外伝マギアレコードRTA√男でワルプルギス間接的討伐   作:キュップイ

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あって良かったR-15タグ。
このために用意したと言っても過言……やな()


小咄②

[黒羽根のウワサ話]

 

「……ねぇねぇ。」

 

「何?」

 

とあるファミレス。

その少女達は、何処にでも居るような可憐な少女達だが、一皮剥けば、悪の組織の下っぱだと言うのだ。

 

「そー言えば、リーダー達が隠してた"お宝様"。」

 

「うん。」

 

「私会ったよ。」

 

「………何処で!?」

 

「……あれ。"トンネルの時"」

 

少女が言うには、マギウスの任務の一つとして、ウワサの守護が有る。

その中の一つとして、"ミザリーヴォーターのウワサ"が有る。

 

トンネルだから暗くてじめっとしており、私たちのなかでもあまり行きたくない場所の一つでも有った。

 

でも先日、マギウスの全羽根に通告が出された。

曰く………

今までウワサとしてしか名前が無かった"お宝様"が他のウワサを拝見する。

 

曰く…

その姿は黒羽根のコートに幾つか装飾が施されており、魔力を持った杖を持って現れる。

 

等と通告されておりそう言う人が来たら素直にウワサへの道を開けることと言われた。

 

「でどんな感じだったのよ。」

 

「……まあ。あれだわ。」

 

少女は自分があの時見た姿を思い出した。

確かに、私たちと同じ黒羽根のローブだったが、装飾は多少凝っており何より杖が……

 

「私の特技…知ってるでしょ?」

 

「ああ。あの確か魔力が光で見えるって言う…」

 

「うん。まあ言うと私の願いに依存してるんだけど…」

 

少女は願いを叶えてもらった際に、魔力を可視光として見る技能が使えるようになったのだ。

 

「それを踏まえて言うとね……」

 

少女は彼を見たままに思い出す。

入り交じって、まるで侵食し自分のものだと独占し染め上げるかの様な色。

 

気色悪い。

あそこまで色が彼の体を蝕んでいるとは……洗脳しているかの様な流れは無かったが、それでも大分思考は歪まされているだろう。

 

「……まあごしゅーしょーさま。って所かなぁ…」

 

「えー?どう言うことー?」

 

「まあ……良い人では有るかな?」

 

実際会ってみれば分かるが、トップの中に居ると言うのに、私たちのような使い捨ての子まですら挨拶をしてくれた。

 

……それに一瞬だけ見えた"ピンク色"の光が彼を護っているのだろう。

 

「ふーん……ねぇねぇ」

 

「ポテトなら追加注文したわよ。」

 

「さすがぁ!!」

 

そうやって黒羽根の少女達の時間が過ぎていく。

 

 

 

 

 

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[白羽根のウワサ話]

 

「話回ってるー?」

 

「はいでございます。」

 

「大丈夫だよー!」

 

ここはとある廃屋。

マギウスの首領地であるホテルフェントホープでは中々会話出来ないリーダーの愚痴や情報共有としてこの場が選ばれている。

上から観鳥 令、天音 月夜、そして天音 月咲。

 

マギウスの黒羽根を纏める立場で有りながら、上からの情報を纏める言わば中間管理職的な役割を持った"白羽根"の少女達である。

 

「いやはや……全くこれは……」

 

「はい。ですが実証記録も残っているのです。」

 

「うん。でも……」

 

「「「過保護過ぎない?(ではございませんか?)」」」

 

そうなのだ。

今回はどうにかして情報を統制したかったのかリーダー直々に上から下まで情報が与えられたのだ。

 

黒羽根に与えられたのが、ウワサの一つ。"お宝様"が他のウワサを見に行くと言うことで、その外観の情報を与えられているのだ。

 

そしてそこには隠してある情報も勿論含まれている。

それが知れるのは、白羽根だと言うことなのだ。

 

「…まさか驚きました。幾つかしか情報が無かった"お宝様"がアリナ様の実兄でしたとは……」

 

「そうなんだよねー…それに魔女ホイホイって言う特性。」

 

そうなのだ。

白羽根にはまたもう一段階情報の開示がされており、なんと"お宝様"はアリナ・グレイの実兄であり、特別な体質。"魔女を引き付ける"体質を持ってして産まれてきてしまったが故に魔女に狙われていたらしいのだ。

 

「……で何でこんな奴がウワサを訪ねるのさ。」

 

「さぁ…?…月咲ちゃんは何か知っておられますか?」

 

「うーん?聞いたことは無いよ?」

 

三人して首を傾げながら、お宝様に依ってきた魔女を討伐に働くのだった。

 

 

 

 

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[幹部Mの独白]

 

ようやく。

ようやく完成した。

 

私が前より少しずつ作っていた魔法。

"幻覚"を利用した世界を入れ換える魔法。

 

……そもそもだ。

"幻覚"とは一体なんだろうか?

そう。読んで字の如く"幻を見る"と言うのが認識だろう。

 

じゃあ人は…生命体は何を利用して視界を取っているのだろうか。

幾つかのプロセスは有るが、簡単に解説すると、光を目で受け取り脳でその情報を処理し世界を理解する。

……逆にVRなどの拡張現実はそう言った視界を押さえてそこには無い筈の物を写し出す。

 

魔法はおおよそ万能だ。

有を無に。無を有に。

自身の魔力が尽きぬ限りそして自身の想像力さえ有れば原則何でも作り出せる。

 

「そうは思いませんか?魔女さん。」

 

『↓▼#&♯●▼▽↑♯/&/▽&▼↓↑!!!!』

 

「あはは。何いってるか分かりませんよ。」

 

魔女の結界だってそうだ。

現実に確かに有るけれど魔法少女にしか見えない。ある意味"幻覚"な小さな世界。

 

「……じゃあと。考えてみたんです。私も同じ事を出来ないかなって。」

 

奇しくも私の魔法は"幻覚"。

世界を人を騙し上書きする事の出来る魔法。

 

実際にやったことがある。

夢の世界を今居る世界に張り付けて自分の思うがままに操った。

 

が。

あれは完璧では無かった。

簡単な事だ。

あれは人が夢見てそして諦め捨てた夢。

 

じゃあ私の世界ならどうだ。

私の世界を幻覚を持ってこの世界を上書きする能力。

呼び名は何でも良いだろう。

 

故にこの魔法の名前は決まった。

 

「……自己領域。」

 

世界が割れる。

 

魔女の結界と言う常人には耐え難い慎ましい世界が少女を中心に割れ、新しい世界に上書きされようとする。

 

だがその行動に気がついたのか、魔女は自身の世界を維持しようと結界に力を込める。

 

もうこうなってしまったなら後は意地と魔力の押し合い。

そして最後に勝ったのは……

 

"幻影驗赫・夢幻泡影"

 

少女の方だった。

 

世界が変わる。

世界は銀色の鉄格子が無造作に散りばめられ、地面に刺さっている。

 

空は何処までも清み渡っており、宇宙を覗かせるかの様な深い藍色も掛かっている。

 

「……ふむ。やっぱりまだ不完全でしたか……」

 

少女はまるで時間が止まったかの様に動かなくなった魔女の目の前で小さく考察を始める。

 

「始めて形にしてみたものの。世界は不完全……まあ効果は確実に出ては居ますがあまりにもみすぼらしい。」

 

少女は世界を一望したあと、魔女を見下した瞳でこう呟いた。

 

「……ああ。お疲れさまでした。もういいですよ。」

 

少女がそう呟くと、魔女はまるで三枚降ろしにされたかの様に縦に切り裂かれて、グリーフシードを落としながら絶命した。

 

「………はぁ。」

 

今さっき魔女に何もさせることなく殺し、グリーフシードを手に入れた熟練の魔法少女の顔は剥がれ、何処までも悩みまくる普通の少女の顔をしていた。

 

……かと言ってその悩みが一般的な悩みかどうかは別として。

 

(……うーん。まあ実際はこの魔法の効果範囲とかを調べておかないと、いざ使おうとしたときどうなるかは分からないそして……)

 

(あのクソガキどもも厄介ね…)

 

少女の瞳が濁る。

ただ一つ付け足すと言うなれば、その瞳には狂気を越えるほどの愛が宿っていた。

 

……それは例え輪廻を越えても色褪せないだろう。

 

(……すべてはその時までに。)

 

魔法少女は暗躍する。

全てを手に入れるために。

ただ一つ言えることならば彼女には昔の仲間ですら自身の意識下になく、必要と有れば捧げることすら厭わない残虐性が有ることだろう。

 

……幸か不幸かこの少女にとってそれらはとるに足らない有象無象だと言うことだろう。

 

 

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[幼き天才達の計画]

 

「…全員揃ったみたいだね。」

 

「全く何の用だにゃー?ねむ。」

 

「全く……下手な内容じゃないんでショウネ?」

 

「大丈夫だよ。義姉様?……お兄さんの事だからね。」

 

その一言を聞くと、他の二人は渋々ながら従うかの様に席に座った。

 

「じゃあ早速。」

 

ねむが小さく咳をして場を整える。

 

「……お兄さんがウワサに触れたことによる結界だよ。」

 

纏めていた情報を写し出す。

そこには折れ線グラフで、小さな右肩上がりが、ある時を越えて山状の如く右肩に大きくなっていた。

 

「……圧倒的ねー。」

 

「うん。そうだよ。」

 

灯花は解説を始める。

曰く、この世は主に魔女が持つ魔力、仮称"負の魔力"と魔法少女が持つ仮称"正の魔力"が有り、そしてそれは大方釣り合っているのだ。

 

魔女が魔法少女の行き着く先ならばこの負の魔力は"反転した正の魔力"と言うことまで行き着く、つまりソウルジェムの汚れと同じだと言うのだ。

 

「それではお兄さんはどうなのか。」

 

そもそもとしてお兄さんは人として正常な"負の感情"を懐きにくい。

病室と言う封じ込められた密室に共感覚と言う人を正確に視認できない……云わば神がかった音楽の才能と膨大な魔力の代わりと言わんばかりのそのアンバランスさに少女達は最高に惚れたのだ。

 

「そしてここからが問題だ。」

 

そう。

一体何の因果か、今までの話ですら奇跡と言える程だがここからはさらに話は超越し、最早必然とまで言えるだろう。

 

彼は魔法少女にとって、万能と言っても過言では無いだろう。

そもそも負の魔力を産みにくいとは言え、そこまでなら珍しい程度で済んだ筈が、この特性のせいで例え殺してでも奪い取られてもおかしくは無い程になった。

 

「……そう。お兄さんの魔力は魔力を浄化出来るんだ。」

 

そう。

まさにグリーフシード要らず。

彼が手元に有れば魔女を狩る必要もなくなる。

 

「……そしてきっとだが……それはもう押さえつけも効かないほどに……」

 

進化している。

本来、ウワサが彼に付けた彼が多すぎる自身の魔力で体をこれ以上傷つけ無いようにセーフティ装置の筈が、もう抑えが付かなくなってしまうのかもしれない。

 

「…………杖を強くはしているけどそれがどうなるか分からない。」

 

実際に、お兄さんの魔力はあり得ない速度で膨張していく。

あの飄々とした"影絵"の子でも疲れたと少し愚痴を吐いてしまっているレベルだ。

そうそれはまるで未だに全貌すらも掴めない宇宙みたいな……

 

「……じゃあ次はわたくしね?」

 

灯花は血液と遺伝子を調べ尽くした。

 

「……そもそもだ。」

 

彼の血液の効力とはなんだろうか。

そう。彼に渦巻く膨大なまでの魔力量が血液の中で暴れ狂い、彼を傷つける。

 

その魔力とは正の魔力。

その濃度、密度諸とも、普通の霊長類…いや。魔法少女ですらあり得ない程の魔力は魔法少女にとっても魔女にとっても魅了する物だった。

 

灯花が持ってきていた小瓶に詰め込まれてある希釈されており、ほぼほぼ水分な物であってもその効力は増大だった。

 

ソウルジェムに掛けてやると、グリーフシードで取る以上に汚れは浄化し、魔女に掛けたら弱体化した。

 

「……にゃー……ここからなんだけど…」

 

実際、浄化出来ると言ってもそれは膨大な魔力なのだから魔法少女にとって"酔う"代物なのだ。

 

実際、灯花も原液のまま利用したがあまりの濃さに酔ってしまい人には言えないほどの醜態をしてしまったとは言えない。

 

「……もひとつ。遺伝子の方……」

 

そちらは至って問題ない普通の遺伝子の様だった。

 

「……おいこら。お前お兄ぃの遺伝子ってどうやって採取したノサ」

 

「……?……普通に口腔からだけどにゃー。」

 

嘘である。

この少女、こんな合法的に愛するお兄様に触れてそんな愛もくそも無い採取だけで終わらせて言い訳がない、と天才は思ったのだ。

 

……まあ灯花と我らが主人公の名誉と、R-15タグまでした付けていないこの小説では深くは触れられないが、素手と自分の口ででお兄様のお兄様を扱き上げて遺伝子情報を採取したらしい。

……ちなみに灯花としての感想では考えてた以上に大きくなったらしい。

 

………酷い話もあったものである。

 

「……じゃあ次はアリナの番ネ。」

 

アリナは今の今まで、家系を洗い直してきたらしい。

アリナの家系の中で、アリナ以外に魔法少女となったような人間は居なさそうだし、またその他に気になった情報も無かったらしい。

 

…愛と欲に身を任せた少女達の話は続く。

 

すべては愛しき彼を手に入れるために。

 

そのためには、殺し合う事も厭わないだろう。

 

少女達はそう決意した。

 

 




かっ幹部Mとはダレなんだー(棒)

ちなみに自己領域"幻影驗赫・夢幻泡影"とは大方あのアニメの固有結界やら領域展開と似たようなものだと思ってください。
実際、自分の心を魔力で世界を侵食させてますし。

ちなみに私の推しはナナミンです。
労働はクソ。はっきりわかんだね
そして真人赦さん。

ああ。そう言えば前々回辺りに本当にヤバいやつはダレ?と書き残しましたが……
まあ本当にヤバいのは、自分は正義だと思っている救済者と言いましょうか。
言い換えれば…聞き馴染みの言葉ならこうでしょうね。

"主人公"だと。

では。
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