【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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第4章も今回を入れてあと2話となりました。
ただ今回のお話はやり過ぎかもしれません。

新しい仮面ライダー、50周年に相応しいライダーである事を期待しています。どんなライダーなのか楽しみです。





第74話 知られざる、剣士(ニート)の一日。

秋風が吹く季節、リディアンの食堂にて響、未来、クリス、そして調と切歌の5人が集まり昼食を取っていた。未来を除いた彼女達もギアを外せば女子高生。

女子トークで盛り上がる中、響がある人物の話題を出した。

 

「隼人さんって…普段何してると思う?」

 

そう。隼人だ。ロイヤルニートである彼が、普段戦いの無い日はどうやって過ごしているという事だ。

 

「確かに…」

 

「気になる…」

 

「やりたい事やって生きてると言ってたデス。」 

 

「隼人さんのやりたい事って何だろう…?」

 

彼の言っていたやりたい事とは一体何なのか。気になる。5人は直接聞き出せないかと考えるが、そもそも何処に住んでいるのかも分からない。というか、ワンダーワールドに住んでいる彼の家には住所も郵便番号も無いので知らないのは当然だ。

 

 

 

 

「ハックションッ!」

 

その頃、自分が普段何をしているのかと響達に噂されている隼人は家の中でくしゃみをした。

 

「風邪かな…? それとも誰か俺の事噂してるのかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、時刻は午前9時。響達は休日にショッピングモールへ5人で向かっていた。今時の女子高生なら友達を連れて買い物もザラじゃない。もちろん響達も。

 

「さぁーてどうしよ……ん? ねぇ、あれ、隼人さんじゃない?」

 

響が指差す方向には、喫茶店の中へ入っていく隼人の姿が。

 

「あ、本当だ。」

 

「あいつ喫茶店に入ったぞ。」

 

その時、未来を除いた4人の頭の中で同じ事を考えていた。それは…

 

「これは隼人さんが普段何をしてるか…」

 

「知るチャンスデスッ!」

 

そう。「隼人を尾行して普段何をしているのか探る」という事だ。前から気になっていたニートの隼人が普段何をしているのか知る絶好のチャンス。

 

「面白そうじゃねぇか。ニートのあいつが普段何してるか暴いてやろう。」

 

「そうと決まれば、早速尾行開始ッ!」

 

響の声と共に未来を除いた4人は隼人が入った喫茶店へと向かって行ったのであった。

 

「あ、ちょっとッ!…もう……仕方ないなぁ…」

 

喫茶店へと向かっていった響達を心配しながら未来も続いて行った。

 

 

 

 

 

 

喫茶店では、隼人がフレンチトーストとサラダにゆで卵を食べ、オレンジジュースを飲みながらリングノートにメモを書いている。

その様子を響達は離れた席から気づかれない様に観察していた。

 

「ちょっとッ! 本当に隼人さんを尾行するのッ!?」

 

「だって隼人さんが普段何してるか気にならない?」

 

「そうだけど…ッ!」

 

小声で隼人に聞こえない様に会話する響と未来。確かに気になるが、他人のプライバシーを覗き見するのは良くない。

 

「バレたら素直に謝りゃいいんだよッ!」

 

「そうそう。正直に謝れば許してくれるはず。」

 

そういう問題ではないのだが。

 

「あッ! 隼人さんが動いたデスよッ!」

 

響達が小声でやりとりをしている間に隼人は朝のモーニングを食べ終わり、席を立つ。そしてそのまま会計を済ませて喫茶店の出口へと向かう。

こうしちゃいられない。すかさず響達も会計を済ませて気づかれない様に隼人の後を追うのであった。

 

 

 

 

 

 

そして、街を歩く隼人の後ろを響達は気づかれない様に距離を取って尾行を再開した。まるで今の響達の気分は重要人物を追う刑事か、探偵だ。

 

(こうやって気づかれない様に追うなんて、まるで刑事か探偵になったみたいッ!)

 

時刻は午前9時40分。隼人が次に入ったのはスーパーだ。響達も距離を取りながら入っていく。

店内で隼人は惣菜や飲み物などをカート内のカゴに入れて移動している。どうやら買い出しの様だ。

 

(次はお買い物…隼人さんって結構普通に暮らしてる?)

 

(至って普通じゃねぇか…)

 

やりたい事をやって自由に生きていると聞いたが、案外普通な暮らしをしている事に心の中で驚く5人。冷酷無情な闇の剣士も剣を納めれば一般人なのだ。

そして会計を済ませて、紫色のエコバッグを肩にかけて隼人はスーパーを後にした。

その後隼人は電気屋、ホームセンター、紳士服店へ向かい、響達も尾行していった。

 

 

 

 

気がつけば時刻は午前10時59分。隼人は公園のベンチに座り休んでいた。その様子を茂みの中から買ってきたアンパンと牛乳を手に響達は張り込みを続けていた。アンパンと牛乳は完全に刑事。これは弦十郎と見た刑事の映画で知ったのだ。

 

「うーん…ここまで至って普通…」

 

「普通デス。」

 

「ねぇ、もう止めようよ…あんまり覗き見は良くないし…」

 

調と切歌もアンパンを食べながら隼人を見ている。未来はもう止める事を提案する。すると…

 

「ハ……ハ……ハ……ッ!」

 

突如、響がくしゃみをしそうになる。

 

(ッ! ヤバいッ!ここでくしゃみは気づかれるッ!)

 

「もごッ!? もごごもッ! もごごーもッ!(クリスちゃんッ!苦しいよッ!)

 

「バカッ!気づかれるだろッ!」

 

ここでくしゃみをしたら隼人に気づかれしまう。すかさずクリスは響の鼻と口を押さえ込んだ。その時、響が手をばたつかせ、茂みに当たりガサリと音がした。

その時隼人が茂みに隠れる響達の方向へ首を向ける。しかし、何もない。

 

「「「「「……………!!」」」」」

 

慌てて縮こまる5人。息を殺し、身を潜める。見つかったら不味い。そのまま隼人はベンチから立ち、エコバッグを肩にかけて公園を後にした。

クリスは抑えていた手を響から離した。

 

「ぷはぁ〜! 苦しかった…ッ!」

 

「あッ! 隼人さんが行っちゃうッ!」

 

「追いかけるデスッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、何とか隼人に追いついた5人は尾行を再開。時刻は11時30分。そろそろ昼食の時間だ。隼人が向かう先は…

 

「あそこって…!」

 

「嘘…ッ!」

 

「やっぱりあいつニートのくせに金持ってやがる…ッ!」

 

高級レストラン「Heaven's Gate」だ。響達もここが物凄く高級なレストランである事は知っている。

まさか昼間からこんな高級レストランに行くとは驚きだ。

 

「あのレストラン、メチャクチャ高級なレストランデスッ! マリアも一度しか行ったことが無いというッ!」

 

「ぜ……贅沢過ぎる……ッ!」

 

響達が呆気に取られて見ている事など知らずに隼人が店に入ろうとすると、立ち止まるとポケットからガトライクフォンを取り出して画面を見る。

すると血相を変え、店に入らずに走っていった。

 

「あれ? 隼人さんどうしたんだろう……?」

 

一体どうしたというのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G.本部では…

 

「アルカ・ノイズの反応を検知ッ!…………ッ!? 消失ッ!?」

 

画面に映し出された地図にアルカ・ノイズの反応は検知されたが、すぐに反応が消失した。

一体これはどういう事なのか。すぐに反応が消えるなんて今まで無かったのに。

 

「反応がすぐに消えるとは…こちらを誘き出しているのか…? パヴァリア光明結社の残党の可能性があるッ! すぐに響君達に出動要請をッ!」

 

「了解ッ! 反応のポイントを通達しますッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。はい。分かりました。クリスちゃん達と一緒にすぐに向かいますッ!」

 

響が通信機で友里からアルカ・ノイズの反応を検知したポイントを聞き、通信を終了した。

 

「もしかして…隼人さんも…」

 

「あいつも向かったんだろうな。」

 

「未来。待ってて。ちょーっと行ってくるからッ!」

 

「うん。響も、みんなも頑張って。」

 

未来は走って行く響達の背中を見ながら無事を祈るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして反応があったがすぐに消失したポイントに先にカリバーがブックゲートを使用して到着。その場所は、東京にあるコンテナターミナルだった。

 

「反応があったのはこの場所……」

 

カリバーが辺りを見回してもアルカ・ノイズはいない。パヴァリア光明結社の残党が誘き出した可能性がある。

すると、人の気配を感じた。明らかにここにいる。アルカ・ノイズを所持する者が。

 

「隠れていないで出てこい。いるのは分かっている。」

 

カリバーが声を久しぶりに変えているであろう者達に出てくる様言い放った。すると読み通り、コンテナに隠れていた迷彩服を着てアサルトライフルで武装した20人の兵士達がカリバーを取り囲み、そこへ隊長であろう男が歩いて来た。

 

「はじめましてだな? カリバー。」

 

流暢な日本語で話す隊長の男の軍服には星条旗のワッペンが縫い付けられ、緑のベレー帽を被っている。

 

(アメリカ陸軍の特殊部隊…ッ!)

 

そう。彼らは反応兵器を発射した事を非難する国を黙らせる為にカリバーの持つ聖剣とワンダーライドブックを手に入れる為にアメリカから送り込まれた陸軍の特殊部隊だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を後から到着したギアを纏った響達もコンテナの影から見ていた。

 

「隼人さん…!」

 

「あいつらまさか…アメリカの……!」

 

「何を話してるんだろう…」

 

「ここからじゃよく聞こえないデス…」

 

響達は気づかれない様に近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と日本語が上手いな。 語学将校か?」

 

「そんな所だな。 さて、単刀直入に言う。カリバー、お前の力を頂く。」

 

隊長の口から出た言葉と共に兵士達がアサルトライフルを一斉にカリバーに向けて構える。更に隊長は金色の獅子の飾りを取り出した。

それは、カリバーがバルベルデで見た物と全く同じだった。

 

「何故貴様らがそれを…」

 

一体何故彼らがアルカ・ノイズを操る物を持っているのか。

 

「パヴァリア光明結社の残党を摘発した時に手に入れた戦利品だ。」

 

戦利品として自慢げに見せびらかす隊長。

 

「アルカ・ノイズを使用しようというのなら、貴様らもろとも始末する。」

 

カリバーが闇黒剣月闇を抜刀しようとグリップに手を添えた瞬間、隊長はそれを待っていたかの様に不敵に笑った。

 

「これを見てもそんな事が言えるかな?」

 

隊長は指を鳴らすと、1人の兵士がノートパソコンを持ってきて画面を映すと、衝撃的な内容が映し出された。

 

「ッ!!」

 

それは、2人の兵士が別々のビルの屋上でアルカ・ノイズを召喚する結晶を手にして街へばら撒こうとしている姿が2分割の映像で映し出されたのだ。

 

「言っておくがこれは録画ではない。リアルタイムだ。」

 

「貴様ら……ッ!」

 

カリバーが動こうとすれば街にアルカ・ノイズを解き放つという事。人質が取られているのも同然という状況だった。

 

 

 

 

 

 

「あれ見てッ!」

 

「あれは…アルカ・ノイズを操る…ッ!」

 

「何でアメリカが…!」

 

「とにかく、捕まえないとデスッ!」

 

響達が移動しようとすると、隊長が気配に気づいたのか拳銃を引き抜きコンテナに向けて発砲した。

 

「ネズミが紛れ込んでいるな。出てこいッ!」

 

隊長の声に響達はコンテナの影から出て来た。

 

「S.O.N.G.のシンフォギア装者か。丁度いい。ついでにお前達のシンフォギアも頂くとしよう。」

 

「どうしてあなた達がアルカ・ノイズをッ!」

 

「お前ら、自分達が何をしてんのか分かってんのかッ!」

 

今、国際社会で反応兵器を独断で発射し、非難を受けているアメリカがバルベルデの様にアルカ・ノイズを使用すれば威信は地の底へ落ち、猛烈な批判を受けるのは目に見えている。

しかし、カリバーの力を手にしようとする特殊部隊の兵士達は何の躊躇も無く使おうとしている。

 

「それがどうした。我々の正義が分からない奴等など、黙らせれば良い。その為にカリバーの力が必要だ。」

 

開き直って黙らせればいいと答える隊長。

 

「そんな事はさせないッ!」

 

「ここで拘束するデスッ!」

 

「待てッ! 下手に動くなッ!」

 

調と切歌が近づこうとすると、カリバーが待ったをかけた。

 

「良いのか? 有利なのはこちらだ。大人しく渡さなければ、どうなるか言うまでも無いだろう? 我々も余計な犠牲は出したくないのでね。」

 

「まさか、アルカ・ノイズを街にッ!?」

 

兵士がノートパソコンに映るアルカ・ノイズを解き放とうとする兵士の映像を見せて揺さぶりをかけて来た。

このままでは街にアルカ・ノイズが解き放たれてしまう。彼らがカリバーと響達をコンテナターミナルに誘い出したのは、街から引き離す為だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子はS.O.N.G.指令室のモニターにも映し出されていた。

 

「司令ッ! コンテナターミナルでカリバーと響ちゃん達がアメリカ陸軍の特殊部隊と対峙していますッ!」

 

「アメリカが遂に動き出したか……ッ! 」

 

弦十郎は遂にアメリカがカリバーを確保しようと動き出した事に顔を険しくする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「テメェら…ッ! 卑怯だぞッ!」

 

「何とでも言え。さぁ、大人しくお前達の力を渡せ。」

 

隊長が勝ち誇ったかの様にカリバーと響達に聖剣とワンダーライドブック、ギアを渡す様迫る。だが…

 

「………それで勝ったつもりか?」

 

「何?」

 

カリバーの言葉と共に状況は覆される事となる。何故なら…

 

『な、何故お前がッ!?』

 

『な、何をするッ!?』

 

「どうしたッ!? 応答しろッ!」

 

兵士がパソコンの画面を見ながら通信機で応答を呼びかけるが、途絶する。その時、パソコンの画面が急に乱れはじめ、何やら誰かを殴る音が何度も聞こえる。

 

『『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』』

 

そして、兵士達の悲鳴と共に画面が砂嵐へ変わり、再び乱れ始めると一瞬だけだが鬼の様な形相で睨みつける響そっくりの紫色の少女と、狂気に満ちた笑みを浮かべたオレンジ色の少女が映り込むと同時にパソコンは強制的に切られた…

 

「!?」

 

兵士は映り込んだ2人の少女に驚き、パソコンを落としてしまう。

 

「残念だったな。」

 

カリバーの言葉と共に闇の中から2人の分身カリバーが現れた。

実は、コンテナターミナルで向かう途中闇黒剣月闇の未来予知が発動し、街にアルカ・ノイズが放たれる未来を見たカリバーがこぶた3兄弟の力で分身を生成し、街にいる兵士の捜索に向かわせていたのだ。

 

「我々の仲間に何をしたッ!?」

 

「知る必要はない。」

 

隊長の言葉を一蹴した1人の分身カリバーの手には無銘剣虚無が握られていた…

 

「これで街にアルカ・ノイズが放たれる事はなくなった。」

 

「おのれ……ッ! こうなったら……ッ! 」

 

自分達の計画が台無しになった隊長は兵士達にアルカ・ノイズの結晶をばら撒かせ、自身も獅子の飾りを用いてアルカ・ノイズを召喚した。

しかし彼らは知らない。その様子を3人目の分身カリバーが密かにガトライクフォンで撮影していた。隊長と兵士の顔を全員映しながら…

 

「お前達がそのつもりなら、こちらも遠慮はいらないな。準備は良いな?」

 

「いつでも行けますッ!」

 

「ほざけッ!」

 

隊長が4体のアルカ・ノイズをカリバーと分身カリバーに向けてけしかけ、隊長はニヤリと笑みを浮かべるが、エネルギーと爆煙と共にアルカ・ノイズは粉微塵となる。何故なら…

 

「ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【バキッ!ボキッ!ボーン!

  メラ!メラ!バーン!

  シェイクハンズ!

  エレメンタルドラゴン!】

 

【エレメントマシマシ!キズナカタメ!】

 

【Jump out the book. open it and burst.

 The fear of the darkness.

 You make right a just,no matter

 dark joke. Fury in the dark.

 ジャオウドラゴン!】

 

【誰も逃れられない…】

 

【OPEN THE OMNIBUS

 FORCE OF THE GOD!

 オムニフォース!】

 

【FEAR IS COMING SOON!】

 

プリミティブドラゴンがカリバーを守り、エレメンタルドラゴンと手を繋いでカリバーをエレメンタルプリミティブドラゴンへ、分身カリバーの1人がジャオウドラゴン、そしてオムニフォースへ姿を変え、響達を守っていた。

隊長は顔を歪め、兵士達と共にアルカ・ノイズの群れをカリバーと分身カリバー、響達にけしかける。

 

「「「「ハァァァァァァァッ!!」」」」

 

4人と2人の分身はアルカ・ノイズの群れへ一斉に走り出した。カリバーと響、ジャオウドラゴンの分身カリバーと調と切歌、そしてオムニフォースの分身カリバーとクリスの3手に分かれる。

カリバーは闇黒剣月闇で斬り裂き、響は己の拳と脚で撃破して行く。

分身カリバーも闇黒剣月闇と無銘剣虚無の二刀流、調と切歌もそれぞれ丸鋸と鎌で切り刻む。

クリスはクロスボウで縦横無尽に駆け抜けながら撃ち抜き、分身カリバーもカラドボルグで斬り裂き、衝撃波で駆逐していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「カリバー、ガングニール、シュルシャガナ、そしてイガリマ、交戦に入りましたッ!」

 

藤尭の声と共に指令室にはカリバーと分身カリバー、響達がアルカ・ノイズと交戦している映像が映し出されている。

 

「しかし、何故アメリカがアルカ・ノイズを……ッ!?」

 

「恐らく、パヴァリア光明結社の残党を摘発した時に鹵獲した物だと思われますッ!」

 

弦十郎を始め、S.O.N.G.のメンバーもアメリカが名誉回復の為にパヴァリア光明結社の残党を摘発している事は知っていた。しかし、カリバーの力を手に入れる為に使用するとは。

かつてのバルベルデ軍と全く同じだった。

 

そこで弦十郎は、八紘へ入電をする。

 

「八紘兄貴ッ! アメリカの部隊がアルカ・ノイズを所持しているッ!一体これはッ!?」

 

「反応兵器に加え、アルカ・ノイズの使用とは…ッ!」

 

「とうとうアメリカが、非難する国を黙らせる為に動き出したに違いないッ!」

 

弦十郎に加え、八紘も顔を険しくした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アルカ・ノイズが粗方殲滅された時、隊長が獅子の飾りを使用して巨大アルカ・ノイズを3体召喚した。

 

「本命のお出ましだが、私達の敵ではない。」

 

カリバー達が巨大アルカ・ノイズと対峙している中、隊長と兵士達は作戦失敗と判断してカリバー達が戦っている隙に撤退しようと動き出すと、切歌が気付く。

このままでは取り逃してしまう。

 

「あ、逃げるデスよッ!」

 

「安心しろ。逃がしはしない。」

 

「何か考えがあるの?」

 

カリバーは彼らを逃さない様にある秘策を考えていた。それは…

 

「────────────ッ!」

 

突如、何者かが大勢で走る音と、叫び声が聞こえて来た。特殊部隊の兵士達と隊長はなんだなんだと辺りを見回す。

 

「な、何だッ!?」

 

「隊長ッ!あれをッ!」

 

「……? な………ッ!?」

 

兵士が指差す方向を見て、隊長は絶句した。

 

「……間に合ったな。」

 

「お前まさか……」

 

そのまさかだ。何故なら向かって来たのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1人残らず捕らえろぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

バルベルデを蹂躙した分身カリバー軍団だった。その数総勢300人

 

「何かデジャヴを感じるんですが…」

 

「またこれかよッ! 結局数のゴリ押しじゃねぇかッ!」

 

実は、闇黒剣月闇の未来予知が発動し、特殊部隊を取り逃がしてしまう未来も見ていたカリバーは、密かに映像を撮影している分身カリバーにこぶた3兄弟と猿飛忍者伝、ジャッ君と土豆の木の力で分身を生成しておく様伝えていたのだ。

 

「本当に便利だな。」

 

 

 

 

 

 

 

「一気に決めるぞ。」

 

「はいッ!/おうッ!/うんッ!/デェスッ!」

 

カリバーはプリミティブドラゴンのページを2回押し、分身カリバーはトライケルベロスを起動して闇黒剣月闇にスキャン、すかさずジャオウドラゴンのページを開いて再び開いた時、更に無銘剣虚無を納刀してトリガーを押し、抜刀する。もう1人はオムニフォースの表紙を閉じて開き、闇黒剣月闇で邪剣カリバードライバーのボタンを1回押してオムニフォースのページを開いだ

 

【必殺読破マシマシ!】

 

【トライケルベロス!】

 

【ジャアクリード!ジャアクケルベロス! ジャオウ必殺読破! 虚無居合!】

 

【OMNIBUS LOADING!】

 

分身カリバーの放ったトライケルベロスのエネルギーが調が展開した丸鋸と、切歌の鎌に付与され、分身カリバーは闇黒剣月闇と無銘剣虚無の刀身にエネルギーを纏わせる。

もう1人の分身カリバーはクリスが放つARTHEMIS SPIRALに炎属性を付与させ、カラドボルグの剣先にエネルギーを貯める。

そしてカリバーは響と共に飛び上がり、彼女のギアに左手でエレメンタルドラゴンの力を付与させる。

 

【エレメンタル合冊撃!】

 

【ジャオウ必殺撃! 黙読一閃…!】

 

【SOLOMON BREAK!】

 

 

「ハァァァァッ!」「デェェェェスッ!」「ぬぅぅぅぅんッ!」

 

「オラァァッ!」「フンッ!」

 

「「ハァァァァァァァ…!ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」」

 

トライケルベロスの力が付与された調と切歌の丸鋸と鎌の刃と分身カリバーの斬撃波、炎属性が加わったクリスの矢ともう1人の分身カリバーが放つ矢と衝撃波、そして6つの属性が加わったカリバーの放つキックと響の拳がそれぞれ3体の巨大アルカ・ノイズを斬り裂き、貫き、渾身の一撃を受けた。

 

「「「これで話は…」」」

 

「「「「終わりだよ。/終わりだ。/終わり。/終わりデス!」」」」

 

【You are over.】

 

4人と2人の分身の言葉と共に3体の巨大アルカ・ノイズは爆発四散。

同じ頃、分身カリバー軍団はそれぞれ3つの中隊に分かれ、撤退しようとしたが分身カリバー軍団に唖然としていた特殊部隊を完全に包囲した。

 

【ヘンゼルナッツとグレーテル!】

 

【ジャアクリード!ジャアクヘンゼル!】

 

6人の分身カリバーがヘンゼルナッツとグレーテルを起動して闇黒剣月闇にスキャンし、刀身からネバネバのシロップや蜂蜜を放ち、特殊部隊の動きを封じた。

 

「何だこれは!?」

 

「シロップに蜂蜜……ッ!? 動けない……ッ!」

 

強烈な甘い匂いが特殊部隊の隊長や兵士達の鼻を刺激する。これで完全に逃げられなくなった。分身カリバーの1人は撮影した映像をカリバーに送り、全員役目を終えたと判断して消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、誰からの命令で動いたか答えてもらおうか。」

 

カリバーはシロップと蜂蜜まみれで動けない特殊部隊の隊長と兵士に闇黒剣月闇の切先を突きつける。

 

「フン……ッ! 答えるものか……ッ!」

 

やはり隊長や兵士達は答えるつもりない様だ。すると…

 

「ならば、口を割らせるまでだ。」

 

【昆虫大百科!】

 

【オーシャンヒストリー!】

 

【ジャアクリード!ジャアク昆虫!】

 

【ジャアクリード!ジャアクオーシャン!】

 

カリバーは昆虫大百科とオーシャンヒストリーを起動すると、闇黒剣月闇にスキャンした。すると…

 

「お前達に問題だ。甘い物に集まる昆虫は何がいる?」

 

「何ですか急に?」

 

「いいから答えてみろ。」

 

突然響達にカリバーがクイズを出題した。一体どういう事なのか。

 

「えーっと…アリじゃないですか?」

 

「確かに正解だが、もう1種いる。黒くて、平たい身体を持ち…

 

カリバーの言うもう1種類とは、誰もが見た事があり、誰もが知っている。すると、何やらカサカサと音が聞こえて来た。

 

「え…それって…」

 

「おい……ッ!」

 

突如、クリスが特殊部隊達の後ろの遠くを指差す。

 

「どしたの? クリスちゃん?」

 

「あ……あれを見ろ……!」

 

何やら怯えた様子だ。クリスはあれが何なのか知っていた。それは…

 

「あ、あれって…」

 

「まさか……デスよね……」

 

「ひょっとして…ッ!」

 

カリバーが昆虫大百科で召喚したのは、生命力が非常に強く、古くから人類に忌み嫌われ、長い触覚に黒光りの体。カサカサと素早く動き、台所や洗面所によく出る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「ゴッ………ゴキブリッ!?/デスかッ!?」」」」

 

通常よりも大きいサイズのゴキブリの大群だった。その数約600匹。

 

「何だあのゴキブリの大群はッ!? こっちに来るぞッ!」

 

隊長達は急いで逃げようとするが、シロップと蜂蜜まみれで動けない。そして……

 

「うわぁぁああああああああああああああああああああッ!」

 

ゴキブリの大群が特殊部隊の兵士達の身体を這いずり回る。軍服の中へ入り込み、素肌に付いたシロップと蜂蜜を堪能しながら集る集る。

つま先や身体、脚、挙げ句の果てには股やあそこの部分までゴキブリが入り込み這いずり回る。

隊長や兵士達の悲鳴が聞こえる中、この光景に響達はドン引きだ。当然だろう。我々人類が忌み嫌うゴキブリが人間の身体を大群で這いずり回り、集っているのだから。

 

「うわぁぁぁぁ……ッ!」

 

「何だよこれ…」

 

「気持ち悪い…!」

 

「見てられないデスッ!」

 

「まだ口を割らないみたいだな。」

 

すると、今度は海の中から地面を這って出て来たのはオーシャンヒストリーの力で召喚したウミケムシの群れが隊長と兵士達の顔に目と鼻、口を空け、身体を這いずり回り、剛毛が兵士達の身体に刺さりまくる。

このゴカイの仲間であるウミケムシは剛毛にを持っており、刺されると激しい痛みと火傷の様な腫れと痒みがじわじわと襲ってくるそうな。

もちろん特殊部隊の隊長と兵士達もこのウミケムシが海の危険生物である事を知っているが、もう遅い。刺されまくり全身に腫れと痒みが襲ってくる。

 

「さてと、話す気になったか?」

 

「だ……誰がお前に……ッ!!」

 

シロップに蜂蜜、ゴキブリとウミケムシまみれの隊長と兵士達は恐怖に満ちた表情を浮かべる。

この時、彼らだけに見えていた。カリバーの背後に、鬼の様な形相を浮かべた響そっくりの紫色と未来にそっくりな青白い少女のエネルギー体に、狂気と邪悪に満ちた笑みを浮かべたオレンジ色と赤色の少女のエネルギー体が…

 

「ど…どうしたんですか…?」

 

「何怯えてんだ…?」

 

「お前達にそいつらが見えないのかッ!?」

 

兵士の1人がカリバーの背後を指差すが…

 

「何言ってるの…?」

 

「何も見えないデスよ…?」

 

「!?」

 

隊長と兵士達は戦慄した。まさか自分達にだけ見えているのか? あの少女達は一体何なんだ? まさか幽霊? ありえない。

しかし、カリバーの背後にいる少女達は鬼の様な形相をし、邪悪と狂気に満ちた笑みを浮かべている。まるで答えろと言わんばかりに。

もしかしたら自分達の頭がおかしくなったのかもしれない。

 

「私の気が変わらない内に答えろ。」

 

カリバーは殺意に満ちた声でもう一度答える様言った。

その後、シロップと蜂蜜にウミケムシとゴキブリまみれの特殊部隊の隊長と兵士達をカリバーが闇黒剣月闇で闇の世界に送ろうとしたのだが、響の説得によってS.O.N.G.のエージェント達によって全員拘束された。

冷酷無情な闇の剣士は手を繋いでくれた少女にどこか甘い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつけば時刻は午後13時19分。昼食の時間はとっくに過ぎていた。

 

「せっかくの休日が台無しだ。」

 

「お前からしてみたら毎日休日みてぇなもんだろ…」

 

クリスの言う通りロイヤルニートの隼人にとって毎日が休日みたいな物だ。

 

「お前達にやる。」

 

カリバーは声を戻して響にある物を渡す。それは…

 

「これって…!」

 

レストラン「Heaven’s Gate」の食事券だった。それも5枚ある。

これは今日カリバーが使おうとしたのだが、特殊部隊との戦いで使えなかった物だ。

 

「5枚ある…ッ! 後の1枚は?」

 

「小日向未来の分に決まってるだろ。」

 

つまりここにいる響、クリス、調、切歌、そして未来の分の食事券を渡したのだ。

 

「いいのッ!?」

 

「それ10枚位持ってるからな。」

 

「使えよッ! 宝の持ち腐れじゃねぇかッ!」

 

クリスはそんなにあるなら使えよとカリバーに突っ込んだ。

 

「でも、ありがとうございますッ!」

 

響は太陽の様な笑顔を浮かべ、その笑顔を見てカリバーも仮面の下で笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、響達はレストランで隼人から貰った食事券で食事を楽しんでいた。高級レストランに相応しいメニューに響達は目を輝かせる。

 

「美味しい…!」

 

「美味ぇ…! 最高だッ!」

 

「ほーらクリス。口汚いよ。」

 

未来がナプキンでクリスの口の周りを拭く。

 

「やっぱり高級レストランは違うデス……ッ!」

 

「私達には…贅沢すぎる位…ッ!」

 

舌鼓を打つ5人。特に調と切歌は味を占めてしまいそうな位贅沢だ。

 

「ねぇ。普段食べる料理とここの料理、どっちが美味しい?」

 

「切ちゃん。私の料理とここの料理、どっちが美味しい?」

 

よくカップルでありそうな質問を響と切歌に出す未来と調。勿論、2人の答えは決まっている。当然…

 

「ここも美味しいけど、やっぱり未来の手料理が1番!」

 

「アタシも調の手料理が1番デス!」

 

響と切歌はやっぱりそれぞれの手料理が美味しいと店の中で静かに答え、未来と調は少し照れた。

 

「おいおい、そういうのは家でやってくれ。」  

 

その光景にクリスが突っ込みながらも、5人は引き続き食事を楽しむのだった。

 

(今度は、翼さんとマリアさん、隼人さんと一緒に行きたいな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、アメリカ ホワイトハウスでは…

 

「くそ……ッ! カリバーの力を手に出来ずにS.O.N.G.に拘束されるとは……ッ!使えん奴等め……ッ!」

 

アメリカの大統領が悔しそうな表情を浮かべ、机を拳で叩く。このままでは立場が危ういのは目に見えている。すると…

 

「まさかお前達の刺客がバルベルデ軍と同じアルカ・ノイズを使用するとはな。」

 

大統領執務室にジャアクドラゴンの姿でカリバーが入って来た。

 

「カリバー……ッ!」

 

実はこの時、カリバーはホワイトハウスに向かう前に反応兵器を発射した潜水艦を無に帰して使用出来なくし、ブックゲートでそのまま警備を無視してここへ来た。

だが、同時に奇妙な事が起きていた。アメリカ国防総省にある指令室の映像が突如ハッキングを受けて画面が乱れると同時に少女の不気味な笑い声が聞こえたと思ったら、鬼の様な形相を浮かべた紫色と青白い少女と、邪悪と狂気に満ちた笑みを浮かべたオレンジと赤色の少女が一瞬だけ映り、そのまま映像が砂嵐のままになったという…

 

「どんな手を使ってでも貴様の力を手に入れてやるッ! 逃げられるとでも思うなッ!」

 

どんな手を使ってでもカリバーの力を手に入れると叫ぶ大統領。すると、大統領の電話が鳴る。相手は副大統領だ。

 

『大統領ッ!各国から抗議の声が殺到していますッ!』

 

大統領はハッとしてカリバーの方を見て、何をしたと叫んだ。

 

「今さっきお前達が今日まで行ってきた事全てを全世界に公開した。」

 

「な……ッ!? 何だと……ッ!?」

 

驚愕の表情を浮かべる大統領。

そう。カリバーは分身を利用して各国政府にアメリカの特殊部隊がアルカ・ノイズを使用した事、街へ解き放とうとした事、聖遺物のデータを独占しようとした事、広木防衛大臣殺害の件、F.I.S.の人間を口封じに死刑にしようとした事やその他諸々を関係者から少々手荒な方法で吐かせ、録音、撮影して昼間に撮影した映像と合わせて映像を各国政府に見せ、全世界に公開したのだ。

 

「これで逃げられなくなったのは……お前達の方だ。」

 

「あ…………あぁ…………ッ!!」

 

ガタガタと震え出す大統領。これまでして来た事…つまり、日本の仲介で無かった事にされた事も、隠蔽して来た事も全てが公開された。それも全世界。

ただでさえ国際社会での立場は危うい状況なのに今回しでかした事も知られ、更に悪化するのは目に見えている。

 

「これは警告だ。もし、また妙な事を企むというのなら…

 

カリバーは大統領に近づき、胸倉を掴んで自身へ思いっきり引き寄せると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は無いぞ?」

 

殺意に満ちた声で答え、大統領を大きく突き飛ばした。カリバーの殺意に満ちた声に怯んだ大統領は尻餅を突いて震えていた。

 

「これで話は終わりだ。」

 

カリバーは話を終わらせると、そのまま闇を中へと消えていった。

これを皮切りに、世界各国で猛烈なアメリカ叩きが始まる事となる。

メディアやワイドショーでも徹底的に非難され、アメリカ国民も「世界に恥を晒すなッ!」と政府への抗議デモが行われる程だった。

そして、国際社会でのアメリカの威信も立場もどんどん地に落ちていく中、元々アメリカを快く思っていなかった国々はざまぁみろと言わんばかりにアメリカを徹底的に煽り、カリバーを讃えたという。

アメリカ人が迫害されると思われたが、悪いのはアメリカ大統領や政府、実行した部隊であって何の関係のない国民に罪は無いと各国政府に分身カリバー達が答えており、迫害は起こらなかった。

なお、拘束された特殊部隊の隊長と兵士達は精神に深いダメージを負ったのか、獄中で黒い物がゴキブリに見えたり、自分達にだけ姿を現した少女達の幻影が見えて精神的に病んだとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして日本。料亭で政府関係者や閣僚達が食事をしながら話している。

 

「アメリカの連中、これまでしでかして来た事全てカリバーに暴露されて世界で大恥をかいてますよ。」

 

「ざまぁみろだな。 日本に手を出すという事は我々日本が保有するカリバーを怒らせる事だと知らずに。」

 

閣僚の男達はカリバーが自分達の物だと言いながらアメリカが恥を晒している事を嘲笑い、酒を飲む。

 

「アメリカの奴等も終わらない火消しに追われて大変ですねぇ。」

 

「仮に日本に攻め込もうにも奴等はそんな余裕も無い。奴等は国際社会から孤立して、国連も脱退を余儀なくされそうだな。」

 

「天罰ですね。散々好き勝手やって来たツケが回ったんですよ。」

 

「もう日本はアメリカの犬じゃない。これで優位に立てる。」

 

「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!」

 

閣僚と政府関係者は笑いながら食事を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりな……ッ! 我の目に狂いは無かった……ッ!」

 

そして、彼もカリバーに目を付けていた。彼からしてみれば強大な力を持ち、勝手に国を守ってくれる存在だからだ。

今回の一件で、カリバーこそが相応しいと改めて確信した。

 

「宵闇の剣士……ッ! 奴こそ真の防人……いや………護国の鬼……ッ!」

 

パソコンに映るカリバーを見るこの男…そう、風鳴訃堂だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅に帰った隼人は、テイクアウトで買った牛丼をリビングで食べ、テレビでアメリカが徹底的に叩かれているワイドショーを見ていた。すると…

 

「ッ!?」

 

突如、寒く無いのに悪寒が走った。一体どういう事なのか全く分からない。もしかして風邪か?いや、熱は無い。

実はこの時、隼人に悪寒が走ったと同時に寝室に置かれた闇黒剣月闇と無銘剣虚無、プリミティブドラゴンとオムニフォースが怪しく光っている事をジャアクドラゴン、ジャオウドラゴン、エレメンタルドラゴンが知っていた。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼人に見えてはいないが、響似と未来似の紫色と青白いエネルギー体の少女と、オレンジと赤色のエネルギー体の少女が、隼人を背後と横から抱きしめていた。

 

一体これはどういう事なのだろうか…?

 




いかがだったでしょうか? 今回はかなりやり過ぎたと思っています。賛否両論は勿論の事、怒られる覚悟で書きました。納得してもらえなかったら申し訳ありません。
最近更新が空いてしまい、申し訳ありません。仕事の方でなかなか時間が取れずに書けないもので…なるべく早く更新する様に頑張ります。
余談ですが、闇黒剣月闇のエネルギー体の少女が響似なら、プリミティブドラゴンのエネルギー体は未来似にしてみました。
あのヤンデレ達は何で姿を見せずに隼人を抱きしめていたんでしょう?
ちなみにカリバーがアメリカのやらかしを公開したのは鎧武の戦極凌馬がプロジェクト・アークの全貌を全世界に公開したのを参考にしました。


次回いよいよ第4章完結。書きたいとずっと思っていたクリスマスの回です。どんな話にしようか考えてます。
今回はここまでです。感想お待ちしています。
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