破壊神ヒビキと化した響を止める為にカリバー、サンジェルマン、S.O.N.G.が結集し無事響が解放されるもアメリカが反応兵器を独断で使用しサンジェルマンとカリオストロとプレラーティは命を燃やして日本を救った。そして神の力を手にする為にやって来たアダムと最後の決戦の中カリバーは不完全ながらも全知全能の力を持つオムニフォースへと変身したのだった。
「隼人さん…?」
「か、上條…ッ?」
「また訳の分からねぇ姿になった………ッ!」
「FORCE OF THE GODって……神の……力!?」
「切ちゃんが言ってた…」
「マシマシじゃないデスよッ!?」
オムニフォースへ変身したカリバーに誰もが困惑している。ただでさえエレメンタルプリミティブドラゴンで驚くのに、更に新たな姿になるから当然だ。
「有り得ない…!人間が神の力をぐぅぅッ!?」
当然アダムも驚愕の表情を浮かべるが、カラドボルグを地面に突き刺してアダムの目の前に強力なエネルギーを地面から溢れさせ、怯ませた。
「そんな事、俺が知るか…!」
【キングオブアーサー!】
【ジャアクリード!ジャアクアーサー!】
アダムの声を一蹴してカリバーは再びカラドボルグを地面に突き刺し、キングオブアーサーを取り出して起動し、闇黒剣月闇にスキャンした。
【キングエクスカリバー!】
闇黒剣月闇を納刀し、右手にカラドボルグ、左手にキングエクスカリバーを手にした。
「カリバーの持つ剣から、高出量エネルギーを検知!……っこれは!?」
「まさか、アウフヴァッヘン波形ッ!?」
「何だとッ!? 照合急げッ!」
何と、キングエクスカリバーとカラドボルグからアウフヴァッヘン波形が検知された。すぐ様友里が波形を照合させる。
アウフヴァッヘン波形はパターンを照合することによって、その種別を特定する事が出来る。
「照合結果、出ますッ!」
そして、モニターに映し出された文字は…
「エクスカリバーに…ッ!」
「カラドボルグだとぉッ!?」
指令室にエルフナインと弦十郎の声が響く。
エクスカリバーも、カラドボルグもまだ見つかっていないのに何故彼が持っているのか。ますます気になるが、あの姿も一体何なのか。
「言ったはずだ。貴様の行き着く先は破滅だと。」
「どうしてそこまで言えるッ!? 大きな事をッ!大きな顔でッ!」
憤慨したアダムはアルカ・ノイズの大群を召喚した。
「話す必要は無いッ!貴様の様なッ!」
「人でなしには分からないッ!」
身体に鞭を打ちカリバーはキングエクスカリバーとカラドボルグを手に走り出し、アルカ・ノイズの群れを斬り裂く。キングエクスカリバーから斬る度に「ジャキーン!」という特徴的な擬音が響き渡る。
響も歌いながら次々粉砕していき地面を殴りつけ、一気に仕留める。
翼もバナナ型のアルカ・ノイズを風輪火斬・月煌で真っ二つにし、クリスも2丁拳銃で次々仕留める。
マリアは蛇腹剣を抜刀し、TORNADO†INPACTで蹴散らす。
調は非常Σ式 禁月輪で切り刻み、切歌も調のギアと合体してアルカ・ノイズを粉々にする。
「どうしてこんなにも、争いが続くのデスか?」
「いつだって、争いは信念と信念のぶつかり合い…」
クリスがアルカ・ノイズを撃ち抜きながら 正義の選択か争いを生むのかと問う。
「正義の選択が争いの原因とでも言うのかよッ!」
「揺るがない正義と正義がぶつかる時、終わりなき争いが続くッ!人間はそういう生き物なんだよッ!」
カリバーはキングエクスカリバーとカラドボルグを振るいながらクリスに答えた。
そしてキングエクスカリバーのケイトリガーを5回押し、オムニフォースの表紙を閉じて邪剣カリバードライバーのボタンを押してページを2枚開くと、カラドボルグを持つ右腕のページが映し出された。
【ジャジャジャジャジャキーン!必殺読破!】
【OMNIBUS LOADING!】
【キングスラッシュ!】
【SOLOMON STLASH!】
カリバーは巨大なキングエクスカリバーとカラドボルグを顕現させてアルカ・ノイズを斬り裂く。
「安易な答えに、歩みを止めたくはない……だがッ!」
カリバーと響達によって次々とアルカ・ノイズは駆逐されていく。
その様子は勿論指令室にも映し出されていた。
「装者6人によるユニゾンで、フォニックゲイン上昇ッ!」
「だけど……エクスドライブを起動させるには、まだ程遠く…」
「くッ……」
フォニックゲインは上昇しているものの、エクスドライブにはまだ至らない。
藤尭の言葉に弦十郎は表情を険しくした。
「それもこれも、相互理解を阻むバラルの呪詛……」
マリアは争いが生まれる原因はバラルの呪詛といいながらアルカ・ノイズを斬り刻む。
【OMNIBUS LOADING!】
カリバーはオムニフォースの表紙を閉じて開き、今度は1回ボタンを押して変身ページを開く。
【SOLOMON BREAK!】
キングエクスカリバーとカラドボルグから衝撃波を放ち、巨大アルカ・ノイズを消滅させた。
「だとしてもですッ! はぁ────ッ!」
マリアの問いにだとしてもと答え、アルカ・ノイズを打ち砕き、アダムへ突っ込む響。
しかし、アダムは片腕を失ってもなお余裕を見せている。
「使わないのかい? エクスドライブをッ!」
アダムは響のパンチを避けながら右手に光球を作り出して放つが、響も両腕で防ぐ。
「ここには無いからね。奇跡を纏えるだけのフォニックゲインがッ!」
アダムが放つ光弾を弾きながら響は立ち向かう。しかし、アダムが響の拳を受け止めた。
「乗るなよ、調子にッ!」
空中に響を投げ上げ、光弾を放つアダム。
響も負けじと避けながら迫る。
「力を失っている今ならばッ!」
「奴を倒せるッ!」
翼が刀を大型化させて斬撃を繰り出しアダムはそれをバリアで防ぐが同時にカリバーがカラドボルグでバリアを破壊し、腹に蹴りを浴びせて怯ませる。
その隙を逃さんと響が加速して両手にナックルガードを展開し、渾身の一撃をアダムに繰り出す。
そして、辺りを揺り動かす大爆発が起きた。
「届いたッ! でも…」
「あぁ、敵は統制局長…アダム・ヴァイスハウプトだッ!」
油断してはいけない。何が起こるか分からないからだ。
そして、思いがけない光景を目にする事となる。
響の両腕を受けていたのは、何と、失ったはずの左腕だった。
「何ッ…!? あれは……ッ!」
カリバーが驚愕の声を漏らす。
「左腕ッ!?」
響も驚くが、直後に殴られた吹っ飛ばされるが、すぐに受け身を取る。
「そうさ…力を失っているのさ、僕は…」
目の前のアダムの目は不気味に赤く光り右腕はかつてのウェルの様にどす黒く変色し肥大化している。
「だから、保っていられないのさ…」
その時、アダムの目が光を放つ。
「僕は、僕の完成された美形をォォォォォッ!!」
突然叫び出したかと思ったらアダムの服は破け髪は逆立ち強大なエネルギーが溢れ始める。
「質量、内部より増大ッ!」
指令室のモニターにもその様子は映されている。
そしてアダムの姿が変わる。
巨大化し、異形の存在へと変わっていく。
「何だと…!?」
その姿にカリバーが仮面の下で驚愕の表情を浮かべる。
「この姿は…ッ!まるで…!」
その姿は、バフォメットやリザードマンを掛け合わせ指はチューブ状で10個の目、口がイカやタコの頭足類を思わせる姿になった。
「知られたくなかった……人形だとッ!見せたくなかった…こんな姿をッ!だけどもう、頭に角を載くしかじゃないかッ!僕も同じさッ!負けられないのはッ!」
アダムは憤慨すると、辺りにエネルギーを放つ。
カリバーは装者達を守る為にバリアを展開するが、体力も精神も限界をとっくに越えている。
それにオムニフォースの力を把握出来ていない為、頭の中が整理出来ていないのだ。
「くッ……!うぅ……ッ!」
「隼人さん…!」
アダムのおぞましい異形の姿を目にして弦十郎は顔を険しくした。
「あれが真のアダムという訳か…!」
そして、その醜い異形の姿をカリバーと響達に現した。
「お返しだ…ッ!」
【OMNIBUS LOADING!】
キングエクスカリバーを投げ捨て、カリバーはオムニフォースの表紙を閉じて開くと、邪剣カリバードライバーのボタンを押してページを開く。
【SOLOMON BREAK!】
それに気が付いたカリバーにアダムが光線を放つが、カリバーが掌から赤黒い衝撃波を放って相殺する。
「おおおおおあああああーーーーーッ!」
「ぐぉぉぉぉぉッ! 何…!?」
アダムの胸に衝撃波を放ち、爆発と共にアダムを怯ませる。
しかし、カリバーは攻撃の手を緩めない。手から赤黒い稲妻が走る光球を生成すると、アダムの足元に放ち爆発させる。
更に闇黒剣月闇を抜刀してカラドボルグと共に斬撃波を放ってアダムにダメージを与えた。
「凄い…!」
「かなり余裕に見えるけど…」
「あぁ…上條の心も身体も限界を超えている……!」
響達はカリバーの力に驚くが、翼の言う通りカリバーは余裕の様に見えるが、体力も精神も限界を超えて頭も回らずかなり無理をしており、息を切らしている。
故に力を調整しなければ変身が解除されてしまうのだ。
「まだだ……まだだッ!」
カリバーの攻撃を受けながらも、アダムは煙の中からその姿を現す。
「人の姿まで捨て去ってまで…」
「何をしでかすつもりデスか……」
「伝わるものか、端末と作られたサル風情に。分からせてやる。より完全な僕こそ支配者だと。その為に必要だったのさ、彼等と並び立てる神の力は…」
次の瞬間、アダムは瞬間移動でカリバーに近づいたと思いきや、フェイントで響を殴りつけて吹っ飛ばす。
更に翼に殴りかかり、翼も応戦するが飛び上がった所に一撃を浴びせた。
「巨体に似合わないスピードで…!」
その時、何故か置かれていた電話のベルが鳴り響く。
「何でこんな所に電話が!?」
しかし、それは罠だ。電話に気を取られている調と切歌を吹き飛ばし、雄叫びをあげるアダム。
「おまけに、悪辣さはそのままデス…」
調と切歌が吹き飛ばされた所を見てカリバーが向かうと、アダムは拳で殴りかかる。
アダムの拳とカラドボルグがぶつかる中、カリバーは闇黒剣月闇のトリガーを押して逆手で抜刀する。
【月闇居合!読後一閃!】
闇黒剣月闇から斬撃波が放たれ、アダムに命中させて怯ませた隙にカラドボルグで腕を弾き返す。
「ハァ…!ハァ…!」
カリバーの息は明らかに荒くなっていた。
明らかに倒れてもおかしくないのに何故動けるのか。響達は分からなかった。
「くそったれぇぇぇッ!」
クリスはガトリングを連射するが、アダムは腕で防ぎ、その隙にマリアがダガーで斬りかかるが、捕らえられ、クリスの方へ投げつけられてしまい、更に弾き飛ばされてしまった。
「「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」」
「力負けている…!」
明らかにカリバー以外は力負けているが、既に限界を超えている彼が倒れれば勝利は無くなってしまう。そんな時だった。
「まだだッ!立花響ッ!」
サンジェルマンの声が聞こえた。響の先には、破損した彼女のスペルキャスターが落ちていた。
響が拾おうとするが、アダムに先に拾われ握り潰されてしまう。
何をするつもりだったのかな?サンジェルマンのスペルキャスターでぇぇッ!」
スペルキャスターを握り潰した左手から光線を放つアダム。
「ッ!!」
「「ぐぅぅぅぅぅッ!」」
光線は命中するも、響はカラドボルグと闇黒剣月闇を手に割り込んだカリバーと共に光線を受け止め、踏ん張った。
「ファウストローブを形成するエネルギーを使ってッ!?」
「やはり、エクスドライブでないと…」
エクスドライブが発動していない以上、勝ち目はない。藤尭が悔しそうに言ったその時…
『Gatrandis babel ziggurat edenal』
「ッ! この歌はッ!?」
僅かに指令室に聞こえる響の絶唱。響は絶唱を歌いながら受け止めていた。
「Emustolonzen fine el baral zizzl」
そこへマリアが加わり、翼、クリスも加わる。
「S2CAヘキサゴンバージョンを!」
「応用するってんならッ!」
「その賭けにッ!」
「乗ってみる価値はあるのデスッ!」
調と切歌も加わる。
咄嗟の判断でS2CAを応用してエネルギーを吸収しようとするのだ。
響達の身体にかかる負荷はカリバーが闇黒剣月闇で吸収している。
しかし、いくらカリバーの助力があってもそれは死ににいく様な行為でもあった。
「無茶だッ!フォニックゲイン由来のエネルギーじゃないんだぞッ!?」
「このままではギアが耐えられず、爆発しかねませんッ!」
このままではギアが負荷に耐えられず爆発してしまう。
そこでエルフナインが打開策を出した。
「その負荷は、バイパスを繋いでダインスレイフに肩代わり、触媒として焼却させますッ!」
ダインスレイフに肩代わりさせるという事は、イグナイトが消滅するという事だ。
「でも、可能なのか?」
「可能にするッ!それが銃後の守りよッ!」
「四の五の言う余裕も無さそうだッ!」
不可能を可能にする。それが自分達のする事だ。エルフナインも友里も藤尭もキーボードに指を走らせる。
「Emustolonzen fine el zizzl」
そして、6人の絶唱が響き渡る中、モニターにギアのコンバーターにかかる負荷をダインスレイフが肩代わりとして加わり、コンバートシステムが確立された。
「本部バックアップによるコンバートシステムを確立ッ!響さんッ!」
「バリアコーティング……リリースッ!」
「ううううう……ああああああッ!」
その瞬間、響達の悲鳴と共に身体が黒く変色していき、禍々しいエネルギーが溢れ出す。
その光景にカリバーも仮面の下で顔を引き攣らせている。
「何をしようと…?」
「「「「「「抜剣!ラストイグニッションッ!」」」」」」
装者の叫びと共に禍々しいエネルギーで暴走状態の様な姿になり、エネルギーが溢れ、ひび割れていく。
「程があるッ!悪あがきにもッ!」
アダムは空は飛び上がり巨大な火球を作り出した。
「受け入れろッ!完全をッ!」
そして7人がいる地上へと投げつけた。その直後に大爆発が起き、辺り一面を閃光で包み込む。
その光景を撤退する特殊車両内にて未来と緒川が見ていた。
「補ってきた、錬金術で……いつか完全に届く為に、超える為にッ!」
完全にカリバーと響達を葬ったと確信したアダム。だが…
「「だとしてもぉぉぉぉぉッ!」」
カリバーと響の叫びと共に爆炎からカリバーはマントを使って飛行し、響達はクリスが召喚したミサイルに乗って飛び上がった。
実はこの時、命中する前にカリバーがバリアを展開して火球から響達を守っていたのだ。
まずはカリバーがカラドボルグで、翼とマリアが刀とダガーを長くし、斬りかかる。
「生意気に…人類ごときがぁぁぁぁぁッ!」
憤慨したアダムは両腕を伸ばして攻撃する。
マリアは腕を弾き、翼は脚部ブレードを展開して腕を斬り裂き、カリバーが胸を斬り裂く。
「ギアが軋む……悲鳴をあげている……」
「この無理筋は、長くはもたないッ!」
ギアにはリミッターを外した影響で負荷がかかり、いつ強制的な解除されてもおかしくない状況だ。
すると、アダムが斬られた腕を再生した。
「引き上げたのかッ!? 出力を……」
そこへ調がヨーヨーを巨大化させアダムを拘束する。
「詰まる所はッ!」
「シンフォギアのリビルドを、この土壇場でッ!?」
「一気に決まれば問題無いデスッ!」
そこへ切歌が鎌を鎖付き手裏剣の様な形に変形させ、アダムに一撃を与える。
アダムの目線には巨大なミサイルを放とうとするクリスが。
「エクスドライブが無くてもッ!」
クリスの叫びと共に巨大ミサイルが発射され、アダムに直撃。
そのまま東京ドームに直撃し、大爆発が起こる。
「「おおおおあああああああーーーーッ!」」
起き上がったアダムに、カラドボルグを手にしたカリバーとギアを高速回転させた響が加速して迫る。しかし、響のペンダントマイクが紫色に光り、一気に失速し、墜落する。
「ッ! 立花響ッ!」
墜落していく響の元へカリバーが急ぐ。
その時指令室に映し出された響のシルエットに警告が映し出される。
それはギアの反動汚染だ。
「まさか、反動汚染ッ!?」
「このタイミングでッ!?」
「そうだッ、響さんのギアだけ……汚染の除去がまだ……!」
ここに来てギアの反動汚染。響のギアだけまだ除去出来ていなかったのだ。
「響ッ!」
特殊車両の中に未来の叫びが響き渡る。
燃え盛る炎の中でアダムは倒れる響と息を荒げながら近づくカリバーを見ている。
「おい…大丈夫か……ッ?」
「フフ……動けない様だな、神殺し。それにかなり消耗している様だね、君も…ここまでだよ…いい気になれるのは…」
アダムの身体に青いエネルギーが蓄積されていく。
カリバーは響を守ろうとするが、完全に限界を超えている為頭が回らない。
そんな中アダムは口を開きエネルギーを放とうとする。
そこへ翼達が駆けつけた。
「手を伸ばせッ!」
翼達の身体からエネルギーが響に向かう。
「終わりだッ!これでッ!」
そして、アダムの口から破壊光線が2人に放たれる。
「上條ッ!立花ッ!」
「響ィィィィーーーーッ!」
「「うぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁッ!」」
翼と特殊車両内の未来の声が同時に響く中、2人は叫び大爆発が起き、アダムは笑いながら勝ちを確信するが、爆炎が晴れると、カリバーがマントで、響が三角形状のバリアでお互いを守っていた。
「まさか…私の…」
自分のギアの能力を響が使うなんて。マリアも驚いていた。皆の想いが響に届いたのか。
響のギアは銀を基調とした色で七色のオーラが溢れている。
「この力…みんなの…?」
「お前を想う仲間達の想いが、奇跡を起こしたのか…!」
その光景見たアダムは巨大化しながら口を開いた。
「いいってもんじゃないぞッ!ハチャメチャすればッ!」
「はちゃめちゃか…俺達にお似合いの言葉だな。」
「だったらッ!」
腕を伸ばして攻撃してきたアダムにカリバーはカラドボルグから猿飛忍者伝の力と風の力を組み合わせて竜巻と大型の手裏剣2枚を、響は足からイガリマの力を使い、アダムの腕を斬り裂き追撃にカリバーが衝撃波を放つ。
この時カリバーはどういうわけか精神が極限状態に達した状態で爆発のショックを受けたせいか、頭が冴えてオムニフォースの力が頭の中で整理出来て、疲れの感覚も麻痺している。
異なる伝承を組み合わせて放てるのだ。
自分が動ける事なんてどうだっていい。今やるべき事をするべきだと思っている。
「アタシのジュリエットに、マシマシの風と忍者の力デスッ!」
「借りますッ!」
「次はこれだッ!」
カリバーは今度はカラドボルグから天空のペガサスの力と、エレメンタルドラゴンの水流を組み合わせた斬撃波、響は手から青い斬撃波、天羽々斬の力を放って触手を斬り裂いた。
そして青い羽が舞い散る。
「天馬と水の力と、蒼ノ一閃ッ!?」
これには勿論翼も驚きだ。
「否定させない……この僕を誰にもぉぉッ!?」
言葉を最後まで喋らせずにカリバーがアダムの胸に巨大化させたカラドボルグを突き立てた。
「貴様は黙れ…ッ!」
「みんなのアームドギアをッ!」
カリバーの言葉に憤慨したアダムは分身を作り出すが、今度はこぶた3兄弟の力で分身を作り出し、ヘンゼルナッツとグレーテルの力で動きを封じた後に、カリバーと分身カリバー、そしてシュルシャガナの力を使う響が切り刻む。
「子豚とお菓子の力に、禁月輪……私達の技を…!ううん、あれもまた繋ぐ力…響さんのアームドギアッ!隼人さんも、響さんと繋がってるッ!」
皆を繋ぐ力。それが響の持つアームドギア。
繋ぐ力が新たな可能性を生み出す。完全じゃ無い。不完全だから出来るのだ。
しかし、アダムも響を左腕で捕らえて締め付ける。
「ううう……うああああ…!」
響が痛みで顔を歪める。カリバーはアダムの左腕を切断しようとするが、右腕で妨害され、思うように近づけない。
「している場合じゃないんだ…こんな事をッ!こんな所でッ!降臨は間も無くだ…降臨は間も無くだッ!カストディアンのッ!それまでに手にしなければならないッ!アヌンナキに対抗し、超えるだけの力をッ!」
アダムはアヌンナキとやらに対抗する為に神の力を手にし、カストディアンの降臨に備えるという。
しかし、響を掴んだままのアダムの攻撃をカリバーは防御しながらオムニフォースの表紙とページを閉じて表紙を開くと、邪剣カリバードライバーのボタンを押してページを開いた。
【OMNIBUS LOADING!】
【SOLOMON BREAK!】
「なのにお前達はぁぁぐぁぁぁッ!?」
カリバーの放った衝撃波が命中したアダムの左腕の拘束が僅かに緩む。
「ぶっ飛ばせッ!アーマーパージだッ!」
その隙をクリスが見逃さない訳がなく響に叫ぶ。
「うおおおおおおおッ!」
アーマーパージでギアを吹き飛ばして、拘束から脱出した響はアダムの腕を駆ける。
「無理させてごめん、ガングニール……ッ!一撃でいい……みんなの想いを束ねてあいつにッ!」
「借りを返せるワケダッ!」
「利子つけてッ!熨斗つけてッ!」
「支配に叛逆する、革命の咆哮をここにッ!」
駆け抜ける響にサンジェルマン達の想いが重なっていく。そして…
「バルッ!ウィシャルッ!ネスケルガングニール──トロォォォォォォーーーンッ!」
響が力強い聖詠を唱えると、アダムが響を握り潰す。
その時、不思議な事が起こった。黄金錬成で黄金のガングニールを纏った響が飛び出したのだ。
そして、アダムの前にカリバーと響が並ぶ。
「黄金錬成だとッ!?錬金術師でも無い者がぁぁぁぁぁッ!」
アダムが左腕で2人を攻撃しようとするが、カリバーがカラドボルグで弾き返し、お返しと言わんばかりに衝撃波を放ってアダムを怯ませた。
「錬金術師でもない者が? 笑わせるなッ!誰にでも出来るってものあるッ!それがシンフォギア、そして立花響だッ!」
「何なんだッ!お前達はッ!」
「ただの…」
「「人間だッ!」」
アダムの声に2人がただの人間と返し、憤慨するアダムの一撃をカラドボルグと闇黒剣月闇で弾き返したカリバーはオムニフォースのページを閉じて開くと、邪剣カリバードライバーのボタンを2回押してページを開いた。
【OMNIBUS LOADING!】
【SOLOMON STLASH!】
「おおおおおおおあああああーーーーッ!」
「ガァァァァァァァァァッ!」
カリバーは巨大なカラドボルグを顕現させてアダムの両腕を斬り落とす。そこへ響が突撃し、腕のギアを大型化させ、一撃を浴びせる。そこからもう止まらない。
「おおおおおおおおおおおおッ!ハァァァァァァァァァ、だぁぁぁッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
目にも止まらぬ連続打撃をひたすら浴びせ続け、アダムを空中へ浮かせる。同時にカリバーもニードルヘッジホッグの力と神を喰らったとされる神獣フェンリルのエネルギーを組み合わせて発射し続け、ダメージを与えていく。
空中に響とアダムが浮かび上がった所にカリバーが空へ飛び上がる。
「決めるぞッ!」
「はいッ!」
【OMNIBUS LOADING!】
カリバーはオムニフォースの表紙とページを閉じ、闇黒剣月闇で1回邪剣カリバードライバーのボタンを押してページを開いた。
【SOLOMON BREAK!】
そしてカラドボルグを投げ捨て、闇黒剣月闇を納刀して飛び上がりキックの体制を作り、アダムの身体に右足を食い込ませエネルギーを注ぎ込み、響が両腕のギアの出力を最大にして2人同時に一撃が炸裂。
「「ハァァァァァァァァァァァ!ハァァァァァァァァァァァァァ────ッ!」」
カリバーのソロモンブレイクと、ガングニール、皆のギア、イグナイト、賢者の石、そして神殺し。全ての力を、隼人の想いも乗せた響の必殺技TESTAMENTがアダムの身体を貫いた。
身体を貫かれたアダムに2人が背を向け宣告する言葉はただ1つ。
「「これで話は終わりだ。」」
「砕かれたのさ…希望は今日に…絶望しろッ!明日に…未来にッ!フフ、ハハハ…アーーッハッハッハ…!」
呪いとも言える言葉を残してアダムは大爆発を起こした。
こうして、不完全を否定し完全を神の力を求めた人形は、不完全な力で可能性を切り開いてきたカリバーと装者達に敗れ、野望は打ち砕かれたのである。
爆風で吹き飛ばされた響をカリバーは受け止め、そのまま地上に着地。
翼とマリアも合流し、同時に響のギアも解除された。
アダムが爆発した瞬間は指令室のモニターにも映し出されている。
「これでアダムは、パヴァリア光明結社の思惑は…!」
「あぁ…俺達の勝利だ。」
そして、カリバーの元へ装者達は合流。
「終わったな。」
「えぇ…」
「さて、後始末をしないとな…」
「後始末?」
カリバーはこの時、オムニフォースを使用している時に使っていない技があった。それは、全知全能技。
【OMNIBUS LOADING!】
カリバーは力を振り絞りオムニフォースの表紙とページを閉じ、再び表紙を開くと、邪剣カリバードライバーのボタンを3回押した。
すると、オムニフォースのページがワンダーワールドが描かれた絵に変わった。
【SOLOMON ZONE!】
カリバーがカラドボルグを天に掲げると、空へ巨大な本が投影され開かれる。すると、七色のエネルギーが東京へ広がっていき、破壊されたビルや建物が次々に復元されていく。
「ッ!? 街がッ!」
「戻っていく…!」
「マジかよお前…ッ!」
「司令ッ!これをッ!」
「何だとッ!? 街が…!」
指令室の弦十郎達も街が復元されていく光景に驚愕している。
そして、ティキや破壊神ヒビキとなった響に破壊された街は元通りに戻った。
「嘘…!」
「チートすぎデスよッ!」
「ズル過ぎ…!」
皆が驚く中、カリバーはカラドボルグを放り投げて力を抜いて座り込む。オムニフォースのページを閉じ、引き抜いて変身を解除。すると、オムニフォースは隼人の手の中で光の粒子となって消滅した。
「ハァ…今まで俺は何をやってたんだろうな…「素直になる」…ただそれだけの事なのに、誰かと繋がる事を恐れてずっと過去に囚われて未来から目を背け続けていた…」
「隼人さん…」
「でも…まだ怖い…まだ俺には誰かと繋がるのは程遠いな…せっかくお前に手を繋いでもらったのに…」
この時隼人には「響が隼人に私達と繋がれば分かり合えますと説得する」未来が見えていた。しかし…
「そう言うと思ってましたよ。」
「え?」
「ホント隼人さんって素直じゃ無いんですね。でも、今はそれで良いんです。だって隼人さんは、まだスタート地点に立ったばかりなんですから。ゆっくりで良いんです。」
響はそう言うと隼人に手を差し出す。
見ていた未来とはまた違う未来に一瞬困惑するも、僅かに笑みを浮かべ、響の手を取って立ち上がる。
「また違う未来か…未来が少しずつ変わって来ている…今はこの世界の、お前達の未来を見守っていく事にするよ。」
「隼人さん…」
「今は無理でも、いつか本当の意味で手を取り合い、繋がれたら、お前達と共に戦うのも悪くないかもな。」
「ッ! それって…ッ!」
隼人の言葉の意味を分かったのか響が凄く嬉しそうな表情をする。
「そういう事だ。約束する。かなり時間はかかると思うけどな。それまで待っててくれるか?」
「はいッ!私達も師匠も隼人さんを歓迎しますよッ!」
響の太陽の様な笑顔を見て隼人は表情が緩み、そして別れを告げて闇黒剣月闇を手に姿を消した。
その様子は勿論翼達も見ている。
「しっかしあのバカにも驚かされるよなぁ。」
「あぁ。孤高を貫こうとした冷酷無情な宵闇の剣士とも手を繋いでしまうとはな。」
「でもこれで、彼も前に進めそうね。」
「良かったデス!」
「うん。立ち直ってくれて本当に良かった。」
(隼人さん、私待ってますからねッ!)
そしてフラフラになりながらも自宅に帰って来た隼人は寝室に入ると、机の上にメッセージカードが書かれたプレゼントが置かれていた。書かれているのはhappy birthday 上條隼人と書かれている。
「そういや俺、22歳になってたな…」
そう。隼人の誕生日は9月6日。いつの間にか22歳になっていた。
そしてプレゼントを開けると、中には真紅に金色とブラックにホワイトのワンダーライドブックが入っており、それぞれ、昆虫大百科、オーシャンヒストリーと描かれている。
「俺への誕生日プレゼントってか…差出人は書かれてないし…そういや、あいつ、誕生日だったな…恩返しも兼ねて…」
隼人はライドブックホンダナーからコバルトブルーのワンダーライドブックを取り出して起動し、闇黒剣月闇にスキャンした。
【キリンの恩返し!】
【ジャアクリード!ジャアクキリン!】
その直後、隼人はベッドに倒れて死んだ様に眠りに着いた。
休まずに寝てもいない彼にとって、ようやく眠る事が出来たのだ。
事件解決から3日後、パヴァリア光明結社の残党の摘発は順調に行われ、平和も戻ってきた。
しかし、結社の足枷が無くなった故、残党は更に世界の何処かで暗躍し続ける。
戦いは終わらないのだ。そしてエルフナインにある事が引っかかっていた。
それは、原罪を背負った人類に宿る事が無い神の力が何故響に宿ったという事だ。
原罪とは何なのか? そしてカストディアンとアヌンナキの脅威とは。謎は深まるばかりだった。
「そして、隼人君が何故エクスカリバーとカラドボルグを持っていたのか…」
「えぇ。まだ見つかったという情報はありません。」
闇黒剣月闇や無銘剣虚無。ワンダーライドブックにまだ見つかっていないカラドボルグとキングエクスカリバーを持つ隼人を狙う者達は幾らでもいる。
「ますます彼は狙われるだろう。なら俺達がやるべきは1つ。彼を守る事だ。全力で隼人君を守るぞ。」
「「「はいッ!」」」
ただでさえ狙われている隼人をこのまま見過ごす訳にはいかない。陰ながらも彼を守る。それが今自分達のやるべき事だと弦十郎達は決意した。
夕方、風鳴邸に訃堂と八紘が米国の反応兵器発射について対峙していた。
「米国は、安全性保障の観点からミサイル発射の正当性を主張してきたか…」
「国連決議を蔑ろにする独断に対し、各国は非難を表明しつつ、それでも、強く対応出来ないのは…」
「…神を冠する、あまりにも強大すぎる力を目の当たりにしてしまったが故…」
破壊神ヒビキと化した響が見せたあの力。あんな桁外れな力を見れば危険視するのも分かるが、独断で発射に付いては各国も非難するのは当たり前だ。
「八紘…あの力と宵闇の剣士の力が我らにあれば、夷狄による国土の蹂躙も特異災害による被害も、防げるとは思わぬか…?」
「ッ!?」
訃堂の発言に、八紘は戦慄した。
「それじゃ改めまして…」
「ハッピーバースデイ!/デスッ!」
「あはははッ!」
リディアンの寮にて、未来達や板場、安藤、寺島にクラッカーを鳴らされ、照れ笑いをする響。改めて17歳の誕生日パーティーが開かれたのだ。
「17歳おめでとう、響。」
「ありがとう…とんだ誕生日だったよ。でも、みんなのおかげでこうしてお祝いできた事が本当に嬉しい!」
「まぁまぁ、堅苦しいのは無しデスよ。主役はこちらにデース!」
切歌に案内された机の上にはご馳走が所狭しと並んでいた。
興奮する響は一体誰が作ったのかと聞くと…
「はい!調が頑張りました!」
マリアが調を指定する。
そう。調が松代で出会った農家の女性に頂いた夏野菜をふんだんに使ったのだ。
皆が料理に舌鼓を打ち、その後はゲームを楽しみ、洗い物をしていると…突然チャイムが鳴り響く。
「宅配便でーす!」
「はーい!」
響が出ると、配達員が響宛に荷物が届いていると渡した。
しかし、差出人が不明だ。
そしてその荷物は紫色の包み紙に黄色のリボンが巻かれているプレゼントだった。
差出人不明の荷物は普通は開けないが…
「もしかして、響への誕生日プレゼント?」
「私、誰が送って来たのか分かったよ。」
どうやら響はこれが誰が送ったのか分かった様だ。
皆に言われて何が入っているのか見せて欲しいと言われ、響は未来と一緒にプレゼントを開ける事に。
響と未来はプレゼントの中身を見ると、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「立花、何を貰ったんだ?」
「誰から貰ったの?」
「あたし達にも教えてくれよ。」
「教えて欲しいデス!」
「ビッキー、ヒナ、中身は何なの?」
翼達にプレゼントの中身は何か聞かれた響と未来は、いたずらっ子の様な笑みを浮かべ声を揃えて答えた。
「「内緒!」」
「あいつもようやく前に進めそうだな。」
「あぁ。」
とある場所でテレビの画面に映し出された眠る隼人をビールを飲み、焼き鳥やポテトチップスにコンビニの肉じゃがやチーズちくわを食べながら見ているのは白いおっさん…ではなく神様と富加宮だ。
「しかし驚いたな。立花響が新たなライドブックを生み出したのもそうだが、聖剣に選ばれた訳ではない人間が、闇黒剣月闇を邪剣から聖剣に覚醒させるとは…だがこれで…」
「これで?」
「あいつは正式に闇黒剣月闇を継承した。」
富加宮の口から、未来に向かって進もうと決意した隼人が、邪剣から聖剣に覚醒させた事で正式に闇黒剣月闇を継承したと口にした。
「私も初めて見たぞ。今までで転生特典を与えた人間は資格は無いにも関わらず力を貰って浮かれていた青二才ばかりだったからな。上條隼人の様に絶望から這い上がって前に進む事を決意して正式に受け継いだ例は初めてだ。」
どうやら神様も隼人がこれまでの転生者とは違う事を感じている様だ。
「気のせいか、闇黒剣から感じる。」
「何を?」
「愛だ。」
「何故そこで愛?」
富加宮は、隼人の手に渡った闇黒剣月闇から愛を感じるのだと言う。どういう訳なのか。
「それもただの愛じゃない。闇黒剣がやたらとあいつの事を気に入っている様に感じる。何というか…独占したいというか…災いの啓示で絶望するあいつの顔が見たくて意地悪したくなるというか…性別が付くなら間違いなく女だな。」
「いわゆるヤンデレって奴か?」
「恐らく。もしかした無銘剣虚無やプリミティブドラゴンも…」
富加宮は無銘剣虚無やプリミティブドラゴン、闇黒剣月闇が聖剣へと覚醒させた隼人の事をやたらと気に入っている様をヤンデレと称しながら焼き鳥を食べてビールを飲んだ。そして、今更ながら気になっていた事を聞く。
「今更聞くが、あいつが騙されたのは知っているが、家族に何故裏切られたんだ?」
「そういえば話してなかったな。よくある典型的なパターンだ。あいつの両親は共に一生かかっても返せない借金を背負っていた。そしてあいつに全額返済して貰おうとして奴から金を毟り取って姿を消したという訳だ。」
ここに来て隼人の両親は何故裏切ったのかを神様は富加宮に説明した。誰もがその行為を「身勝手」と言ってもおかしくない理由だった。
「だが、そんな奴等も彼女に目を付けられてしまった。」
「彼女?」
「私の神友にクズと認定された人間の人生を弄ぶ事が趣味のイカレた女神がいてな、まず奴を騙した人間達は数年経たないうちに全員が不審死となり父親の方は闇金融の紹介でマフィアに引き渡されそのままベーリング海の蟹漁行きだ。それも一生。母親は臓器密売をされた後に海の藻屑と化した。」
神様から語られた神友であるイカレた女神による隼人の両親が人生を弄ばれ迎えたその末路に富加宮は驚きの表情を浮かべていた。
「そして、あいつにはかつて大切な人がいた。その大切な人をひき逃げで殺し、親の力で無罪になった奴も彼女に目をつけられた。まず親が汚職を告発されそのまま金を毟り取られた後に殺され、その息子は誘拐されて外国へ売春として売り飛ばされた挙句あっち系の人間達に毎日奉仕を強要させられ掘られているらしい。」
瑠奈を轢き逃げで殺した若者の末路に富加宮もドン引きだ。
「因果応報、天誅と言った所か。」
「あいつに言うなよ? 知らぬが仏だ。」
「分かってる。いつもすまないな。あいつの夢に入らせてもらってるのはあんたのお陰だ。」
「気にするな。それよりもあの力に付いて話したい。」
「ッ!?」
神様が突然話を変えた。あの力とはオムニフォースの事である。
「あれは、全知全能の書の力だ。」
「あれがか?私も初めて見たぞ。あの強大な力は何処から…」
富加宮も初めて見たオムニフォースの力。ボロボロの身体で戦いながらも強大な力を持つオムニフォースは何処から来たのか。
「実は、あれは別世界の物だ。お前の世界とはまた別の世界から来た。」
「別の世界?」
「あぁ。どの様な経緯で誕生し、あの世界に来たのかを映像に収める事に成功した。」
神様は2枚のブルーレイディスクを富加宮に見せた。
「それは本当か? 見せてくれ。」
「分かった。」
そう言うと神様はブルーレイデッキにディスクを入れて再生し、その映像を富加宮と見るのだった。
戦いは終わり、剣士と戦姫達に日常が戻ってきた。
未来を進む事を決めた上條隼人、そして17歳の誕生日を迎えた響も、何気ない日々をまた過ごしていく。
そして、隼人は響と交わした「いつか、響達の元へ行く」という約束を果たす為にこれからを生きていく。
しかし、2人が交わしたこの約束が、最後まで永遠に果たされない約束である事を、夢の中の隼人と、未来とババ抜きをする響は知る由もなかった。
その約束が何故果たされないのかを知っているかの様に机に置かれたエレメンタルドラゴンが光っていた。
更に、ワンダーワールドの何処かで黄金の粒子が集まっていき、オムニフォースが復活し、彷徨い始めた。
まるで、誰かを探しているかの様に…
その頃、響が何故神の力を宿せたのか、エルフナインが弦十郎に仮説を立てて説明した。
それは、原罪を背負う人類には、神の力を手にする事は出来ないのだが、その原罪は魂に施されたバラルの呪詛…それがフロンティア事変にて未来が纏った魔を祓う神獣鏡の輝きに飲み込まれた事で解かれた。
「つまり、浄罪されたという訳か…」
それならば響が融合症例から適合者へ急速に至った謎も説明して出来る。
「ッ!? ちょっと待てッ!神獣鏡の輝きに飲まれたのは…響君1人ではない、ぞ…」
そう。響だけで無く、未来も神獣鏡の輝きに飲み込まれている…という事は…?
いかがだったでしょうか?ようやくアニメパートが終わりました。
せっかくオムニフォースを出したのに序盤とかあまり目立っていなくて申し訳ありません。
隼人が心も身体もボロボロで頭も回らない状態で戦っていたらこんな風になるのかなと思って書いたのですが…
必殺技音は敢えて変えていません。邪道を進んでも平和の為に戦うと言う意味です。
ソロモンゾーンは本編では街を消滅させていましたが、今回は街を復元させるという形に。これはどうしてもやりたかった事です。
ちなみにキングエクスカリバーとカラドボルグの反応を見た弦十郎とエルフナインについては感想欄に弦十郎の反応が見たいという事で入れてみました。
これらの自分勝手な作者の展開に納得できなかったら申し訳ありません。
後今更ですが隼人の両親が何故裏切ったのかとその末路を。
そしてサーベラとデュランダルのライドブックは隼人への誕生日プレゼントと言う事で。
隼人が響に送ったプレゼントが何なのかは皆様のご想像にお任せします。
次回はオムニフォースの出どころと、隼人の慰安旅行の話を予定しています。
追記 今思えばオムニフォースは出さない方が良かったかも…
余談
隼人の年齢は既に22歳 2+2=4
響の誕生日は9月13日 1+3=4
隼人が転生してもうすぐ4年
瑠奈の享年は14歳
エレメンタルプリミティブドラゴンはカリバーの4つ目の姿
隼人は神様転生者、そして不完全ながら神の力のオムニフォースを使った。
響は神殺しの力を持ち、エレメンタルドラゴンは響から生まれた。
4は不吉な数字と言われている。
……あれ?
今回はここまでです。感想お待ちしています。
「あれは、全知全能の書の力だ。」
「お前が行った世界とはまた別の世界から生まれた物…」
「お前達ゴミクソ剣士はとっと死んでくだちゃぁぁぁぁいッ!」
「変…神………ッ!」
「これ…あいつですよね?」
「そうだ、温泉に行こう。」
次回「心とその身を、癒す旅。」