【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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ついに戦闘シーンに入っていきます。


第02話 青き防人、(つるぎ)とともに。

ノイズが発生し、街がパニックなる中覚悟を決めた隼人は、闇の剣士仮面ライダーカリバーに変身。遂に戦いに身を投じる事になる。

 

「よし…行くか!」

 

カリバーは意を決して路地裏から出てきた。

そして、大通りを見ると、人型、魚や様々動物の形をし、カラフルな色をした異形の生物、人類を古くから悩ませ、恐怖に陥れてきた特異認定災害ノイズの大群が埋め尽くしていた。

足元や歩道を見るとあちこちに炭素の塊が落ちていた。恐らく逃げ遅れた人達がノイズの餌食になってしまったんだろう。

 

カリバーは闇黒剣月闇を構え、ノイズの大群へ歩いていく。

 

すると、カリバーの気配に気づいたのか、人型のノイズが2体先陣を切ってカリバーに襲いかかった。カリバーはそのノイズ2体を闇黒剣月闇で切り裂いた。

 

「フンッ!ハァァ!」

 

2体のノイズは真っ二つに分かれ、そのまま炭素の塊となった。

 

「いける…いけるぞ!」

 

カリバーは自身の攻撃がノイズに効く事を確認すると、目の前に鎮座している芋虫の形をした巨大なノイズ3体を見た。

3体の芋虫型のノイズはカリバーの姿を確認すると、口から汚らしい液体を放った。それを見たカリバーは邪剣カリバードライバーにセットされたジャアクドラゴンのページを押した。

 

【ジャアクドラゴン!】

 

すると、何処からともなくワンダーライドブックの表紙に描かれた顔にカリバーと同じネジ留めされた様な仮面を付けた黒い竜ジャアクドラゴンが現れた。

ジャアクドラゴンは口から禍々しい紫色の炎を吐き、カリバーに放たれた液体を相殺、その隙にカリバーは闇黒剣月闇を左腰の必冊ホルダーに納刀、引き金を押した。

 

【月闇居合!】

 

そして闇黒剣月闇を必冊ホルダーから抜刀した。

 

【読後一閃!】

 

「ハァァァァ……ハァァ!」

 

カリバーは闇黒剣月闇の刀身に巨大な闇のエネルギーを集め、それを横一文字に斬撃を飛ばした。その斬撃はノイズ3体を真っ二つに切り裂き、炭素の塊に還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼人がカリバーに変身してノイズと戦っている頃、人類最後の砦と言われている特異災害対策機動部二課では、赤い髪に赤いシャツ、ピンクのネクタイを締めた大柄な男性、風鳴弦十郎がオペレーター達の指揮をとっていた。

 

「司令!ノイズの反応が次々に消失しています!」

 

オペレーターの1人、藤尭朔也が声を上げた。

 

「何だと!?翼はまだ戦闘に入っていないぞ!一体どうなっている!?」

 

一体何が起きているのか。何者かがノイズを倒しているのか?そんな事はあり得ない。

ノイズを倒せるのは二課が保有するシンフォギアだけのはず。しかし、ノイズの反応が消えているのは確かだ。じゃあ一体誰が…?そんな思考を1人働かせていると…

 

「司令!ノイズとは別の反応を確認しました!」

 

オペレーターの1人、友里あおいが声を上げた。

 

「別の反応だと!?」

 

「今までに確認された反応とは全く異なります!!」

 

「映像出ます!」

 

オペレーターの1人がキーボードを操作すると、画面に隼人が変身したカリバーがノイズと戦っている映像が映し出された。

 

「あれは…。」

 

「嘘〜…。シンフォギアじゃないのにノイズを倒してる…。」

 

シンフォギアではないカリバーに対して目を点にしているお団子ヘアーに眼鏡をかけたこの女性の名は櫻井了子。二課に属する研究者で二課の技術を引き受けており、シンフォギアシステムも彼女が作った物だ。

まさか自分が開発した対ノイズに開発したシンフォギア以外にノイズを倒せる物があるなんて興味深い。是非とも解析してみたい。そう思いながら目を輝かせてカリバーを見つめていた。

 

「翼、聞こえるか?」

 

「はい、叔父様。」

 

弦十郎の通信に応答している青いロングヘアーに髪飾りを付け、バイクを走らせている少女は風鳴翼。シンフォギアシステム「天羽々斬」を纏う防人だ。そして彼女こそ、かつて戦場で命を散らした天羽奏と共に歌った「ツヴァイウィング」の片割れだ。

 

「お前が向かっているポイントで謎の戦士がノイズと戦っている!!」

 

「謎の戦士!?どういう事ですか!?」

 

弦十郎の言葉に翼は驚いた。シンフォギア以外でノイズと戦えるなんてあり得ないからだ。

 

「分からない!だがノイズの反応が次々に消えているのは確かだ!ノイズの殲滅後、戦士にこちらに同行するよう説得してくれ!」

 

「了解です!」

 

翼は通信を切り、スピードを上げてカリバーの元へ向かった。通信を切った弦十郎は再びカリバーを見て呟いた。

 

「彼は一体何者なんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃カリバーは数十体のノイズの群れと対峙していた。オレンジ色の人型や青い四つ足の個体もいる。

カリバーは一気に片付けようと邪剣カリバードライバーにセットされたジャアクドラゴンに手を触れようとしたその時、バイクのエンジン音が聞こえてきた。

 

(バイクの音…?)

 

バイクの音がする方向を向くと、1人の少女が向かってきた。

 

「imyuteus amenohabakiri tron」

 

(歌…?)

 

そして歌を唱えるとバイクから飛び上がり、青と白のシンフォギアを身につけ、刀を手にした風鳴翼が着地した。

 

(一体誰なんだ?)

 

カリバーは翼を見ていると、着地した翼もカリバーを見る。

 

「あなたが叔父様が言っていた謎の戦士ですね?単刀直入に聞きます。あなたは一体何者ですか?何故ノイズを倒す事が出来るんですか?」

 

「………………。」

 

翼はカリバーに対して質問した。一体何者なのか。何故ノイズを倒せるのか。一方、翼の質問に対してカリバーはどうすればいいのか思考を働かせていた。

 

(やっぱりそう思うのは当たり前だ。しかし、下手に答えてとっ捕まえられたら元も子もない。闇黒剣月闇やワンダーライドブックの事を根掘り葉掘り聞かされ最悪その技術を利用されたら間違いなく戦争になってしまう。それだけは何としても避けないと…。身元も調べられて指名手配されたら表も歩けん…!)

 

「別に名乗る程の者じゃない。それに今は話し合っている状況ではないはずだ。」

 

カリバーは声を変えて翼の質問に対してそう答えながら、目の前のノイズの群れを闇黒剣月闇で指した。今の彼の声色は40代位の男性の声になっている。

 

「…そうですね。続きは後にしましょう。」

 

納得したのか翼はノイズの大群に走っていった。それを見たカリバーもノイズを群れを見つけると、邪剣カリバードライバーからジャアクドラゴンを引き抜き、闇黒剣月闇に1回スキャンした。

 

【必殺リード!ジャアクドラゴン!】

 

再びジャアクドラゴンを邪剣カリバードライバーに装填すると、カリバーは闇黒剣月闇を構えた。刀身に紫色のエネルギー刃が形成される。

 

「ハァァァァァ…!」

 

そして、闇黒剣月闇のトリガーを押した。

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

カリバーがノイズ達に向かって闇黒剣月闇を2回振るうと、2枚のエネルギー刃が飛ばされ、X字に合体、回転しながらノイズの群れに直撃、そのまま爆発と共にノイズの大群は全て炭素の塊に戻った。

 

「これで終わりだな。」

 

そう言ってカリバーがその場を後にしようとすると、

 

「待ちなさい!」

 

声のする方向を向くと、翼がこちらを見ている。どうやらノイズを倒し終わったようだ。

 

「まだ私に何か用か?」

 

「あなたをこのまま帰す訳にはいきません。特異災害対策機動部二課に同行してもらいます。」

 

翼はカリバーに向けて刀の切先を向けていた。

 

目の前の女は自分を同行してもらうと言っている。何を言っているんだ。それに特異災害対策機動部二課って明らかに組織の名称じゃないか。

何が目的だ。俺をどうするつもりだ。信用出来ない。絶対に。信用してなるものか。組織なんて。どうせ俺の力目当てに決まってる。

そんな事を心の中で思っていたカリバーは拒否も兼ねて目的を聞くことにした。

 

「それは無理だな。信用ならない。そもそも目的は何だ?」

 

「それは、あなたが大人しく同行してくれれば話します。」

 

やっぱりだ。話すつもりなんてない。組織の連中なんてそんなもんだ。どうせ断れば力尽くで従わせるつもりだ。

 

「話すつもりは無いという訳か。ますます信用ならないな。ならば私も同行するつもりは無い。」

 

カリバーは案の定拒否し、闇黒剣月闇を必冊ホルダーに納刀し、翼に背中を向け、歩みを進めた。すると…

 

「ならば…力ずくで連れていくのみ!」

 

そういうと翼は刀を構え、カリバーに斬りかかった。その瞬間、カリバーは素早く闇黒剣月闇を抜刀、振り向いて翼の刀を受け止めた。

 

この女は何を考えてるんだ。同行しろと言ってきて目的を聞けば話さないし拒否すれば実力行使で従わせる。確信した。信用なんて出来ない。

 

「何の真似だ?」

 

「シンフォギア以外でノイズを倒せるあなたを見過ごす訳にはいかない!拘束してでも連れて行く!」

 

「たわけが…思い上がるなっ!」

 

カリバーはそう言うと翼の刀を振り払い、闇黒剣月闇で3回斬りつけ、回し蹴りを浴びせ、紫色のエネルギー波を闇黒剣月闇から放った。

 

「ぐぅぅ……!ぐあああ!!」

 

翼はカリバーの攻撃を刀で受け止めたが、受けきれずに吹っ飛ばされ、地面を転がった。

 

「私は、組織に属するつもりは無い。」

 

そう言うとカリバーは闇黒剣月闇を納刀し、自身の周りに紫色の炎の渦を出した。そして炎の渦が消えた時、カリバーは居なくなっていた。

 

「くっ………!!」

 

翼は悔しげに歯を食いしばり、刀を支えにして立ち上がった。

 

「翼、大丈夫か!?」

 

翼の通信機から弦十郎の声が聞こえた。

 

「はい…私は無事です。ですが、あの戦士には逃げられました…。」

 

「こちらでも見ていた。だが翼、何故戦士を攻撃した?説得しろとは言ったが、攻撃しろとは言っていないぞ?」

 

「すみません…。」

 

「とりあえず帰還してくれ。こちらでミーティングを開く。戦士について分かった事を話してくれ。」

 

「了解です。」

 

2人は通信を切り、翼はバイクに乗ってその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、自宅に戻ったカリバーは変身を解き、上條隼人の姿に戻っていた。

 

「大変な事になっちまったな…。ノイズと戦う他にあの特異災害対策機動部二課って名乗るあの女と戦わなければならないなんて…。」

 

隼人は闇黒剣月闇を見つめて呟いた。これは神様の試練なのか。それは分からない。だが力を手にし、ノイズを倒せるのは理解した。

 

「神様、約束します。俺はこの力で人々をノイズから守り、正義を貫きます。そしてもう一度生きます。犠牲になった人達の分まで。」

 

隼人は闇黒剣月闇とジャアクドラゴンワンダーライドブックを見つめて、決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その約束をすぐ破ってしまう事になるとは、隼人は全く考えて無かった。そして、人を信じる事が出来ない彼の運命が動き始めた瞬間だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?戦闘シーンを書くの難しい…。隼人がカリバーに変身している時に変えた声色は小山力也さんか中村悠一さんをイメージしています。今日はここまでです。

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