【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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今回で断章は完結となります!オリジナルのエピソードは考えるのは大変でしたが、展開とか登場人物を考えるのが楽しかったのでこれからに活かせたらと思っています。ただ最後の部分は読者の皆様が納得いかないところが多数あります。

これからもこんな自分ですがよろしくお願いします!






お詫び 不死身の能力を闇で打ち消す部分を修正しました。




LAST また会える、その日まで。

ファルシオンとの一騎打ちの中、隼人は一度変身解除させられながらも、自身の意思を叫び、人間に使いこなせるかどうか分からないと言われたジャオウドラゴンのライドブックを使用し、カリバー ジャオウドラゴンに変身した。

 

「何だその姿は!? こんな形状のカリバーはありえない!」

 

ファルシオンはジャオウドラゴンとなったカリバーを見て驚愕の声を漏らした。ファルシオンの驚きを無視しながらカリバーはゆっくりと歩いていく。ファルシオンも無銘剣虚無を手に斬りかかりカリバーの装甲目掛けて振り下ろす。しかし、装甲からは火花が出るだけでカリバーは動じない。

 

「!?」

 

「フンッ!」

 

カリバーは無銘剣虚無を左腕で弾き、ファルシオンの装甲に3回斬撃を浴びせ、足にエネルギーを纏わせ回し蹴りを浴びせた。

 

「ぬぉぉぉぉッ!!」

 

蹴り飛ばされたファルシオンは吹き飛ばされて地面を転がる。今まで味わった事のない、自分が見た事のない力だ。しかし、何故そんな力を手に入れたのかなんて考える暇も無くカリバーは立ち上がったファルシオンに連続で斬撃を浴びせる。ファルシオンは負けじと無銘剣虚無を納刀し、トリガーを押し抜刀した。

 

【虚無居合!黙読一閃…!】

 

「テヤアァァァ!!」

 

掛け声と共にカリバーに向かってオレンジ色の斬撃波を飛ばすがカリバーは闇黒剣月闇にエネルギーを纏わせ、それを掻き消し、闇黒剣月闇を納刀してトリガーを押した。

 

【月闇居合!読後一閃!】

 

闇黒剣月闇を縦に振り下ろし、斬撃波を放つ。ファルシオンはそれを受け止めるが、受けきれずに吹き飛ばれる。その隙をついてカリバーが突っ込み、連続で斬撃を浴びせていく。

ファルシオンはこれならどうだと言わんばかりに背中から不死鳥を模した翼を生成、それを見たカリバーもマントと闇の力を身に纏い飛び上がる。

そこから高速で無尽に飛び回りながら斬撃の応酬。しかし、次第にファルシオンが押され、連続で斬撃を浴びせられて地面に落とされた。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁッ! まさか…! ありえない!新世界の神たる私が…! こんなクズに…!」

 

押されてもなお自分が新世界の神と自称するファルシオンに着地したカリバーが言う。

 

「貴様の様なつまらない男が、神になどなれるものか!」

 

今、彼の中では自分だけで無く富加宮や上條、賢人、飛羽真達に翼達、そして響をこれ見よがしに侮辱したファルシオンに対して怒りに震えていた。

しかし、カリバーの言葉に聞く耳を持たず立ち上がったファルシオンは無銘剣虚無をブレードライバーに戻し、トリガーを2回押した。

 

【必殺黙読!】

 

【不死鳥…!無双撃…!】

 

ファルシオンは再び背中に翼を生成し、カリバーに向けて右脚でキックを放つ。しかしカリバーは動じずに邪剣カリバードライバーからジャオウドラゴンを引き抜き、闇黒剣月闇に1回スキャンした。

 

【必殺リード!ジャオウドラゴン!】

 

そして目の前にファルシオンが迫る。

 

【月闇必殺撃!】

 

肩の装甲から黄金の4匹の竜が突撃し、ファルシオンの動きを封じる。ファルシオンはキックの体制のまま動けなくなった。

 

【習得一閃!】

 

闇黒剣月闇から闇をジャオウドラゴン型のエネルギーと共に放ち、ファルシオンを吹き飛ばした。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁッ!! …フンッ…!いくら攻撃しようとも…!不死身である私に……!? 何…!?」

 

不死身だから何度でも甦ると言おうとしたファルシオンの身体からは闇のオーラが溢れ、覇剣ブレードライバーに取り付けられた特殊部位、「エターナルウインガー」が黒く染まる。

一体何が起きているのか。ファルシオンは理解出来なかった。

 

「お前の不死身の能力は、聖剣の封印能力を応用して封印した。」

 

カリバーの言葉と共に闇黒剣月闇の刀身とジャオウドラゴンが点滅する。そう。カリバーはファルシオンを斬りつけている間、聖剣の封印能力を応用して不死身の能力を封印したのだ。

 

「バカな…!」

 

「これで話は終わりだ。」

 

カリバーはジャオウドラゴンのページを畳む。

 

【ジャオウ必殺読破!】

 

そして、闇黒剣月闇のグリップエンドで邪剣カリバードライバーのボタンを押す。すると、4匹の黄金の竜とジャオウドラゴンがファルシオンを上空へ弾き飛ばし、エネルギーで再びファルシオンの動きを封じた。そして、カリバーが飛び上がり、エネルギーを纏わせた右脚で飛び蹴りを放った。

 

【ジャオウ必殺撃!】

 

勢いよく放ったカリバーの飛び蹴りがファルシオンの胸に命中した。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!! 私は新世界の神だァ! 私の神話は………不滅だあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!! ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

【You are over.】

 

自身をなお新世界の神と豪語するファルシオンは断末魔と共に山へ飛ばされ、激突したと同時に大爆発を起こした。

同時に着地したカリバーの元に黒い本がページが開いて落ちて来た。ファルシオンが持っていた破滅の本だ。

カリバーは闇黒剣月闇でページを閉じると、再びジャオウドラゴンのページを閉じて再び開き、切っ先を破滅の本に触れさせた。すると、本全体に鎖の様なエネルギーが纏われた。そう。聖剣の封印能力を応用して破滅の本を封印したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ!?」

 

「何が起きてるの!?」

 

カリバーが破滅の本を封印したと同じ頃、街でシミー達と戦っていたバスター達とマリア達は、突如シミー達が消滅し、上空のブラックホールが消えて空が暗闇から快晴に戻った光景を目の当たりにした。同時にブックゲートを通って飛羽真達と響達がやって来た。戻ってきた6人を見てバスター達とマリア達は変身解除をして元の姿に戻る。

 

「尾上さん!」

 

「小説家!倫太郎、賢人に嬢ちゃん達!」

 

「ファルシオンは!?」

 

尾上と大秦寺が飛羽真に聞くと、響が答えた。

 

「カリバーさんが来て、そのままいなくなっちゃったんです!」

 

「カリバーが!? あいつ、どこに行ったと思ったら小説家達の元へ行ってたのか…」

 

「そういえばカリバーは私達とここにいたんだが、何かを察知したかの様な素振りを見せていたが、飛羽真達と響達の元に…しかし何故だ…?」

 

どうやら大秦寺と尾上はどうして響達の元へ突然行ったのか分からなかった様だ。すると、響が口を開く。

 

「実は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…!!無銘剣虚無と……エターナルフェニックスは何処だ…!?」

 

その頃、カリバーに破れ、山に激突した鳳は爆発の中から満身創痍になりながらも生きていた。

爆発の後に変身解除した鳳は無銘剣虚無とエターナルフェニックスを紛失し、血眼になって山を下り、必死に探していた。

しかし、いくら探しても見つからない。そんな中、彼の中に剣士と装者達に見つかったら自分はどうなるのか考えるまでも無かった。

そうなればもう、逃げるしか無かった。鳳はそのまま探すのを諦め、海へ続く道を敗走して行った。

 

しかし、この時鳳は気づかなかった。エターナルフェニックスが挿さったブレードライバーを、背後で何者かが拾い上げている事を…

 

 

そして場所は変わってとある海岸。波が砂浜に打ち寄せ、反復を繰り返す。そこへ這々の体になりながらも生き延びようと必死に逃げる鳳がやって来た。

 

「死んで……たまるか……」

 

既に声すらまともに発せられない程彼の体力は消耗していた。砂浜に倒れてもなお、這いつくばって逃げる鳳。

 

だが、そんな鳳を嘲笑うかのように突然差し伸ばされた手が彼の首を掴み上げた。

それは、自らがさっきまで変身していた筈のファルシオンだった。鳳は驚愕の表情を浮かべながら自分を掴み上げるファルシオンの正体に気付く。

 

「……お……前……ま………さ…か………!?」

 

しかし、ファルシオンは返答せずに鳳の首を容赦なくへし折った。まるで生き延びようとする鳳の足掻きを容赦なく潰す様に…。

そして放り投げた鳳の遺体の前で変身を解除したファルシオンは、隼人だった。

実はあの後、無銘剣虚無とエターナルフェニックスを拾った隼人は、試しに変身を試みると、どういう訳か変身出来たのだ。

そして彼を最も屈辱的な最期にする為にトドメを刺す為にファルシオンの姿で鳳を斬ったのだ。

隼人は鳳の遺体に憎悪と蔑みの念の籠った表情を見せ、その場を去って行った。絶望に打ちひしがれ、遺体はまもなく闇のオーラに飲まれて跡形もなく消滅。

こうして、自身の欲望の為に仲間を利用し、裏切りの罪を着せ、その親友を手にかけた男は、手駒にしてきた剣士でも、自身が裏切りの罪を着せたカリバーでも、自身が殺したセイバーでも、散々侮辱した装者でもなく、自らがさっきまで変身していたファルシオンの姿でトドメを刺され、彼の欲望も、存在も、と化したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、カリバーが鳳の元へ来て響を助けたと言うのか?」

 

「はい。私が斬られそうになった時に来たんです!」

 

「だが、何故カリバーは私達の場所が分かったのかは不明です。」

 

響と翼の言葉を聞いて、尾上と大秦寺はカリバーが響が斬られそうになった時に助けに来たのは分かるが、何故斬られると分かったのか考えていた。

 

「後はあの害鳥野郎がどうなったかなんだけどよ…」

 

クリスが言う害鳥野郎とは、鳳の事である。

 

「でもこの状況だと、カリバーが倒したって事になるんじゃない?」

 

「世界のリセットをカリバーが止めたって事じゃないデスか?」

 

「うん。そう考えるのが1番。」

 

マリア達もブラックホールやシミーが消滅し、青空が戻った事については、カリバーが鳳を倒したのではないかと考えた。

 

「なら、無銘剣虚無とエターナルフェニックスは? あれは封印されていた物なので、メギド達の手に渡る前に見つけないと!」

 

倫太郎が探しに行きましょうと皆を呼びかけようとすると…

 

「その必要はない。」

 

声が聞こえる方を向くと、エターナルフェニックスが挿さったブレードライバーと破滅の本を左手に持ったカリバーが歩いてきたのだ。

 

「カリバーさん!」

 

「カリバー!……っ! 無銘剣虚無とエターナルフェニックス…!それにその本…!」

 

「奴が持っていた物だ。これらはお前達に返す。」

 

カリバーはブレードライバーと破滅の本を飛羽真に渡すと、すぐに背を向けて立ち去ろうとする。

 

「待ってくれ!」

 

すると、飛羽真がカリバーを呼び止める。

 

「君、俺達の頼みを断ったにもかかわらず、尾上さん達と戦ってくれたり、響ちゃんを助けたり、ファルシオンを倒して世界を救ってくれた。どうして俺達の頼みを断ったのに戦ってくれたんだ?」

 

「……それが自分がこの世界でやるべき、贖罪だったからだ。」

 

カリバーは、尾上達と戦ったり、響を助けた事、鳳を倒した事を自身の贖罪だと主張した。

 

「おい。」

 

すると、賢人がやって来る。

 

「何だ? お前の目の前にいるのは、お前の父親になりすました嘘つきだぞ?」

 

「そうだな。でも、お前は…俺達を助けた…なんだ……その……………ありがとな。」

 

何と、賢人はカリバーに対して礼の言葉を口にしたのだ。突然礼を言われて困惑するカリバー。そこへ、響が口を開く。

 

「カリバーさん!助けてくれてありがとうございます!私、カリバーさんが来てくれるって信じてました!やっぱりカリバーさんは優しいですね!」

 

響はカリバーに礼の言葉と共に明るく、無邪気な笑顔を見せた。

 

「………。」

 

そんな響の笑顔を見て、カリバーは黙っていただけだった。

 

「とにかく、お前のお陰で鳳も倒したし、これらも戻ってきた。感謝するよ。」

 

「……私は礼を言われていい者では無い。それにこの世界でするべき事は終わった。もうこの世界にいる意味は無い。」

 

そう言うと、カリバーは背を向けて立ち去り、炎の渦で姿を消した。

 

「あっ!ちょっと!」

 

「素直じゃねぇなぁ。ホント、富加宮さんそっくりだ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、響は飛羽真達にブックゲートを返し、ギャラルホルンのゲートの前に飛羽真達と共に来た。

 

「お別れだね。」

 

「うちらも響ちゃんに会えて良かった!」

 

「はい。短い間でしたが、お世話になりました。」

 

「神山さん達はこれからどうするんですか?」

 

「メギド達と戦いながら、世界の何処かで戦っている仲間を探すよ。」

 

「それが、今僕達がやるべき事ですから。」

 

飛羽真と倫太郎は、響達に今自分達がやるべき事を告げた。

 

「響達も、平和の為に頑張れよ。」

 

「あぁ!飛羽真達もな!」

 

「元気でな!姉ちゃんに嬢ちゃん方!」

 

「えぇ。貴方達も。」

 

「今度はアタシ達の世界に遊びに来て欲しいデス!」

 

「歓迎します。」

 

「うん!必ず遊びに行くよ!」

 

「もちろんだ。今度は平和になってから会えると良いな。」

 

「またいつか、会えますよね?」

 

「あぁ。もちろん!約束する!」

 

響と飛羽真は笑みを見せ、響達は飛羽真達に見送られながらゲートへ入って自分達の世界へと帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてS.O.N.G.のギャラルホルンの保管されている部屋に、弦十郎は立っていた。すると、先にゲートから誰かが出て来る。出てきたのは、カリバーだ。

 

「カリバー!? 何故君が!?」

 

驚愕の声を出す弦十郎。何故カリバーがギャラルホルンのゲートを通れ、並行世界に行けるのか気になる事はあったがまずは響達の安否が気になっていた。

 

「少々並行世界で戦いに巻き込まれただけだ。」

 

「響君達は無事なのか!?」

 

「もうそろそろ戻ってくるんじゃないのか?」

 

すると、カリバーの言葉の通り響達が帰還。ギャラルホルンのゲートは閉じた。

 

「お前達!!」

 

「あっ!師匠!」

 

「ただいま戻りました。」

 

「悪いオッサン。心配かけちまった。」

 

「全く…心配させやがって。並行世界で一体何が起きていた?」

 

長い間留守にしていた響達に呆れながらも弦十郎は心の中では無事で良かったと思っていた。

 

「世界の破滅を食い止める為に戦ってました。」

 

「飛羽真さん達じゃなくてカリバーも一緒だったデス!」

 

「うん。だから世界を救う事が出来た。」

 

マリア達は、並行世界の破滅と、それを食い止める為に飛羽真達とカリバーと共にファルシオンこと鳳と戦った事を話した。

 

「あっ!そうだ師匠!カリバーさんについて分かった事があったんですけど!」

 

「何!? それは本当か!?」

 

響は飛羽真達の証言を元にカリバーについて話そうとした。しかし、ここで思わぬ出来事が発生する。

 

「カリバーさんは………………あれ……? 思い出せない…」

 

何故か、思い出せないのだ。

 

「どうした?」

 

「わ…私もだ………カリバーの変身者について神山さん達から聞いたんですが………思い出せない…!」

 

翼も響と同じく、思い出せなかった。しかも…

 

「あたしもだ……思い出せねぇ……!」

 

「私も………確かに聞いた筈なのに……」

 

「アタシもデス…」

 

「私も………どうして……思い出せないの……?」

 

何と、装者達全員がカリバーの正体に関する記憶が無くなっていたのだ。すると、クリスが何かを思い出す。

 

「そういや戻る時にゲートの中に白いおっさんがいてよ、あたし達の頭に何かしてたぞ!」

 

(白いおっさん…?まさか…?)

 

クリスの言うには、ゲートの中に戻る途中白いおっさんが響達の頭から何かを吸い取る様な事をしていたのだと言う。それを聞いてカリバーはその白いおっさんが誰なのかを悟った。

 

「お前達の言うその白いおっさんは誰なんだ?」

 

弦十郎は聞くが、光を放ち顔は少ししか見えなかったのだと言う。

 

「そうか…」

 

「別に知らなくたって良いだろう。」

 

カリバーが何とかして思い出そうとする響達に対しそう言い、心の中で白いおっさんにナイスとサムズアップをしていた。

 

「カリバーさん、飛羽真さん達に素顔を見せたんですよね?」

 

「それがどうした。」

 

「前から思ってたんだけどよ、そろそろあたし達に素顔見せてもいいんじゃねぇか?」

 

「そうね。別に減る物じゃないし、見せても良いんじゃない?」

 

「アタシも見たいデス!」

 

「私も見たい。すっと気になってる。」

 

クリスの言葉にマリア達が便乗してカリバーに正体を明かす様迫る。

 

「そろそろカリバーと呼ぶよりも、本当の名前で呼びたいものだな。」

 

「さぁ!思い切って明かしちゃいましょう「それは出来ない。」」

 

勿論、断った。

 

「えぇ〜!? 何でですか〜!?」

 

響が駄々をこねる様に言う。

 

「言うまでもないだろう。私はお前達に正体を明かすつもりはない。」

 

そう言うとカリバーは背を向けてブックゲートを開いてそのまま姿を消した。

 

「あっ!ちょっと!」

 

響が追いかけようとするが、ブックゲートが閉じてしまう。すると、響の腹が鳴る。

 

「あ…お腹空いちゃった…」

 

響は少し恥ずかしそうにしながら腹に手を当てた。弦十郎が時計を見ると、時刻は12時を指していた。

 

「丁度昼だ!飯にするか!」

 

「はい!ごはん!ごはん!」

 

響は弦十郎の言葉で立ち上がると、駆け出して部屋を後にして食堂へ向かっていった。

 

「そんなに急がなくても飯は逃げないぞ!」

 

走っていく響にそう言いながら弦十郎も部屋を後にし、そんな2人を見て翼達も食事を取る為に食堂へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、自宅に戻った隼人は怪我をした箇所を自分で手当てし、寝室でベッドに座りある事を考えていた。それは…

 

(あの時一瞬だけ見たあの光景…あれはまさか…)

 

実は、街でマリア達とバスター達と共にシミーの大群と戦っている時に彼は一瞬だけ見たのだ。

響がファルシオンに斬られ、命を落とす未来を。それを見た彼はすぐさま闇への空間移動で響の元へ来たのだ。

 

「あれが…闇黒剣月闇の未来予知なのか…?」

 

隼人は椅子に立て掛けた闇黒剣月闇を見つめる。まさかもう見せてくるのか。一瞬だけだが見えた。

一体何故なのか。あれが自分にとっての最悪な未来なのか。それはまだ分からない。考えてると丁度腹が空いたので食事をする為にリビングに向かった。

 

「とりあえず…腹減ったから何か食お………は…?」

 

リビングに向かった隼人は思いもよらない光景を目の当たりにした。そこで彼が見た物とは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛羽真達に返した筈の無銘剣虚無と、エターナルフェニックスがリビングの机の上に置かれていた。

 

大半の転生者なら、欲しかった筈の物が手に入ってラッキーだと思うだろう。だが隼人は違った。顔の血が引いてくると同時に絶句していた。

 

「何で………ッ!これらが………ッ!?」

 

置かれていた無銘剣虚無とエターナルフェニックスを恐る恐る手に取りながら震え、恐怖と疑問に満ちた声を出した。あの時返した筈なのに。どうしてここにあるのか全く分からなかった。

 

「どうなってるんだよ一体…!」

 

隼人が震えている中で、寝室の椅子に立てかけてある闇黒剣月闇が妖しく光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月闇絶唱シンフォギア 断章




いかがだったでしょうか?鳳については草加と同じく首をへし折ってやりました。闇へ放り込むという手もあったんですが読者の皆様がかなりイラついていたのと、実は前からこうする事は決まっていました。そして無銘剣虚無とエターナルフェニックスは飛羽真達に返したのに何故か隼人の家にあるという形にしました。何故置かれていたのかは皆様のご想像にお任せします。
なお、響達と飛羽真達が別れるシーンで多重露光の装者バージョンを脳内再生して頂ければ幸いです。
読者の皆様はいろいろ納得いかない部分もあるかもしれません。ただ自分の構成能力ではここまでしか構成出来ませんでした…本当に申し訳ありません。

これで断章は完結です。次回からはAXZ編 第4章に突入します!予定としては次回はまず主人公の夏休み回を投稿してから本格的にスタートさせるつもりです。

今回はここまでです。感想お待ちしています。
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