第01話 はじめに、闇の剣士あり。
ブックゲートを使い、現実世界に来た隼人は、どの世界に来たのか確かめるべく、街を散策していると、落ちていた新聞を手に取る。その記事には、見出しに大きい文字で
「ツヴァイウィングの歌手 天羽奏 死亡」と載せられてた。
「ツヴァイウィング…?分からない…何処の世界だ…?」
隼人は自分が何処の世界に転生したのか分からなかった。それだけじゃない。新聞上の西暦を見ると…
「2041年…!?という事は令和23年…。」
自分が生きていた時は西暦は2020年 令和2年だ。21年後の世界に転生したとは。というかこの世界って元号令和なのか?それとも違うんじゃないのか?そんな事はどうだっていい。隼人は新聞の記事を読んだ。記事によると、風鳴翼と天羽奏のユニットツヴァイウィングのライブ中、突如として現れたノイズが人々を襲い、天羽奏を初めとする大勢の人々が犠牲になったという。
「ていうか、ノイズって何だよ…?」
ノイズとは、シンフォギアの世界において人類共通の脅威とされており、人類を脅かす認定特異災害だ。空間から突如滲み出る様に出現し、人間のみを大群で襲い、触れた人間を自分もろとも炭素の塊に変えてしまう。隼人は大勢の人々が犠牲になった事に心を痛めた。それだけじゃない。隼人は、亡くなった天羽奏の年齢を見て驚いた。自分よりも年下、17歳という若さでこの世を去ったのだ。17歳といったらまだ高校2年生じゃないか。青春を謳歌出来るじゃないか。どうして未来ある若者が命を落とすんだ。そんな事を考えてると、かつて自分も19歳で自ら命を絶った事を思い出した。
「そうだ…俺も…。」
自分も一度死んだ事を思い出して黄昏ていたが、その時間もすぐに消え失せた。
突如、ガトライクフォンが電子音を発する。そして、街中に鳴り響く大音量のサイレン。そう、ノイズの出現警報だ。
「ノイズだ!ノイズが来るぞ!!」
「みんな逃げろぉぉ!!」
男性2人の声を聞いた街の人達が血相を変え、一斉に走り出す。
「え!?な、何だ!?」
隼人は何が起きたのか理解出来なかった。ガトライクフォンを見るとアプリが起動しており、地図の端には赤い点が幾つも動いている。
「おい!何やってんだ!早く逃げろ!ノイズが来るぞ!!」
「あ、は、はい!!」
隼人も男性に言われて駆け出した。そして、さっき出てきた路地裏に身を潜めた。
「はぁ…はぁ…はぁ…。逃げろと言われてここまで来たけど…。いよいよ戦う時が来たか…。」
隼人は闇黒剣月闇とジャアクドラゴンワンダーライドブックを取り出した。
(俺は、一度自ら命を絶って人生を終わらせてしまった。神様が俺をこの世界に転生させ、俺が頼んだとはいえこの力を与えたのも、もう一度生きてこの力で人々をノイズから守ってくれと頼んだのかもしれない。そして正義を貫いて正しくあって欲しいと願ったと思う。覚悟を決めてノイズ達と戦う為に!)
「覚悟を超えた先に、希望はある!」
【ジャアクドラゴン!】
隼人は、ジャアクドラゴンを起動、そしてガードバインディングを開く。
【かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…。】
ワンダーライドブックからライドスペルによる物語の朗読が語られる。
そして、ガードバインディングを閉じ、闇黒剣月闇にジャアクドラゴンを読み込ませる。
【ジャアクリード!】
荘厳な待機音が流れ出す。隼人はジャアクドラゴンを腰のベルト、邪剣カリバードライバーに装填した。そして闇黒剣月闇を自身の目の前に構え、グリップで邪剣カリバードライバーのボタンを押した。すると、ジャアクドラゴンが開き、夢で見た紫色の剣士の絵が描がかれたページが出た。
そして隼人は自身の姿を変えるあの言葉を。
「変身!」
【闇黒剣月闇!】
闇黒剣月闇を振り下ろし、斬撃波を飛ばすと、隼人の体を紫色のオーラが包み込み、斬撃波が隼人に帰って来る。
【Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!) ジャアクドラゴン!】
【月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!】
隼人の姿は変わった。紫色の体にネジ留めされている様な仮面に左肩の鎧、頭部に鋭い金色の剣が生えた兜、右肩には黒い竜の頭部を模した鎧に左腰から下がるローブ。
今、シンフォギアの世界に闇の剣士仮面ライダーカリバーが誕生した。
今回はここまでです。主人公初変身です。ガトライクフォンにはノイズ探知アプリがある設定になっています。
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