【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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前回の話で隼人に対する否定的な意見が出てましたが同感しています。ぶっちゃけ作者も今の彼の事は快く思っていません。不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。過去に縋り付いて今を生きようとしない奴です。プリミティブドラゴンに乗っ取られて暴走して破壊の限りを尽くして罪悪感に押し潰され闇黒剣月闇の未来予知を何度も見せられて精神摩耗するの繰り返しという極悪な仕打ちを考えてました。暴走しまくって未来の災いの擬似体験で頭も心もリミットブレイクさせようかと検討しています。

もうしばらく過去に囚われた彼の物語に付き合って下さい。後仮面ライダーデュランダルが発表されましたね。それを聞いて真っ先にシンフォギアのデュランダルが思い浮かびました。


EP06 消えない後悔、戦友(とも)を探して。

『仮面ライダーファルシオン…ここに復活。』

 

マスターロゴスはセイバー達の前で仮面ライダーファルシオンへと変身。無銘剣虚無を構え、辺り一帯をノーザンベースからワンダーワールドへ変えた。

 

『無知な剣士共、かかって来い。』

 

ファルシオンは左手の指を自分に向けて数回曲げてセイバー達を挑発した。すると、挑発に乗った剣斬がいきなり斬りかかるが、ファルシオンは避けて腹に蹴りを入れて無銘剣虚無で3回斬り付ける。負けじとバスターもファルシオンに向けて土豪剣激土を振り下すが、足で弾かれて地面に足で押さえられ、さらに斬撃を浴びせられ装甲から火花が飛び散る。

 

『ぐぁぁ!』

 

そこへブレイズがファルシオン目掛けて水勢剣流水を振り下ろすが、直前で止まってしまう。ブレイズの中に迷いが生じて完全に育ててくれたマスターロゴスを憎み切れていなかった。そこへファルシオンが腹を斬り裂き、蹴り飛ばした。続くエスパーダの斬撃を受け止めて膝を折って斬り上げ、斬りかかるセイバーにも斬撃を連続で浴びせた。

 

『ほらほらどうした? 私はまだ本気を出していないぞ?』

 

『貴様…!』

 

【銃奏!】

 

スラッシュが音銃剣錫音を銃奏モードにし、銃撃するがファルシオンは無銘剣虚無の刀身で銃弾を防ぎセイバー目掛けて無銘剣虚無を振り下ろす。セイバーは受け止めるが直後にファルシオンはエターナルフェニックスのページを押す。

 

【エターナルフェニックス!】

 

セイバーの右脇腹に羽状のエネルギーを纏わせたファルシオンの手刀が炸裂。

 

『ぐぁぁ…!』

 

苦痛の声を上げながらセイバーは床を転がる。

 

『お前ら如きにこの私が倒せると思うな。手始めにお前達から無へ還してやろう。』

 

ファルシオンは無銘剣虚無を必冊ホルダーに納刀してトリガーを押した。

 

【虚無居合!】

 

そして、抜刀する。

 

【黙読一閃…!】

 

『ハァァ!』

 

『『『『『『ぐぁぁぁぁァァ!!!』』』』』』

 

無銘剣虚無から放たれたオレンジ色の斬撃波がセイバー達を斬り裂き、爆発と共にセイバー達は吹っ飛ばされる。

 

『何をしようと無駄だ。お前達は私に勝てない。』

 

バスターとスラッシュが斬りかかるが、斬撃を防ぎながらファルシオンは2人を斬り付け、倒れているブレイズを蹴り飛ばす。さらに斬りかかってきた剣斬の足を払い装甲に無銘剣虚無を突き刺すと、乾いた笑い声を出しながらセイバー達に迫る。斬りかかって来たエスパーダの斬撃を弾いて斬り伏せ、倒れた所で頭を踏み付けた。

 

『唯一の脅威は、聖剣を封印する事が出来る闇黒剣月闇を持ち、私の計画にいち早く気付いたカリバーだけだった。だがそれも、お前達が排除してくれた。』

 

『っ!!』

 

『もう私に怖い物は無い…!』

 

ファルシオンは胸に手を置きながら嬉しそうに言い、背後から斬りかかるセイバーの斬撃を受け止め、肘鉄を喰らわせて斬撃を浴びせる。そしてエスパーダの頭を蹴り飛ばすと無銘剣虚無をブレードライバーに戻してトリガーを押し、抜刀した。

 

【必殺黙読!…抜刀!】

 

『無知な剣士共…無となれ…!』

 

【不死鳥…!無双斬り…!】

 

ファルシオンは無銘剣虚無から不死鳥を模した巨大な衝撃波を放ち、セイバー達に食らわせた。ファルシオンの必殺技を受けたセイバー達は絶叫しながら吹き飛ばされ、変身解除される。ファルシオンはこぼれ落ちたジャッ君と土豆の木とピーターファンタジスタ、トライケルベロスを拾う。

 

『ぐ……は……』

 

『ハッハッハッハッハッハッ……私の支配する新世界に、お前達は要らない。』

 

『ハァァァァァ!!』

 

『上條さん…!!』

 

ファルシオンが無銘剣虚無を手に迫る中、顔に傷を負いながらも上條は火炎剣烈火を手にファルシオンに斬りかかる。

 

『死に損ないが。無駄な抵抗は辞めて火炎剣烈火とワンダーライドブックを渡せ。』

 

『渡すものか!私は…お前を止める!』

 

上條の斬撃をかわしながらファルシオンも斬撃を繰り出す。そしていつの間にか2人は鍔迫り合いになりながらもすぐ下に海がある崖の近くまで来ていた。そこは、カリバーがセイバーに斬られて落ちた場所だった。

 

『まさか親友を殺すとは思わなかったよ…所詮お前も人殺しとなったぁ…!そんな奴が私を止められるとでも…?』

 

『確かに私は富加宮の話を聞かずに斬った…!全てお前の策略に騙されて! あいつは私を許しはしないだろう! だが、許されなくてもここでお前を斬り、犯した罪を背負う!それが私に出来る唯一の償いだ!』

 

上條は富加宮を斬ってしまった今、出来る事はファルシオンを止めて罪を背負う事が償いと答えた。

 

『何を言っているのか分からないな。斬られるのはお前だ。親友の元へ行って土下座してこい!』

 

ファルシオンは上條の剣を弾くと、無銘剣虚無で上條の腹を貫き、引き抜いた。

 

『が……………は…………………ぅぅぅぅおおおおおおおお!!』

 

上條の口から血が溢れる。腹は紅に染まり血が滴り落ちる。しかし、最後の力を振り絞って火炎剣烈火に炎のエネルギーを纏わせ、ファルシオンを斬り裂いた。

 

『ぐぉぉぉ……!』

 

斬撃を受けて大きく後退りするファルシオン。すると、崖が崩れ落ちバランスを崩したファルシオンが足を踏み外した。

 

『っ!! ぬおおおおおおおおお!!』

 

断末魔を上げてファルシオンは崖から転落して海へと落ちて行った。腹を貫かれた上條はそのまま力無く倒れた。

 

『『『『『上條さん!!』』』』』

 

倫太郎達が上條を見つけ、駆けつける。

 

『上條さん!しっかり!』

 

尾上が上條の体を起こすが、彼は既に手遅れだった。

 

『富加宮………………すまな………かった……………私が………………信じて……やれなかったばかりに……………』

 

『上條さんだけのせいじゃない!俺達のせいでもあるッ!!』

 

尾上が涙目になりながらも富加宮を斬ってしまったのは自分達のせいと叫んだ。

 

『頼む……奴を………止めて………くれ……』

 

その言葉を最後に上條の腕が力なくぶら下がり、瞳が静かに閉じた。

 

『上條さあああああああああああんッ!!!』

 

ワンダーワールドに尾上の悲痛な叫び声が響き、火炎剣烈火とブレイブドラゴンも炎と共に何処かへ消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第2020代目マスターロゴス、鳳真司は生き残った剣士達を集めてソードオブロゴスを立て直しました。彼はマスターという立場でありながらも孤児だった僕や生き残りの賢人にも対等に接して育ててくれました。しかし、それは全て嘘偽りの姿でした。全て僕達を野望の為の手駒としか見ていなかったんです。」

 

「そして俺達は…組織に騙されて偽りの正義の元奴の掌の上で踊らされ、真実を伝えようと、一切抵抗しなかった父さんを斬ってしまった…そのせいで上條さんは命を落とした…!」

 

倫太郎は過去に何があったのかを響達に話した。自分達のせいで富加宮と上條を失ってしまった事を悲痛な思いで打ち明ける。

 

「世界を守る剣を持つ者を欲望の為に捨て駒にするなど………同じ剣を持つ者として私は許せん…!」

 

「組織は家族って…そいつの言ってる事完全にブラック企業の社訓じゃねぇか!」

 

同じ剣を持つ者として翼はマスターロゴスに対して怒りを見せ、クリスも翼に同調した。

 

「どうして……どうして話を聞いてあげられなかったんですかっ!? どうして信じてあげられなかったんですかっ!? カリバーさんは倫太郎さん達に真実を話そうとしたのにっ!!」

 

涙目になりながら倫太郎達に叫ぶ響。彼女も戦わずにまずは話し合おうと持ちかけてきた。そんな自分と同じ話し合おうと一切仲間に抵抗しなかったカリバーと自分が重なり感情的になって叫んでいた。

 

「嬢ちゃん……俺達はずっと……組織にいてそれがずっと正しいと思っていた……何の疑いも持たずに、それが世界を均衡を守る為だと信じていた…」

 

「でも俺達……もう少し冷静になって話を聞けば優しかったカリバーがあんな風にならずに済んだって今でも後悔してるんだよ……!」

 

「私達の罪は消えない……だが、例え許されなくても、もう一度カリバーと向き合いたい…!!」

 

尾上達も罪悪感と後悔の中もう一度カリバーと向き合いたいと話した。すると、賢人が立ち上がる。

 

「俺が言ってくる。父さんを探しに。」

 

「賢人!」

 

飛羽真が賢人を呼び止めた。

 

「お前だけに背負わせたりしない。俺達も行かせてもらう。」

 

「私も行かせてください!」

 

飛羽真と倫太郎もカリバーを探しに行くと話すと、響も立ち上がった。

 

「響ちゃん?」

 

「私、飛羽真さん達に助けられたのでそのお礼をしたいんです!私もカリバーさんを探すのを手伝わせてください!」

 

「私にも手伝わせて下さい。」

 

「あたしも手伝うよ先輩。このバカにだけ手伝わせる訳にもいかねぇからな。」

 

響に続き、翼、クリスも手伝うと話した。

 

「すまない…」

 

「だって俺達は、仲間だろ?」

 

「そうですよ。1人で背負わないで下さい。」

 

飛羽真と倫太郎が賢人に声をかける。響と翼、クリスも頷き、6人はノーザンベースを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして6人はカリバーを探しにブックゲート街のはずれにやって来た。

 

「あの後そのファルシオンって奴はどうなったんだ?」

 

「分かりません。僕達が来た時には既にいなく、上條さんが倒れていました。その後僕達はファルシオンを探しながらメギド達と戦い、その中で火炎剣烈火を引き抜いた飛羽真君と出会ったんです。」

 

「うん。あの時、メギドが人々の幸せの為の本の力を悪用するのが許せなかった。二度と本で不幸になる人を出さない為、絶対にみんなをメギドの手から救うって決めた時に火炎剣烈火とブレイブドラゴンのライドブックを手にしたんだ。」

 

倫太郎はファルシオンを探しながらメギド達と戦っている事と、飛羽真は火炎剣烈火を手にした話を響達に語った。

 

「そうだったんですね…」

 

「そして倫太郎や賢人達と出会い、俺達は今も戦っている。世界の平和の為に。」

 

「うん。俺は父さんに会って話をしたい。そして、もう一度俺達と一緒に戦って欲しい。だから、父さんを必ず見つける。」

 

賢人はもう一度カリバーと共に世界の均衡を保つ為に戦いたいと打ち明けた。しかし、賢人は知らない。そのカリバーが富加宮でない事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その前に、お前達の聖剣とワンダーライドブックを渡してもらおうか。」

 

飛羽真と響達の前にオレンジを基調とした服を着たマスターロゴス…鳳真司がやって来た。

 




いかがだったでしょうか?マスターロゴスのキャラは思いつく限りのイラつく台詞を書いたらこうなりました。ちなみに本名を考えてみました。読みは鳳真司(おおとりしんじ)です。なお、セイバーに登場する変身者の法則は守っています。戦闘シーンはかなりお粗末になってしまいました…申し訳訳ありません。

響をエレメンタルドラゴンの四大元素をイメージしてみると、炎の様に熱く歌い、自分の信念を燃やして誰かに手を伸ばし、水の様に純粋で誰かの悲しみに涙を流せる優しさ、風の様に素早く思いついたら突っ走る行動力、大地(土)の様に相手の怒りも憎しみも全て受け止める心の広さだと勝手に解釈しています。

ちなみにこの小説は、上條隼人がシンフォギアの世界で闇の剣士として孤高を貫き戦いながら第二の人生を生きていく小説ではありません。自ら命を絶ち、大切な人を忘れ、人を信じる事を止めてしまった彼が何故、何の為にこの世界に転生させられたのか、聖剣に選ばれた訳ではない彼が何故闇黒剣月闇を使えるのか(神様から貰った以外の理由で)、この小説の本当の物語が何なのかを予想しながら読んでいただけたら嬉しいです。一応XVにあたる最終章で明らかにするつもりです。

余談ですが、今の上條隼人は加古川飛流と同じですね。今回はここまでです。感想お待ちしています。
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