【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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タイトルを少し変更しました。今回のエピソードは隼人の運命が動き始める回です。


第03話 世界に渦巻く、その悪意。

隼人が仮面ライダーカリバーとして初陣を飾ってから、彼の生活は一変した。ノイズが現れてはブックゲートやライドガトライカーを使って現場に急行し、二課所属の人物が来る前に撤退しなければならないのだ。特に風鳴翼との戦闘を避け、絶対捕まらないようにしなくてはならない。そんな生活が続いてしばらく続き、数日後…

 

「いや〜お金があるとはいえちょっと買いすぎちゃったかな?」

 

隼人はエコバッグを肩に掛け、両手に満タンのレジ袋を持って歩いていた。スーパーで今後に備えて買い出しをしていたのだ。買っていたのは主に食料。特典で大量の金を貰った隼人は必要な分だけ持って使用している。いくら沢山あったとはいえ金銭感覚が崩壊してしまうのは流石に嫌だからだ。そうこうしている内に隼人は路地裏へ行き、ブックゲートを通ってる帰宅した。

食材を冷蔵庫にしまい終わると、隼人はリビングにやってきて椅子に腰掛けた。

 

「しっかしこのワンダーワールドってどうなってるんだ?電気なんてある訳ないのに冷蔵庫やテレビを始めとした電化製品は電源コードをプラグに挿したら使えるしガスや水道などのライフラインも普通に使える。何でもありの世界なんだな…。」

 

どういう原理なのかは知らないが生活に必要な物は使える。これでノイズ達と戦いながら生活していけるだろう。平和な日がいつ来るかは分からないが。

 

「あっそうだ。せっかくだからテレビでも見るか。」

 

隼人は何気なくテレビをつけた。すると、丁度ニュースがやっていた。ニュースの内容は、隼人が変身した仮面ライダーカリバーに付いてだった。彼は一体何者なのか、我々をノイズから守ってくれる英雄だなどとテレビのニュースはそう述べていた。

 

「やっぱり情報は伝わるのは早いな。日本だけでなく、世界にも伝わるのは時間の問題だろう。でもあの映像は誰が撮影したんだ?特異災害対策機動部ではないはずだ。」

 

隼人がこの世界で情報の拡散がいかに速いか実感した。しかし疑問が生まれた。特異災害対策機動部について何も情報がない。考えられるのは、情報操作。自分達にとって都合の悪い情報は隠してるって事だ。バカらしい。やっぱり信用出来ない。そう思ってると次のニュースが流れた。それはかつて起きたツヴァイウィングのライブ中にノイズの大量発生において大勢の人々が犠牲になった事についてだ。被害者12874人の内、ノイズによって命を落とした人は全体の1/3の人数であり、残りが逃走中の将棋倒しによる圧死、逃走等の確保の為に争った末の暴行死によるものだった。そのニュースを見た隼人はテレビを切った。

 

「嫌な予感がする…。」

 

そして、それが本当になるとはまだ知るよしも無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数ヶ月後、隼人がリビングでお茶を飲んでいると、本棚の一冊の本が光始めた。隼人それを取ってページを開いて見ると…

 

「こ、これは…!」

 

本を開くと、そこには複数の人間が徒党を組んで1人の人間に対して罵詈雑言を浴びせる光景が映し出されたのだ。すると、今度はインターネットの掲示板に特定の人物の誹謗中傷や、殺害予告の書き込みが映し出された。それだけじゃない。あの惨劇で生き残った人であろうが集団でリンチを受けたり、陰湿な嫌がらせを受けた光景が沢山映った。

 

「何だこれは…!!」

 

嫌になって本を閉じた隼人だったがさらに追い討ちをかける様に大きなシャボン玉が周りに現れた。そこには今起きているであろう生存者達に対してバッシングや猛烈な迫害が映し出された。やがて被災者や遺族に国から補償金が支払われた事で火に油を注がれ、さらに過激化している。その中には小さい子供やお年寄りなど、何の関係のない生存者達の親族達もがターゲットにされていた。中には殺された者や自殺に追いやられた人も。

 

「人殺し」「何故生き残った!」「くたばれクズ共!」

 

「死んで詫びろ!」「死ね!この国から出て行け!」

 

「金泥棒!」「私の娘を返して!」「お前らに生きる資格はねぇんだよ!」「地獄に落ちろ!」

 

自分を周りを漂うシャボン玉からは生存者に対して罵詈雑言が聞こえ、隼人の耳に入っていく。それだけじゃない。

 

「どうして!」「僕は何もしてない!」「何でこんな仕打ちを受けなければならないんだ!」「もうやめて!」「誰か助けて!」

 

生存者達の悲痛な声までもが隼人を心を擦り減らしていく。

 

「はぁ…はぁ…はぁ……ハッ!」

 

 

 

 

 

その時、転生前に自分が会社の人間に騙され、嘲笑われた事、夢で見たカリバーが裏切りの罪を着せられ、倒される光景が重なったのだ。

 

「裏切り者め」「嘘つき!」

 

「騙される方が悪いんだよ」 「使えねぇなこの愚図!」

 

あの出来事の罵倒を思い出す。許せない。何でこんな事が出来るんだ。お前達は自分がやってる事が恥ずかしくないのか。それでも人間か。人を追い詰める事をゲーム感覚でしやがって。絶対に許さん。奴等を斬り伏せてやる。

 

「そうだ!特異災害対策機動部の連中は何をやってるんだ!」

 

浮かぶシャボン玉や本を開いても二課と思わしき人物が動いている様子は何も映し出されていない。何故あの人達に救いの手を差し伸べてやらない。そんなに機密を守る事が大事なのか。

 

「ふざけんな….お前らも結局アイツらと同じって事かぁッ!!」

 

隼人は叫んだ。そしてその直後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら人殺しは悪だ。」

 

「無能な政府に変わって俺達が正義の鉄槌を下してやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉で、隼人の中での何かが切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい神様。約束…破ります。」

 

そう呟くと隼人はジャアクドラゴンと闇黒剣月闇を手にした。その時彼を囲んでいたシャボン玉は全て消えた。そして…。

 

【ジャアクドラゴン!】

 

ジャアクドラゴンを起動し、ページを開くと、素早く閉じて闇黒剣月闇に読み込ませた。

 

【ジャアクリード!】

 

そしてジャアクドラゴンを邪剣カリバードライバーに装填し、闇黒剣月闇のグリップエンドでボタンを押す。

 

【闇黒剣月闇!】

 

【Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!) ジャアクドラゴン!】

 

【月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!】

 

 

隼人はカリバーに変身し、部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。後半に出てきた本は、芽衣がソフィアから渡された本で、シャボン玉は1話でカリバーがセイバーが闘う様子を見ていたあのシャボン玉がモデルになってます。

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