外伝マギアレコードRTA√男でワルプルギス間接的討伐   作:キュップイ

9 / 24


はい。遅くなってしまってすみません。。
マギレコのストーリーを進めてたらRTAが進まなかったとか言う。……

それでは今回も小咄編。
キャラ崩壊していますので苦手な方はブラウザバック推奨です。





本当に見るんですね?
後悔しませんね?



…,…そうですか。それではどうぞ。



小咄1.5。みたまの献身

 

 

小噺:①八雲みたまの狂愛に基づく献身

 

「………落ち着いたかい?」

 

「…………はぃ………」

 

時間も夜。

もう日は暮れ、街明かりがポツポツと付き始める。

彼は少女の隣に座り、落ち着くのを待っていた。

 

「…………もう日も暮れてきた。帰った方が良いよ。君も。」

 

彼はあくまで善意なのだろう。

善意で薄暗くなったので帰った方が良いと提案してくれているだけだ。

 

"「裏切り者」「期待してたのに」「評判落としてきやがって」「魂を売った」「アンタのせいでバカにされる」「面汚し」「帰れ」「仲間だと思われたくない」「コイツの席は必要ない」「妹さんも可哀相」"

 

………あ……

 

「いやああぁああああ!!!」

 

ごめんなさい……ごめんなさい…ごめんなさい……ごめんなさい……

 

意識が真っ暗になってしまった。

次に目を覚ましたら、まさかの私が膝枕されていた。

 

「…………ぇ?」

 

「………男の膝でごめん。けどそのままほっておけないし許してね。」

 

…………男?

 

「………ぉとこ?」

 

「そう。男。」

 

「」

 

絶句してしまった。

え?……え?こんなに良い匂いの人が?

多分女より女してるんですが雰囲気的に。

 

「……あの。なんで私を……」

 

「うん。体目的でも無く単純にお節介。………もし何か負い目が有るんだったら、君の話で釣り合わせよう。………どうだい?」

 

この人は本当に優しいのだろう。

今の私だったら何かと理由を連れ込んで私に乱暴も出来たはずだ。

 

なのにもう夜も深まっていたのに私を放っておかないでくれた。

………他の奴等は私を見捨てたのに。

この人なら。優しい人なら。

………私を肯定してくれるかもしれない。

 

ただ数時間一緒に居てくれただけで心を開く安い女と笑って。

でも………

 

この人だけなのだ。

 

この人だけ、私を"秀才で何でも出来る八雲みたま"では無く、只の少女と見てくれるなら………

 

「………なら。私の話を聞いてくれますか?」

 

この人は小さくうなずいた。

私はポツリポツリとたどたどしく今までを話した。

 

私は、人より物覚えが良かった事。

それのお陰で、町を越えた先の学校に通えたこと。

そこで嵌められて私が落としたように言われたこと。

全部………嫌になった事。

 

「………そう。」

 

彼は小さく呟いた。

 

「学校と言った物がどういうものか想像は出来るけど。……お疲れ様。"みたまちゃん"。」

 

「あ…………」

 

私の仮面が剥がれていく。

"秀才"と言う表が壊れていく。

………なんだ。たった一回だけ。

一回だけ、私を"八雲みたま"を見て欲しかっただけなんだ。

 

「…………ありがと…………う。」

 

知らず知らずの内に流れる涙が、頬を伝う感覚は慣れない物だったが、今だけは味わっておきたいと思った。

 

「………ふぇ……?」

 

「目を醒ましたかい?八雲みたま。お兄様に感謝するんだね。」

 

あの跡、彼に抱きついて泣いてしまったのは良いがその後私は、ぐっすり寝てしまったみたいだ。

気がついたら、簡素ながらもフカフカのベッドで寝かされていた。

 

次に目を覚ますと、ベッドの隣にメガネを掛けた私より一回り下位の少女が居た。

 

「………あの?ここは……?」

 

「ああ。………うん。…ホテル"フェント……ホープ"。簡単に言うと彼と……僕…達の居城だ。」

 

どういう事やら彼のあの人の家に来てしまったようだ。

………それでも………ホテル?

 

「………ねむー?お客様目を醒ましたかにゃ~?」

 

「ああ……灯花。お客様は目を醒ましたよ……じゃあ後はお願いするよ。」

 

タイミング良く、ねむさん?とよく似た子が部屋に入ってきた。

 

「うーん……まあとりあえず概要だけ伝えるにゃー?」

 

そう一言呟くと、少女は少しずつ語っていった。

 

私と会ったあの人、お兄様とここに住む計四人は不治の病に犯されていると。その為、病院も匙を投げて、その中の四人に入っていた病院の院長の子と言うのも合ってこのホテルにおしこめられたと言う話らしい。

 

「………と言うわけだにゃ~?その上で話が有るの」

 

その少女はまるでいたずらっ子の様な悪辣とした笑顔で私を見る。

 

「………お前、お兄さんに惚れてるな?」

 

「……………ふぇ??!」

 

まあ。惚れていないと言えば全くの嘘になっちゃう。……よく考えてほしい。

今まで"男"の"お"すらも知らなかった生娘が、慰められて"自分"を肯定されたら……私は一撃だった。

 

………誰に弁解してるんだろう?

 

「………沈黙は肯定ととらえるにゃ~?……じゃあその上で頼みたい事が有るんだにゃ~?」

 

その凄んだ笑顔はまるで化け猫の様な。愛嬌の有りながらも計算高いそんな感じだった。

 

「………成る程そう言うことですか。」

 

どうやらここの住むお兄さん以外の三人は全員彼に惚れているらしい。

それでもやっぱり病弱の為ここから出ることも出来ないし、お兄さんも一人の時間が有った方が良いだろうと言うことも有って外で何をやっているかとかを全然知らない。

だからこの家と私は仲介役になってほしいとの事らしい。

 

「それで頼めるかい?……嫌とはここまで聞いてて言わせないよ。」

 

その少女は、里見灯花は今までの口調を殴り捨てて私に聞いてきた。もしこのまま首を縦以外に振ると何も言えない肉片になるイメージを叩きつける位の絶妙な殺意が有った。

 

………けど。私にも首を縦に振る以外の考えはない。

家族なんてとっくのとうに見切っている。妹……はまあなんと言うか曖昧だが、今まで自分を抑制してきたんだ。……そろそろ自分の道を選びたい。

 

………そう叶わないと思っていてもまあ側室位なら許してくれるかなって………

 

それに彼には"私"を貰った。

ならもうこれは一生をかけて返済するしかないよね。

彼に全てを捧げる理由も出来た。

 

私はたった一振り首を縦に振った。

 

「………感謝するにゃ~。……それでここからが本題ね。」

 

少女。"里見灯花"が言ったのは世界の裏側。消える二次成長期の少女。魔法少女と魔女の因果。

因果から解き放つマギウスの祈り。

 

……それは今までの常識を潰す常識だった。

 

「はーい。調整屋さんにようこそ~」

 

事実を知った後にきゅうべぇは私に近付いてきた。

 

さあ。じゃあ始めよう。

私の固有魔法は"ソウルジェムに秘めた力を引き出すこと"

 

………まあ。もし。もし。

 

それが五割程度の引き出しで有っても。

全員の過去と固有魔法を知っていても。

もし、それを運悪く口滑っても。

 

ね?………『私は悪くない』

 

………ンフフ。

 

誉めてもらえるかなぁ?愛しきあの人に。

 

 

 

_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄_

 

IFルートが解放されました。閲覧しますか?▽

 

はい。

 

本当に閲覧しますか?▽

 

はい。

 

正史に影響を及ぼす可能性が有ります。本当に閲覧シマスカ?

 

はい。

 

ジージージーピコン

 

■■よりマスター権限を付与されました。▽

 

世界線154385380/873803746の再生を開始シマス。▽

 

完了しました。▽

 

_ ̄_ ̄_ ̄_ ̄ ̄__ ̄ ̄ ̄_ ̄_ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_

 

小噺:②IF:アリナの失楽園

 

「………あーもう。ホントにサイアク。」

 

魔法少女であるアリナ・グレイにはたった一つだけ不満が有った。

 

そうそれは"兄が最近構ってくれる時間が減ってきたからである。"

 

そうは言っても時間から見ると5分から10分程度の違いだが、アリナからすると、不満が溜まる様だった。

 

何か理由も有るのだろうと思っているが、正直アリナにとってはとても面白くない現状だった。

 

(………それにお兄ぃの私を撫でる手にも……絶対他の雌の感じがするんダヨネ)

 

ただ、撫でる感触だけでここまで想像できると言うのは天才かはたまた重度のヤンデレかと思わざるおえないが、残念な事に全てアリナの脳内で完結してしまっている。

 

もしここで小学五年生のさとり妖怪が出てきたのなら、あまりの思考のえげつなさに砂糖と、少しのトラウマを覚えるほどにアリナの思考は狂っていた。

 

(………あ。)

 

ここでアリナは、お兄ぃの病室に帽子を持ってきていたことを思い出した。

だけど今手元に無いってことは確実に病室に置いてきたなと、確信したからお兄ぃの部屋に戻ろうとする。

 

(うん。下の売店でジュース買ってそのまま飲んでて良かった)

 

そしてお兄ぃの部屋に付くと、私を絶望させるのに十分な物が目に写った。

 

(………………は?)

 

そこにはアリナと同世代の雌と一回り位小さな雌と兄が笑いあっていた。

お兄ぃは、色の共感覚のせいで人の顔をアリナ以外に見れなかった筈だ………

 

(……ああ見えちゃうってワケね)

 

アリナの神ががったその頭脳は恨めしくともすぐにその答えを導きだした。

 

(………お兄ぃは………)

 

"アリナしか頼れない状態じゃなくなったんだって。"

 

それはアリナにとってアイデンティティーの崩壊。

兄に自分だけ見てほしいと言う狂気の様な独占欲。

 

………魔法少女は。絶望に反転したらどうなる?

 

ピシッ…………ピシッ……………バキン!!

 

"魔女"になる。

 

_■■■■■■■■■■■■■■

 

「………あれ?」

 

彼が目を醒ましたらそこは、花畑と青空が広がっていた。

 

「………あ。"アナタ"目を醒ましましたか?」

 

右側から声が聞こえる。

見てみると、そこには何も纏っていない産まれたままの妹が立っていた。

 

「………!!ちょっ!アリナ!……はだ!裸………」

 

彼は慌てるようにアリナに近寄るが、アリナは不思議そうに顔を傾けて彼に言った。

 

「可笑しな事を言いますね。アナタ。ここは私と貴方が番となって行くのですよ?」

 

「…………あぁ。そうだったね。じゃあ行こうか。アリナ。」

 

そうだった。なんの間違いも無いじゃないか。もう今は去って行った大神の代わりに我ら番を作り出され、ここの地"アルスガルザ"で子供を作り出し、新しき人を作り続けるのが我らの意味じゃないか。

 

………さあ。じゃあまずは寝床からだ。

 

「■■■▽■■■▽■q………」

 

魔女は静かに嗤う。永遠に。

魔女の存在理由も満たされ自分ですら欺いた禁断の愛も満たされた。

 

ーーもうここには誰も何も邪魔されない楽園となったーー

 

 

小噺:③IF:随喜自在第三外法"柊ねむ/ヘブンズフィール"

 

「……………。」

 

柊ねむにとって、自分の思い通りにならないことはあまり無かった。

自分とは全く違うジャンルの天才には敵わないにしろ。自分は天才だと小さなその身に大きな自尊心を秘めていた。

 

………ただ。あの日から大きく変わってしまった。

会ってしまったあの人にまさかのわたしが一目惚れしたのだ。

 

理解不能……理解不能理解不能!

 

そう理性では警告しているのにその警告ですら、本能と感情は彼に恋して止まなかったのだ。

 

……もし。ここでねむは自制心が有れば違ったのだろうか?

 

ねむは、産まれてこのかた外に出たこともないある意味純粋な心の持ち主だった。

 

彼に触れれば触れるほど、自分の中で恋が育つのが分かった。

彼を思えば想うほど、彼に自分だけを見てほしいと思ってしまった。

 

………ねむにとって彼を孤立させ何もかもから、絶望させるのに最も早い手順を知っていた。

 

でもねむはそれをしたくなかった。

自分が恋した人に、そんな顔をして欲しくないから。

私の愛しい人は静かに微笑んでいる姿だけを見ていたかった。

 

「………でも………」

 

それは、ねむにとって猛毒だった。

 

「………あ。………そっか。」

 

そうお兄さんには本当の妹がいて、その妹に見せた親愛を含めた笑顔だった。

 

「僕って………独占欲と………嫉妬心が強いんだ……」

 

それでもねむの思考回路は何故?に埋め尽くされていた。

 

何故?あんな独占欲の塊みたいな雌に心を許しているのか?

 

何故?私なら何でもしてあげると言うのに。

 

…………私達なら体の相性も良いだろうに。

 

………何故。何故。何故。何故!!!

 

ーーその時。本来絶対にあり得ることのない因果が働いてしまった。

 

「………え?………ぁ………なんで"神浜聖女のウワサが"………!!」

 

そう。魔法少女の成り立てのねむにとって自分の固有魔法を試すのに昔一緒に考えた物をベースとしていたから、その内から適当に作り上げたその中の失敗作。

 

"神浜聖女のウワサ"が創造主の意向を無視して、創造主に牙を向いた。

 

さて。それではこれを見ている領域外の観察者である貴方ならこれの正体を見破れるだろう。

 

そう。全てはねむのお兄様と一緒になりたいと願った独占欲にも似た"愛欲"

 

それがねむの知らぬ間に煮詰まり、実の妹の存在で噴火して反転した"感情"

 

…………そして、それらの依代と神浜聖女のウワサと言う肉体を利用し、"単独顕現"を持って降り立った者。

 

……これを別世界線ではこう言うのだろう。

 

"単独顕現"を持った人類を最も最短に使うケモノ。

ねむの場合だと、たった一人の為に人類全てを使い潰す人類が悪性。

 

ーーービーストⅢと。

 

そしてそのビーストⅢの内の最悪の一体。

快楽の為だけに地球と一体化して、最高の快楽を貪り尽くそうとした"■■院■ア■"の残留思念が次元を越えて召喚され、神浜聖女のウワサを使い新たな依代に………

 

『………………ああああぁあああああああぁあああ!!!』

 

………ならなかった。

それを意味するのはたった一つ。

 

"ねむの愛欲がキアラを越えたと言う事"

 

「………あはははは!!………そうだ。……何を迷って…いたんだろう。……お兄さん。今あんな雌から解放してあげますね!!………あはははは!!!!」

 

そう。柊ねむはまさかの"殺■院■■ラ"をも上回る愛欲で逆に獣を食らいつくし、自分の物にへと還元した。

 

………そう。この時を持って柊ねむの称号は定まった。

 

たった一人への愛欲の為に人類を最も最短に使い潰す人類悪。

 

ビーストⅢ"柊ねむ/ヘブンズフィール"と。

 

その後。この世界がどうなったかは知らない。

もはやだれも観測できない"ブラックボックス"と化した。

ただ、しかし一つだけ確実なことは分かる。

 

"諸君。我々は失敗した。"

 

これを見ている……ザザ………者よ。……ザ………か。このもn……ザ……正し………ザザ………それだけが………私の………プツッ………

 

エラーが発生しました。▽

 

エラーが発生しました。▽

 

エラーが発生しました。▽

 

観測を停止します。▽

 

 





今は語ることはない。
終わった世界に観測者は不必要だから。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。