【完結】月闇絶唱シンフォギア   作:ネガ

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いよいよアニメパートに突入していきます。
上手く執筆出来るかどうか不安な所もありますが、よろしくお願いします。今回は年越しの前の話です。
最終章の良い章タイトルが思いつかない…!


7月になってから最近雨ばかりでジメジメしますね。夏は体調を崩しやすいので読者の皆様も体調管理に気をつけて、手洗いうがいと消毒を忘れずに。

余談ですがクロスセイバーのテーマソングのショートバージョンを聞いたんですがめちゃめちゃかっこよかったです。
是非装者バージョンで聴きたいです。



第77話 極寒の地より、目覚めし棺。

暗い何処かの遺跡。壁には生々しく血があちこちに付着している。

その奥…光り輝く結晶が囲む場所に1人の男性が、スクリーンに映し出された月と地球を見ている。

 

「システム、オールグリーン……ネットワークジャマーの実行まで、300カウント……」

 

身体から血が出ている男性は最後の力を振り絞って何かを操作している。

 

「これで…ッ!」

 

映し出されているモニターには地球から月へ赤いラインが伸びる。

すると、遺跡内部の壁に刻まれた模様が緑色に輝き始めた。

 

「だが……すまない……僕達には、全てを説明するだけの時間も……言葉も……もはや失われて…」

 

男性はそのまま力尽きてしまう。

 

「許して欲しい…フィーネ…」

 

フィーネの名を口にした彼は一体何者なのだろうか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極寒の地、南極大陸。その海域をS.O.N.G.本部が浮上した状態で進んでいる。

 

「到達不能極周辺の磁束密度、フラクタルに遷移ッ! 脅威レベル、3から4に引き上げッ!」

 

「算出予測よりも大幅にアドバンスッ! 装者達との現着と、ほぼ同タイミングと思われますッ!」

 

「情報と観測データを照合する限り、棺とは、やはり先史文明の遺跡と推察されますが…」

 

「…むう…」

 

モニターには装者達が乗り込むヘリが映し出されている。

彼らはある任務の為に南極に来ているのだ。

 

「ボストーク氷底湖内のエネルギー反応、飛躍ッ!数値の上昇、止まりませんッ!」

 

「来るかッ!? 総員、棺の浮上に備えるんだッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、2機のヘリに分乗する中、6人がヘリのドアを開けた。

 

「さぶい〜ッ! しばれる〜ッ! どこの誰だよッ!? 南半球は夏真っ盛りとか言ってたのはッ!」

 

「デース……ッ!」

 

オーストラリアと勘違いして南半球は夏だと思っていた様だ。

 

「夏だって寒いのが結局、南極だッ! ギアを纏えば断熱フィールドでこのくらい……」 

 

「ちなみに北極と南極、寒いのは南極らしいぞ。」

 

そこにジャアクドラゴンに乗って現れたのはおしゃじぞうさんの力で完全防備の防寒着やゴーグルを身に付けた隼人だ。

 

「隼人さんッ!?」

 

「上條ッ!? まさかまた暇潰しで来たのでは無いのかッ!?」

 

「人聞きの悪い。 面白そうだから来ただけだッ!」

 

「それを暇潰しっつうんだよッ! しかも1人だけ防寒着着てんじゃねぇかッ! あるならあたし達にも分けろよッ!」

 

「ちょっと何言ってるか分からんッ!」

 

「何で何言ってるか分かんねぇんだよッ!」

 

暇潰しで来た隼人とクリスのボケとツッコミが炸裂する中、衝撃と共に赤い閃光が氷下から飛び出し、天へ伸び、雲を貫いて青空の光が差し込む。

 

「中々どうして…心胆寒からしめてくれる……」

 

そして、氷下から地響きを立てて金色やオレンジの彩色が施された巨大ながその姿を現した。

 

「これまた厄介な物が出てきたな。」

 

「あれが……あんなのが浮上する棺? 切ちゃん……棺って、何だっけ?」

 

「常識人には酷な事、訊かないで欲しいのデスッ!」

 

調の質問に頭を抱える切歌。

 

「先に行ってるぞ。」

 

隼人は一足先にジャアクドラゴンに乗りながら、棺に向かい、ジャアクドラゴンを取り出して起動、表紙を開いた。

 

【ジャアクドラゴン!】

 

【かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのは、たった一体の神獣だった…。】

 

【ジャアクリード!】

 

【闇黒剣月闇!】

 

「変身!」

 

【Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!) ジャアクドラゴン!】

 

【月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!】

 

紫のオーラと共に隼人はカリバーに変身。響達もマリアの声と共に一斉にヘリから飛び降りた。そして…

 

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killter Ichaival tron」

 

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

「Various shul shagana torn」

 

「Zeios igalima raizen tron」

 

極寒の地に6つの聖詠が響き渡り、響達はギアを纏う。

 

 

 

先手必勝、響が棺に加速して拳で一撃を喰らわすが、あまり効いている様子はない。

距離を取って響が6人の元へ降り立つ。

 

「互角ッ!? それでも…気持ちでは負けてないッ!」

 

「気持ちだけでは何とかならんぞッ!」

 

カリバーの言葉に反応したかの様に、棺が破壊光線を放つ。

7人は避けるが、爆発した所から緑色の光の柱が伸び、氷の柱の様な物が出来上がった。

 

「何なんだよ、あのデタラメはッ!? どうするッ!?」

 

「どうもこうもッ! 止めるしかないじゃないッ!」

 

「散開しつつ、距離を詰めろッ! 観測基地には近づけさせるなッ!」

 

この近くには南極観測隊の基地がある。何としてでも食い止めなければならない。

 

「ならば…」

 

【ジャアクドラゴン!】

 

【ブレイブドラゴン!】

 

【ライオン戦記!】

 

【ランプドアランジーナ!】

 

カリバーが4つのライドブックの力を使い、それぞれジャアクドラゴンやブレイブドラゴン達を召喚すると、観測員達を避難させる為に南極観測隊がいる場所へ向かわせた。

 

その後にカリバー、響、そして調と切歌が走り出し、まずは調がα式 百輪廻を繰り出し、更に追撃に切歌が切・呪りeッTぉを繰り出す。

避けた所を歌いながら響が突っ込み、投げ飛ばす。

 

【月闇居合!読後一閃!】

 

カリバーが闇黒剣月闇を納刀してトリガーを押し、抜刀。斬撃波を放ち、さらにクリスがこいつがお好みかと言わんばかりにMEGA DEATH PARTYを放つ。

斬撃波とミサイルは全弾命中するも、あまり効いている様子はない。

 

「硬いな…」

 

「効かないのかよッ!?」

 

すぐ様棺が破壊光線を放ち、カリバーとクリスが避けるが命中した部分が爆発を起こし、再び緑の光の柱が伸びて氷の柱の様な物が出来上がる。

 

 

 

「接近する対象を苛烈に排撃…こんなものを、果たして棺と呼ぶべきでしょうか…」

 

「攻撃ではなく防衛……不埒な盗掘者を寄せ付けない為の機能だとしたら、どうしようもなく棺もいうより他あるまい…」

 

(だとすれば……棺に眠るのは、本当に───)

 

棺に備え付けられている防衛機能…絶対に目覚めさせてはいけないと言わんばかりに対象を攻撃するのは、必ず何かが納められている。

 

「司令ッ! 棺に新たな動きがッ!」

 

 

 

 

 

 

 

カリバーと響達が戦う中、人型に変形した棺に無数の棘が生え、発射すると小型の自立飛行ユニットを展開、カリバーはオーシャンヒストリーを起動させて闇黒剣月闇を納刀して取り出した無銘剣虚無にスキャンした。

 

【オーシャンヒストリー!】

 

【永久の海洋!】

 

【無限一突…!】

 

繰り出された魚群のエネルギー体が次々に破壊していく。

響も己の拳と脚で次々蹴散らし、調と切歌もフィギュアスケートの様に動きながら斬り刻んでいく。

 

「こちらの動きを封じる為にッ!」

 

「しゃらくさいのデスッ!」

 

クリスもアームドギアをガトリングに変形させて対空砲火で次々に撃ち抜く。

 

「群れ雀なんぞに構いすぎるなッ!」

 

「ならば、行く道をッ!」

 

翼が千ノ落涙で飛行ユニットを破壊し、棺に続く道を作り上げた。

 

 

 

「拓けましたッ!」

 

翼が作った道をオムニフォースの力で召喚したカラドボルグを手にしたカリバー、響とマリアが一心不乱に駆けていく。

 

「うおおおおおおッ!」

 

響が右腕を大型化させ、ナックルガードを展開。

 

「はああああああッ!」

 

マリアも左腕のギアを大型化させる。

 

「おおおおああああッ!」

 

カリバーもカラドボルグを構え、雄叫びをあげながら走る。

 

「勝利への道はッ!」

 

「最速でッ!最短でッ!」

 

「真っ直ぐにッ!一直線にッ!」

 

「「「切り開くッ!」」」

 

響とマリアが腕のギアをドリルの様に高速回転させ、カリバーもカラドボルグにエネルギーを溜める。

 

「「「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」」」

 

3人が一撃を棺の胸の結晶部分に直撃させる。

そして一撃は金色の結晶にヒビを入らせ、砕け散った。

 

「効いているッ! それだけだッ!」

 

3人が距離を取ったその時…

 

「ッ!? うう…ッ!」

 

カリバーに頭痛が襲い、こめかみを押さえた。

 

「隼人さんッ!?」

 

「まさか、未来予知が発動したのッ!?」

 

ここに来て闇黒剣月闇の未来予知が発動した。ここで啓示された未来は、「装者達がこの地で棺の攻撃を受けて凍死する」というものだった。

その直後、棺が空中に飛び上がり、3人を叩き落とす。

 

「3人ともッ!」

 

「しっかりするデスよッ!」

 

「来るぞッ!」

 

棺が破壊光線を放とうとする。そこへ…

 

「間に合えーーッ!」

 

放たれた破壊光線を食い止めるべく、クリスがイチイバルのリフレクターで皆を守る。

その時、辺りを揺り動かす大爆発が起き、4本の光の柱が伸びた。

その様子は勿論指令室にも映し出されている。

 

「リフレクターによるダメージの軽減を確認ッ!」

 

「棺からの砲撃、解析完了……マイナス5100度の指向性エネルギー波──って、何よこれッ!?」

 

そこに映し出されていたのは、到底あり得ない光景だった。

 

「埒外物理学による…世界法則への干渉……こんなの、現在のギア搭載フィールドでは何度も凌ません…!」

 

辺り一面が凍り、カリバーと装者達が氷で動きを封じられていた。じわじわと寒気が襲ってくる。やがて眠気も迫る。

 

「おいッ! 眠るなッ! 死ぬぞッ!」

 

カリバーが叫ぶが、響は目を閉じてしまう。薄れていく意識の中、響はある事を思い出していた。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年が明ける冬休み前、夕暮れのリディアンの放課後、皆が帰宅や部活動に励む中、音楽室から未来の演奏と共に校歌を歌う響の声が聞こえる。

その様子を板場、寺島、安藤が覗き、担任の教師も椅子に座って聞いている。

 

響が歌い終わると、担任の教師はため息を吐く。そして…

 

『はい。合格です。』

 

『ホントですかッ!? やったーッ!』

 

合格と言われ両手でVサインを未来に見せてはしゃぐ響。

 

『良かった。』

 

未来も安心し、ドアから覗いていた板場達も密かに喜んでいた。

すると…

 

『立花さんッ! 調子に乗らないのッ! 合格とは言いましたが、学ばなければいけない技術は、まだまだたくさんありますッ!』

 

『メンボク・シダイモ・ゴザイマセン…』

 

少し片言になりながら担任の言葉にしゅんとする響。

 

『──ですが…聴き入ってしまう歌声です。きっと立花さんは、心で歌っているからなのでしょうね。』

 

『心……胸の歌──先生ッ!』

 

嬉しくなって担任に抱きつこうとする響だが、避けられてしまった。それを見ている未来も思わず笑っている。

 

『あれ?』

 

『はい。これにて居残りテストは終了。いろいろあるとはいえ、次の試験はすっぽかさない様にッ!』

 

『ああ……アハハ……』

 

担任の言葉に苦笑いをする響。どうやら居残りテストだった様だ。

 

 

 

 

 

 

そして、夜の街を響と未来は歩きながら帰り道を歩いていた。

 

『誕生日プレゼント、いいのが見つかって良かった。』

 

『クリスちゃん、喜んでくれるかな?』

 

12月28日はクリスの誕生日。2人はクリスの誕生日プレゼントを買う為に買い物をして、その帰りだったのだ。

 

『きっと大丈夫。』

 

お互いを見て微笑み合う2人。すると、街頭テレビのニュースが聞こえてきた。

 

『さて、期待が集まる月開発に関するニュースです。』

 

月開発と聞いて街頭テレビを見つめる響。

 

『かねてより進められてきた、日米共同の宇宙開発プロジェクトは、その後の閣僚級協議を経て、ここに来て大きく進展。冷え切った国家間の関係修復の象徴として、間も無く、その目的地である月面に向けて、歴史的な一歩を踏み出そうとしています。』

 

画面には笑顔の日本の総理と、申し訳なさそうな笑みを浮かべた新しいアメリカの大統領が握手していた。

かつての大国アメリカは、反応兵器の使用やカリバーが全世界に公開したこれまで行ってきた行為を各国から非難、追及され国際社会から孤立を招いていた。

それと同時にアメリカの二の舞になるのを恐れ、各国政府も日本と友好を装いつつも、ある程度の距離を取っていると噂されていた。

アメリカの前大統領や政府関係者や関わった者は拘束され、アメリカ政府は一新され新たな大統領が就任していた。

そして日本の仲介で各国から叩かれているアメリカと宇宙開発プロジェクトを立案したのだった。日本政府の一部の人間は「もし妙な事を考えていたら、カリバーが黙っていない」と言う者もいた。

 

 

『月へ…』

 

『おそーいッ! もう、どうしたの?』

 

『どわおッ! ごめんごめーんッ!なんかお腹空いちゃったなーッ!』

 

『響の奢りねッ!』

 

『はぁーしょうがないか。』

 

未来に呼ばれ、駆けていく響。そして2人で夜の観覧車に乗ってたい焼きを食べている。 

 

『はーむッ! それにしても、胸の歌には、何度も助けられたか分からないよ。』

 

『ホントホント。』

 

『なんだか最近……特別なくらい普通の毎日。普通って幸せなんだなって実感するよ。隼人さんも言ってた。何気ない日常がいつまでも続けばどれだけ良いかって。』

 

『しばらく任務続きだったものね。響ったら、困っている人がいると、あっという間に飛び出してばかり。』

 

『アハハ…』

 

『私が困ってても、助けに来てくれるのかしら?』

 

『そんなの、当たり前だよッ! 未来だったら超特急で行くよッ!』

 

当然だ。未来は響にとって日だまり。大切な存在だからだ。

 

『じゃあ…私が誰かを困らせていたら、響はどうするの?』

 

『え?』

 

思いもよらない質問に言葉を失う響。未来が誰かを困らせていたら? そんな事考えた事ないのに。

 

『例えばの話よッ!例えばッ!』

 

『意地悪だよその質問は〜ッ!』

 

『間に受けすぎなんだから〜!』

 

未来の肩をポカポカと叩く響。その時、2人の楽しいひと時が終わりを告げる。

観覧車から見える海上の船が突如爆発し、火を噴いたのだ。

すぐ様観覧車から降りる2人。そこへ緒川が車を走らせてやって来た。

 

『響さんッ! 乗ってくださいッ! 未来さんも一緒にッ!』

 

2人を乗せた車はS.O.N.G.本部へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海上では消防庁が派遣した3隻の消防艇が船の消火活動を行っている。

その様子はS.O.N.G.指令室にも映し出されている。

 

 

『大型船舶に偽装した、S.O.N.G.の研究施設にて事故が発生した。』

 

『海上の研究施設? デスか?』

 

『もしかして……街中では扱えないような危険物を対象に……?』

 

『あぁ。そこでは先立って回収したオートスコアラーの残骸を調査していたのだ。』

 

スクリーンに、ティキの残骸が映し出された。

実は、パヴァリア光明結社の戦いで響に破壊されたティキの残骸をS.O.N.G.が回収し、調査していたのだ。

 

『破壊されたアンティキティラの歯車とオートスコアラーの構造物からは、パヴァリア光明結社…ひいてはアダム・ヴァイスハウプトの目的を探る為の解析が行われていたの。』

 

『先程の爆発事故は、機密の眠る最深奥に触れたがためのセーフティーとも考えられますが…』

 

『ティキと呼ばれたあのオートスコアラーには、惑星の運行を観測し、記録したデータを元に様々な現象を割り出す機能があった様です。』

 

エルフナインがキーボードを操作すると、スクリーンの地球の日本から線が伸び、南半球の南極大陸のある場所を赤い丸で示した。

 

『これは…南極大陸…?』

 

『爆発の直前、最後にサルベージしたデータは、南極の一地点を示す座標でした。』

 

『ここは、南極大陸でも有数の湖、ボストーク湖。付近に位置するのは、ロシアの観測基地となります。』

 

映し出されたのは、衛星から撮影された南極観測隊の基地と、雪景色に溶け込んでいるボストーク湖だ。

 

『湖ってどれ? 一面の雪景色なんですけど?』

 

『その雪景色のほとんどがボストーク湖さ。 正確には、氷の下に広がっているんだけどね。』

 

『地球の環境は一定ではなく、たびたび大きな変化を見せていました。特に近年、その変動は著しく、極冠の氷の多くが失われています。』

 

『まさか、氷の下から何か出てきたって訳じゃないよな?』

 

クリスは氷の下から何かが出てきたと軽い気持ちで予想するが…

 

『そのまさかよ。』

 

スクリーンには、氷漬けとなったサソリが映し出される。

 

『先日、ボストーク観測基地の近くで発見されたのが、この氷漬けのサソリです。』

 

『照合の結果、数千年前の中東周辺に存在していた種と判明。現在では絶滅していると聞いています。』

 

『何故、そんなものが南極に…』

 

『詳細は目下調査中…ですが、額面通りに受け止めるなら、先史文明期に何らかの方法で中東より持ち込まれたのではないでしょうか…』

 

友里の推測に装者達は一体どういう事なのかと画面のサソリを見つめるのだった。

 

『気になるのは、これだけではありません。情報部は、瓦解後に地下へと潜ったパヴァリア光明結社の残党摘発に努め、さらなる調査を進めてきました。』

 

スクリーンには、統制局長のアダムを始めこれまでの一連の出来事の写真が映し出された。

 

『得られた情報によると、アダムは占有した神の力をもって遂げようとした目的があった様だな。』

 

『その目的とは、一体?』

 

『この星の支配者となる為…時の彼方より浮上する棺を破壊…』

 

『何デスとッ!?』

 

弦十郎の推測に驚きの声を出す切歌。

 

『でも、時の彼方からの浮上って……南極のサソリと符合する様で、気味が悪い…』

 

つまり、パヴァリア光明結社の残党が絡んでいる可能性もゼロではない訳だ。

 

『次なる作戦は、南極での調査活動だ。ネタの出所に結社残党が絡む以上、この情報自体が罠という可能性もあるッ! 作戦開始までの1週間、各員は準備を怠らないで欲しいッ!』

 

「「「「「了解ッ!/デスッ!」」」」」

 

他の装者達が返事をする中、響は何かを感じている様にアダムの本当の姿を見つめていた…

そして思い出す…アダムの最期の言葉…

 

『砕かれたのさ…希望は今日に…絶望しろ明日に…未来にッ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、指令室の様子を隼人は寝室でシャボン玉で見ていた。

 

「これはまた面倒な事が起きる気がするな…もうすぐ2044年が終わるというのに…」

 

ならば、面倒な事が起きる前にそれを潰す。作戦開始と同時に動く事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この南極の調査に至る…と言う訳だ。カリバーと響達は氷漬けとなり、身動きが取れない。

迫る巨人に装者達は氷漬けとなり、目覚める様子はない。かろうじてカリバーは意識はあるが、腕も凍っている為動けない。

 

「おい…ッ!起きろ…ッ!眠るな…ッ!死ぬぞ……ッ!」

 

響達に叫ぶカリバー自身も危険な状態になって来ていた。そしてその様子を、遠くから少女が2名眺めていた。

 

「うーん……これは……呆気なく……やられちゃったで、ありますか?」

 

ピンク色の髪の少女が隣の赤色が入った髪の少女に聞く。

 

「ウチらじゃ、まるでかないっこないデカブツが相手とはいえ、もうちょっと踏ん張ってもらいたいものだゼ。」

 

すると、鼻の下を人差し指でこする少女にテレパシーで女性の声が入る。

 

(ピンポンパンポーンッ!)

 

 

 

 

その女性は、とある場所を車を走らせながらテレパシーで話しかけてきた。

 

「どう? そっちは順調かしら?」

 

(棺の浮上を確認したところだゼッ!)

 

「本当に局長は、あんなモノの…棺の復活を阻止して、この星の支配者になろうとしたのでありますか…?」

 

ピンク色の髪の少女の口からアダムの事が出てくるという事は…つまり、テレパシーで会話する女性と、この2人の少女がパヴァリア光明結社の残党という訳だ。

 

「今となっては分からないわね…少なくとも、私達の目的は局長とは違う。こちらの狙いは棺の破壊ではなく、その活用だもの。そう、これは……未来を奪還する戦い……だから、絶対に果たされなければならないわ。」

 

「そしてもう1つ…何かは、言わなくても分かってるわね?」

 

(そんな事、分かってるゼッ!)

 

女性は車を止め、ある場所を見下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「装者6人、いまだ昏睡状態ッ! カリバーも危険な状態ですッ! このままではッ!」

 

 

「むう……」

 

このままでは凍死してしまう。すると、弦十郎が動き出した。

 

「司令ッ!」

 

「案ずるな。ステテコ重ねた2枚履き、凍える前には片を付ける。」 

 

「そうではなく……ッ!」

 

すると、指令室に光が差し込む。スクリーンにはカリバーと響達がいる場所に照明弾が上がっている。

 

「照明弾ですッ! 棺の侵攻停止ッ!」

 

照明弾によって棺の侵攻が停止したと同時に画面が切り変わる。ロシアの南極観測隊が何やら慌ただしく動いている様子が映し出された。

 

 

『何やってんだッ!?』

 

『女の子がこんな寒い所でッ!お腹を冷やしたら大変だろッ!』

 

南極観測隊員の声が響のヘッドギアを通して聞こえてきた。その時、響の瞼が微かに動いた。

そして照明弾が上がり、棺が気を取られている時、響の指が動き出す。

無情にも棺は破壊光線を放ち、観測隊員を襲う。

 

「「うわぁぁぁぁぁッ!」」

 

観測隊員が悲鳴を上げ、逃げ惑う。

 

「みんなが……いるんだ……みんなが……ッ!」

 

みんながいるから、負けない。みんながいるから絶対に諦めない。意識を取り戻した響が氷を砕き脱出、棺と対峙した。

カリバーは気合で氷を砕き、下半身の氷部分を何度も闇黒剣月闇のグリップエンドで砕いて、邪剣カリバードライバーを使えるようにした。

 

「こんな所で…終わらせん…ッ! 未来を…変えるッ!」

 

【エレメンタルドラゴン!】

 

【ジャアクリード!】

 

カリバーはエレメンタルドラゴンを取り出して起動すると、闇黒剣月闇にスキャンし邪剣カリバードライバーにセット、グリップエンドでボタンを押した。

 

【闇黒剣月闇!】

 

【エレメンタル!マシマシ!乗せメンタル!マシマシ!増しメンタル!マシマシ!エレマシ!】

 

エレメンタルドラゴンの炎の力を発動し、全身の氷を溶かして砕き、カリバーの放つ炎の斬撃波と2発のミサイルが棺に直撃し、怯ませた。

 

「ッ!?」

 

響が振り返ると、氷から脱出したカリバーが翼達が立っていた。先程のミサイルもクリスが発射した物。

実は、全身に炎を纏い氷を溶かして砕いたカリバーが、氷漬けにされた翼達へ向けて灼熱の炎の光弾を放ち、氷を溶かして砕いていたのだ。

 

「そんなにヒーローになりたいのか?」

 

「そうだッ!戦場に立つのは立花1人ではないッ!」

 

翼はアームドギアの刀を大型化させる。

 

「誰だって1人で戦ってる奴なんていない。そうだろ?」

 

カリバーはそう言いながら響の元へ歩み寄る。

 

 

 

 

 

 

「皆さんッ!ボクは、ボクの戦いを頑張りますッ!」

 

『だからッ!』

 

「みんなが背中を押してくれるッ!」

 

「ここからは第2ラウンドだ。」

 

カリバーは邪剣カリバードライバーからエレメンタルドラゴンを引き抜いて起動し、プリミティブドラゴンを取り出してページを開く。

 

【そして太古の力と手を結び全てを救う神獣となる!】

 

【プリミティブドラゴン!】

 

【エレメンタルドラゴン!】

 

【ゲット!】

 

プリミティブドラゴンにエレメンタルドラゴンを装填し、闇黒剣月闇にスキャンする。

 

【ジャアクリード!】

 

【闇黒剣月闇!】

 

【バキッ!ボキッ!ボーン!

  メラ!メラ!バーン!

  シェイクハンズ!

  エレメンタルドラゴン!】

 

【エレメントマシマシ!キズナカタメ!】

 

プリミティブドラゴンとエレメンタルドラゴンが手を取り合いカリバーの身体を包み込み、エレメンタルプリミティブドラゴンへと姿を変えた。

 

そして棺は再び小型の飛行ユニットを形成してカリバーと響達の前にけしかけた。

カリバーは向かってきた飛行ユニットを水流と風を組み合わせて次々に破壊する。響も歌いながら己の拳と弾き飛ばし、突っ込む。すると、飛行ユニットが氷を砕き、着水。すぐ様水中から浮き上がる。

翼は脚部ブレードを展開して水面を滑り、鮮やかに避けつつ空中を飛び交う飛行ユニットを破壊する。クリスはクロスボウを2丁使い、飛び交う飛行ユニットをGIGA ZEPPELINで一気に爆破させた。

マリアも蛇腹剣を伸ばしてSILVER†GOSPELで仕留める。

シェルターから飛び出してきた女性を調がヨーヨーで飛行ユニットを撃墜し、巨大な丸鋸2枚を空に飛ばして斬り刻む。

その時、円陣を組んだ飛行ユニットが光線を発射するが、丸鋸で縦を形成し、爆発に巻き込まれそうになった女性を響が間一髪助けた。

切歌も切・呪りeッTぉで空中の飛行ユニットを爆破し、鎌で斬り裂く。

 

【ニードルヘッジホッグ!】

 

【必殺リード!ジャアクヘッジホッグ!】

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

カリバーはニードルヘッジホッグの能力で闇黒剣月闇から無数のトゲを放ち、飛行ユニットを次々に爆破。

すると、響が気を失っている女性に声を掛けている所を発見、すぐ様向かう。

 

「大丈夫ですかッ!」

 

「立花響ッ!危ないッ!」

 

カリバーの声に気づいた響が見ると、飛行ユニットが迫り、反対方向からは棺が迫る。

 

「こっちもッ!?」

 

「来るぞッ!」

 

そして、棺が破壊光線を放つ。

その時、エルフナインがある操作をする。

 

「砲撃来ますッ!ぶん殴って下さいッ!」

 

「言ってる事、全然分かりませんッ!」

 

「といいつつ、やってるだろッ!」

 

響は脚のパワージャッキを氷に食い込ませ、光線をぶん殴り、防御フィールドを形成、カリバーは闇黒剣月闇から6属性のエネルギーを放ち、防御すると同時に飛行ユニットを次々に破壊する。

 

 

 

 

「拳の防御フィールドをアジャストッ!」

 

「即席ですが、エルフナインちゃんが間に合わせてくれましたッ!」

 

「うむ。」

 

「解析からの再構築は、錬金術の原理・原則ッ!これがボクの戦いですッ!」

 

錬金術を応用し、響の拳の防御フィールドをアジャスト。これがエルフナインの戦い方だ。

 

 

 

 

 

 

そして7人の渾身の必殺技が棺に直撃、大爆発を起こした。棺は倒れた。

 

「急いで下さいッ! S.O.N.G.指定の避難ポイントにッ!」

 

【ブレイブドラゴン!】

 

「こいつに乗れ。」

 

「ありがとうッ!」

 

カリバーはこの時だけ声を変えてブレイブドラゴンを召喚し、女性を乗せて他の観測員の護衛も兼ねて避難ポイントへと向かわせた。

しかし、倒れた棺が動き出しカリバーと響の元へ転がってくる。いや、正確には逃げる観測員の元へ向かうだろう。

 

「させないッ!」

 

「食い止めるぞッ!」

 

「はいッ!」

 

【必殺リード!ジャアクドラゴン!】

 

カリバーは闇黒剣月闇にジャアクドラゴンをスキャンし、エネルギーを為、響は右腕のギアを大型化、ナックルガードを展開しカリバーと共に突っ込む。

 

「「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」」

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

雄叫びを上げながら加速し、2人の一撃命中する。その時、氷上が地響きを起こして割れ、棺と2人の身体が宙へ浮かび上がる。

その時、棺諸共2人は海へ沈められてしまった。

 

「「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!」」

 

 

 

「撃ち抜いてしまったッ!?」

 

「いかんともデスッ!」

 

「あのバカッ! あいつも大丈夫かッ!?」

 

「歌えない水中では、ギアの出力が低下してしまうッ!」

 

「うう……ぐはッ!」

 

(まだだ…!)

 

カリバーはまだしもこのままでは響は窒息してしまう。しかし、ここで終わる訳にはいかない。胸の歌を忘れさせない。

カリバーはオーシャンヒストリーを起動すると、闇黒剣月闇にスキャンした。

 

【オーシャンヒストリー!】

 

【ジャアクリード!ジャアクオーシャン!】

 

カリバーはエレメンタルドラゴンの水と風の力で水中に酸素を送り、オーシャンヒストリーの力で響に水中で呼吸出来る魚の能力を一時的に付与させた。

 

(……ッ! 呼吸が出来る…ッ! 歌える…ッ! この胸には歌があるッ!)

 

オーシャンヒストリーの力で呼吸が出来る様になった響は水中で歌いながらカリバーと共に棺から離れ両腕を巨大なスクリューの様な爪が付いた形に変形させる。そしてカリバーと共に海底に降り立つと、エレメンタルドラゴンの水流と組み合わせてスクリューを高速回転させて氷をぶち破り、その威力は曇を晴らす程の威力。

そしてカリバーと響は海中から飛び出し、翼達が駆け寄る。

 

「大丈夫か、上條、立花ッ!?」

 

「そんな事言っている場合じゃないッ!」

 

「あれを何とかしないとッ!」

 

2人の言う通り、空高く打ち上げた棺が青空が覗く雲の穴から棺が落下してくる。

 

「狙うべきは喉元の破損箇所。あなたやギアの全エネルギーを一旦集束ッ!」

 

「あそこに一撃をぶちかませば、棺は破壊出来る。それで行くぞ。」

 

「決算機能を動く標的に? もしも外したらッ!」

 

かつて魔法少女事変でキャロルとの最終決戦で解き放った大技。しかし、リスクもある。

 

「後がないデスッ! できっこないデスよッ!」

 

「最初から決めつけるなッ!」

 

「狙いをつけるのはスナイパーの仕事だ。タイミングはあたしが執るッ!」

 

「行くぞッ!みんなッ!」

 

「「「「「「ギアブラストッ!」」」」」」

 

6人がそれぞれのギアをパージし、ギアブラストを発動。

そしてカリバーはプリミティブドラゴンのページを1回押す。

 

【必殺読破マシマシ!】

 

闇黒剣月闇に炎、水、土、風、そして光と闇のエネルギーが蓄積されていき、カリバーも腰を落として身構える。

 

 

 

 

 

 

そして、指令室でも棺が落下する軌道計算を行なっていた。

 

「軌道計算なら、こっちでもッ!」

 

「待って下さいッ! 棺の周辺に…!」

 

ここで思いもよらない事が起きる。棺の周辺に無数の小型飛行ユニットが現れ、棺を守る様取り囲んだのだ。

 

「リフレクター気取りかよッ!」

 

クリスの左目にサーチレンズが現れ、ターゲティングを開始する。

 

『距離、1500……1200……』

 

すると、響がクリスにある事を話しかける。それは…

 

「クリスちゃんッ! もうすぐ誕生日ッ! この戦いが終わったらッ!」

 

「そういうフラグは、おまえ1人で間に合ってんだよッ!」

 

よくある出兵する兵士のフラグというやつだ。

 

「まだデスか……まだデスか……」

 

「ギリギリまで引きつけるつもりか…」

 

もし失敗したら自分で何とかするつもりだ。無銘剣虚無で無に帰す手もあるが、もしこの棺に何やら細工が仕掛けられいたり、仮に新たな戦いでバルベルデドキュメントの様な大事な情報が収められているかもしれない為、下手に無に帰す事が出来ないのだ。

 

「このままだと、私達までぺしゃんこに……」

 

「不吉な事を言うなッ! 」

 

「焦るな焦るな……焦らせるなッ!」

 

心の中で自分や響達に焦るな焦らせるなと言い聞かせながらもターゲティングをするクリス。そして、ターゲティング完了。

遂に喉元部分を捉えた。今がチャンス。やるなら今しかない。全ての力を集中し、あそこに渾身の一撃をぶちかますのみ。

 

「今だッ!」

 

「これで決めるぞッ!」

 

「G3FAッ! ヘキサリヴォルバーッ!」

 

6人が、ギアの全てのエネルギーを棺の喉元に解き放つ。

カリバーも闇黒剣月闇のグリップエンドで邪剣カリバードライバーのボタンを押した。

 

【エレメンタル合冊斬り!】

 

カリバーが放つ6属性のエネルギーを宿した斬撃波と、響達装者のエネルギーが1つの虹色の光線となり、小型飛行ユニットを次々に蹴散らし、棺の喉元に直撃した。

 

「これで話は終わりだ。」

 

闇黒剣月闇を納刀したカリバーの言葉と共に棺は空で大爆発を起こし、南極大陸の空を覆っていた雲は全て晴れ、快晴となった。

そこへ、響達がカリバーの元へやって来る。

 

「隼人さんッ! 協力してくれてありがとうございましたッ!」

 

「上條。協力感謝する。」

 

「気にするな。大した事はしていない。」

 

「そういえば隼人さん、あの時水中でも呼吸出来て歌えたんですが、あれもライドブックの力ですか?」

 

「水中で…呼吸ッ!?」

 

「あぁ。これの事か?」

 

隼人は響に水中で呼吸が出来た事に質問され、オーシャンヒストリーを取り出して響達に見せた。

 

「オーシャン…ヒストリー…?」

 

「オーシャンヒストリーは海洋生物の力を秘めている。その中の魚の呼吸能力だ。それとエレメンタルドラゴンの力で地上と水中の中の酸素を海中に送り込んだ。魚って口を動かして水を吸って水に溶けている酸素を体の中に取り入れたり、エラで水を濾して酸素を取り入れてるだろ? その力を一時的に立花響に付与させた。」

 

つまり、魚の呼吸能力を付与させた事で地上と変わらない呼吸を可能にしたという訳だ。

 

「それじゃあ…ッ!」

 

「水中で歌えないシンフォギアの弱点を補う事が出来る…ッ!」

 

「そういう事だ。」

 

ブレーメンのロックバンドといい、オーシャンヒストリーといい響達装者達にとってカリバーの持つワンダーライドブックの能力はメリットしか無い。

 

「マジかよ…ッ!」

 

「アタシ達にとってメリットしか無いデスッ!」

 

「凄すぎる…ッ!」

 

オーシャンヒストリーの力に驚く響達だが、その力を使え自分達に普通に使うカリバーにも驚きだ。

 

「それにしてもホント丸くなったよなぁお前。」

 

クリスの言う通り、今までずっと人も組織も信用しなかった彼が、今こうして響達と共に共闘している。

 

「あなたと私達、これからも距離を縮めていける様にしましょう。」

 

「隼人さんがいれば百人力デスッ!」

 

「うん。すっごく頼もしい。」

 

響達の言葉にカリバーは仮面の下で笑みを浮かべ、青空を見上げ変身を解除してゴーグルをあげる。

 

【サンキュー!】

 

「いつか、変身しない日が来る事を願いながら、俺は生きている。でもこの世界は甘くないからな…どうせなら、永遠の平和がある場所に行きたいって思う事が時々ある。それは大袈裟かもしれないが、誰もが戦わない世界は実現させたいと思う。」

 

「だったら、私達で実現させましょうッ!きっと出来ますよッ!」

 

「……そうだな。」

 

しかし、この時隼人は知らなかった。年明けに破壊した棺と関係する新たな戦いと、自身に迫る運命が刻一刻と迫っている事を…

 

「じゃ、俺はこの辺で。焼肉食いに行くから帰るわ。」

 

「だからニートのくせに自由過ぎんだよお前はッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、隼人が焼肉を食べに帰った後、棺は調査班によって調査が行われており、響達も指令室でその様子を見ている。

すると、男性が調査機器を棺に当てた所、煙と共にある物が見えた。

 

「あれが、カストディアン…神と呼ばれたアヌンナキの遺体…」

 

「つまりは聖骸……という訳ですね……」

 

画面に映し出されているのは、女性の形をしたミイラと化した遺体。

この遺体の発見が…新たな戦いの…災いの始まりだった…そしてもう1つ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃ、俺はこの辺で。焼肉食いに行くから帰るわ。』

 

『だからニートのくせに自由過ぎんだよお前はッ!』

 

『相変わらず自由なや……ッ!?』

 

隼人が焼肉を食べに帰る為ブックゲートで帰る時、翼にだけ見えていた。

ブックゲートを起動して帰る隼人に寄り添う響と未来に似た紫色と青白い身体と、赤とオレンジ色の身体を持つ4人の少女のエネルギー体が…

同じ(つるぎ)を持つ者故に見えたのか、敢えて翼だけに姿を見せたのか不明だが、翼は疲れていると判断して気にする事はなかった。

 

(今のは……一体……!?)

 

 




いかがだったでしょうか?
XV1話を見たんですが、これまでの集大成とあって1話から情報量やボリュームが凄かったです。最初からクライマックスって奴ですね。
これはちょっと進めていくのは時間がかかりそうです。
ブレーメンのロックバンドがフォニックゲインを高めるなら、無理があるかもしれませんが、オーシャンヒストリーは魚みたいに装者が水中で地上と変わらない呼吸が出来る能力にしてみました。
次回までは何とか行けそうですが、問題はその次…ちょっとフライングしてXDの動画で見たんですがライブの所をどうするかですね。
1話から情報量が多かったのでこれは難しくなりそうだなぁ…
後、とりあえずヤンデレ共は大人しくして…うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp

闇黒剣月闇「そうなんだぁ… 永遠の平和がある場所…隼人はそこで私達とずっと一緒にいたいんだよね…? だったら…連れてってあげなきゃ…ね?」

無銘剣虚無「この世界はどいつもこいつもクズばっかり…永遠の平和がある場所といえば、あそこしか無いよね…?」

プリミティブドラゴン「私達の邪魔する奴等は許さない…全員破滅させなきゃ…そしてそこに行けば、隼人を狙うクズ共もいないしとずっと一緒に暮らせる…」

オムニフォース「誰も私達を止める資格なんか無い…そんな奴等は 1人残らず地獄に落としてあげなきゃ…隼人と私達がそこに行くために…ウフフ…」

闇黒剣月闇「待ってて…私の大好きな隼人… 願いを叶えてあげるからね…」
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