【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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今回、主人公は出番少なめです。介入や改変が難しくお粗末な文章になってしまいました…原作の介入って難しい…






第39話 世界の破壊、新たな脅威。

フロンティア事変から3ヶ月後、大規模火災が起きた夜、響はキャロル・マールス・ディーンハイムと名乗る少女と出会う。そしてロンドンではオートスコアラーと名乗る謎の女性と翼が戦闘に。世界で一体何が始まろうとしているのだろうか。そしてキャロルは響に光線を放ち…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!!」

 

響に光線が当たるその時だった。

 

【月闇居合!読後一閃!】

 

響の後ろから紫色の斬撃波が飛ばされ、キャロルの放った光線を相殺し、目の前で爆発が起きる。爆発の閃光で目を逸らす2人。そして煙の中から仮面のスリットを赤く光らせ、カリバーが歩いてきた。

 

「カリバーさん!」

 

「どうやらお前が、新たな敵という訳か。」

 

「新たな敵…か。まあいい。お前、何故シンフォギアを纏わない? 戦おうとしない?」

 

キャロルは攻撃されたにも関わらずギアを纏わなかった響に問う。

 

「戦うよりも…世界を壊したい理由を聞かせてよ!」

 

「何だと?」

 

響はキャロルが何故世界を破壊したいのか聞いた。カリバーは響の言葉にキャロルが世界の破壊しようとする事を知った。響の質問を聞いたキャロルは浮遊しながらゆっくりと地に降りる。

 

「理由を言えば受け入れるのか?」

 

「事によっては、容赦はしない。」

 

カリバーは闇黒剣月闇をキャロルに向ける。

 

「私は…戦いたくない!」 

 

響は戦いたくないと叫んだ。

 

「お前らと違い、戦ってでも欲しい真実が、オレにはある!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「火災マンションの救助活動は響ちゃんのお陰で順調よ。」

 

「ヘッ!あいつばっかにいいカッコさせるかよ!」

 

クリスは響と離れて状況確認の為別行動をしていた。その時、コイントスの音が聞こえた。

 

「っ!!」

 

そのコインはS.O.N.G.のヘリに何発か命中し、爆発した。クリスが音のした方向を見ると、鉄橋の上に黄色いディーラー風の服を着た女性が立っていた。

 

「この仕業はお前か!?」

 

クリスは女性に問うが、何も答えない。その様子をフードの少女は物陰に隠れて見ていた。

 

(あれは…)

 

 

 

 

 

 

 

 

「装者輸送ヘリ沈黙!」

 

「どうなっている!?」 

 

「何者かの襲撃を受けている模様!」

 

「ロンドンからも、翼さんが交戦してるとの知らせです!」

 

その頃、S.O.N.G.指令室でも慌ただしく友里と藤尭が情報を弦十郎に伝える。

 

(同時多発…!?こちらの混乱を誘っているのか…!? だがしかし…)

 

弦十郎はロンドンにいる緒川に通信を繋げる。

 

「緒川。」

 

「はい。」

 

「このままでは情報が不足して、相手の狙いが絞り込めない。」

 

「了解です。ヤードとMI5に協力を仰ぎつつ、状況把握に努めます。」

 

緒川のいるロンドンの会場ではスタッフが慌ただしく動いていた。そして緒川は眼鏡を取り、走り出す。

 

 

日本では謎の女性のコインがクリスと対峙していた。そして再び4枚のコインを取り出す女性。

 

「こちらの準備は出来ている。」

 

「面白い。だったら貸し借りなしでやらせてもらう。後で吠え面かくんじゃねぇぞ!」

 

クリスはペンダントを取り出し、構える。そして…

 

「Killter Ichaival tron」

 

聖詠を唱え、クリスはギアを纏った。クロスボウを2丁展開し、女性に矢の弾幕を張る。女性はアクロバティックな動きで次々と避けていく。

 

(この動き…人間離れ所じゃねぇ…! 人外その者!)

 

クリスは目の前にいる女性が人間ではない事を見抜いた。

 

「つまり、やりやすい!」

 

クリスは逆にやる気を出し更に矢を放ちまくる。

 

 

 

 

 

 

その頃S.O.N.G.指令室では、この一連の騒動は、先日確認された未確認の反応と関係があるのではないかと藤尭が弦十郎に言った。

 

「未確認の反応と、新たな敵…!」

 

 

 

 

 

 

 

クリスは歌いながら謎の女性とコインと矢を撃ち合っていた。その様子をフードの少女は物陰に隠れて見ている。

 

「装者屈指の戦闘力とフォニックゲイン…それでもレイアには通じない…やはり…ドヴェルグ=ダインの遺産を届けないと…!」

 

 

 

クリスはアームドギアをガトリングに変形させ、少女がレイアと呼んだ女性に発砲するが、レイアはビルの壁を走りながら避ける。そしてクリスに接近すると、高くジャンプする。クリスは待ってましたと言わんばかりにミサイルポッドを展開。MEGA DETH PARTYを繰り出す。

 

「!?」

 

レイアが一瞬動揺すると、ミサイルは全て命中し、大爆発した。

 

「直撃!?」

 

クリスの前には黒煙が立ち込めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウフ…聞いてたよりずっとしょぼい歌ね。確かにこんな歌じゃ、やられてあげる訳にはいきませんわ。」

 

ロンドンで翼と戦っていたオートスコアラーは翼の歌をしょぼいと言う。それを聞いた翼は刀を向け、突っ込んだ。翼の刀とオートスコアラーの剣がぶつかり、刀が天井に向けて飛ばされるも、直後に巨大な剣と化し、オートスコアラー目掛けて落ちる。

 

「!?」

 

それを見たオートスコアラーは剣で受け止めるも、受けきれずに沈む。

 

「やったの!?」

 

「いや、下に叩き落としたに過ぎない!」

 

マリアは翼の腕を掴み走り出す。

 

「引くわよ!翼!」

 

「えぇ…!?」

 

その時の翼の顔は、何故か赤くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もったいぶらねぇでさっさと出てきやがれ!!」

 

クリスは爆炎に向けて叫ぶ。すると…煙の中からバリアを張っていたレイアが出てきたのだ。レイアはクリスに向けてコインを飛ばす。それを逃げながら避けるクリス。

 

「クリスちゃん!? 何があったの!?」

 

「敵だ!敵の襲撃だ!そっちはどうなってる!?」

 

矢を放ちながら通信で友里に答えるクリス。その時…

 

「危ない!」

 

少女がクリスに向けて叫ぶ。

 

「っ!?」

 

クリスの頭上に4隻の小型クルーザーが落ちてきたのだ。

 

「何の冗談だぁぁぁぁ!?」

 

落下したクルーザーは爆発し、爆風でクリスを吹き飛ばす。それを見下ろすレイア。

 

「私に地味は似合わない。だけど、これは少し派手過ぎる。後は私が地味にやる。」

 

レイアの目の先には2隻の小型クルーザーを掴んだ巨大な異形の生物が目を光らせていた。そして姿は消える。

 

「さて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、未来と板場達と分かれた調と切歌は帰路に着いていた。

 

『2人は留守番だ!LiNKERも無しに出動なんかさせないからな!』

 

脳裏にクリスの言葉がよぎる。

 

 

「考えてみれば、当たり前の事。」

 

「ああ見えて、底抜けにお人好し揃いデスからね…」

 

すると今度は、フロンティア事変の後を思い出す。自分達にドーナツの詰め合わせを差し入れてくれた響達を。

 

「フロンティア事変の後、拘束された私達の身柄を引き取ってくれたのは、敵として戦ってきた筈の人達デス…」

  

「それが、保護観察なのかもしれないけど…学校にも通わせてくれて…」

 

『おーい! な〜にビビってんだよ!』

 

後ろからクリスがやってくる。目の前には手を振る響と未来と板場達が待っていた。そんな彼女らをキョトンとした目で見ていた。

 

「F.I.S.の研究施設にいた頃とは想像も出来ない位、毎日笑って過ごせているデスよ。」

 

歩行者信号が青に変わる。

 

 

「何とか…力になれないのかな…?」

 

「何とか…力になりたいデスよ…力は…間違いなくここにあるんデスけどね…」

 

切歌は胸のペンダントを取り出す。

 

「でも、それだけじゃ何も変えられなかったのが、昨日までの私達だよ。切ちゃん。」

 

すると、街頭テレビに火災によるニュースが映る。その内容は不審な人影が見られ、テロの可能性があるとキャスターが言う。空中で何かが、爆発した映像を見た2人は何か別の事件があると推測した。

 

 

 

 

 

その頃クリスは、爆発が起きた後茂みに身を潜めていた。

 

「ハチャメチャしやがる…!」

 

「大丈夫ですか?」

 

クリスにフードの少女が話しかける。

 

 

「あぁ…大丈……ってお前…! その格好…!」

 

少女はフードの下に下着以外何も着ていなかったのだ。

 

「あなたは…もしかして…」

 

「えぇ…あ、あたしは快傑☆うたずきん!国連とも日本政府とも関係なく…」

 

クリスは咄嗟に誤魔化すが…

 

「イチイバルのシンフォギア装者、雪音クリスさんですよね?」

 

「その声…さっきあたしを助けた…」

 

少女はフードを取る。

 

「ボクの名前はエルフナイン。キャロルの錬金術から世界を守る為、カリバーの仲間である皆さんを探していました。」

 

その言葉にクリスは呆然とする。

 

「錬金術…? あたし達が…カリバーの仲間…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G.指令室では、画面に映し出されたキャロルの姿を見て、新たな敵、錬金術師が現れた事に危機を覚え、弦十郎は画面のキャロルを睨みつけていた。

 

 

 

 

 

 

「こういう映像はどうやってテレビ局に売ればいいんだっけ〜?」

 

キャロルを隠し撮りしていた青年がスマホを操作していると…

 

 

「断りもなく撮るなんて…」

 

「!?」

 

青と黒のドレスを着たボブカットの少女が青年の横に立っていた。

 

「躾の程度が伺えちゃうわね。」

 

少女は青年の顎に手を触れると、背伸びをして口づけを交わした。青年はみるみるエネルギーが吸い取られ、白髪と化し抜け殻状態となり倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあクリスさんや他の装者達はカリバーの仲間ではないんですか?」

 

エルフナインと名乗る少女はクリスを始めとした装者達がカリバーの仲間ではないのかと聞いていた。

 

「あたし達はアイツの仲間じゃないし、アイツもあたし達の仲間じゃない。」

 

クリスはエルフナインにカリバーの仲間である事を否定した。

 

「チートな力を持ったいけすかない奴なんだけどさ、少なくともアイツは悪い奴じゃ無いって思ってる。なんだかんだ共闘してきたからな。」

 

「そうなんですか…」

 

エルフナインは少し残念そうな顔をした。

 

「あの人の剣と本の力なら、キャロルを止められそうなのに…」

 

エルフナインが小声で呟く。

 

「ん? 何か言ったか?」

 

反応したクリスが聞くとエルフナインは何でもありませんと答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何が言いたい?」

 

「戦ってでも欲しい真実…?」

 

「そうだ。お前達にだってあるだろう? だからその剣と歌で月の破壊を食い止め、修復してみせた。その剣と歌…! 闇黒剣月闇とシンフォギアで、戦ってみせた!!」

 

キャロルはカリバーと響に声を上げる。

 

「戦ってでも欲しい真実など、私には無い。」

 

「違う! そうするしかなかっただけで…そうしたかった訳じゃない…私は、戦いたかった訳じゃない!シンフォギアで…守りたかったんだ!!」

 

「…それでも戦え。」

 

欲しい真実など無いと言ったカリバーと守りたかったと言う響に冷酷に言うキャロル。そして足元に黄金の魔法陣が作り出される。

 

「お前達に出来る事をやってみせろ!」

 

「人助けの力で戦いたくないよ…」

 

その言葉にキャロルが反応する。

 

「人助けをして殺される口なのか!?」

 

キャロルは更に陣を作り出す。

 

 

 

 

 

 

その頃S.O.N.G.指令室ではキャロルが錬金術を発動させようとしている映像が映し出させる弦十郎はノイズでないなら出ると言うが、友里に指揮系統が麻痺する事を理由に止められてしまう。

 

 

 

 

 

 

「だって…さっきのキャロルちゃん…泣いてた…」

 

「!!」

 

響の言葉にキャロルが反応する。

 

「だったら…戦うよりも、その訳を聞かないと…!」

 

「待て! 奴を刺激するな!」

 

唇を噛み締めるキャロル。

 

「見られた…! 知られた…! 踏み込まれた…!」

 

キャロルは陣からエネルギーを増幅させる。

 

「世界ごと!!

 

キャロルが指を鳴らす。そして…

 

 

 

ぶっ飛べぇぇぇぇぇーーーーッ!!!」

 

 

 

 

閃光と共に強烈なエネルギー波が2人を襲った。

空間に歪みが起き、未確認のエネルギーと称させる。響に友里が必死に呼びかける中、呆然とする弦十郎。

 

 

そして土煙が晴れ、息を切らすキャロルは吹き飛ばした後を見る。

 

「ハァ…ハァ……っ!?」

 

キャロルは中心を見て目を見開く。エネルギー波でクレーターが起きた所の中心に、ヒビが入ったレンガと岩石で出来た壁が建てられていたのだ。そして壁が崩れると、息を荒げるカリバーと地面に伏する響が現れた。実はカリバーが玄武神話とこぶた3兄弟の力で壁を作り出し、エネルギー波の直撃を防いでいたのだ。

 

「チッ…」 

 

キャロルは舌打ちをする。

 

「ハァ…ハァ…危なかったな…」

 

カリバーもギリギリだったのか息を荒げていた。

 

「どうして…世界を…」

 

「誰から命令された…!?」

 

あまりのエネルギーの衝撃でフラフラになりながらも立ち上がる響。

 

父親に託された命題だ。お前達にだってある筈だ。」

 

「…何?」

 

「お父さんに…?」

 

「め〜んどくさい奴ですねぇ〜。」

 

高所で座っていた少女の声にキャロルが反応する。

 

「見ていたのか…性根の腐ったガリィらしい。」

 

ガリィと呼ばれた少女はキャロルの元に飛び降り、バレエの様に動くガリィ。

 

「や〜めてくださいよ〜。こういう風にしたのはマスターじゃないですか〜。」

 

想い出の採集はどうなっている?」

 

「順調ですよ。でもミカちゃん大喰らいなので足りてませ〜ん!!」

 

ガリィはわざとらしく泣き真似をする。

 

「なら急げ。こちらも出直しだ。」

 

「りょうか〜い! ガリィ頑張りま〜す☆」

 

ガリィはピンク色の宝石の様な物を取り出すと、地面に落とし、魔法陣を展開。バレエのポーズをして姿を消した。これはテレポートジェムだ。

 

「今日はこんな所だな。次は戦え。でないとお前らの何もかもを打ち砕けないからな。そしてカリバー、お前の本と闇黒剣月闇はオレが頂く。覚えておけ。」

 

カリバーの闇黒剣月闇とワンダーライドブックを奪うと宣言したキャロルもガリィと同じ方法で姿を消した。

 

膝を付き、地面に座る響。 

 

「託された…私にも…でもお父さんから貰った物なんて…何も…」

 

響には、失踪した父親から貰った物は思い浮かばなかった。カリバーが直撃を防いだとはいえエネルギー波を生身で感じた響は火災救助の疲れもあって倒れる。

 

「っ! おい! 立花響! 」

 

カリバーは倒れる響の体を受け止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ロンドンでは翼とマリアがSPの静止を振り切り、タクシーで会場を後にしていた。それを見送る緒川。

 

 

「一体何が…」

 

 

 

「何だって!? バカの所にも襲撃者!?」

 

クリスは友里から通信で響の元にも襲撃者の事を聞いた。

 

「翼さん達も撤退しつつ、体制を立て直してるみたいなんだけど…」

 

(くっ…錬金術ってのは、シンフォギアよりも強えのか!?)

 

 

「こっちにも252がいるんだ。ランデブーの指定を…うっ!?」

 

突然、上空から光弾が降り注ぐ。クリスはエルフナインを抱き抱えて避ける。着弾した所から、穴が出来、赤い煙が出ていた。

 

「何だこりゃあ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、マリアはタクシーを走らせる中、翼にオートスコアラーに狙われていた事を伝え、被害を抑えるために翼を人混みから引き離す作戦を取った。翼は皆の協力をするべきと言うがマリアは…

 

「ままならない不自由を抱えてる身だからね。」

 

 

それは、マリアが拘束されている時の事…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私にこれ以上嘘を重ねろと!?』

 

マリアは国連所属の男性と面会をしていた。

 

『君の高い知名度を生かし、事態を出来るだけ穏便に収束される為の役割を演じて欲しいと要請しているんだ。』

 

『役割を演じる?』

 

『歌姫マリアの正体は、我ら国連所属のエージェント。聖遺物を悪用するアナキストの野望を食い止める為に潜入捜査を行っていた。大衆にはこれくらい分かりやすい英雄譚こそ都合がいい。』

 

『再び偶像を演じなければならないのか…』

 

偽りのフィーネとして革命を起こし、世界を敵に回したマリアにとっては辛い事だった。再び自分を偽る事を。

 

『偶像? そうだ。アイドルだよ。正義の味方にしてアイドルが世界 各地でチャリティー ライブを行えばプロパガンダにもなる。米国は真相隠蔽のためエシュロンからのバックトレースを行い、個人のPCを含む全てのネットワーク上から関連データを廃棄させたらしいが…』

 

マリアの持つタブレットに響と調、切歌の画像が映し出される。

 

『彼女や君と行動を共にした未成年の共犯者達にも将来がある。』

 

「!?」

 

男性の言葉にハッとするマリア。

 

『例えギアを失っても君はまだ誰かを守る為に戦えるという事だよ。』

 

 

(それでも…そんな物が私の戦いであるものか…!)

 

顔を険しくするマリア。そんなマリアを見る翼。すると…

 

「マリア!」

 

前方に剣を構えたオートスコアラーが現れた。

 

マリアはアクセルを踏み込んでスピードを上げる。すると、オートスコアラーは剣にエネルギーを纏わせ、タクシーを横に真っ二つにした。ギアが無いマリアを守る為に翼はペンダントを取り出す。そして…

 

 

「imyuteus amenohabakiri tron」

 

聖詠を唱え、翼はギアを纏った。

 

そしてマリアと共に車から脱出した翼は刀を大型化させ、斬りかかるが、オートスコアラーが受け止める。

 

「剣に剣でも私の剣には通用しない、剣殺し(ソードブレイカー)。」

 

オートスコアラーが静かに呟くと、翼の刀にヒビが入り、砕けて元の刀に戻った。更にオートスコアラーは黒く赤い核がある宝石を地面にばら撒く。すると赤い魔法陣が生成され、ノイズが生まれたのだ。

 

「っ!? そんな! ノイズ…!? どうして…!?」

 

オートスコアラーがノイズを生み出した事に驚愕するマリア。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G.の救助部隊に響を預けたカリバーのガトリングフォンから電子音が鳴る。

 

「何だと…!?」

 

カリバーは仮面の下で驚愕の表情を浮かべる。何故なら、地図にノイズの反応だからだ。

 

「どう言う事だ…? 」

 

カリバーは疑問に思いながらもストームイーグルを起動して闇黒剣月闇にスキャンした。

 

【ストームイーグル!】

 

【ジャアクリード!ジャアクイーグル!】

 

カリバーは背中に羽根を生成し、クリスとエルフナインがいる反応の場所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリスちゃん!」

 

「分かってるって。こっちも鉢合わせ中だ!」

 

クリスの目の前にもノイズが対峙していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「反応波形合致! 昨夜の未確認パターンはやはり…!」

 

「くっ! ソロモンの杖も、バビロニアの宝物庫も、カリバーが完全に消滅させたんじゃなかったのか!?」

 

藤尭の報告に弦十郎は拳を叩き合わせながら険しい顔をした。弦十郎も響達からカリバーがソロモンの杖ごとバビロニアの宝物庫を闇の力で消滅させた事を知っていた。しかし何故ノイズが出現したのか。全く分からなかった。

 

 

翼は突っ込んできたノイズを走りながら刀で斬る。切られたノイズは赤黒い煙を出して消滅した。

 

「あなたの剣、大人しく殺されて貰えると助かります。」

 

「そのような肩入れを! まだ私に求めているとは! 防人の剣は可愛くないと、友が語って聞かせてくれた!」

 

ノイズを斬り裂きながら翼は言う。

 

「こんな所で言う事か!」

 

マリアは思わず突っ込んだ。

 

翼は突進してきたノイズを走りながら全て斬り伏せ、更に逆羅刹でノイズを蹴散らす。 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どんだけ出てこようと今更ノイズ!負けるかよ!」

 

日本にいるクリスもガトリングを展開してノイズに向けて撃ちまくる。

 

 

 

翼も次々とノイズを斬り裂いていくと、左手に針が生えたノイズと翼の刀の切先がぶつかる。

 

「ウフッ…」

 

「!?」

 

オートスコアラーが微笑むと、ノイズの針が伸び、翼の刀が切先から消滅していっている。

 

「剣が…!?」

 

動揺した翼の隙を突いてノイズが針で翼のペンダントマイクを破損させ、ひび割れる。

 

 

 

 

一方、クリスもノイズの針が触れた所からガトリングが消滅していっている。

 

「何だと…!?」

 

驚きを隠せないクリス。

 

 

「ノイズだと、括ったたかがそうさせる。」

 

その様子をレイアは見ていた。

 

 

 

 

 

翼とクリスのギアが次々と分解されていく。

 

「どういう事だ!?」

 

「2人のギアが分解されていきます!」

 

「ノイズでは、ないっ!?」

 

弦十郎達もこの状態に驚きを隠せない。

 

 

 

その頃、とある場所の玉座にキャロルは座っていた。

 

アルカ・ノイズ…。何するものぞっ! シンフォギアァァァァァァ!!!

 

キャロルの叫びが響く中、彼女の目線には赤髪の巻き毛に獣の様な手をした少女の人形が置かれていた。

 

 

 

 

 

 

(バビロニアの宝物庫とソロモンの杖が無くなった今、ノイズは出現しないはず…! 考えられるとしたら…!)

 

カリバーは飛行しながらアルカ・ノイズが何故出たのか推理しながら反応のあったクリスとエルフナインがいる場所へと向かった。

 

 




いかがだったでしょうか? アルカ・ノイズとオートスコアラーの登場ですが、コメント欄だとアルカ・ノイズは大丈夫だと思うんですが、ファラの剣殺しも能力を闇黒剣月闇で闇に還す事は出来るのかなぁ…と思ってます。ただキャロルが闇黒剣月闇を破壊せずに回収しろと命じる事も考えてます。

そういえばキャロル配下のオートスコアラーの属性ってセイバー達の属性と同じ様な…


今回はここまでです。感想お待ちしています。
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