄りの白ってことでどうか一つ。甘雨ちゃんかわいいし強いし最高ですよね。
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