ここまで読んでくださったり、誤字報告や厳しい指摘等をしてくださった方々のみなさん、本当にありがとうございます。
フィーネとの戦いでクリスと翼が散った事でカリバーは激昂、響は心を折られてしまった。しかし、響を信じる未来と、クラスメート達が響に向けてリディアンの校歌を歌い、それを聞いた響、そして翼とクリスが立ち上がる。今、最後の戦いが幕を開けたのだった。
今、フィーネの目の前には、限定解除され白を基調としたギアを纏う響、翼、クリス、そしてカリバーがいた。
「みんなの歌声がくれたギアが、私に負けない力を与えてくれる。クリスちゃんや翼さんにもう一度立ち上がる力をくれる。歌は、戦う力だけじゃ無い。命なんだ!」
響はフィーネに向けて言う。
「バカな…ありえない!何が起こった!?」
フィーネは何故翼やクリスが復活したのか分からなかった。
(んなこたどうでもいいんだよ!)
クリスはフィーネに対してテレパシーで答えた。
「念話までも…!限定解除されたギアを纏って、何が出来る!?」
フィーネはソロモンの杖から光弾を放ち、ノイズを召喚した。
(いい加減芸が乏しいんだよ!)
(世界の尽きぬノイズの災禍は、全てお前の仕業なのか!?)
ノイズを召喚したフィーネに対してクリスと翼は念話で話す。
(ノイズとはバラルの呪詛にて、相互理解を失った人類が、同じ人類を殺戮する為に作り上げた自立兵器。)
(人が…人を殺す為の兵器…?)
響は災害と言われてきたノイズが、実は人間が人間を殺す為に作り上げた兵器である事に驚いた。
(バビロニアの宝物庫は、扉が開け放たれたままでな… そこから迷い込む十年に一度の偶然を、私は必然と変え、純粋に力と変えているだけの事。)
つまりバビロニアの宝物庫が開いている限り、ノイズは現れ続けると言う事だ。
その時、ノイズ達が4人に飛びかかる。響達は避けて接近し、カリバーは闇黒剣月闇で斬りさく。
「堕ちろぉぉ!」
フィーネはソロモンの杖を天に掲げ、空に向けて光弾を放つ。そして弾け飛び、街に雨の様に降り注ぐと、次々とノイズが出現した。それだけじゃ無い。巨大なノイズまでもが現れ、空にもノイズが出現し、やがて周辺はノイズで埋め尽くされた。
「さてと、一足先に暴れさせてもらおうか。」
カリバーは蛍光グリーンのワンダーライドブックを取り出して起動し、闇黒剣月闇にスキャンした。
【こぶた3兄弟!】
【ジャアクリード!ジャアクぶた3!】
するとカリバーが2人増え、3人になったのだ。
「何っ!?」
「えぇぇ!?カリバーさんが3人になった!!」
「分身の術だと…!?」
「あいつあんな事も出来んのかよ…!!」
カリバーが3人に増えた事にフィーネは勿論、響達も驚きを隠せないでいた。驚いている響達を尻目にカリバーは何も言わない。
【ジャアクリード!ジャアクぶた3!】
3人のカリバーが再びこぶた3兄弟を闇黒剣月闇にスキャンすると、今度は3人から6人増え、9人になった。
「今度は9人になったぞ!?」
翼が驚愕の声を上げる。もはや3兄弟どころでは無い。9兄弟だ。
「ハァァァァ!!!」
9人のカリバーは闇黒剣月闇を手にノイズの群れへと走っていった。
「驚いてる場合じゃねぇ!あたしも奴等をぶっ潰してやる!」
クリスもカリバーが行く姿を見て飛び出していった。すると、響が翼に話しかける。
「翼さん。私翼さんに…」
響の脳裏に暴走して翼に攻撃をしてしまった事が思い浮かぶ。そして翼の捨て身の行動で暴走が治った事を。しかし翼はどうでも良い事だと流した。
「立花は、私の呼びかけに答えてくれた。自分から戻ってくれた。自分の強さに胸を張れ。一緒に戦うぞ。立花。」
「はい!」
力強い返事と共に4人はノイズの群れへと向かっていく。響は腕のギアを使い巨大ノイズに風穴を開け、翼は刀を手にノイズを真っ二つに、クリスは格段に今日かされたMEGA DETH PARTYでノイズを空のノイズ達を撃墜していく。そしてストームイーグルの力で空を飛んでいる1人と地上にいる8人のカリバーは闇黒剣月闇とワンダーライドブックを駆使してノイズ達を殲滅する。
【ジャアクドラゴン!】
【天空のペガサス!】
【ニードルヘッジホッグ!】
【西遊ジャーニー!】
【ジャッ君と土豆の木!】
【猿飛忍者伝!】
【ブレーメンのロックバンド!】
【キングオブアーサー!】
【月闇居合!】
8人のカリバーがワンダーライドブックを起動し、最後の1人が闇黒剣月闇を納刀する。
【必殺リード!ジャアクドラゴン!ジャアクペガサス!ジャアクヘッジホッグ!ジャアク西遊ジャー!ジャアクな豆の木!ジャアク忍者!ジャアクブレーメン!ジャアクアーサー!】
【月闇必殺撃!習得一閃!】
【読後一閃!】
8人はそれぞれ紫の竜型のエネルギー、青い羽根の様なエネルギー波、無数のトゲ、闇黒剣月闇から伸びる赤い棒や蔓、手裏剣や五線譜と音波、巨大なエネルギー剣と、もう1人が抜刀し紫色のエネルギー波を放ち、ノイズ達を爆発と共に粉微塵にする。
「あいつも派手にやってんな〜。」
カリバーの戦いを見てクリスはノイズを撃墜しながら言う。
「カリバーさんにも負けてられない!狙い撃ちだぁぁぁぁ!!」
響は腕のギアから光弾を放ち、地上のノイズ達を爆発と共に炭素に変えていく。その頃、翼は空を飛ぶ爆撃機の様な飛行型ノイズに向けて、刀を大型化して強化された蒼ノ一閃を放った。斬撃波を受けた2体のノイズは真っ二つとなり、爆発を起こした。
それからも4人とカリバーの分身達は次々とノイズを倒していき、やがて数も次々に減っていく。そして大爆発と共にフィーネが放った大半のノイズは倒され、そしてカリバーの分身達は消えた。
「どんなもんだい!何体出てこようと、あたしたちの敵じゃない!」
クリスが勝ち誇った様に言うと、翼が何かに気づいたかの様に横を向く。そこには腹にソロモンの杖の先を腹に向けたファーネがいた。そして、自身の腹を刺した。
「何をする気だ…?」
カリバーが声を上げると、フィーネから伸びた皮膚がソロモンの杖を蝕んでいく。そして街のノイズ達がフィーネへと飛んでいき、体を包み込んでいく。
「ノイズを取り込んだか…!!」
「来たれ!デュランダル!!」
フィーネの声と共にデュランダルが共鳴を起こし、その姿を現した。まるで龍の様な姿をしている。そして口に辺る部分から光線を放つと、街が大爆発を起こし、火の海と化す。
「街が!!」
「逆鱗に触れたのだ。相応の覚悟は出来ておろうな?」
不敵に笑うフィーネ。そして4人に向けて再び光線を放つ。それをカリバー達は避け、クリスがミサイルを放つも、それをフィーネは盾で自身を隠し、防いだ。続いて翼が蒼ノ一閃を放つ。斬撃波は命中し爆発が起きるものの、それで出来た傷が再生された。響が拳で竜の体に穴を開けるも、すぐに再生されてしまう。
「無駄だ!いくら限定解除されたギアでも、所詮は聖遺物のカケラから作られた玩具!完全聖遺物に対抗出来ると思った大間違いだ!」
フィーネは勝ち誇ったかの様に言う。すると…
「それはどうかな!」
その言葉と共にフィーネに向けていつの間に召喚したジャアクドラゴンに乗ったカリバーがフィーネに向かって猛スピードで接近する。それを見たフィーネはカリバーとジャアクドラゴンに弾幕を張る。
「カリバー!何をする気だ!?」
そして弾幕を避けながら竜の体に接近。そして闇黒剣月闇を納刀する。
【月闇居合!】
フィーネは盾を展開して自身を守るも、カリバーは守られた部分ではなく、竜の体の部分に差し掛かった瞬間闇黒剣月闇を抜刀と同時に体を斬り裂く。
【読後一閃!】
そして開けられた穴からフィーネが身を隠す部分に入った。
「何!?」
それを見た翼は…
「…っ!!そうか!カリバーの狙いは!」
カリバーが何故ジャアクドラゴンと共にフィーネがいる場所へ向かったのが気づいた。そして内部で対峙するカリバーとフィーネ。そしてカリバーは闇黒剣月闇を天へ掲げ、紫の色のエネルギーを全方向へ放たれ爆発が起こる。すると、フィーネを守っていた盾が開き、その隙を見て翼が蒼ノ一閃 滅破を放つ。それを見たカリバーはすぐ様脱出し、フィーネはバリアを張る。そして爆発が起き、爆風と共にデュランダルが飛び出す。
「そいつが切札だ立花!」
「!!」
そう。カリバーの狙いはフィーネからデュランダルを引き離す事だったのだ。そしてデュランダルを響に持たせるためにクリスが拳銃でデュランダルを響の元へ送る。そして響はデュランダルへと手を伸ばす。その時、またしても眼が赤くなり、響の体が黒く染まる。
響がデュランダルを手にした瞬間、衝撃波が起こり、地下のシェルターにも届いていた。
「このままではまずいです!」
藤尭が叫ぶ。すると未来が走り出し、緒川が呼び止める。
「未来さん!どちらへ!?」
「地上に出ます!」
未来の言葉に友里は危ないと止める。
「響は、響のままでいてくれるって!変わらずにいてくれるって!だから私は、響が闇に飲まれない様、応援したいんです!助けられるだけじゃなく、響の力になるって誓ったんです!」
その頃、デュランダルを手にした響の体は真っ黒になるが、顔だけは元に戻るも、やはり暴走していた。すると、シェルターのシャッターがぶち破られ、弦十郎達が出てくる。
「正念場だ!踏ん張り所だろうが!」
弦十郎の言葉に振り向く響。
「強く自分を意識して下さい!」
「昨日までの自分を!」
「これからなりたい自分を!」
緒川、藤尭、友里が叫ぶ。
「みんな…!」
響の体を翼とクリスが支える。
「屈するな立花!お前が構えた胸の覚悟、私に見せてくれ!」
「お前を信じ、お前に賭けたんだ!お前が自分を信じないでどうすんだよ!」
「あなたのお節介を…!」
「あんたの人助けを!」
「今日は私たちが…!」
翼、クリス、寺島、板場、安藤が叫ぶ。
「黙らせてやるッ!!」
そこへフィーネが響達に向けて長い触手を伸ばして攻撃しようとすると、カリバーが立ち塞がり、闇黒剣月闇で触手を斬り払い、ジャアクドラゴンが紫の火球を放ってフィーネを怯ませる。
「覚悟を超えた先に希望はある!お前がその希望だ!!」
「響いいいいいいいいいいいいいいいい!!」
自分を救ったカリバーと親友で日だまりである未来の叫びを聞いた響。
「そうだ。今の私は私だけの力じゃない!」
「そうだ!この衝動に塗りつぶされてなるものか!!」
その言葉と共に響の体は元に戻った。破壊衝動を押さえ込んだのだ。そして響の背中に黄金に輝く翼が生えた。
「その力…何を束ねた!?」
驚愕するフィーネ。そしてそれにカリバーが叫ぶ。
「貴様が散々玩具と見下した物だ!!その玩具に貴様はここで敗れる!!」
そう言うとカリバーは邪剣カリバードライバーからジャアクドラゴンを取り出し、闇黒剣月闇に3回スキャンする。
【必殺リード!必殺リード!必殺リード!ジャアクドラゴン!】
「響き合うみんなの歌声がくれた、シンフォギアでぇぇぇぇぇ!!」
【月闇必殺撃!習得三閃!】
叫びとカリバーの必殺技と共にフィーネ目掛けて皆の思いを乗せた必殺技Synchrogazerが放たれる。振り下されたデュランダルと、カリバーが放ったこれまでで1番巨大な斬撃波がフィーネを大破したカ・ディンギルごと十字に斬り裂く。
「どうしたネフシュタン!再生だ!この身、砕けてなるものかァァァ!!!」
絶叫と閃光と共に大爆発が起き、巨大なキノコ雲が浮かび上がる。こうして、愛する者へ愛の言葉を告げるために月を穿とうとした終焉の巫女の悲願は幻に終わったのだ。戦いは終わった。響は未来達や翼、クリスや弦十郎達二課のメンバーと喜びを噛み締めた。そしてカリバーにも礼を言おうとしたのだが、カリバーは既に居なくなっていた。そして響は何とフィーネこと了子を探しにいくと大破したカ・ディンギルとフィーネが敗れた場所へと走っていった。
「まだだ…!あの月の破片を落とせば…!」
何とフィーネは満身創痍になりながらも生きていた。完全大破したカ・ディンギルの瓦礫の中から這いながらも脱出したのだ。
「私の悲願を邪魔する禍根はここで纏めて叩いて砕く…!」
体力を消耗しながらも最後の悪あがきに月の破片を落とそうとするフィーネ。だが、そんな彼女を嘲笑うかのように突如差し伸ばされた手がフィーネの首を掴み上げる。
「…………!!」
フィーネは驚愕の表情を浮かべた。
「了子さーん!了子さーん!!」
響は了子を見つける為に爆発跡地てフィーネを探していた。しかし、いくら探しても見つからない。
「了子さん…!…ん?」
ふと前を見ると、遠くにカリバーが歩いていた。響はカリバーの元へ走る。
「カリバーさん!了子さん見ませんでした!?」
響はカリバーに聞く。
「…私が斬った。」
「え…………?」
カリバーの言葉に呆然とする響。
「言ったはずだ。私は奴を斬ると。」
そう言うとカリバーは再び歩みを進める。すると…
「どうして…どうしてですか!?どうして了子さんを!?分かり合いたかったのに!!どうして…!」
「立花響!」
「!?」
響の言葉にカリバーが声を大きくして言う。
「お前の言う通り皆が手を繋ぎ合い罪を許し合えば誰もが幸せになる平和な世界になるだろう。だがこの世界はそんな単純な物ではない。お前の理想を綺麗事、偽善と否定し、嘲笑う者は掃いて捨てるほどいる。お前が奴を許しても、奴の手によって犠牲になった者や残された者達は許しはしないだろう。」
カリバーの言葉に響は黙り込んでしまう。
「だが、奴を斬った時、最後に櫻井了子の人格が戻ったぞ。」
「了子さんの…?」
「お前に伝えたい事を残して、奴は消滅した。」
「私に…伝えたい事…?」
実は、カリバーに斬られ消滅する前にフィーネに櫻井了子の人格が戻っていたと言う。
響がフィーネを探している中、カリバーは瓦礫から出てきたフィーネの首を掴み上げ、胸を闇黒剣月闇で突き刺した。そしてフィーネを放り投げると、背を向ける。すると…
『カリバー…!それで勝ったつもりか…聖遺物の発するアウフヴァッヘン波形がある限り…私は何度でも蘇る…どこかの場所…いつかの時代…今度こそ世界を束ねる為に…!私は永遠の刹那に存在し続ける巫女…フィーネなのだぁ……!!』
胸を突き刺されたにも関わらず、フィーネはカリバーに勝ち誇ったかの様に言う。
『貴様こそ、蘇れるとたかを括っているな?先程貴様に闇黒剣月闇で闇の力を流した。その力に侵食された者は存在そのものが消える。』
『何っ……!?』
カリバーの言葉に呆然とするフィーネ。すると、フィーネの体が紫色のオーラに侵食されていく。
『貴様はここで終わりだ。消えろ。永遠の闇に。』
最後にそう言い放ち、去ろうとするカリバー。
『待って…!!』
フィーネがカリバーを呼び止める。彼女の瞳が金色から櫻井了子の眼に変わっている。
『響ちゃんに…伝えて欲しい事が…あるの…!!』
カリバーがフィーネの話し方が変わった事に仮面の下で驚く。まさかフィーネの魂を闇に封印したから櫻井了子の人格が戻ったというのか。
『立花響に何を伝えるつもりだ?』
少しずつ体が紫の粒子と共に消滅していく了子。その顔はどこか優しげで、そして切ない顔をしていた。
『あの子…放っておけない子だから…あの子の歌声…とても綺麗だから…これだけは伝えたいの…!』
『胸の歌を、信じなさい…!』
その言葉と共に、了子は粒子となって消滅した。
「胸の歌を…信じる…」
「フィーネの魂を消した事で櫻井了子の人格が戻ったんだろう。そして最後にお前の心を後押しする為にその言葉を伝えたかったんだろう。お前が誰かの手を繋ぐ為に。理想を実現させる為に。お前の手は人の手を繋ぐ手だ。だが、多くの人間を斬ってきた私には誰かと手を繋ぐ資格はない。たとえお前が分かり合えると思っていても、それが本当に正しいとは限らない。」
カリバーは響にそう言った。すると響は…
「分かり合えますよ!」
「何?」
「私は信じています。カリバーさんとも絶対に分かり合えるって!だって、敵対したクリスちゃんとも分かり合えたし、言葉を超えて私達は一つになれます!だから私は信じています!カリバーさんとも手を繋ぎ、分かり合えます!」
響の言葉にカリバーは背中を向けると…
「お前は光が照らす道を歩け。私の様にはなるな。仲間と友がお前を待っている。」
そう言い残し炎の渦を出して姿を消した。
「カリバーさん…?」
「響ー!!」
響がカリバーが姿を消した後を見つめていると遠くで未来が響を呼んでいる。未来の後ろには弦十郎達が並んでいる。
「未来?」
「弦十郎さんが今日はみんなが頑張ったからごはんをご馳走するってー!!」
「ごはん!?うん!今行くよー!!」
未来の呼びかけで響は仲間と友の元へ走っていった。
「さて、月をどうにかしないとな。」
姿を消したカリバーは何処かの場所で鶸色のワンダーライドブックを取り出して起動し、闇黒剣月闇に1回スキャンした。
【月の姫かぐやん!】
【ジャアクリード!ジャアクかぐや姫!】
カリバーは闇黒剣月闇を夕焼けの空へ掲げ、剣先から白いエネルギーを放った。これが後に二課で大騒ぎとなる…。
「さぁ今日はみんなが頑張ったからご馳走するぞ!!遠慮なく沢山食べてくれ!!」
「いただきまーす!!」
弦十郎の声の元、二課では豪華なご馳走が沢山並んでおり、皆がバイキング形式で食事をしていた。響は大好物のごはん&ごはんをかきこみ、翼はサラダやパンを上品に食べ、その一方響に誘われたクリスはスパゲティを犬食いして口の周りをソースまみれにしていた。未来と板場達はそんな3人を微笑ましく見ながら藤尭や友里、緒川と笑顔で話し、弦十郎も豪快な食べっぷりを見せていた。すると…
「司令!!大変です!!」
オペレーターの1人が駆け込んで来た。
「どうした?そんなに慌てて。」
「匿名で送られて来ました!これを見てください!!」
「え…」
「「「ええええええええええええええええええ!!?」」」
オペレーターがキーボードを操作すると、映し出された映像に響、翼、クリスが驚愕の声を上げる。そこに映し出された映像は…
カ・ディンギルによって一部が破壊されたはずの月が、見事な満月となっている映像だった。
「月が…!!」
「元通りになってる…!!」
「嘘だろ…!!」
「どうしたんだ?何か知っているのか?」
驚く響達を見て弦十郎は困惑していた。そして響は弦十郎達にフィーネがカ・ディンギルで月の破壊をしようとした事、クリスがそれを命をかけて最小限に留めた事を話した。
「なるほど…そんな事があったとは…しかしそんな事が出来る者は…」
「あたし達は知ってるぜオッサン。あんなメチャクチャな事が出来んのは…」
「ああ。彼しかいない。」
「うん!」
「「「カリバーさん!!(だ!!)」」」
そう。カリバーが月の姫かぐやんの力を使い、破壊された月の一部を修復し、匿名で二課に映像を送ったのだ。
そんな事を3人が思う中、隼人はベッドの中でぐっすり眠っていた。戦い続けて疲れていたのだろう。
しかし、隼人はまだ知らなかった。戦いはこれで終わりじゃない事を。新たな戦いが始まる事を。そして、机に置いてある天空のペガサス、ニードルヘッジホッグ、西遊ジャーニーと分厚い銀色のワンダーライドブック、そして闇黒剣月闇が光っていた事を夢の中の彼は知るよしも無かった。
月闇絶唱シンフォギア 第1章 完
いかがだったでしょうか?これで第1章は完結となります。途中蛇足や滅茶苦茶な部分もありましたが、フィーネとの決着と月の破片をどうするかについてはカリバーがフィーネを月の破片を落とす前に斬り、月を修復するという形になりました。前にアンケートを取りましたが、やはり第2章から最終章まで書くという回答が多かったです。まだいつ第2章を投稿するかは未定ですが、気長に待ってくれると幸いです。第1章で高評価や指摘、誤字報告をしてくれた読者の皆様、本当にありがとうございます。
今回はここまでです。感想お待ちしています。