【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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アニメパートも終わりに差し掛かって来ました。やっと涼しくなって来ましたね。
今回でXVの11話にあたるエピソードになります。
もう少しでこの小説も終わりですね。寂しくなるなぁ…





第89話 人を守りし、呪詛。

日米共同プロジェクトの一環である月遺跡探査ロケットの警護の途中、ノーブルレッドの襲撃により破壊されてしまう。

撤退しようとしたヴァネッサ達を追い、カリバーと響達は種子島から消えてしまった。一体何処へ行ったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月が覗く夜空。白と緑の光が激しくぶつかり、縦横無尽に動く。

緑の光は青髪の男性。白い光は、シェム・ハ。互いの力は互角。シェム・ハは光の斬撃波を放つが、男性はよける。斬撃波が直撃した岩場は大爆発を起こした。

 

「シェム・ハッ! お前の目論みは潰えたッ!これ以上の抵抗は無意味だァァァッ!」

 

男性は剣を手にシェム・ハに斬りかかる。シェム・ハも応戦し、右手の刃で斬り裂こうとするが、男性が瞬時に移動し、後ろを取って叩き落とした。

 

「豪腹な…、だがエンキ、貴様の言う通りかもしれぬな…」

 

「ならばッ!」

 

エンキの名を呼びながらゆっくり立ち上がる。そして…

 

「故に、であるッ!」

 

シェム・ハは右手から青い魔法陣を展開し、銀色の光線をエンキに向けて放った。光線はエンキに直撃し、眩い閃光が辺りを包み込む。だが、エンキはバリアを張り、光線を受け止めていた。だが、受け止めきれずにバリアが割れ、エンキは叫ぶ。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁッ!」

 

「快哉だッ! 行く道を悉く阻む貴様だけは、この手で屠らなければ溜飲が下がらぬッ!」

 

「このままでは…ッ!」

 

エンキの左手から銀が侵食していく。自分がどうなる事なんて分かりきっていた。最後の手段だ。エンキは右腕の剣で…腕を切り落とした。

地面に銀に侵食されたエンキの左腕が落ちる。その光景にシェム・ハは驚愕した。

 

「腕を捨てて、命を拾うかッ!?」

 

エンキの腕の切り口からは血が滝のような零れ落ちる。痛みに悶絶しながらも猛スピードでシェム・ハに接近し、周囲を揺るがす大爆発が起きる。エンキは、シェム・ハの胸を、シェム・ハはエンキの胸を突き刺していた。そして一気にエンキは彼女の胸を貫いた。

 

「ならば我は、命を捨てて未来を拾おう……、さらばだエンキ……」

 

未来を選ぶ事を選択し、シェム・ハは生き絶えた。

 

「後は、ネットワークジャマーを作動させれば……すまない、フィーネ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ッ!今のは…」

 

気を失っていたマリアが目を覚ます。ギアも解除されていた。どうやら夢を見ていた様だ。見渡す場所は見知らぬ場所。

 

「嘘ッ!? ここって……ッ! 」

 

「うう…」

 

「翼ッ! 翼ッ!」

 

すぐ近くで倒れていた翼が目を覚ます。目の前に見えるのは地球。辿り着いたのは、月遺跡だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G.本部では…

 

「月だとッ!?」

 

弦十郎が驚愕の声を上げる。まさか月に移動していたなんで思ってもいなかったからだ。

 

「は、はい……月面…恐らくは月遺跡にてギアからのシグナルを検知しました…ッ!」

 

「錬金術師達の転移の術式によって運ばれたとすれば…」

 

「いや…だとしたら、今考えるべきは…」

 

「皆さんを、地球に帰還させる方法をですね…」

 

そう。優先すべきは月遺跡にいるカリバーと響達を無事地球に帰還させなければならないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、月遺跡にいるマリアは深呼吸をして、酸素がある事を確認する。

 

「空気はある。むしろ美味しい。」

 

そして足で地面に軽く叩き、重力がある事も確認する。

 

「地球並みの重力……、これは制御されていると考えるべきかしら…」

 

明らかに何らかの力で制御されていると考えていいだろう。だが、翼は左腕を押さえたまま黙ったままだ。

 

「無鉄砲なんて、らしくないわね……」

 

「マリア……私はどうすれば良かったんだ……、分からないんだ……」

 

「そうね…勇気、かしら?」

 

どうすれはいいか分からず何も考えずに響の手を取るのを拒んでしまった翼にマリアは勇気ではないかと答えた。

 

「勇気?」

 

「差し出した手を握ってもらえなかった時、あの子はきっと心細かったはず。それでもあの子は……勇気を出して自分から握ってきた。」

 

「立花…」

 

「あの子の勇気に、今度はあなたが応える番だと思う。」

 

「そうか…私は、士道不覚悟にも、立花の勇気から逃げ出したん──」

 

一歩踏み出せずに手を取る事を拒み、響の勇気から逃げてしまったのかもしれない。その時…

 

「───あいたッ!」

 

いきなり翼の額にマリアのデコピンが炸裂した。

 

「全く、とんだぶきっちょさんね。とにもかくにも、はぐれた仲間達を探しましょう。」

 

まずやるべき事は、仲間達と合流する事。未来の救出はそれからだ。その時…

 

「何ッ!?」

 

「マリア、その輝きは…一体ッ!?」

 

マリアのコンバーターが突然光を放ち始めたのだ。一体どういう事なのか。これまでそんな事はなかったのに。光はそのまま扉へ放たれ、入り口が開いたのだ。

 

「導いてる? アガートラームが……」

 

「行ってみようッ!」

 

善は急げだ。2人は入り口へ駆け込み、内部へと入っていくのだった。アガートラームが示す先へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰還用ジェムの損傷が著しい……、とても扱えないわね……」

 

別の場所では、ヴァネッサが割れた帰還用のテレポートジェムを見つめめ、使い物にならない事を悟り、地面へ捨てた。

 

(カリバーとシンフォギア装者を巻き込んだ、想定を超える転送負荷が過干渉したのか、それとも…)

 

その時、物音が響いた。

 

「───ッ、誰ッ!?」

 

「はぁ、はぁ…」

 

現れたのは、スーツケースに乗って移動してきた満身創痍のエルザだった。

 

「エルザちゃん、無事だったのねッ!」

 

「ですが、逆火にニューロンコネクトが焼き切れたであります。恐らく、テールアタッチメントの使用はもう……」

 

しかし、そんなエルザを無事で良かったとヴァネッサは抱きしめる。

 

「うん…でも、良かった……一緒に、ミラアルクちゃんを探しましょう。」

 

「ガンスッ!」

 

その時、月遺跡の中でけたたましい警報が響き渡る。

 

「警報ッ!? でありますかッ!?」

 

すると、柱や壁から無数の棘が出現しする。明らかにヴァネッサとエルザに敵意を持っている。

 

「これは、内部に侵入した私達を排除しようとする遺跡の意志ね。」

 

そして棘は無数の小型飛行ユニットに変形する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ハァ…ッ!ハァ…ッ!ハァ…ッ!」」」

 

その頃、別の場所では、隼人、響、そしてクリスが南極大陸で棺を守っていた小型飛行ユニットから逃げていた。

 

「あの形ッ! 南極で見たッ!?」

 

「あぁ、ここは間違いなく先史文明の───」

 

「考えるのは後だ…ッ! あの忌々しい奴らのせいで気が散る…ッ!」

 

そして突き当たりを曲がろうとしたが、すでに行く手を阻まれ、後ろも取られている。このままでは突破出来ない。ならばする事は1つだ。

 

「──ッ! 逃げ回るのはしまいだッ!」

 

「ぶち抜くよッ! クリスちゃんッ! 隼人さんッ!」

 

「纏めてスクラップにしてやる…ッ!」

 

【ジャアクドラゴン!】

 

【闇黒剣月闇!】

 

「変身!」

 

【ジャアクドラゴン!】

 

紫のオーラが身体を包み込み、隼人はカリバーへ変身。そして…

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

「Killter Ichaival tron」

 

月遺跡の内部に聖詠が響き渡り、響とクリスはギアを纏う。

 

【月闇居合!読後一閃!】

 

カリバーが闇黒剣月闇を納刀してトリガーを押し、抜刀と同時に斬撃波を放ち、前方の群れを一掃。闇黒剣月闇で次々斬っていく。そこから3人は戦闘に入る。響は歌いながら加速し、己の拳で次々破壊していく。クリスも短銃を引き抜き、ここぞとばかりに撃って撃って撃ちまくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指令室では響達がギアを纏った事で反応が検知されている。

 

「再度ガングニールの反応を月遺跡にて検知ッ! 次いで、イチイバル、カリバーもッ!」

 

「調ちゃんと切歌ちゃんのギア反応も確認ッ!ですが、こちらからの呼びかけに応答はありませんッ!」

 

「皆さん…」

 

カリバーと響達が戦闘へ入った事で5人は無事である事が確認出来た。しかし、まだ安心は出来ない。

 

「恐らくは、月遺跡での交戦……そして気になるのは……翼さんとマリアさんの反応が見られない事……ですね。」

 

「呼びかけは続けろッ! 各国機関への救援要請もだッ! 1秒でもはやく、月に向かう手筈を整えるんだッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリバーと響達が戦闘に入った同じ頃、別の場所にいた調と切歌もギアを纏い戦闘に。

調は丸鋸で、切歌は鎌で小型飛行ユニットを斬り刻む。

 

「月遺跡……、やって来たのが、隼人さんと私達で良かった!」

 

「こんなのがいるんじゃ、特殊部隊ではきっと相手に出来なかったデスッ!」

 

2人の言う通り、月遺跡に来たのがカリバーと響達で正解だ。もし特殊部隊が来ていたら、間違いなく全滅していただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、ヴァネッサは肩から展開したユニットからレーザーを放ち、エルザを守りながら戦闘へと入りながら小型飛行ユニットを破壊していた。

 

「遺跡構造のデータは、シェム・ハからこの身にダウンロードされている……だけど、防衛機構の対策までは……」

 

更にヴァネッサは逆立ちをし、関節部分を開きそこからレーザーを放ち一掃した。

 

「人類を呪いから解き放つって……思った以上に難しいのね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、カリバーと響達は長い通路を走りながら先を急いでいた。クリスは走りながらバラルの呪詛を解く事が本当に人と人とが繋がり合うのかと考えていた。

 

(バラルの呪詛の解除…、本当に人と人が繋がって分かり合えるのなら…正しいことを成そうとしているのは…)

 

しかし、まだ知らない。この月遺跡でバラルの呪詛の真実が明かされる事を。

 

「後ろだッ!」

 

「クリスちゃんッ!」

 

カリバーと響の声で後ろを振り返ると、南極で見たあの棺の小型版と思わしき物がクリスを後ろから不意打ちをくらわして吹き飛ばした。

 

「がはぁッ!」

 

しかも大量に出現し、3人に立ち塞がる。間違いなく量産型だろう。

 

「こいつら、南極にいた奴の量産型かよッ!」

 

「虫ケラ共が…ッ!消え失せろッ!」

 

【エレメンタルドラゴン!】

 

【エレメントマシマシ!キズナカタメ!】

 

カリバーは小型飛行ユニットに罵声を浴びせながらエレメンタルプリミティブドラゴンへ姿を変える。

 

「これで決めるぞ。」

 

「はいッ!」

 

【必殺読破マシマシ!】

 

カリバーはプリミティブドラゴンのページを1回押し、邪剣カリバードライバーのボタンを押して6属性のエネルギーを闇黒剣月闇に纏わせ、目の前の棺の群れで構えを取る。

響も小型飛行ユニットを蹴散らしながら突き進み、バーニアで加速。

 

【エレメンタル合冊斬り!】

 

「どこに、響く────ッ!」

 

カリバーの放つ6属性のエネルギーを秘めた巨大な斬撃波と響の歌声とともに放たれた渾身の一撃によって小型の棺の群れと小型飛行ユニットは爆発を起こし、全滅。周囲も大爆発が起こった。その威力はクリスも驚く程。そして煙の中からジャアクドラゴンに姿を戻したカリバーと文字通り壁をぶち抜いて通路を作った響が現れた。

 

「ぶち抜いたよッ! クリスちゃんッ!」

 

「本当に壁をぶち抜く奴がいるか…まぁいい。これで話は終わりだ。」

 

「カッコ良すぎるんだよ、馬鹿力。」

 

自慢げに言う響に苦笑いを浮かべるカリバーとクリス。

 

「隼人さん、一緒に戦ってくれてありがとうございますッ! やっぱり隼人さんがいると心強いですッ!」

 

「………」

 

嬉しそうに言う響に仮面の下で複雑な気持ちになるカリバー。

そもそもこの世界に必要無い虚無の存在である自分を、この世界の主人公である響が頼りにしている。でも、自分が今どういう状況なのかはよく分かっている。もしそれを彼女達が知ったら…と思うと、口が裂けても絶対に言えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリバーと装者達とノーブルレッドが月遺跡にいる中、風鳴邸の地下ではシェム・ハが自身の計画が思い通りに進んでいる事に愉悦に浸っていた。

 

「フフ……愉悦に震える。ユグドラシルの根は、すでに地球中心核域に到達……そして、怪物共がその使命を果たせば、我の──」

 

その時、シェム・ハの右手が震え出す。またかと言わんばかりに呆れた表情を浮かべた。

 

「よくも足掻く…強い想いが成せる奇跡か?」

 

そう。奥底に眠る未来がシェム・ハに干渉しているのだ。そして自身も意識へ入り、対話をする。

 

「だって、私はまだ……響に……」

 

そう。喧嘩したまま囚われの身となってしまった。仲直りも出来ずごめんねと言えないままなのだ。

 

「腑に落ちぬ。そも、我を受け入れたのはお前であろうに。」

 

「───えッ!?」

 

シェム・ハの発言に驚愕の表情を浮かべる未来。

 

「繋がりたい。想いを届けたいと悶えていたのは誰であったか?」

 

「違うッ! あれはッ! 私はッ!」

 

.否定する未来に近づき、本当の姿を見せるシェム・ハ。

 

「身も心も捧げよ。先んじて呪詛より放たれし依り代の少女よ……我はシェム・ハ。来るべき星のミライ。お前の名もそのような意味を持つのであろう。」

 

耳打ちをし、未来の耳を舐めるシェム・ハ。そう。彼女の名も読みを変えれば未来(みらい)だ。

 

「フフフフフ…」

 

すると、囚われの未来が黒く染まっていく。

 

「……あぁ、響……」

 

自身の太陽の名を虚しく呟きながら陽だまりの少女は埋め尽くされていく。同時に外のユグドラシルから赤いエネルギーが伝っていき上へ登っていた。

 

「ユグドラシルに動きありッ!」

 

「本部へと連絡ッ! いや、状況によっては、帰還要請だ……ッ!」

 

「はいッ!」

 

外で監視をしていたエージェント達が一斉に動き出す。しかし、肝心の装者達は月遺跡だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本でユグドラシルに動きがある頃、翼とマリアはアガートラームの導きによって月遺跡内部に。そして、どんどん奥へ進んでいくと…

 

「マリアッ! あれをッ!」

 

コンバーターから発せられた光が閉ざされた扉に照らされる。

 

「ええ。どうやらここを指し示している様ね。」

 

すると、扉がゆっくり開き道が開かれた。

 

「どうする?」

 

「招待を受けましょう。ここは月面、飛び込まなければ始まらないわ。」

 

ここで立ち止まっても何も始まらない。迷わず中へ進む事に。内部には模様が刻まれた光る球体が設置され、青や紫の結晶が生えている。恐らく、この月遺跡のジェネレータールームだろう。

 

「この異様……遺跡の拠点と思われるが……」

 

すると、球体の光が消えた。

 

「止まった?」

 

その時、6本の紫の結晶の先から光が放たれ中心に集まる。そして、どういう訳かエンキの姿が映されたのだ。

 

「マリアッ!」

 

「待ってッ! 彼は夢に見た───」

 

翼を引き止めるマリアは、彼を夢で見ていた。シェム・ハと戦ったエンキを。

 

「夢?」

 

「───ッ〜〜、………」

 

すると、エンキの姿が乱れ始めた、何やら言語を話して始めた。翼とマリアに何かを伝えようとしているようだが…

 

「何を伝えようとしているのか……」

 

やがて乱れが収まり、立体映像のエンキが言葉を話し始めた。

 

「───ッ〜〜、……、施設内で観測されたパターンを元に言語をチューニングしてみた……これで通じるであろうか?」

 

「あなたは?」

 

「俺は、オリジナル・エンキの意志をトレスした、オペレーティングシステム。」

 

「エンキ……、シェム・ハも口にしていた……」

 

「ここは観測ベース・マルドゥーク。ネットワークジャマー・バラルの中枢だ。」

 

果たして、彼の口から何が語られるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、1人のミラアルクは自身の耳で月遺跡内部に反応を捕捉していた。

 

「反響定位にて動体反応を2つ捕捉───、こいつがヴァネッサとエルザだとありがたいゼ…」

 

ミラアルクは翼を広げ、飛び上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G.本部では…

 

「現在、紀伊半島東30キロを航行中ッ!」

 

「識別不能のコールですッ! 発信源特定ッ! まさか…月?」

 

すると、指令室に入電が入ったのだ。しかも発信源は月。という事は…?

 

「回線を繋げッ!」

 

『こちら翼。 マリアも一緒です。』

 

入電してきたのは、翼だった。

 

「2人は無事なんですねッ!」

 

「だが、どうやって通信を?」

 

無事なのは良かった。しかし、どうやって通信を繋げたのか気になる。その疑問を翼が答えた。

 

「管制室にて月遺跡と本部の電信を確立。遺跡内の防衛システマの一部と通信制限を解除しました。」

 

「はぐれた仲間とも連絡を取り合い、合流すべく誘導しているところよ。」

 

通信が復活した事でカリバーと響とクリス、そして調と切歌も翼とマリアの誘導で集まるべく急いでいるのだ。

 

 

『こちらはユグドラシルの稼働を確認し、対策に向かっている最中だ。』

 

「早くも動き始めてッ!?』

 

まさか月遺跡に来てそう時間は経っていないのにもう動き始めているとは。一刻も早く帰還しなければならない。

 

「ユグドラシル……どうやらその世界樹は、見た目以上に碌でもない代物みたいよ。」

 

実は、ジェネレータールームにてエンキからある事について聞かされていた。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バカなッ!? それではあの時ッ! シェム・ハが私達を道具と蔑んだのは…』

 

『そうだ。』

 

『『ッ!?』』

 

エンキの言葉と共に無数の人間の脳から脳へ光が走り、繋がっている映像が映し出されたのだ。

 

『身体機能よりも、とりわけ脳を強化された人類は、惑星環境改造装置…ユグドラシルシステムを制御する為の生体演算端末群としてデザインされている。地球史を遡れば歴然だろう。俺達はこの星にて命を創造し、進化を促し、目的に応じて改造を施してきた。人間もまたその過程の産物。だが…仲間の1人であった改造執刀医シェム・ハは権力と力を掌握すべく反乱。俺達に戦いを仕掛けてきた。自身を言語と置き換えることで、あらゆるシステムに潜伏するシェム・ハを覆滅する事は不可能であり、俺達はやむなくシェム・ハを封印。地球の放棄を決めたのだ。』

 

『シェム・ハの封印……、まさか、あの腕輪に?』

 

『いや、データ断章となったシェム・ハは、全人類の遺伝情報内に記録され、存在し続けている。』

 

つまり、地球に生きる人間誰もがシェム・ハを宿しているという事だ。

 

『そんな…、地球人類全てが……、シェム・ハのゆりかごって事なの?』

 

『何度斃そうと、データ断章から再生を果たすシェム・ハは、事実上の不死身───故に俺達は、ネットワークジャマー・バラルによって統一言語で繋がれた人類を分断。封印に成功する。』

 

エンキの言葉でこれが何を意味するのは翼とマリアは分かる。バラルの呪詛だ。

 

『つまり、バラルの呪詛とは…』

 

『不和の根源であるとともに、人類を今日まで守護してきた…』

 

そう。人はバラルの呪詛があるから繋がれないのではない。繋がってはいけないから、バラルの呪詛で守られていたという事。

これこそが、フィーネやサンジェルマン達が解こうとしたバラルの呪詛の真実なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蘇ったシェム・ハは、バラルの呪詛を解除して、人類を生体端末側とし、ユグドラシルを使って、星と命を意のままに操れる武器……、怪物へと改造しようとしているの。』

 

マリアの言葉を聞いてシェム・ハの狙いは月遺跡を破壊、同時にバラルの呪詛を解くのではないかと弦十郎は読んでいた。

 

『やはり狙いは月遺跡の破壊…だが、それさえ阻止出来れば…』

 

それを阻止出来れば勝利は目の前だ。だがここで、招かれざる客がやって来た。

 

「へぇ、流石はS.O.N.G.。あっさり詳らかにしてくれるゼ。」

 

入って来たのはミラアルク。あの時捕捉した反応は翼とマリアだったのだ。すぐさま右腕を大型化させる。

 

「ノーブルレッドッ!?」

 

ミラアルクは翼とマリアに空中から殴りかかる。そして…

 

「imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

2人は聖詠を唱え、ギアを纏う。

マリアは歌いながらミラアルクの一撃をバリアで防ぐ。その上から翼が切りかかるがミラアルクは避け、左腕も大型化させて殴りかかる。

 

 

 

 

「翼さんとマリアさん、月遺跡にて交戦と思われますッ!」

 

「現在、月からの帰還手段を検討しているッ! 必ず助けるから持ちこたえろッ! 生き抜くんだッ!」

 

指令室の弦十郎の声が管制室に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!? うぅ……ッ!」

 

「隼人さんッ!?」

 

「未来予知かッ!?」

 

その頃、翼達が交戦している時、カリバーと響とクリスが管制室に向かう中、闇黒剣月闇の未来予知が発動し、カリバーは頭を押さえる。ここで啓示される未来は「翼とマリアがミラアルクに殺される」と言うものだ。

 

「風鳴翼達が危ない……ッ! 先に行ってるぞ…ッ!」

 

カリバーは走るスピードを上げ、闇黒剣月闇で空間を斬り裂き、闇の中へ入っていった。

 

「待ってくださいッ! 私達も────」

 

響が向かおうとするが、空間は閉じてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、ミラアルクの一撃を翼が避けるが、足を掴まれジャイアントスイングのように回転させられる。

 

「今からの準備で月に到達するにはどれくらいかかる? 1週間か? 1ヶ月か? 怪物と違って人間はッ!」

 

ミラアルクは翼を投げ飛ばすが、翼はすぐに壁で受け身を取って迎え撃つ。

 

「 水が無ければ3日ともたないんだゼぇぇぇッ!」

 

翼を広げて猛スピードで翼へ突っ込み、再び刻印を仕掛ける。しかし、翼は刀で目を遮り、防ぎながらミラアルクの一撃をかわした。

 

「10万の命に誓って……2度とッ!」

 

「いいだろうッ! 怪物と完成したからには、小細工なんかに頼らないゼッ!」

 

もう小細工なんか必要無い。全力でぶつかる。翼とミラアルクが縦横無尽に動き回り、刀と拳でぶつかり合い、打ち合う。

 

「マリアッ!」

 

翼の声で隙を付き、ダガーを2本取り出して光でミラアルクを拘束する。そしてエネルギーを込めて斬り裂こうとする。だが…

 

オープン・バットッ!

 

声と共にミラアルクが無数のコウモリへ姿を変えてマリアの一撃を交わした。

 

「バカなッ!」

 

「さらにッ! グランギニョールは、これだけじゃないんだゼッ!」

 

無数のコウモリで撹乱するミラアルクは、2人の目の前に降り立つ。

 

「「ッ!?」」

 

何と、ミラアルクは真っ赤な血の色の分身を生成したのだ。同じポーズをしながら、決めポーズを取る2人のミラアルク。

 

「「そっちに代わって、こっちがユニゾンッ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

『月面タッグマッチバトルの始まりだゼッ!』

 

その様子は指令室に音声だけだが、今どんな状況なのかは分かっていた。

 

「きっと想像もつかないことが、月で……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ハァァァァァッ!」」

 

2人のミラアルクは一斉に飛びかかり、翼とマリアの首に脚でくらいつく。そのまま叩きつける。すると、石の地面が持ち上がり、左右から

飛び蹴りを仕掛ける。

 

「ハァァァァァッ!」

 

「ハァァァァァッ!」

 

「「ばちこーんッ!」」

 

そのまま石の地面に蹴りを入れて、2人を押し潰した。しかし、石が開かれると、翼とマリアがいない。

 

「ハァ…ハァ…ッ! ……ん?」

 

煙が晴れ、2人があまり身体にダメージが入っていない事を確認する。何故か。それは…

 

「ハァ…ハァ…間に合ったか…」

 

「上條……ッ!」

 

そう。カリバーがギリギリの所で闇から飛び出し、石から2人を遠ざけて直撃を防いでいたのだ。

 

「助かったわ…ありがとう。でも、同時攻撃…厄介ね…だけど、そんなものはこっちだってッ!」

 

マリアはカリバーに礼を言いながら立ち上がる。すると…

 

「思い出せッ! 一緒に立った初めてのステージをッ! 2人を繋いだあの歌をッ!」

 

マリアが翼に思い出す様言う。フロンティア事変が起きる前、EEN of MUSICで全世界に歌で希望を、癒しを、勇気を届けたあのステージが、翼の脳裏によぎった。

 

「私の誇りは、ノーブルレッドに踏み躙られた……、だが、誇りはいつか蘇る……炎の中から燃え上がるッ!」

 

「同じ(つるぎ)を持つ者として断言する。お前は、お前の誇り…自分の意思を貫けッ!」

 

「見せてもらうわよ。戦場に冴える、抜き身のあなたをッ!」

 

誇り。それは自分の意思を貫く力。それは何度でも甦る。もう二度と、悲劇を繰り返さない為にも。

カリバー、そして翼とマリアは2人のミラアルクと改めて対峙する。

3人は一斉に走り出し、先にマリアが斬りかかりミラアルクが受け止めるが、カリバーが闇黒剣月闇のグリップエンドで腹に打撃を与えて怯ませる。

その一方では、翼が分身ミラアルクに斬りかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「緒御前崎沖を通過ッ! 間も無く、こちらも作戦地点に到達しますッ!」

 

「翼さんッ! マリアさんッ! 隼人さんッ! ボク達も、ユグドラシルを全力攻略しますッ! だからッ!」

 

エルフナインが翼とマリア、そして2人に加勢しに来たカリバーに叫ぶ。3人の答えは…

 

 

 

 

 

 

 

 

「小日向未来を救う為にッ!」

 

「必ず帰るッ! 約束するッ!」

 

「それまでは地球の事、お願いするわッ!」

 

すると、2人のミラアルクが翼とマリアを空中から何度も拳で攻撃し、更にカリバーを巻き込ませて後退させ、飛び蹴りで密着させ高速回転し始めた。

 

「全開した全力にッ! 捻りと螺旋とねじりを加えッ!させるゼ、回転ッ!」

 

「さらにッ! ヴァネッサやエルザへの想いや、怒りとか悲しみッ! 諸々の気持ちを全部乗せし、爆発させるゼッ! 破壊力ッ!」

 

2人のミラアルクの言葉と共に回転はどんどん加速していき、翼とマリア、巻き込まれたカリバーのいる場所が地響きが引き起こす程の爆発が起きた。勝ったと勝利を確信した2人のミラアルクだが…

煙が晴れると、プリミティブドラゴンとエレメンタルドラゴンが3人を守っていた。

 

「「Ignition!」」

 

【バキッ!ボキッ!ボーン!

  メラ!メラ!バーン!

  シェイクハンズ!

  エレメンタルドラゴン!】

 

【エレメントマシマシ!キズナカタメ!】

 

カリバーはエレメンタルプリミティブドラゴンに、翼とマリアは黄金のバリアを生成し、それぞれ天羽々斬とアガートラームをアマルガムへ移行させていた。

そして、エレメンタルドラゴンの力と2人の力で周囲に強大な炎が燃え上がり、マリアは拳を天へ掲げアームドギアを竜の形にし、翼の刀は蒼炎が宿る。

 

まず翼が斬りかかり、カリバーとマリアが2人のミラアルクに突風と炎を発射する。

 

「オープン・バット!」

 

「だが、こいつは…ッ!?」

 

2人のミラアルクが再び身体を無数のコウモリに変えるが、3人の一撃で消滅させられる。残りのコウモリ達もカリバーが放つ炎や突風、光と闇のエネルギー波で打ち消されていく。

 

カリバーはプリミティブドラゴンのページを1回押し、邪剣カリバードライバーのボタンを押す。

 

【必殺読破マシマシ!】

 

カリバーは闇黒剣月闇に6属性のエネルギーを蓄積し、巨大なエネルギー波を生成。

 

【エレメンタル合冊斬り!】

 

そして、翼とマリアのユニゾンが響き渡る中、放たれたカリバーのエレメンタル合冊撃と翼とマリアの至高善・薔薇X字が炸裂し、爆発が起きた。

 

「これで話は…」

 

「「終わりだッ!/終わりよッ!」」

 

ミラアルクに宣告した言葉と共にカリバーはジャアクドラゴンに姿を戻し、翼とマリアもギアを解除する。と、そこへ…

 

「マリアッ! 翼さんッ! 隼人さんッ!」

 

先に到着した調と切歌が到着した。

 

「さっきの凄い衝撃…、あれはもしかして、隼人さんの力と2人の歌デスか?」

 

「詳しくは後で。まずは報告よ。」

 

「そうだ。上條。お前に聞きたい事があるんだが…」

 

「今考え事をしてるから後にしてくれ…」

 

この時カリバーは強化形態になった後はいちいちジャアクドラゴンに戻らないといけないほど体力を消耗していた。

しかし、その時影に1匹のミラアルクに似たコウモリが飛び去っていったのを、カリバー達は知らなかった。その時…

 

「ッ!? ぐぁぁぁぁッ!」

 

激しい頭痛と共に闇黒剣月闇の未来予知が発動し、カリバーは膝を突く。

 

「上條ッ!?」

 

「大丈夫デスかッ!?」

 

「闇黒剣月闇が光ってる…ッ! 未来予知ッ!?」

 

ここで啓示される未来は…

 

「ユグドラシルが……ッ!動き出したぞ…ッ! しかも世界中だッ!」

 

「何ですってッ!?」

 

そして、その未来通り…

 

「「うわぁぁぁぁぁぁッ!」」

 

突如、藤尭達の悲鳴が聞こえてきた。何故なら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「外部からの攻撃に左舷の一部が損傷ッ! 浸水が始まっていますッ!」

 

「ユグドラシルが、あちこちにッ! 鎌倉の1本じゃないッ! 世界中にユグドラシルがッ!」

 

海底からユグドラシルが生え、その影響で航行していたS.O.N.G.本部の左舷が損傷し、浸水が始まっていた。このままでは沈没してしまう。

そして世界中。中国、エジプト、アメリカとユグドラシルが現れたのだ。こんな事をするのは彼女しかいない。

 

「ククク…胸躍るッ! さぁ、ユグドラシルにて、全ての在り方を改造しようッ!」

 

そう。神獣鏡のファウストローブを纏う、シェム・ハだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリスちゃんッ! あれッ!」

 

先を急ぐ響とクリスが見上げると、自分達が帰る場所である地球が真っ赤に染まっていた。

 

「あたし達の帰る場所が…ッ!」

 

「どうなってるのッ!?」

 

そしてその2人と共に廊下の奥からヴァネッサとエルザが見ていた。

 

「始まった様ね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけエピソード

 

06話 大自然を、巡りに。

 

ある日、隼人は寝室の机に座りノートを纏めていた。エレメンタルドラゴンやオムニフォースを手にしてからも、地道にノートに書いているのだ。

 

「ふう……こんなもんかな。」

 

ある程度ノートを纏め、寝室を出る。そして、外に出てワンダーワールドの新鮮な空気を吸い込む。

 

「相変わらずいい天気だな。こういう日は気晴らしに探索してみるか。」

 

隼人は、天気の良いワンダーワールドを気晴らしに探索している。そこで今日も探索に出かける事に。早速コンビニで買った昼食を取りに行く。

 

【ランプドアランジーナ!】

 

隼人はランプドアランジーナを起動。空飛ぶ絨毯を召喚して飛び乗り、家を後に絨毯で飛びながら広大な大自然が広がるワンダーワールドを探索しに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこまでも広がる青い空。白い雲。そして無数の岩が浮遊し、シャボン玉が浮かんでいるこの大自然が広がる異世界が自分だけのものとは到思えない。もしかしたら、誰かが住んでいたり。何てたわいもない事を思いながら隼人は空飛ぶ絨毯で空を飛ぶ。

まず降り立ったのは森林地帯だ。緑豊かな木々が生える場所を歩いていく。そして、どんどん奥へ進んでいくと森が開けた場所に美しい花畑が広がっていた。

 

「ここ初めて来たけど凄い綺麗だな…ッ!」

 

名も知らない花が咲き誇る花畑に思わず見入ってしまう隼人。

名残惜しいが花畑を後にし、次に向かった場所は広く大きな河川が流れている場所だ。川に手を入れると冷たくて気持ち良い。しかも水は透き通っていてとても綺麗だ。目の前には巨大な山々が連なっている。

 

「良い景色だよな…ここも…」

 

すると、丁度腹も空いたので昼食に。せっかくだから絶景で食べようと思い、隼人は空中に浮かぶ巨大な岩に座り、景色を眺めながらサンドイッチを食べる。

 

「やっぱり大自然で食べると普段より美味しく感じるな。」

 

サンドイッチを食べながらふと思う。

 

「そうだ…立花響達をいつかは連れて来たいな…」

 

そう。響達をいつかはワンダーワールドに連れて来たいと思ったのだ。都会に身を置き、任務以外に自然にほとんど触れる機会が無い響達がワンダーワールドを見たら、どんな反応をするのか。

 

「いつか絶対、連れて来よう。」

 

隼人はサンドイッチを食べ終わると、再びランプドアランジーナの力で空飛ぶ絨毯を召喚し、ワンダーワールドを探索するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ〜疲れた…」

 

探索も一通り終わり、隼人は自宅に帰って来た。疲れを風呂で洗い流し、部屋着に着替えて寝室に入ってきた。ここに響達を連れて来れば驚きながらいろいろ質問攻めされるんだろうなと思いながらも、いつかは連れて来たい。それが響達と距離を縮められるなら。

 

「何だろう…俺、あいつらに対して何かを持っている気がする…でも…よく分からないな…」

 

自分が響達に対して何かを持っている。でも、それが何なのかよく分からない。いつかは分かる日が来る筈と信じながら、隼人はベッドで横になるのだった。

 

 

 

 




いかがだったでしょうか? アニメパートも終わりに近づいてきました。実は、隼人は訃堂を斬る前、ある未来を見ています。ただそれは、響達には口が裂けても絶対に言えない未来です。
読者の皆様ならもう分かるはず…
響が主人公で未来がもう1人の主人公であるシンフォギアの世界にそもそも必要無い虚無の存在であり、偽りの主人公(ヒーロー)である隼人はどうなるのか。
ここからが見ものですよ。隼人なりのハッピーエンドという美しい結末へ。
次回、隼人の身に何かが起きるかも…?
今回のおまけエピソードは「隼人がワンダーワールドを探索する話」です。
その2「スペシャルゲストは2人!

完結まであと5話。今回はここまでです。感想お待ちしています。
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