【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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第04話 犯した罪、下される罰。

ライブ生存者に対する迫害を知った隼人は、カリバーに変身し、現実世界にやってきた。一体何をするつもりだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

人が寝静まった夜中。どこかの廃工場。辺りは静寂に包まれている中、その静寂をかき消す声で男2人と女1人がはしゃいでいる。男達の手には血のついた鉄パイプが握られていて、女の手にはスマートフォンが。

 

「なぁ、さっきは傑作だったよなぁ!!」

 

「あの人殺し野郎の泣く顔!思い出しただけで笑えてくるよ!!」

 

「見て!さっきの動画アップしたらめっちゃバズってる!!」

 

そう、彼らはノイズ生存者に対してバッシングや迫害にリンチをしている若者だ。女の発言からしてその様子を動画で撮影し、SNSにアップしているのだろう。罪悪感も何もなく、ゲーム感覚で。

 

「さ、次も街に蔓延る悪党共を懲らしめないとな!」

 

「さんせー!」

 

「俺達は正義の味方だからなー!!」

 

1人の若者がそう言ったその時…

 

 

 

 

 

「何が正義だ。笑わせるな。」

 

若者達の目の前に横からカリバーが歩いてきて、進路を遮った。

 

「何お前?コスプレイヤー?マジダサいんだけど笑」

 

女がカリバーを嘲笑った。しかし、カリバーは動じない。

 

「そんな事はどうだっていい。それよりも、さっきの会話は聞かせてもらった。何の真似だ?」

 

カリバーは男女に聞くと、彼等はこう答えた。

 

「いやいや俺ら何も悪い事してないけど?」

 

「そうそう。むしろ世の為人の為にいい事してるんだぜ?」

 

「使えない警察や政府に代わってあたし達のダチを殺したクズ共を懲らしめてんの。これっていわゆる、正義って奴でしょ?」

 

その言葉を聞いてカリバーは確信した。奴等は人間の皮を被った怪物だ。同情の余地も無い。こんな奴等の為にこれ以上誰かの涙は見たくない。

 

「暴論も甚だしいな。一時的な感情に流され便乗して間違いに気づいても「庇えば今度は自分の番になる。それが嫌だから彼等を叩き続ける。」お前達のやってる事はノイズと変わらん。人間の皮を被った化け物だ。」

 

カリバーの言葉に対し、男の1人が声を上げた。

 

「だったらテメェが俺達を殺すってか?」

 

「生身の人間を手に掛けるのは私の主義に反するが。」

 

カリバーのその言葉を聞いて、もう1人の男がニヤリと笑いながらカリバーに近づく。

 

「だったら2度と口出しすんじゃねぇよ。さっきからテメェのその面が「だが…。」」

 

「あん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、突然カリバーは近づいてきた男の首を掴み、持ち上げ、絞め始めた。

 

 

「ああ…離せよっ……!!!」

 

若者は持っていた鉄パイプを落とし、カリバーの手を掴む。

 

「テメェ!雅人に何しやがる!」

 

若者の1人が逆上して鉄パイプでカリバーに殴りかかるも、鉄パイプを掴んで受け止め、腹を蹴り飛ばした。若者は蹴り飛ばされ、地面に倒れる。

カリバーはそのまま鉄パイプを投げ捨てると、雅人と呼ばれた男の首を絞める力をさらに強めた。

 

「ア・・・・・・カ・・・・・・・・・・ァァ・・・・・・・」  

 

顔色がどんどん悪くなっていく。そんな事もお構いなしにカリバーは首を絞め続ける。そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首をへし折った。

 

 

 

 

 

そして遺体をその場に投げ捨て、こう言った。

 

 

「お前達の様な人間ならば別だ。」

 

 

2人は戦慄した。間違いなく奴は自分達を殺す気だ。逃げるしか無い。

 

 

「逃げろぉ!!」

 

2人は血相を変え、一目散に逃げ出した。しかし、カリバーは彼等を逃しはしない。必冊ホルダーから闇黒剣月闇を抜刀し、男の背中目掛けて、槍の如く投げた。そのまま逃げる男の背中のど真ん中に突き刺さり、男は勢いよく倒れ、即死した。カリバーは男の背中から闇黒剣月闇を引き抜き、そのまま歩みを進めた。一方女は敷地の出口に向かって走っていた。後ろを振り返ると、男の姿とカリバーの姿は無い。やった。助かった。そう安緒の表情の浮かべ、出口を見ると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刃先が血で染まった闇黒剣月闇を手にしたカリバーが立っていた

 

 

「きゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

彼女の悲鳴が深夜の廃工場に響き渡った。

 

「逃げられるとでも思ったか?いくらお前が逃げようとも、お前の罪は許されない。ここでお前を斬る。」

 

「私は光秀と雅人に誘われてきただけのっ!!本当はやりたくてやってる訳じゃないのっ!!だからお願いっ!命だけは助けてっ!!」

 

女は涙を浮かべ尻餅をつき、自分は誘われて来ただけでやってる訳じゃないと言い訳をし、命乞いを始めた。しかしそれも虚しく…

 

「命乞いはするな。時間の無駄だ。」

 

カリバーは女の命乞いを切り捨て、闇黒剣月闇を振り上げた。そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇黒剣月闇を振り下ろし、女を斬った

 

 

 

 

深夜の廃工場にカリバーは1人佇む。目の前には自分がついさっき斬った女の亡骸。返り血がついた仮面に鎧。手には刃先が血で染まった闇黒剣月闇。その時、突如雷が鳴り、雨が降る。まるで今の隼人の心を表している様に。隼人は変身を解くと、傘もささずに廃工場を後に帰路に着く。彼の頬を雨粒が伝い、雨が闇黒剣月闇に付いた血を洗い流す。

その後隼人はワンダーワールドの家に戻った。彼は自分が取り返しの付かないしてしまったと後悔していた。悪人とはいえ、守るべき人間をこの手で斬ってしまったからだ。ふと自分の手を見ると、震えている。まさか自分が人を殺してしまうなんて。そんな事、信じたくなかった。そして、弱々しい声で呟く。

 

 

「もう…後戻り出来ない…。」

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?今回は隼人が一線を超えてしまうお話です。次回はさらに大きい事をしでかすつもりでいます。
今回はここまでです。

感想お待ちしております。

余談 隼人が斬った男2人の名前の由来は草加雅人と仁良光秀から取りました。
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