【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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今回終盤でついにアレを誕生させます…。やっと出せそうです…。







第29話 女神の歌と、暗黒竜の怒り。

リディアンで行われた学院祭に潜入した調と切歌を見つけた隼人は彼女らの目的が響達のギアだと知る。そしてホールにてクリスの熱唱が新チャンピオンと決定した直後、調と切歌が挑戦者として乱入するのだった。

 

 

 

「翼さん…あの子達は…!」

 

「あぁ…だが何のつもりで…!」

 

響と翼も、何故彼女らがリディアンにいるのか、まだ分からなかった。

 

「響、あの子達を知ってるの?」

 

「え…うん。 あのね…未来…。」

 

「彼女達は、世界に向けて宣戦布告し、私達と敵対するシンフォギア装者だ。」

 

響が未来に言おうとした時、翼が自分達と敵対する存在するだと言う事を未来に教えた。

 

「じゃあ、マリアさんの仲間なの? ライブ会場でノイズを操って見せた…」

 

未来の質問に響は頷く。

 

(何をしでかすつもりだ…まさかここで立花響達の事を暴露するつもりじゃないだろうな…とりあえずいつでも変身出来る様にしておくか…)

 

隼人は万が一の事を考え、いつでも変身出来る様に上着のポケットにジャアクドラゴンとおしゃじぞうさんを忍ばせた。その頃、とある港の倉庫に、顔を隠して銃で武装した人間達がやって来ていた。

 

一方、アジトを抑えられたマリアとナスターシャは2人部屋の中にいた。

 

『マリアが力を使う度、フィーネの魂が強く目覚めてしまう。 それは、マリアの魂を塗り潰してしまう事。 そんなのは、絶対にダメ!』

 

『アタシ達がやるデス! マリアを守るのは、アタシ達の戦いデス!』

 

 

自分の為に戦う調と切歌の言葉を思い出す。

 

「後悔しているのですか?」

 

ナスターシャが口を開く。マリアは首を横に振り大丈夫と言う。

 

「私は、私に与えられた使命を全うしてみせる。」

 

すると、アラームがなり、ナスターシャがモニターを起動する。モニターには4分割された映像には銃で武装した人間達が映った。

 

「今度は本国からの追っ手…」

 

「もうここが嗅ぎ付けられたの!?」

 

そう。彼らは米国からナスターシャ達を拘束する為に送り込まれた特殊部隊だ。

 

「異端技術を手にしたとしても、私達は素人の集団。訓練されたプロを相手に立ち回れるなどと思い上がるのは虫が良すぎます。」

 

「どうするの?」

 

「踏み込まれる前に、攻めの枕を抑えにかかりましょう。 マリア。排撃をお願いします。」

 

「排撃って…相手はただの人間…! ガングニールの一撃をくらえば…!」

 

ナスターシャの排撃という命令に躊躇するマリア。いくら敵でも相手は人間だ。シンフォギアの攻撃を受ければ確実に死ぬ。

 

「そうしなさいと言っているのです。 ライブ会場占拠の際もそうでした。 マリア。その手を血に染めている事を恐れてるのですか?」

 

「マム…私は…!」

 

マリアは何も言わずにただナスターシャの目を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、リディアンでは、挑戦者として調と切歌がクリスの前にやって来ていた。あっかんべーをしてクリスを挑発する切歌。それを見て切歌を睨みつけるクリス。

 

「切ちゃん。 私達の目的は?」

 

調が切歌に自分達が来た目的を聞く。

 

「聖遺物のカケラから作られたペンダントを奪い取る事デース。」

 

堂々とクリスの前で目的を言う切歌。

 

「だったら、こんなやり方しなくても…」

 

「聞けば、このステージを勝ち抜けると、望みを1つ叶えてくれるとか。このチャンス逃す訳に…」

 

「面白え!やり合おうってんならこちとら準備は出来ている!」

 

クリスが切歌の挑発に乗った。

 

「特別に付き合ってあげる。でも、忘れないで。これは」

 

「わかってる。首尾よく果たしてみせるデスッ!」

 

こうして、決戦の火蓋が切られた。

 

そして2人はステージに立ち、ツヴァイウィングの曲「ORBITAL BEAT」を歌う事に。 

 

(まさかここで堂々と名前を名乗るとはな…)

 

そして2人が歌い出す。2人の歌声は美しく、力強い。会場の皆が聞き入っている。観客は勿論、響や翼、クリスもだ。

 

 

 

 

 

 

その頃、ナスターシャ達が身を潜め、飛行機を隠していた倉庫が爆破せれ、特殊部隊が突入する。

 

「始まりましたね。さぁ、マリア!」

 

ナスターシャがマリアに呼びかける。しかし、その時映像で兵士の1人が炭素と化す。それを見た兵士達は発砲するも、次々に炭素と化していく。そして燃え盛る炎をバックに立つ人物。ウェルだ。

 

「出しゃばりすぎとは思いますが、この程度の相手に新生フィーネのガングニールを使わせるまでもありません。僕がやらせてもらいますよ。」

 

ウェルはソロモンの杖を使いノイズを召喚する。

 

 

 

 

 

 

 

リディアンで調と切歌が歌っている中、隼人のガトライクフォンが振動する。地図を見ると、僅かだがノイズの反応が。

 

(何だと…!? くそ…仕方ない!)

 

隼人はホールから出て、リディアンから出ると、ガトライクフォンをライドガトライカーに変形させて反応の所へ急いだ。

 

 

隼人が向かった頃、ウェル博士による蹂躙が始まっていた。兵士達の抵抗は虚しく、次々にノイズによって炭素に変えられる。兵士達の悲鳴がモニター越しに2人の部屋に響き渡る。

 

隼人が反応のポイントに向かう中、遠くで煙が上がっている。隼人はそれを見つけると、スピードを上げて急いだ。

 

 

 

そしてリディアンのホールでは、歌い終わった2人に拍手と歓声がホール内に響いていた。

 

「翼さん…」

 

「何故歌を歌う者同士が戦わなければならないのか…」

 

翼は平和の為の歌が争う為の歌になる事に顔を暗くした。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、煙が上がる倉庫では、何事かと中学生3人が見に来ていた。そこへ兵士がノイズに襲われる所を見てしまう。

 

 

「おやおや。いけませんねぇ…子供がこんな所に来ては…」

 

狂気に満ちた表情をしてウェルが中学生達に迫る。

 

「やめろウェル!その子達は関係ない!」

 

マリアが叫ぶも、無情にもウェルはノイズを放ち中学生達を殺した。

 

「ああああああああ!!」

 

マリアの絶叫が部屋に響き渡る。

 

 

 

「………………!!」

 

そしてその様子を、愕然としながら隼人も見た。あと一歩の所で殺され、彼らを助けられなかったのだ。

 

「フフフフフ…!」

 

満足そうに笑うウェル。 そこへ…

 

「何がおかしい?」

 

殺意に満ちた声のする方向をウェルが振り返ると、闇黒剣月闇を手にしたカリバーが歩いて来た。

 

「これはこれは。カリバー。」

 

「何故彼等を殺した?」

 

「彼等は見てはいけない物を見てしまいました。だから犠牲になってもらわないと。 僕が英雄になる為に。」

 

自分を英雄にする為に中学生達を殺した事を正当化するウェルを仮面の中で睨みつけるカリバー。

 

「貴様…!」

 

すると、ウェルの通信機に通信が入る。

 

「ウェル。 カリバーと戦っても勝ち目はありません。ここは引きましょう。調と切歌にも撤退命令を出しました。」

 

「分かりました。」

 

ウェルはナスターシャからの通信を切った。

 

「残念ですが僕はここで失礼しますが、その前に英雄であるあなたの力を僕に見せてもらいましょう!」

 

ウェルはそう言うとカリバーに向けてノイズの群れを放ち、倉庫の中へ逃げていく。

 

「逃げられると思うなぁッ!」

 

カリバーはウェルを追いかけるも、ノイズ達が行手を塞ぐ。

 

「どけぇ!雑魚共!」

 

カリバーは怒りに任せてノイズ達を斬り裂き、爆走うさぎとかめを取り出して起動し、闇黒剣月闇にスキャンする。

 

【爆速うさぎとかめ!】

 

【必殺リード!ジャアクうさかめ!】

 

カリバーがノイズと戦っている隙にナスターシャ達は飛行機で倉庫から飛び立つ。それを見たカリバーは追いかけようと倉庫内に向かって走るが、ノイズが立ち塞がる。

 

「貴様等に構ってる暇は無いッ!」

 

カリバーはヘンゼルナッツとグレーテルを起動し、闇黒剣月闇に1回スキャンする。

 

【ヘンゼルナッツとグレーテル!】

 

【必殺リード!ジャアクヘンゼル!】

 

【月闇必殺撃!習得二閃!】

 

黄緑色とマゼンタのエネルギーを闇黒剣月闇に纏わせ、ノイズ達を斬り裂くカリバー。全てのノイズは炭素と化した。そして倉庫内に突入したカリバーだが、飛び立つ輸送機を守るようにノイズ達がカリバーに襲いかかる。カリバーが闇黒剣月闇で次々にノイズを斬り裂いている内にナスターシャ達は空へと飛び去っていった。

 

 

倉庫内には僅かに燃える炎と大量の炭素、そしてカリバーだけとなった。

 

 

「うわああああああああああああああああああああ!!」

 

 

カリバーの怒りの絶叫が倉庫内に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして隼人は自宅に戻り、寝室へと入った。

 

『私達と共に王道を敷き、楽土を創造しましょう。私達はあなたを歓迎するわ。』

 

『綺麗事で戦う奴の言う事なんか信じられるものかデス!カリバー!お前なら分かるはずデス!』

 

『偽善者の痛みって何? どうせ大した事ない痛みでしょ?』

 

マリア達の言葉が次々に脳裏をよぎ、彼女らへの憎しみが溢れる。

 

『犠牲になってもらわないと。 僕が英雄になる為に。』

 

そして自分の欲望の為に中学生達を殺したウェルの言葉で余計にマリア達への怒りが込み上げてくる。

 

「ふざけるなぁぁぁぁぁッ!!」

 

隼人は叫び、闇黒剣月闇を床に叩きつけ、ジャアクドラゴンと爆走うさぎとかめ、ヘンゼルナッツとグレーテルを机に向けて投げつける。すると、隼人の怒りに反応したのか、ジャアクドラゴンと机に置いてあった天空のペガサス、ニードルヘッジホッグ、西遊ジャーニー、ブレーメンのロックバンド、ヘンゼルナッツとグレーテル、爆走うさぎとかめ、そして闇黒剣月闇からエネルギーが銀色の分厚いブランクワンダーライドブックに流れ込む。その様子を見た隼人は目を見開いている。やがてブランクワンダーライドブックが紫色となり、表紙のページには金の模様と、4匹の黄金の竜と中央には炎を吐く竜が浮かび上がる。

 

 

【ジャオウドラゴン!】

 

禍々しいオーラと共に新たなワンダーライドブックが誕生した。完成したジャオウドラゴンを恐る恐る手に取る隼人。

 

「これは…?」

 




いかがだったでしょうか?マリア達とウェルの怒りによって遂にジャオウドラゴンワンダーライドブックを登場させる事が出来ました。使用するのはもう少しだけ先になるかもしれません。

今回はここまでです。感想お待ちしています。
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