【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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まさかソフィアさんがカリバーに変身するとは思いませんでした。
遂にプロローグから設定も入れて100話を突破しました。まさか100話まで来るとは思いませんでした。
今回でアニメパートも前半が終わります!

ジャアクドラゴン「お前キーアイテムだってよ」
ジャオウドラゴン「俺にそんな事言われても…」
エレメンタルドラゴン「ヤンデレ共の1番の被害者は隼人かもね…」
ブレイブドラゴン「もしかしたら歴代の使い手で1番苦労してるぞ…」

前回書き忘れていましたが、セイバー本編にて無銘剣虚無の歴代の所有者は対峙した相手を前に 想いの果てに消滅に至っていますつまり…?

是非隼人なりのハッピーエンドは何か予想しておいて下さい。アニメパートラストと、その次の回に判明します!





第84話 迫る終わり、はじまる災い。

連れ攫われた未来とエルフナインは生きていると断定。一方、エルフナインはチフォージュ・シャトーに連れて行かれミラアルクとエルザにある物を起動させて欲しいと命じる。

その一方、この世界において本来存在意義がなく、役割もない隼人には刻一刻と死が迫っていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どこまで……堕ちてゆくのだろう…)

 

深い深い意識の中、囚われの身となり眠る未来はただただ暗く、音の無い深い意識の中をゆっくり、静かに堕ちていく。どこまで堕ちていくのかなんて自分にも分からない。

 

(何とかしないと……響に心配かけちゃう……そうだ……私は響と仲直りしなきゃいけないんだ……)

 

今の自分は囚われの身。響も皆心配している。一刻も早く無事に帰ってきて喧嘩してしまった響と仲直りしなくてはいけない。

 

すると、目の前に両手を広げる誰かがいる。

 

(あなたは…?)

 

紫色の閃光の向こう側…一体誰なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃マリアは、トレーニングルームにて1人、サンドバッグを前に拳を打ちつけて自主練をしていた。

 

(非戦闘員の仲間を巻き込んだ今回の一件……衝撃は大きかったはず。まさか、あの時、神獣鏡の光を受けた2人が原罪を解かれた人間……神の力の依り代になりうる存在だなんて……それを誰もが受け止め、強い心で乗り越えようと努めている。)

 

弦十郎の口から語られた真実…かつてフロンティア事変にて響と未来が神獣鏡の光を浴び、バラルの呪詛を解かれ神の力の依り代になった存在である事…それを何らかの経緯で知ったノーブルレッドが未来を誘拐したのなら納得がつく。

そしてそれを知ったのは響達以外にも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつらが神の力の依り代…未来に出ていたあいつは…」

 

弦十郎の言葉をシャボン玉を通して聞いていた隼人もだ。

そして、闇黒剣月闇の未来予知に出ていたあの未来に似た人物は、神の力に支配された未来という事になる。

 

「まさか、闇黒剣はこの事を…」

 

1つ目の未来の災いの啓示が判明した今、残る1つの未来…訃堂が災いを起こす未来はこの一件と何が関係しているのか。すると…

 

「うぐああぁぁぁぁ…ッ! 」

 

隼人の胸を槍で貫かれた様な痛みが走る。刻一刻と自分に死が近づいている。しかし、ノーブルレッドを殲滅し、全てを解決するまで死ぬ訳にはいかない。

 

「ハァ…ハァ…ッ! まだ…死んでたまるか…ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッ!………ダメだな、私は……苛立つ翼に、差し伸べる手すら持っていない……仲違いくらい、セレナとだってした事があるのに……」

 

アガートラームのペンダントを見て、F.I.S.のレセプターチルドレンとひめ過ごしたかつての過去を思い出す。

喧嘩してセレナが目を合わせてくれなかった事。そんなマリアの膨れっ面を見てセレナが笑い出し、自分も一緒に笑った事。

 

(いつだって2人の間には、歌が流れていて……、仲直りするのに言葉なんていらなかったわね…)

 

 

 

気がつけばマリアは歌を口ずさんでいた。すると、ある事に気付く。

 

「このフレーズ、最近どこかで聞いた様な……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調査結果は、この中に納めています。」

 

その夜、研究施設にて緒川達エージェントはノーブルレッドのアジトに残されていた物が納められたアタッシュケースを研究員から受け取っていた。

 

「確かに受領致しました。」

 

研究施設の近く…暗い空に何やら怪しい小型の飛行ユニットが飛来している。

 

 

「証拠物品と共に、これより帰投します。」

 

緒川は通信を切り、自身を合わせた3台の車で研究所を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「疑いはまだしも、証拠となるものを持ち帰られるのはまずいかもね…」

 

(2人とも、聞こえて?)

 

それを察知したヴァネッサはミラアルクとエルザにテレパシーで呼びかける。

 

(警戒監視網にてS.O.N.G.の動きを捉えちゃった。私達と風鳴機関の繋がりもバレたみたいだけど……どうしよう?)

 

「ッ!? 位置は把握しているでありますね? だったら迷う事はありません。」

 

バレたのなら、する事は1つだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱそうよね……ここはお姉ちゃんとして強襲、しかないわね。」

 

そう言うとヴァネッサは後ろ向きに飛び降り、ヒールからブースターを点火し飛行した。

 

(神の力の具現化は、ウチらで進めておくッ! そっちは任せたゼッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緒川は調査結果を車内で弦十郎に報告していた。

 

『間違い無いのだな?』

 

「はい、技研による解析の結果、廃棄物処理場で拾う拾得した物品は119.6%の確率でアンティキティラの歯車との事です。」

 

「冤罪ロジック構築可能な数値で、本物と立証されてしまったか……」

 

しかし、何故それがノーブルレッドのアジトで見つかったのかが謎だ。

 

『先だっての事故で失われたはずの聖遺物が敵のアジトにて発見される…』

 

「あの件に関して、保管物品強奪の報せは受けていない。遺失を装い、横流しされたと考えるならば…」

 

「護災法施行後、国内の聖遺物管理は風鳴機関に一括……司令の懸念通り、やはり鎌倉とノーブルレッドには何らかの繋がりがあると見て──うッ!?」

 

『どうしたッ!?』

 

突然、緒川の口が詰まる。全方に強襲に来たヴァネッサが待ち構えていたのだ。

 

「敵襲ですッ! 恐らくは、証拠物品を狙ってと思われますッ!」

 

ヴァネッサは上着のファスナーを開けて胸を出すと、そこから2発のミサイルを発射。1台の車を破壊してしまった。

残る2台の車がヴァネッサの横を猛スピードで通り過ぎて行った。

 

「せっかく誘ったのにつれないわ。」

 

すると、今度は両脚をホバーの様に道路を滑りながら緒川達を追いかけ始めた。

 

『応援はすでに手配しているッ! 到着までは振り切ってみせろッ!』

 

「そのつもりですッ!」

 

ヴァネッサは両手の指から弾丸を連射、1台の車を蜂の巣にし、爆発させてしまった。残るは緒川の乗る車1台だけ。ミサイルが迫るが緒川は避ける。さらに足から2発放たれるが、緒川はガードレールの上の看板へ退避し、再び道路へ着地。

 

「行かせないッ! スイッチオンッ! コレダーッ!」

 

ヴァネッサは左脚を変形させて加速、緒川の乗る車に迫る。その瞬間、あら不思議。緒川の乗る車が3台に分裂したではないか。

これぞ緒川の現代忍法、忍法車分身だ。

 

「どういう事ッ!?」

 

ごもっともだ。本当にどういう事なのか。

やはり彼は、風の聖剣 風双剣翠風を使いこなせてもおかしくないNINJAだ。

 

そして分裂した車は消え、そのまま走り去って行った。

 

「現代忍法…?」

 

正解だ。すると、背後から眩いトラックのヘッドライトがヴァネッサを照らし出す。ワイヤー付きロケットパンチでトラックを止めると、中からマリアとクリスが飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、闇黒剣月闇の未来予知でヴァネッサの動きを察知した隼人も、闇黒剣月闇とジャアクドラゴンを手に寝室を出ようとし、部屋で変身して向かおうとジャアクドラゴンを構える。すると…

 

(このまま変身し続ければ、お前自身が滅びる事になるだろう…)

 

富加宮の言葉が脳裏によぎる。変身し続ければ自分はやがて死ぬ。そうなると変身を躊躇ってしまう。すると…

 

「うぁぁ…ッ! ぐぅぅ……ッ!」

 

胸の痛みと頭痛と共に闇黒剣月闇の未来予知が発動。ここで啓示された未来は、「マリアとクリスがヴァネッサに殺される」と言う物だった。

やがて痛みは治る。やはり彼女達の事は放っておけない。

自分に存在意義はなくても、最後まで戦う。そう決めた。隼人はそのまま寝室を飛び出していった。

そして苦悩する彼の後ろでは、響に瓜二つの少女が恍惚な笑みを浮かべながら隼人を見送っていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Killter Ichaival tron」

 

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

夜の空に2つの聖詠が響き渡り、マリアとクリスはギアを纏う。

クリスが先手必勝ッ!と言わんばかりにヴァネッサに短銃を撃つ。弾丸は鋭利な形となり赤色のエネルギーを纏いながらいきなり曲がり、ヴァネッサの方向へ。

 

「何ですってッ!?」

 

これには勿論ヴァネッサは驚きだ。

 

『イチイバルとアガートラーム、エンゲージッ!』

 

ヴァネッサは両脚を変形させ緑色の光球のバリアを展開してその弾丸を防ぐが、そこへ…

 

【黙読一閃…!】

 

オレンジ色の斬撃波がバリアを斬り裂き、爆発の衝撃でヴァネッサを怯ませる。そう。エレメンタルプリミティブドラゴンになったカリバーも闇黒剣月闇と無銘剣虚無を手に乱入して来たのだ。

 

「隙だらけッ!」

 

そこへマリアが突っ込むが、伸ばした腕から銃弾がマリアに後ろから命中。更にセグウェイ型のアルカ・ノイズの群れを召喚した。

 

【永久の邪龍!】

 

【無限一突…!】

 

カリバーは闇黒剣月闇を納刀、邪剣カリバードライバーからジャアクドラゴンを引き抜いて無銘剣虚無にスキャンし、ジャアクドラゴン型のエネルギーを放ち、クリスは短銃を使いHORNET PISTOLSでアルカ・ノイズを撃破した。

形成が不利と判断したヴァネッサは腕を走行中のトラックに伸ばして乗り、逃走を図った。

 

「こしゃくな…!」

 

「何度も卑怯な手を使ってッ!」

 

 

 

 

 

「緒川さんの戦線離脱を確認しましたッ!」

 

「敵ノーブルレッド、一般車両に取り付き移動を開始ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「証拠隠滅は失敗…こうなったらカリバーと装者達の足止めくらいはしておかないとね。」

 

そこへカリバーが、西遊ジャーニーの力で召喚した筋斗雲に乗り、マリアとクリスが走行中の車にひらりひらりと飛び移りながら移動し、ヴァネッサに迫る。

 

「また一般人を巻き込むつもりッ!?」

 

「ご名答ッ!」

 

その言葉と共にヴァネッサの指から銃弾が乱射される。

 

「そうは、させないッ!」

 

マリアはダガーを蛇腹剣に変形させ、銃弾を弾いていく。すると…

 

「それが、アガートラーム……それにしても、妹共々、よくその輝きを疑いもせず身に纏えるわね。」

 

「どういう意味ッ!?」

 

「イラク戦争の折り、米軍が接収した聖遺物の1つ…シュルシャガナゆイガリマとは異なり、出自不明ゆえに便宜上の呼称を与えられた、得体の知れない謎のギア…」

 

「ッ!?」

 

ヴァネッサは一体アガートラームの何を知っているのかと思うマリア。だが…

 

「なんてね♪」

 

やっぱりハッタリだ。ヴァネッサは不意打ちでマリアに向けてミサイルを発射する。

マリアとクリスは後方にジャンプして車に飛び移り、カリバーが割り込み無銘剣虚無でミサイルを無に帰した。

 

「狡賢い奴等め…ッ!」

 

「アイツら得意の搦め手だッ! 揺さぶりに付き合ってペースを乱されるなッ! 」

 

「えぇ。そうね。これ以上、好きにはさせないッ!」

 

「世界の果てを見せてくれッ!」

 

車を運転している男性が叫ぶ。当然だ。クリスのせいで前が見えないからだ。

 

「それじゃあ、こんなのはどうかしら?」

 

ヴァネッサは大きく飛び上がり、両膝と両肘から4発のミサイルを発射し、道路に巨大な穴を開けた。

 

「あいつの相手は奴と任せたッ!」

 

「了解ッ!」

 

マリアは車からジャンプし、ヴァネッサが放つ銃弾やミサイルを交わしながら筋斗雲から降りたカリバーと共に走っていく。

戦いを目撃した一般人は当然ながらパニックに陥っている。

カリバーとマリアが斬り掛かろうと突っ込むが、ヴァネッサは空中へ逃げ、2人を見下ろす。

 

「あなた達が不甲斐ないから、余計な被害者出ちゃったかも?」

 

「それはどうかな?」

 

「ッ!?」

 

ヴァネッサは被害が出てしまった可能性はカリバーとマリア達が不甲斐ないせいだとたかを括るが、それもカリバーの言葉で帳消しとなる。

何故なら、空飛ぶ絨毯に乗ったクリスと、車を持ち上げるランプドアランジーナが穴の中から出てきたからだ。

実はあの時、闇黒剣月闇の未来予知で車に乗った一般市民が犠牲になる未来を見たカリバーがランプドアランジーナの力でクリスを空飛ぶ絨毯に乗せ、車を召喚したランプドアランジーナに助けさせていたのだ。

 

「何ですってッ!? それにあれは…ッ!? ……けれど、弱点を抱えてるも同じッ!」

 

「させるかッ!」

 

【ブレイブドラゴン!】

 

ヴァネッサはクリスや市民達に銃弾を乱射するが、そこに更にカリバーが召喚したブレイブドラゴンが銃弾からクリス達を守る。

そしてお返しだと言わんばかりにMEGA DETH PARTYを放つ。ヴァネッサの弾丸でミサイルは撃墜されるがこいつはおまけだと大型ミサイル2発を発射した。

 

「狙いが大雑把すぎるわッ!」

 

大雑把と軽く見るヴァネッサだが、マリアがミサイルの軌道を蛇腹剣でヴァネッサの方向へ挟み撃ちにする。ヴァネッサは銃弾を指から発射して撃墜するが、そこへ筋斗雲に乗ったカリバーが強襲。

 

【必殺リード!ジャアク西遊ジャー!】

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

カリバーが赤いエネルギーを纏わせた闇黒剣月闇を如意棒の様に伸ばして殴りつけ、ヴァネッサを叩き落とした。

 

「あぁぁッ!」

 

叩き落とされたヴァネッサは壁に叩きつけられ、地面に倒れる。そこへやって来たカリバーが闇黒剣月闇を、クリスが短銃を突き付けた。

 

「うぅ……くッ!? はッ!?」

 

「これで話は終わりだ。」

 

「プチョヘンザだ。」

 

「未来とエルフナインが連れ去った2人の居場所を教えてもらうわッ!」

 

3人がヴァネッサに迫ったその直後、指令室にて聞いたあの音楽の様なメロディーが聞こえてきた。

 

「おいッ! あれを見ろッ!」

 

カリバーが叫ぶ方向を一同が見る。よく見ると、チフォージュ・シャトーから放たれる光が天へと伸びているではないか。

 

「何だッ!?」

 

「チフォージュ・シャトー…ッ!?」

 

マテリアライズ… だけど、早すぎる…ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何が起きているッ!?」

 

その様子はもちろん指令室にも映し出されている。一体何が起きているというのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりこの音…私の胸には、Appleの様にも聞こえて…?」

 

マリアにはこのメロディーが、時々口ずさんでいる歌…Appleの様にも聞こえる。そして、チフォージュ・シャトーの頭上に女性の身体の様な、下部分が何かが巻きついている様な物が現れた。

 

(何なんだアレは…!?)

 

それは、新たな災いの始まりに過ぎなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……ッ! ハァ…ハァ…ッ!」

 

その頃、ヤンデレ達に痛めつけられた傷だらけの白いおっさん…ではなく神様が滅茶苦茶に荒らされたリビングでようやく目を覚まし、ボロボロの身体をふらつきながら起こした。

 

「うぅ……おい……大丈夫か……?」

 

そこへ、同じく痛めつけられた目を覚ました傷だらけの富加宮も身体を起こし神様とお互い無事である事を確認した。

 

「あのヤンデレ共…ッ! やってくれたな…ッ!」

 

「また何かすれば、二の舞だぞ…ッ!」

 

富加宮の言う通り、また自分達が何かすれば先程の様に徹底的に痛めつけられるかもしれないからだ。

 

「そうだが…ッ! ……ん?」

 

すると、神様が何やら側に落ちている物を拾い上げる。それは、長方形の紙だ。しかも何やら書かれているので見る事に。恐らくヤンデレ達が残していった物だろう。

 

「………ッ!」

 

思わず書いてある内容に戦慄する神様。それを見た内容が気になった富加宮も覗き込むと、そこに書かれていた内容に神様同様戦慄した富加宮もすぐ様紙を処分した。

 

「上條隼人…負けないでくれ…ッ!」

 

そして死が迫る隼人に負けるなと呟くのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけエピソード

 

01話 彼女達は、何者なのか。

 

 

ノーブルレッドとの戦いの前、南極の任務も完了し、帰投前にそれぞれ響達が昼食を取ったり休憩している中、翼は弦十郎と共に本部の廊下で何やら話していた。

 

「叔父様も、立花に瓜二つの少女を見たのですか?」

 

「翼も見たのか?」

 

「はい。上條が帰る前に立花に瓜二つの少女を見ました。それと同時に小日向に瓜二つの少女と、あと2人…計4人を見ました。」

 

どうやら、あのヤンデレ達…響と未来に瓜二つの少女や赤とオレンジ色の少女についての話だった。まず弦十郎は隼人が本部に連れて来られた時に鬼の様な形相で睨みつけていた響に瓜二つの紫色の少女を、そして翼は隼人が焼肉を食べに帰る途中、4人の少女が隼人に寄り添っている所を見たのだ。

 

「その響君に似た少女は紫色だったか? それに未来君に似ている少女とあと2人の特徴は覚えているか?」

 

「はい。叔父様の言う通り紫色で、小日向に似た方は青白く、残り2人は顔は見えませんでしたが赤とオレンジ色でした。」

 

「そうか…」

 

隼人に寄り添っていた彼女達は一体何者なのか。何故彼の元にいるのか。何故自分達に見えたのか不明だ。

 

「上條や立花達には見えていない様子でした。つまり見えたのは私達だけという事になります。ですが、何故私達にだけ見えたのか…」

 

「何か意図的なものはあるかもしれないが…正体を知るのに1番手っ取り早いのは隼人君に聞いてみる事だな。もしかしたら何か知っているかもしれない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、弦十郎は本部のトイレにて用を足した後、洗面所で手を洗っていた。

 

(隼人君については謎が多いが翼から聞いた響君や未来君に似た少女も気になる…世界において最強の抑止力として扱われている故に狙ってくる輩も多い…)

 

「何、そんな彼を守るのも大人の務めだ。」

 

そんな独り言を言いながら手を洗い終えた弦十郎が顔を上にあげたその時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弦十郎の背後…目の前の鏡に目を大きく見開き、口元が三日月を彷彿とさせる狂気に満ちた笑みを浮かべた響と未来に瓜二つの少女と赤とオレンジの4人の少女が映っていた。

 

「ッ!?」

 

いくら見慣れている響と未来に似ているとはいえ、狂気に満ちた歪んだ笑みを浮かべる少女達の顔はOTONAの弦十郎でも驚いてしまう。思わず目を逸らしてしまい、もう一度鏡を見るが、少女達は消えていた…

 

「一体何者なんだ……ッ!?」

 

 

 

 




いかがだったでしょうか? 遂にプロローグと設定も込みで100話を突破しました! まさかここまで行くとは思ってもいませんでした。
これも読者の皆様の応援とご愛読のお陰です。
今回本編が短かったので100話記念として最後におまけエピソードを書いてみました。


今思ったんですが無銘剣虚無に選ばれる条件は自身の中に虚無がある事だと考えています。
セイバー本編のバハトやデザスト、この小説の隼人や害鳥野郎も虚無を持っていましたので。
アニメパートも前半戦が終了。次回から折り返しに突入します!
白いおっさんと富加宮が戦慄した紙に書かれていた内容と、おまけエピソードで弦十郎達に何故ヤンデレ共が姿を現したのかはご想像にお任せします。


完結まであと10話。今回はここまでです。感想お待ちしています。
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