外伝マギアレコードRTA√男でワルプルギス間接的討伐 作:ネマ
失踪の疑いが掛けられてました…
今回は難産+私が音ゲーやいろんなゲームにハマってたのが悪いですが……
あ。そうそう。マギレコですが、皆様はみたま×ももこの人魚姫バージョン引きましたか?
ちなみに私はももこちゃん付いてるので見送りましょうかどうしようか…悩んでます。
まあでもきっと引くんだろうなぁ(遠い目)
と。それでは本編。ウワサの絶交ルール:裏。をどうぞお楽しみください。
あり得ないはずの主人公覚醒イベント。
そして少女達の密約。
全ての因果が絡まるとき。
希望と絶望は新たな境地を紡ぐ。
それでは……
あ。これまた別件ですが…ここまで遅れた理由の弁解を活動報告に乗っけるので、興味があるお方はどうぞ。
「はーい?調整やさんに……ええ!良いわぁ…お話ねぇ…?」
私はウワサを消滅させた少女達との出会いの後、その少女界隈で有名になってきていると小耳に挟む、みたまの所に向かった。
昔の事は、あまり話すのは嫌いらしいが、いつも私との出会いの所は大々的に語るあたり本当は過去が嫌いな訳じゃないと言うことなのだろうか。
「はぁい。看板をcloseにしたわぁ…?それで話って…?」
良く良く思えば少し胡散臭くなった位だろうか喋り方といい。
でも、みたまはみたまだろう。
人を見てしまう事は、色が見れないから。
だから私は信頼しよう。
人を。私と言う世界に、ヒトとして現れてくれた貴方たちを。
………どうやらお茶を入れてくれた様だ。菓子受けまで準備してくれて、どうやら営業も終わらしたらしい。本当にそれで良いのかと言う目で見ると
「……もうこの時間になると来る人はほぼ居ないわぁ。だからもう閉じても特に支障は無いのよ…」
最後の方になると少し孤独に感じるのか、言葉に勢いが無くなっていく。
……それにしても距離が近くないか?
とも思ったが、そもそも距離感と言う概念を捨てているアリナ。
何かある事に膝の上から離れないねむ。
ぶっちゃけ最近一番ヤバいと思う灯花の三人に比べればまだマシだと思うのはおかしな話じゃない筈だ。
特に灯花は嫌な予感がピンピンしている。
獲物を見ているような気がするのだ。
絶対的な上位者。
例えるならば、小鹿が"ライオン"には絶対勝てないようなそんな視線がするのだ。
私がどれだけ、身体が弱くて筋力が無いと言っても、同じように身体の弱い少なくとも10近く離れている子に組伏せられる筈がないだろう。
「……ふーん?それがあの噂の残り物なのね~?」
では早速と。
つい先ほど、あの三人に葬られてしまったあのマギウスのウワサの残り物。
"絶交階段のウワサの残り物"だ。
"絶交"と言うのもがよく分かっては居ないが、少なからずあの少女達の"何か"を逆撫でする物だったのだろう。
みたまは、調整やさんと言う事で、こちらの内容は十分に理解しているようだ。
………実際の話。
"なに"を調整しているのかは知らないし、深淵を覗きたくないから知る気もないが、少なからずその"なに"かは私の見る世界に繋がるのだろう。
……私だって、ただひたすらに空を眺めていた時とは違うのだ。
少なからず、歩けるようになって今までアリナから借りていた本の中のそんな綺麗な世界だけじゃないって事も知った。
ぐちゃぐちゃに煮詰まった動く色が、それが同じヒトなんだと知った時は絶望でしかなかった。
あんな色が自分と同じだなんて。
それでも、こんな狂った世界のなかでも私がヒトで有ることを証明するかのように、その子達は居るのだ。
アリナ、灯花、ねむ。■■
この
その何かをするために、みたまやみふゆも関係してることも知ってる。
みふゆが暴走して、私を犯そうとした事も覚えている。
あの時のみふゆの色は、とてもごちゃ混ぜで、少なくともみふゆらしくは無かった。
確か、その時に"娘"って言う少女が現れた事も知ってる。
……影の中から現れた。
確か"影絵のウワサ"とか言っていたっけ…?
…………そう。他のウワサに繋がるのだ。
まずはウワサがなんなのかですら知らない。
灯花とねむがなんやかんや関係してるのは知ってるけど、それ以上は知らない。
…………力がいる。
………アリナには頼れない
……知識が要る。
…灯花、ねむには頼れない。
自分だけの力で、自分だけの知識で、ウワサを。消えてしまった一人を探さなくちゃならない。
マギウスは頼れない。
かといって、みふゆやみたまはどう転ぶか想像が付かない。
……"何か"を扱える少女で、尚且つマギウスに不信感を懐く子。
そんな都合の良い子が居るとは思えないけど。
(…………!)
そう言えば。
ウワサを消滅させたアリナ達と同類の少女が居た。
……あの子達なら。
そう考えるけど、上手く行くとは限らない。
もし悪い人だったり、マギウスのそれもアリナ……の友人…友人だったりしたらアリナにすぐバレる。
それだけは避けないと。
(…まずはあの子達を知らないと。)
あの特徴的なまでのピンクの色した髪のあの子を。
泣きそうで、泣いて私に"何か"してくれたあの子にそっくりなあの子を。
………見極めないと。
どうかこの祈りが届きます様に。
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[蠢き、侵食するヤミ]
「……あら?今日はもうclose……」
「おじゃましますよ。みたまさん」
夜未明。
街明かりも、外の街頭だけになってこの世で無いものが蠢き始めるそんな時間。
ヒトの歩みは殆ど無に近く、静寂だけが世界を支配する。
その静寂さは、町外れのみたまの居城である廃墟ビルですら例外では無く、静かな冷たい空気だけがその場を満たす。
みたまは、今日やることが終わったのか、ゆっくりとお茶を飲んで月明かりに微睡み更けていたその時だった。
鍵を掛けていた筈のドアから1人の少女が乱入してきた。
その少女の名前は"梓みふゆ"だった。
「あら?鍵は掛けていたはずなんだけれど…?」
「ああ。鍵ですか?」
簡単な事ですと微笑むみふゆ。
みふゆの固有魔法である"幻覚"を使って、"鍵が掛かっている"と言う現実を幻覚に還して、"鍵が掛かっていない"と言う幻覚を現実に押し付けた。
誰でも出来るだろうと言わんばかりに簡単に口に出すその手順だが、その道の魔法少女からしたら理解不能過ぎて発狂するレベルの事をやってのけたのだ。
現実改変。
みふゆがやっている事を一言で表すならばこれなのだ。
現実である世界の法則をねじ曲げて、自分の都合の良い法則としての夢を現実に張り付け、それがあたかも"元々有った"世界の法則だと主張する。
みふゆのやっている事はこれだけなのだ。
それでも難易度はおかしいレベルなのだ。
そもそも世界とは矛盾を嫌うのだ。
あまりにも多くの滅びのスイッチを持つ故に、何かしら滅びの要因を持ったものには容赦なく、世界から制裁を受ける。
そのなかでも、自分に都合の良い事実だけを押し付けてその癖、世界からは何も言われていない。
難易度からすれば、0コンマ何秒で5×5×5のルービックキューブを揃えるような物だ。
そもそも人間の尺度で図れるようなレベルじゃない。
月とミジンコ。いや、シリウス(最も明るい一等星)とDEN 0255-477(地球から観測出来るなかで一番暗い天体)位違うのだ。
ちなみに月を梓みふゆ。ミジンコを一般的な魔法少女とする。
「……そんな簡単にできた話だったかしら…?」
「実際の所。そんな難しくないんですよ?そう言う鍵程度なら。」
魔法少女のソウルジェム調節用のベットに腰掛け、みふゆは簡単に解説する。
鍵を現実改変で開けるとなると、実はそこまで難しくないのだと言う。
世界にとって重要なのは、"鍵が閉まっていた"と言う事実だけだから。
一瞬だけ、世界を誤魔化して"鍵はそもそも空いていた"と言う虚構の事実を押し付けて、中に入ってからその幻覚を剥がすと、自分は中に居るが、"鍵は閉まっている"と言う状況になるのだと言う。
ケースバイケースでは有るが、確実に鍵は閉まっていると言う"保証"が観測されない場合を覗いて現実改変で鍵明けして入っても世界からの追及は無いに等しい。
だからみふゆは鍵を開けていなくても中に侵入することが出来たのだ。
「……やっぱり規格外よね。"幻覚"と言うそこまで強くない魔法をそんなんになるまで出来るとはね」
今流行りの、ありふれた能力やありふれた武器で世界最強のチートになる系のラノベかしらと笑う。
調整やさんとして、みふゆを調整した結果と言えども、ここまでの発達は見込めなかった筈だ。
行った調整は魔力の消費を抑えて、魔力の流れ方の修正位だ。
普通の魔法少女にもやっている位の調整でよくここまで化けたなと今一度考え直してみたまは思ったのだ。
「……まあ。色々要因は有るでしょうけど……やっぱり一番はそうですね。」
「愛です。」
バーン!と全く恥じることなく、胸を張って彼への愛だと。余すことない彼への愛だと。みふゆは誇りを持ってそれを言うのだ。
「……まあわからない話では無いわ~?」
みたまだってそうだ。
彼に救われたそんな一人でもある。
あの日。全部を裏切られて、信じてた全てを破壊されて、ああ。これが絶望なんだとただぼんやりと高台で眺めていた始まり。
あの日。きっと偶然的にも声を掛けてくれたあの人。
きっと運命でもなんでもなく、ただあの日、私が泣いていてそこに居たから。だけの事実。
調整の能力。
魔法少女となったときに獲得できた珍しい魔法らしい。
まあ。当たり前だろう。誰が好き好んで、自分の本体である"ソウルジェム"を人に弄らせようとするのか。
その点。あの女は都合が良かった。
向こうは手っ取り早く強くなるための力が欲しい。
こちらは明確な稼ぎが欲しい。
"話"の分かるリーダーで助かった。
もしそうでなければ、簡単に傀儡にするしかなかっただろうから。
……まあでも向こうは私の宣伝をしてくれたお陰で、稼ぎとグリーフシード。(まあ彼と接触できてからは必要なくなったけど。)
さらには彼が匿われていた"マギウスの羽根"とやらとも接触できた。
束縛して、彼を檻に閉じ込める事しか愛しかたを知らない餓鬼が彼を囲っていると知った時点で腸が煮えくり返る思いだが、別にどうとでもなる。
私は"中立"ではない。
まあ確かに、魔法少女から見ると、中立だろうが私の全ては彼の為だけに。
こうして、"調整屋"八雲みたまは完成したのだから。
「では早速ですが本題に入りましょう。」
「………ええ。良いわよ?」
紅茶とお茶菓子を軽く摘まんでから、みふゆは語り出す。
「"私と仲良くなりませんか?"」
「……そう言うのじゃなければお断りよ~?」
「……ふふふ。つれないですね。」
「そりゃぁねぇ…?」
紅茶を含みながら、みたまは魔力を回す。
みふゆは不敵な笑顔を浮かべつつも、その表情は覚られないようにするためか何処か張り付けたかのように感じとれる。
「初手初っぱなから"幻覚"で惑わそうとしてくる餓鬼相手は嫌よ?」
「………流石にバレますよね。」
さらっと餓鬼扱いされているみふゆだがそんな事は異にも反さず、みふゆはみたまへの関心度をますます増幅させる。
みたまにとっては、幻覚を使ってこっちを惑わして何がなんでもyesに首を振らせたいらしいと気がついたからから、身体に薄く魔力を纏わせて次の動きに注視する。
「……まあ。あれに対応してくれるなら及第点です。では早速。彼、欲しくないですか?」
「…………へぇ。」
危険な色を宿し始めたみふゆのその一言に、みたまも今までの危機感を鎮静化させ、その瞳に暗い光を走らせる。
「…………勝算は?」
「思い付きで語れるかよ。と言いたい所ですが、プランは有ります。そして絶対に成功します。」
「…………なるほどねぇ。」
みふゆの瞳に暗い光すら消え、まさに暗黒面を覗かせる。常人ならば震え上がり、後ずさってしまうかのようなそれでも同じように"愛に狂った"みたまも同じような暗黒面を覗かせる。
「…………良いわ。乗ってあげる。」
「……貴方ならそう言うと思ってましたよ。」
ここでマギウスの中に、一つの同盟が出来たのだ。
それは即ち、マギウス内での明確な反乱の始まりでもあった。
……Gabaの…ガバの負債が…重い…ガクッ
現段階で出来たガバ
・主人公の覚醒イベント(自立への道。真実を知ろうとする歩み)
…ぶっちゃけ今の主人公の現状をアリナミン等が知ったら、記憶飛ばし(物理)をされたあと、幼児退行させられマイムマイム(意味深)から、バブってオギャって"精神崩壊・幼児退行End"ルート確定でもある。
・みたま+みふゆが手を組む。
今作のみふゆって謎に超強化されてるから…あっ…(察し)
ドウスンダヨコレェ!!(嘆き)