完全聖遺物ギャラルホルンによって並行世界の扉が開かれ、響、翼、クリスは並行世界へと向かう。そしてカリバーも面白そうだからという理由で入って行った。果たして4人に一体どんな世界が待っているのだろうか?
「ここが…新たな並行世界…」
「私達に一体何が待ち受けているのか…」
「分からねえけど、油断はしない様に…!」
ゲートから3人が出てきたのは、森の中だった。響達はカルマノイズに備えながらも森の中を歩いていく。そして、どんどん進んでいくと街が見えてきた。
「翼さん!クリスちゃん!あそこに街が!」
響は街が見える方向を指差す。
「よし、ひとまず街まで行こう。この世界にも装者がいるかもしれない。まずはそこからだ。」
「そうだな。一体どんな奴がいるんだ?」
3人は森を出て街へ入って行った。果たしてこの世界は一体どんな世界なのか。装者はどんな人物なのか。これまでと違う事は分かっている。何が待ち受けているのか分からない。そんな気持ちを抱えながらも3人は歩いて行った。
「着いたか…」
少し遅れてカリバーもゲートを通り、森の中に到着した。見た感じは普通の森だ。とりあえず進んでみる事にする。すると、突然ガトライクフォンから電子音が鳴り出す。カリバーはマップアプリを開くと、地図に見た事の無い反応が1つ表示されていた。ノイズとは違う。一体何なのか。カリバーは反応のポイントの場所にブックゲートを生成すると、中へ入って行った。
その頃、響達は街を散策していたが、これといって変わった様子は見られない。普通の街だ。歩道には人々が歩き車道には車が通っており、賑やかだ。
「う〜ん…特に変わった様子は見られない…むしろ平穏で日常って感じ…」
響はこの光景を見てこんな何気ない日常がいつまでも続けばいいのにと思ってた。偶然力を手にしてルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変、並行世界でカルマノイズとの戦いと幾多の戦火を乗り越えてきた響。こんな日常が戦いに失われるのは辛い。出来れば誰も辛い思いをしない世界であって欲しい。そんな願いを響は心の中で呟いていた。
「そうだな…私達が望む物だな…」
翼も響と同じ事を考えていた。相棒を失い、ただ己の身を剣として戦って来た翼も、こんな平和な世界なら大好きな歌で世界を巡れる。いつか自分の世界もこの世界の様な平和が来る事を祈って。剣を振るわなくてもいい世界に。
「こんな日常がいつまでも続けば、あたし達もギアを纏わずに済むんだよなぁ…」
当然クリスもだ。戦火の中で両親を失い、悪い大人達に弄ばれ、フィーネに拾われ彼女の計画の為の捨て駒として利用された。だが、戦いを通じて今、自分には大切な友と仲間、頼れる大人がいる。そして両親の歌で世界を平和にする夢を受け継ぐ為に。
3人は平和への祈りを胸に街を歩く。しかし、そんな平穏な時間も終わりを告げようとしていた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「ば、化け物だぁ!!」
突如街に響く悲鳴。その声と共に人々は一斉に逃げ出し、パニックになる。響達が悲鳴を聞いて振り返ると、そこにはすり鉢状の頭部に大きな両手が付いており、人の顔をした異形の怪人ゴーレムメギドと、鉄仮面の様ない頭部に顔には本の害虫紙魚を模し、首の周りに古い紙切れの様なボロボロの襟巻きが付いたケープめいた物を纏い短剣を持ったミイラの様な怪人シミーが無数に現れ人々を襲っていた。
「な、何あれ!?」
「ノイズ…ではない!? 」
「何かは知らねえけど、とにかくあいつらをぶっ倒さねぇと!」
3人はゴーレムメギドとシミーがいる場所へ走って行った。
「この世界は、我らの物となる…ハッハッハッ…!!」
ゴーレムメギドは人々を襲いながら高笑いをした。すると…
「Balwisyall nescell gungnir tron」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
「Killter Ichaival tron」
「何だ?」
突如響き渡る聖詠に困惑するゴーレムメギド。目の前には赤、青、黄色の閃光が放たれ、ギアを纏った3人が現れた。
「何だ? 貴様らは?」
「こっちも誰かは知らないけど!」
「貴様こそ何者だ!? 罪の無い人々を襲うとは見過ごせない!」
「事によっちゃあ容赦しねぇぞ!」
響は己の拳を、翼は刀を、クリスはクロスボウを構え臨戦態勢に入った。
「お前達が知る予知は無い! 行けぇ!」
ゴーレムメギドは響達にシミー達を一斉にけしかけ、シミー達は短剣を片手に向かっていく。
「「「ハァァァァァァァ——————————-——ッ!!!」」」
3人は雄叫びを上げながらゴーレムメギドとシミー達へ立ち向かって行った。
響達がゴーレムメギドとシミー達と戦闘に入った頃、カリバーは見た事の無い反応のあったポイントの場所まで来ていた。そこは、無人のスタジアムだった。しかし、反応はすぐに消えている。カリバーが観客席の通り道を歩いていると、突然後ろから足音が聞こえてきた。振り返ると階段に仮面の剣士が現れた。
「何者だ?」
カリバーが声を変えて問いかける。
「闇黒剣月闇と、ジャアクドラゴンを渡してもらおうか。」
「…っ! お前は…!」
この時カリバーは声から夢で見たマスターロゴスの声である事に気付いた。まさかあの反応は奴が自分に居場所を教えて誘き出す為の物。だが奴はカリバーに変身しているのは富加宮でない事に気づいていない。剣士はホルダーから聖剣を抜刀しカリバーに切先を向けると、オレンジ色の斬撃波を放った。カリバーは左に避けて闇黒剣月闇を抜刀すると、剣士に向けて斬撃波を放つ。剣士も避けると走り出して斬撃波を放つ。カリバーも走り出して斬撃波を放ち、闇黒剣月闇を納刀してトリガーを押す。
【月闇居合!】
そして走りながら抜刀する。
【読後一閃!】
闇黒剣月闇から禍々しい斬撃波を剣士に向けて放った。それを見た剣士はジャンプして斬撃波を避け、カリバーのいる通路側へ飛び移った。そして走り出して聖剣で斬りかかるが、カリバーも闇黒剣月闇で受け止めた。
「マスターロゴス…!」
「久しぶりだなカリバー。まさか生きていたとはな…。」
カリバーは仮面の下で顔を険しくした。そして2人はお互いに距離を取り、再び斬りかかる。2人しかいないスタジアムに剣を打ち合う音が響いていた。
一方、ゴーレムメギドとシミー達と戦っていた響達は、思いもよらぬ苦戦を強いられていた。
「どうなってるの…」
「何なんだ…この怪物達は…!?」
「あたし達の攻撃があまり効いちゃいねぇ…!」
そう。響達の攻撃がゴーレムメギドやシミーに対してあまり効いていないのだ。一撃を喰らわせても怯ませる程度に留まり、シミーも倒しても倒してもすぐに起き上がる。
「どうした? もう終わりか? では今度はこちらから行くぞ。」
ゴーレムメギドは頭に付いた両腕を飛ばし、響とクリス目掛けて放つ。響とクリスは避けるが腕は追尾して響とクリスの背中に命中した。
「「うわああああああああ!!!!」」
ゴーレムメギドの攻撃を受けた響とクリスは打ち落とされて地面に叩きつけられてしまう。
「立花!雪音!」
翼は響とクリスに叫ぶ。アルカ・ノイズよりも手強いこの怪物。自分達の攻撃がほとんど通用しない。このままでは危険だ。しかし、防人である以上戦場で敵に背を向ける訳にはいかない。翼は刀を大型化させ、ゴーレムメギドに斬りかかった。
「ハァァァァァァァ!!」
その頃、無人のスタジアムではカリバーが観客席の通路を、謎の剣士がすぐ下側の通路を走りながら聖剣を打ち合っていた。すると、剣士の一撃でカリバーが一瞬ふらつく。それを見逃さずに剣士は聖剣を逆手に持ち替え、カリバーの鎧を斬り裂いた。
「セイッ!」
「ぐぁぁ…!」
カリバーの鎧から火花が飛び散る。立ち止まったカリバーに追撃をしようと剣士は手すりを乗り越える。体制を立て直したカリバーは闇黒剣月闇の切先で剣士の鎧を突き、火花を飛び散らせた。カリバーの攻撃に後退りする剣士だが、すぐに斬りかかる。そして再びカリバーが受け止め、鍔迫り合いとなった。
(こいつ…強い…!)
カリバーは今戦っているこの剣士が強いと言う事ははっきりと分かっていながら剣士と睨み合っていた。
「ぐぁぁぁぁぁぁ!!」
翼はゴーレムメギドの攻撃を受けて吹っ飛ばされて地面を転がってしまう。
「翼さん!」
「先輩!」
シミーから離れて翼に駆け寄る響とクリス。
「この野郎!」
クリスはアームドギアをクロスボウからガトリングに変形させると、ゴーレムメギド目掛けてBILLION MAIDENを放つも、ゴーレムメギドは岩で巨大な壁を形成してクリスの放った銃弾を防いだ。
「何!?」
防がれた事に驚愕するクリス。ゴーレムメギドは無数の岩石を形成して響達に投げつける。響は拳、翼は剣、クリスはガトリングで岩を砕いていくが次第に押され、3人に命中してしまう。
「「「うわあああああああ!!!」」」
岩石に当たった3人は衝撃で倒れてしまい、身体に痛みが走る。それでも何とか3人は立ち上がった。
「こうなったら…イグナイトで!」
響はペンダントマイクに手を添える。
「待て!下手に使用して通じなかったら奴等の餌食だ!」
自分達の攻撃が通じない相手にイグナイトを使用して通じずにギアが強制解除され自分達が自滅したら意味が無い。
「じゃあS2CAで!」
「相手はノイズじゃねぇんだぞ!あたし達の攻撃が効かない相手に使っても効くとは限らねぇ!」
絶唱の力を響の力を使って放つ最大の技であり強力なS2CAも効かなければ無力。もう打つ手が残っていなかった。
「じゃあ…どうしたら!」
「何をしようと無駄だ!お前達には何も出来ない!」
ゴーレムメギドは響達を嘲笑う。目の前の敵は自分達の攻撃がほとんど効かない。悔しくてたまらない。何も出来ない自分達が情けなかった。
「死ねぇぇ!!」
ゴーレムメギドは巨大な岩石を形成して響達に投げつけ、シミー達もそれに続いて迫る。もはやこれまでかと諦めかけたその時、突如、飛来して来たブレイブドラゴン、ライオン戦記、ランプドアランジーナがゴーレムメギドが放った岩を砕き、シミー達を蹴散らした。
「このドラゴン…!」
「青いライオン…!」
「ランプの魔人…!」
3人はどれも見た事がある。ブレイブドラゴンも、ライオンセンキもランプドアランジーナも。彼等を召喚したのは誰なのかは勿論知っている。しかし何故彼がここに来ているのか。並行世界に行けるゲートを通れるのはシンフォギア装者だけのはず。どうしてなのか。でも助かった。安堵の表情を浮かべながら響達が振り返ると、そこにいたのはカリバーでは無く、黒い帽子を被り、白い半袖のシャツに黒いズボンを履いた青年、青い民族衣装の様な服を着た青年、紺色のコートを着た青年が立っていた。
「カリバーさん…じゃない…?」
「彼らが呼び出したのか?」
「何なんだ…あいつら…?」
ブレイブドラゴンやライオン戦記もランプドアランジーナもてっきりカリバーが呼び出したのかと思っていた3人だが、全く違った。彼らは一体何者なのか。すると青年達は響達の元へ駆け寄る。
「君達、大丈夫!? 何だか変な格好しているけど…」
「一体何ですか!? その姿は!?」
「まさか、そんな姿でメギドと戦っていたのか?」
「メギド…あの怪物を知っているのか?」
翼は青年の1人が口にしていたメギドという言葉に疑問を抱いた。彼らは何故あの怪物を知っているのか。一方青年達も響達の安否を心配しながらも響達の纏うシンフォギアに困惑していた。
「危険です!早く逃げて下さい!」
「私達が奴等を食い止めてる内に!」
「そうだ!あたし達に構わず早く!」
響達は青年達に逃げる様に言うが、彼らは逃げる事なく響達の前に立った。
「いや、ここからは俺達の出番だ。」
「皆さんは早く安全な所に!」
「君達は俺達が守る。約束だ。後は任せて。」
青年達はそれぞれ炎、水、雷のエンブレムが付いた剣が納められたバックルを取り出した。
【【【聖剣ソードライバー!】】】
ソードライバーを装着すると、青年達は響達が見慣れているワンダーライドブックを取り出して起動した。
「そ、それは…」
【ブレイブドラゴン!】
【ライオン戦記!】
【ランプドアランジーナ!】
3人はワンダーライドブックのガードバインディングを開く。
【かつて全てを滅すほどの偉大な力を手にした神獣がいた…。】
【この蒼き鬣が新たに記す気高き王者の戦いの歴史…。】
【とある異国の地に古から伝わる不思議なランプがあった…。】
ライトスペルが流れ待機後にガードバインディングを閉じると、それぞれブレイブドラゴンをライトシェルフに、ライオン戦記をミッドシェルフに、ランプドアランジーナをレフトシェルフに装填した。すると、ファンタジー調、清涼感のある曲調、エレキギター調の待機音が流れ出す。3人は一体何が起こるんだと困惑している。流れる待機音の中、3人はソードライバーから聖剣を抜刀した。ワンダーライドブックのページには剣士のバストアップや腕が描かれている。
【烈火抜刀!】
【流水抜刀!】
【黄雷抜刀!】
「「「変身!」」」
【ブレイブドラゴン!】
【ライオン戦記!】
【ランプドアランジーナ!】
【烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!】
【流水一冊!百獣の王と水勢剣流水が交わる時、紺碧の剣が牙を剥く!】
【黄雷一冊!ランプの精と雷鳴剣黄雷が交わる時、稲妻の剣が光り輝く!】
3人の青年達の体をそれぞれブレイブドラゴン、ライオンセンキ、ランプドアランジーナが回転しながら包み込み、姿を変えた。その光景に響達は目を見開き驚愕の表情を浮かべている。今、この並行世界で戦姫の目の前に仮面ライダーセイバー、仮面ライダーブレイズ、仮面ライダーエスパーダが降臨したのだ。
いかがだったでしょうか?今回メギド魔人とシミーを出してみましたがシンフォギアを纏う響達の攻撃はあまり効いていないという感じになってしまいました。一応メギド魔人は通常の武器は一切通用せず倒せるのは聖剣とワンダーライドブックの力のみとありましたが、シンフォギアの攻撃が全く効かないだと流石にライダー側が優遇になってしまうので少し怯ませる程度にしました。納得出来ないかもしれませんが、どうか目を瞑っていただければ幸いです。後はコラボギアを検討していますがどうやって発現させようかなと思っています。後は聖剣単体組とマリア達も出会わせるつもりでいます。最後に出て来たセイバーは上條大地ではありませんがちゃんと理由もあります。
今回はここまでです。感想お待ちしています。