【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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今回も主人公は出番少なめで申し訳ないです。原作無印も折り返しまで来ました。


第13話 覚悟と、守りたい物。

デュランダル移送作戦中、立花響がデュランダルに触れ、暴走を起こして薬品工場一帯を壊滅させた日、了子が見せた能力と表情を見た隼人は、櫻井了子が裏切り者だと気づく。

 

「そういえばあの白い鎧を纏ったあの女…カリバーの名を知っていた。二課の連中にしか話していないのに…」

 

隼人は、あの女がカリバーの名を知っている事に僅かな疑問を抱いていた。二課にしか話していないはずなのに何故知っているのか。考えられるなら二課の誰かがあの女に情報を流したか、内通者がいる事だ。そしてその内通者…裏切り者が櫻井了子だと確信した。

 

「早めに教えた方が良いな。信じて貰えなくても…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、デュランダルの確保に失敗したクリスは、ソロモンの杖を手に屋敷の池で佇んでいた。

 

「この私に身柄の確保なんてさせる位、フィーネはあいつらにご執心という訳かよ…」

 

クリスは悔しそうに言う。そして彼女の脳裏によぎる辛い過去。戦場で親を失い、敵に捕まり、劣悪な環境で自分と同い年の少年少女達と過ごしたあの日。

 

「そしてまた…あたしは独りぼっちになる訳だ。」

 

山に朝日が登るのを見つめるクリス。ふと後ろを見ると、不敵な笑みを浮かべた黒い服と帽子に金髪の女性が。彼女がフィーネだ。

 

「分かっている。自分に課せられた事位は。こんな物に頼らなくても、あんたの言う事位やってやらあ!」

 

クリスはソロモンの杖をフィーネに向けて投げた。それを受け取るファーネ。

 

「あいつらよりも、あたしの方が優秀だって事を見せてやる!あたし以外に力を持つ奴は、全部この手でぶちのめしてくれる!それが、あたしの目的だからな!」

 

クリスは怒りの表情を見せ、握り拳を作った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、リディアンの近くの病院では…

点滴を打ち、杖をついて廊下を歩いてる少女は翼だ。

 

(奏…私も見てみたい…!見なければ奏と同じ所に立てない…!戦いの裏側…向こう側に何があるのか…!確かめたいんだ…!)

 

亡き相棒・奏の思いを胸に翼は再び歩く。

 

 

「翼さん!ICUを出たばかりなんです!これ以上は…」

 

近くを通った看護師が話しかけようとすると、翼がよろめく。そして窓に寄りかかると、息を荒くする。

 

「すみません…」

 

翼がグラウンドを見るら体操服姿の響が走っていた。響は走りながらデュランダルの事を考えていた。

 

「暴走するデュランダルの力…怖いのは、制御出来ない事じゃない…躊躇いもなく、あの子に向かって振り抜いた事…」

 

移送作戦にて、デュランダルを手にした自分が、我を忘れてクリスに向けて振り下ろした事が脳裏をよぎる。

 

「私が…いつまでも弱いばっかりに…。」

 

息を切らし、隣を走っていた未来が止まる。それを響が追い抜く。

 

「私は、ゴールで終わっちゃダメだ…!もっと遠くを目指さないといけないんだ…!もっと遠くへ!遠くへ…!」

 

走り去っていく響の背中を未来は見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう。亡くなられた広木防衛大臣の繰り上げ法要でしたね。」

 

「あぁ。ぶつかる事もあったが、それも俺達を庇ってくれての事だ。」

 

一方、二課では、弦十郎が殺された広木防衛大臣の繰り上げ法要から帰ってきていた。

 

「心強い後ろ盾を失ってしまったな。」

 

喪服姿の弦十郎がネクタイを解く。

 

「こちらの進行はどうなっている?」

 

「予定よりプラス17%!」 

 

「デュランダル移送計画が頓挫して、正直安心しましたよ。」

 

「そのついでに防衛システムも、本部の強度アップも行う事になるとは。」

 

了子が上機嫌に答えると、藤尭と友里も安心したかの様に答える。

 

「ここは設計段階から、限定解除でグレードアップしやすい様に織り込んでいたの。それに、この案は随分昔から政府に提出してあったのよ?」

 

了子の話を気にせずに二課の作業員は黙々と作業していた。

 

「でも確か、当たりの厳しい議員連に反対されていたと…。」

 

「その反対派筆頭が、広木防衛大臣だった。」

 

友里の言葉に、弦十郎が答える。

 

「非公開の存在に血税の大量投入や、無制限の諜報化措置は許されないってな。大臣が反対していたのは、俺達に法令を遵守させる事で余計な横槍が入ってこない様、取り計らっていたからだ。」

 

弦十郎は広木防衛大臣の事を語らながらコップにコーヒーを注いだ。

 

「司令、広木防衛大臣の後任は?」

 

「副大臣がスライドだ。今回の本部改造計画を後押ししてくれた立役者でもある。あるんだが…」

 

「どうかしましたか?」

 

突然言葉を詰まらせる弦十郎に友里が聞く。

 

「協調路線を強く唱える、親米派の防衛大臣誕生。詰まりは、日本の国防政策に対し、米国政府の意向が通りやすくなった訳だ。」

 

「まさか、防衛大臣暗殺の件にも米国政府が!?」

 

弦十郎の言葉に友里が反応する。今回起きた広木防衛大臣暗殺に関与したグループが、米国政府の仕業なのではないかと読んだのだ。

 

その直後、司令室に警報が響き渡る。モニターには作業員か何かに向けてホースで水を噴射している映像が映し出された。

「大変。トラブル発生みたい。ちょーっと見てきますわね。」

 

「ああ。」

 

了子は部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどねぇ。親米派の防衛大臣か。」

 

二課の様子をシャボン玉を通して見ていた。この前ニュースでみた広木防衛大臣暗殺の件に米国が絡んでいる事は間違いない。恐らく広木防衛大臣は奴等に取って都合の悪い人間。米国の考えを通しやすいする為に

広木防衛大臣を始末し、親米派の人間を後任にさせる事で米国が日本を都合の良い様に利用しようと言う訳だ。だがますます面倒くさい展開ならなりそうだ。隼人は日本だけでなく、米国など海外の諸外国に備える必要が出てきたからだ。 

 

「これは、大変な事になりそうだ。後は立花響か。あいつは守りたい物があるって言ってたが、あいつの戦う理由は一体…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。はい。え?私がですか?」

 

「ちょっと手が離せないんですよ。すみませんが、お願い出来ますか?こんな事頼めるのは響さんしかいなくて。」

 

その頃、リディアンでは響が通話をしていた。電話の相手は緒川。手には拳銃を持っている。緒川がいるブラインドが閉められ、ゴミが落ちている部屋には、複数人銃を持ったスーツを着た男性がいる。緒川は今、二課のエージェントと共に広木防衛大臣暗殺の実行犯を捜索している。

 

「はい!分かりました!」

 

緒川の頼みを響は元気よく返事する。すると、未来が階段で響を見つける。それを見た響は通話を切った。

 

「あれ未来?どうしたの?」

 

「うん。今日これから買い物に行くんだけど、響も行かない?その後にふらわーに寄ってね。」

 

未来の頼みに響は…

 

「ごめん。たった今用事が入っちゃって…」

 

緒川の頼みを聞いた響は断ってしまう。

 

「そっか。」

 

未来は残念そうに言う。

 

「せっかく未来が誘ってくれたのに…私呪われてるかも…」

 

「ううん。分かった。じゃあまた今度。」

 

笑う未来を見て、響は表情を暗める。

 

「気にしないで。私も図書室で借りたい本があるから。今日はそっちにする。」

 

「ごめんね。」

 

それを聞いた響は両手を合わせて改めて未来に謝ると、そのまま走り去っていた。同時に未来もその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

「失礼します。」

 

そして、リディアン近くの病院。響は花束を持って深呼吸していた。そして翼がいる病室、402号室に来た。そう。緒川が響に頼んだのは、翼のお見舞いだったのだ。

 

「翼さ…!」

 

病室に入った響は鞄を落とす。

 

「まさか…そんな…!」

 

直後に響は戦慄する。

 

「何をしているの?」

 

響の後ろにはいつの間にか翼がいた。

 

「大丈夫なんですか!?本当に大丈夫なんですか!?」

 

「入院患者に無事を聞くってどう言う事?」

 

翼が何故響が自分に無事を聞いたのかさっぱり分からなかったのだ。

 

「だってこれは…!」

 

響が病室内を指差す。そこにある光景は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脱ぎ捨てられた衣類に下着、乱雑に置かれた雑誌や新聞、出しっぱなしやこぼれた薬やゴミが病室中に散乱していた。

 

それを見てハッとする翼。

 

「私、翼さんが誘拐されちゃったんじゃないかと思って、二課のみんなが、何処かの国が陰謀を巡らせてるかもしれないって言ってたし!」

 

響の言葉に顔を赤くする翼。そう。風鳴翼は片付けられない女だったのだ。

 

「え?え?」

 

顔を赤くする翼にキョトンとする響。そして察した。

 

 

 

 

 

 

 

そして片付けられた病室の花瓶に、響が持ってきた花束が添えられた。

響は今も翼の衣類を畳んで整理している。

 

「もう…そんなの良いから。」

 

響を見て顔を赤くする翼。

 

「私、緒川さんからお見舞いを頼まれたんです。だからお片付けさせて下さいね。」

 

明るく言う響から目を逸らす翼。自分が片付けられない事が恥ずかしかったのだ。

 

「私は…その…こういう所に気が回らなくて…」

 

「意外です。翼さんって何でも完璧にこなすイメージがありましたから。」

 

「真実は逆ね…私は戦う事しか知らないのよ…」

 

響の言葉に翼は静かに答えた。

 

「おしまいです!」

 

響の言葉と共に病室は綺麗になった。

 

「す…すまないわね…いつもは緒川さんがやってくれてるんだけど…」

 

翼は恥ずかしそうに答える。

 

「ええ〜!?男の人に…ですか?!」

 

翼の発言に響は驚く。まさか緒川が片付けていたなんて思ってもいなかったからだ。響の言葉にハッとする翼。

 

「た、確かに考えてみれば色々と問題ありそうだけど…それでも…散らかしっぱなしにらしてるのも、良くないから…つい…」

 

「今はこんな状態だけど…報告書は読ませて貰っているわ。」

 

「え?」

 

「私が抜けた穴を、あなたがよく埋めているいうこともね。」

 

「そんな事全然ありません!いつも二課の皆に助けられっぱなしで…」

 

響の言葉に翼は微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつ片付けられない女だったのか…」

 

その頃隼人はシャボン玉を通して翼と響のやり取りを見ていた。まさかあの防人が病室を汚部屋にしてしまうほど不器用だなんて思ってもいなかったからだ。それはさておき自分は何をやってるんだ。裏切り者が櫻井了子と分かった今、こんな事している場合ではないが、もう少し様子を見てみる事にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「嬉しいです!翼さんにそんな事言って貰えるなんて…」

 

翼の言葉に照れる響。

 

「でも、だからこそ聞かせて欲しいの。あなたの戦う理由を。」

 

「え?」

 

「!!」

 

翼の言葉に響とシャボン玉を通して見ている隼人が反応した。

 

「ノイズとの戦いは遊びではない。それは、今日まで視線を超えてきたあなたなら分かるはず。」

 

「よく…分かりません…私…人助けが趣味みたいなものだから…それで…」

 

「それで?それだけで?」

 

翼は響に問いかける。

 

「だって、勉強とかスポーツは、誰かと競い合って結果を出すしかないけど、人助けって誰かと競わなくても良いじゃないですか!私には、特技とか人に誇れる物なんて無いから…せめて自分に出来る事で皆の役に立てればいいかなーって。」

 

そう言いながら、笑う響。

 

「きっかけは、あの事件かも知れません。私を救う為に奏さんが命を燃やした2年前のライブ。そして、私や他の人を迫害から救う為にカリバーさんが日本中を敵に回した日。あの日、奏さんを初め沢山の人がそこで亡くなりました。でも、私や逃げ延びた達は生き残って、迫害を受けました。それからカリバーさんが迫害を無くして、今日も笑ってご飯を食べたりしています。だからせめて、誰かの役に立ちたいんです。明日もまた笑ったり、ご飯を食べたりしたいから。人助けをしたいんです!」

 

響は笑って答えた。

 

「あなたらしいポジティブな理由ね。」

 

「……。」

 

 

「だけど、その想いは前向きな自殺衝動かもしれない。」

 

翼は響の行動を「前向きな自殺衝動」と称した。

 

「自殺衝動!?」

 

響は驚きの声を上げる。

 

「誰かの為に自分を犠牲にする事で、古傷の痛みから救われたいという自己断罪の表れかも。」

 

「あの…私変な事言っちゃいましたか?」

 

響は頭を消えながら笑った。

 

 

 

 

 

 

 

「誰かの為に…自分を犠牲にする…古傷から救われたい…自己断罪…」

 

隼人は翼の言葉を静かに呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして2人は病院の屋上に来た。

 

「変かどうかは、私が決める事じゃないわ。自分で考え、自分で決める事ね。」

 

「考えても考えても分からない事だらけなんです。デュランダルに触れて、暗闇に飲み込まれかけました。気が付いたら、人に向かってあの力を…。私がアームドギアを上手く使えていたら…あんな事にもならずに…」

 

 

響は後悔していた。自分がアームドギアを使えずに強大な力を人に向けてしまい、大惨事を起こしてしまったあの事を。

 

「力の使い方を知ると言う事は、すなわち戦士になると言う事。」

 

「戦士…。」

 

「それだけ…人としての生き方から遠ざかる事よ。あなたに、その覚悟はあるのかしら?」

 

 

(覚悟を超えた先に、希望はある。)

 

響の脳裏にカリバーの言葉がよぎる。

 

「…守りたい物があるんです。それは、何でもないただの日常。そんなの日常を大切にしたいと強く思ってるんです。だけど、思うばっかりで…空回りして…」

 

「戦いの中、あなたが思っている事は?」

 

響の思いに翼は問いかける。

 

「ノイズに襲われている人がいるなら、1秒でも早く救い出したいです!最速で、最短で、真っ直ぐに、一直線に駆けつけたい!そして、もしも相手がノイズではなく誰かなら、どうしても戦わなくちゃいけないかって胸の疑問を、私の思いを届けたいと考えています!」

 

「……。」

 

響の言葉を隼人は聞きながらじっとシャボン玉越しに響を見つめていた。

 

「今あなたの胸にある物を出来るだけ強くはっきりと思い浮かべなさい。それがあなたの戦う力。立花響のアームドギアに他ならないわ。」

 

 

翼の言葉を聞いた隼人はシャボン玉を消し、椅子に腰掛けた。

 

「何でもないただの日常…それが、立花響の守りたい物…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時刻は夕方…

 

「う〜ん…そう言われてもアームドギアの扱いなんてすぐに考え付きませんよ…あっ知ってますか翼さん!お腹空いたまま考えてもろくな答えが出せないって事を!」

 

「何よそれ…。」

 

「前に私言われたんです!お好み焼き屋のおばちゃんに。名言ですよ!」

 

翼に向けて両手の人親指を立て人差し指で翼を指す響。

 

「そう…」

 

呆気に取られる翼。

 

「そうだ翼さん!私、ふらわーのお好み焼きをお持ち帰りしてきます!お腹いっぱいになればギアの使い方も閃くと思いますし!翼さんも気に入ってくれると思います!」

 

 

「ちょっ…待ちなさい!立花!」

 

そう言うと響は翼の呼び止めも聞かずに走り去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネフシュタンの鎧を纏った少女が、こちらに接近して来ます!」

 

その頃二課の司令室ではネフシュタンの鎧を纏ったクリスの動きを捉えていた。

 

 

「周辺地区に避難警報の発令!そして響君へ連絡だ!」

 

弦十郎はオペレーターに指示を出す。

 

一歩、ガトライクフォンでクリスを探知した隼人も闇黒剣月闇を手に、部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

「はい、分かりました!すぐに向かいます!」

 

弦十郎の連絡を受け、響は現場へ急行する事に。すると目の前に未来の姿が。

 

「響!」

 

「未来?」

 

未来が響の名を呼び、思わず止まってしまう響。すぐに向かわなければならないのに。

 

その時、気配が。ふと上を見ると

 

「お前はぁぁぁ!!」

 

ネフシュタンの鎧を纏ったクリスが鞭を振るってきた。

 

「来ちゃ駄目だ!ここは!」

 

鞭は地面に命中し、辺りに土煙が立ち込める。

 

「きゃあああああ!」

 

未来が衝撃で吹っ飛ばされてしまう。

 

「しまった!あいつの他にもいたのか!」

 

どうやら未来がいたのはクリスにとって誤算だったようだ。一方吹っ飛ばされた未来は、大事には至らなかったものの、目の前に吹っ飛ばされた車が落ちてくる。その時…

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

 

聖詠が響き渡る。そして、光と共に響はガングニールを纏い、落ちてきた車を拳で受け止め、投げ飛ばした。その後ろ姿を、未来は見た。

 

「響…?」

 

「ごめん…」

 

未来の言葉に響は小さい声で謝り、歌を歌いながら林の中へ駆けて行く。

 

 

「どんくせぇのが一丁前に挑発するつもりかよ!」

 

クリスも響に続いて走り出す。

 

「何で…響が…?」

 

何故響がシンフォギアを纏ったのか未来は分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「響ちゃん交戦に入りました!現在市街地を避けて移動中!」

 

「司令!響ちゃんとネフシュタンの鎧の少女とは別の反応を確認!」

 

オペレーターの言葉と共にモニターに映し出させる文字は…

 

 

 

 

 

 

code:CALIBUR

 

 

「やはりカリバーか…!」

 

 

その頃カリバーはガトライクフォンを手に響とクリスが入った林の近くに来ていた。

 

「この辺りだ…近い!」

 

 

 

 

 

 

その頃、響はクリスと対峙、鞭による攻撃で歌唱を中断させられる。

 

「どんくせぇのがやってくれるッ!」

 

クリスは響を挑発する。

 

「どんくさいなんて名前じゃない!」

 

「!?」

 

「私は立花響!15歳!誕生日は9月の13日で、血液型はO型!身長は此間の測定では157cm!体重は…もう少し仲良くなったら教えてあげる!趣味は人助けで好きなものはごはん&ごはん!あとは…彼氏いない歴は年齢と同じ!」

 

立花響、何故か敵に自己紹介をする。

 

「な、何をとち狂ってるんだお前…。」

 

これにはクリスも苦笑いだ。

 

「私達はノイズと違って言葉が通じるんだから、ちゃんと話し合いたい!

 

響はクリスに対して説得を試みも、悠長な事を言うなと鞭を叩きつけるクリス。しかし響はそれを難なく避ける。

 

「こいつ…何が変わった?覚悟か!?」

 

響の成長に驚きを隠せないクリス。

 

「話し合おうよ!私達は戦っちゃいけないんだ!だって言葉が通じていれば人間は…!」

 

「うるさい!」

 

「分かり合えるものかよ人間が!そんな風に出来ているものか!気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ!!分かっちゃいねえ事をベラベラと知った風に口にするお前がぁ!!」

 

クリスが激情したその時、

 

「フンッ!!」

 

「ぐああああ!!」

 

クリスの胸に剣先が命中した。そして横から割り込んでくるのは、カリバーだ。

 

「カリバーさん!」

 

「ぐぅぅ…カリバー…!!」

 

響とクリスがカリバーの名を呼ぶ。

 

「私も仲間に入れてもらおうか。」

 

カリバーはクリスに向けて闇黒剣月闇を向ける。

 

「丁度いい!お前らを引きずって来いと言われたがもうそんな事はどうでもいい!お前らをこの手で叩き潰す!」

 

クリスはここで空中へ飛び上がり、かつて翼に生き恥を晒させた技NIRVANA GEDONを放った。

 

【月闇居合!読後一閃!】

 

それをカリバーは闇黒剣月闇で吸収するも、

 

「持ってけダブルだ!!」

 

クリスは2発目を繰り出した。それをカリバーは闇黒剣月闇で切り裂く。切り裂いた衝撃で起きた爆発で響は吹っ飛んでしまうも、すぐに立ち上がる。響は、アームドギアの生成を試みるも、エネルギーをギアに変換出来ずに爆発で吹っ飛んでしまう。

 

「何をするつもりだ?」

 

カリバーは響に問いかける。

 

「エネルギーはあるんです…!アームドギアに形成されないのなら…その分のエネルギーを!ぶつければいいだけ!」

 

響は答えを導き出した。エネルギーを握り込むと、腕のパーツがスライドし、煙が吹き出す。そしてクリスが放った鞭をカリバーは闇黒剣月闇で弾き、響はその鞭を掴む。

 

「雷を…!握りつぶす様にぃぃぃ!!」

 

響は鞭を思い切り引き寄せる。すると、腰のブースターが解放される。

 

「それは…!」

 

カリバーは声を漏らすと…響は鞭の引き寄せと自身の加速でクリスに急接近。加速の中、腕のパーツが解放する。

 

「最速でっ!最短でっ!真っ直ぐにっ!一直線にっ!胸の響をっ!この思いをっ!伝える為にぃぃぃぃぃぃ!!!うおおおおおおおおお!!!!」

 

 

そしてクリスの胸に響の拳が命中。同時に腕のパーツがスライド。爆発が起きた。

 

 

「響…」

 

それを見て未来は何処悲しげな表情をしていた。




いかがだったでしょうか?無印も折り返しまできたのでこのまま最終回まで頑張ります。今回はここまでです。感想お待ちしています。
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