GBN:ダイバーズコンピレーション   作:X2愛好家

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それは姉を求めしもの


影竜と妹なるもの

「姉さん……」

 

「おっねぇちゃんー、ふふっ!」

 

メタバース内GBN アリアドネサーバーにて。行く宛も決めず、何かを探して歩みを進める二人の少女が居た。

 

片方は周囲の視線に臆する事なく、それどころか鬱陶しげに睨み返しながらスタスタと歩く黒い服装が特徴的な少女だ。欠けの無い二本角が耳の上辺りから伸び、背から蝙蝠の翼を、腰から蜥蜴のような細い尻尾を生やし、右目は濁り淀んだ暗い黄色で染められている。

 

ファンタジーにおける竜人のような異形のアバター───ダイバールックをした少女は、姉さんと呼ぶ誰かを探してこのデュエル・ディメンションに降り立ったらしい。

 

 

片やもう一人は、敵意こそ無いものの周囲のプレイヤーに対して品定めするような、値踏みをするような視線を送りながら上機嫌にスキップをしている。その服装は水星の魔女における主な舞台、アスティカシア高等専門学園の制服なのだが、色合いが原作には登場しない灰色なのが目を引いているのだろう。そして顔立ちは同じく水星の魔女の登場人物、ノレア・デュノクに近い幼いながらも冷徹さを感じる鋭いものだ。

 

笑顔でスキップしている様はノレアではなくソフィ・プロネをイメージさせるという、知っている者ほど脳がバグるチグハグな行動。

 

「確かに姉さんの気配が……」

「えっ?おねぇちゃん?」

 

そんな姉を求める二人が出逢った。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「……何だ、お前」

「アタシはアーウィ、GBNの魔女よ。はい、名乗ったんだから次はそっちね?」

「……ふん」

「あっ、ちょっとー!」

 

姉さんという独り言に反応してきた灰色の制服少女アーウィ。順番で自己紹介でしょ、と黒い竜人の少女に名乗りを促す。が、目的の姉ではなかった上に、やけに馴れ馴れしい少女への興味を秒で失い再び歩き出した。余計な事で自分の時間を取るなとでも言いたいのか、アーウィの呼び掛けも無視して姉探しに戻っている。

 

「ねぇねぇ!ねぇってば!アンタもさ、おねぇちゃん探してるんでしょ?」

「……」

「同じ妹同士仲良くしようよー。二人で探した方が早いしー、もしかしたらアンタのおねぇちゃんがアタシのおねぇちゃんかもだったりー?」

「違う」

「んー?」

「ぼくとお前は違う。お前は姉さんの妹じゃないし、仮にそうだったとしても認めない」

 

分からないようだからハッキリ言っておくが、と立ち止まり、改めてアーウィに向き直った竜人の少女。年端もいかない少女然としたダイバールック───外見年齢に釣り合わない殺気を発し、アーウィを睨み付ける。濁った黄色の右目は、縦に瞳孔が開く爬虫類のような形なのも相まって凄みが増している。現に喧嘩かと集まっていた野次馬の何人かは剥き出しの殺気に曝され、そそくさと退散していった。

 

「やっとこっち見てくれたね!名前、教えて?」

 

だが、その殺意を向けられている当のアーウィは、そんなドス黒い凄みなど何処吹く風と満面の笑み。既に機嫌が悪いらしい少女から、ブチッ、と切れてはいけない何かが切れる音がした。

 

「ガーディ───」

 

「アレってやっぱりフューちゃん……」

 

「っ……!お前ッ!」

 

ガーディ、と発しながら何かを呼び出そうとした少女。一触即発の空気を破った、もとい別の爆弾を放り込んだのは野次馬から離れた位置に居た三人組のプレイヤー、その内の一人だった。

 

「お前!いま……!」

「なっ、なに!?」

「姉さんを知っているのか!何処だ!姉さんは今どこに居ると聞いている!答えろッ!!!」

 

アーウィに見せた静かな激昂から一転、誰がどう見ても地雷を踏んだと分かる怒りの形相となった少女。どうやら少女を「フュー」と言った事が原因らしく、件の発言をしたプレイヤーの胸倉を掴んで激しく揺さぶっている。野次馬達が残って壁になっており、三人組もそれなりに離れていたにも関わらず、一瞬にして距離を詰めてみせたのだ。

 

それこそ風のように、影のように。

 

「ねっ、ねえさん!?フューちゃんって妹さんが居たの!?」

「ぼくはアスト!姉さんの妹だ!さぁ答えろ、姉さんが今どこに居るのか!」

「さすがに分からないよ!」

 

蝙蝠の翼を羽ばたかせ、器用に滞空しながら相手の胸倉を掴み上げている黒い竜人の少女改めアスト。体格差がある男性プレイヤーだろうと臆さないどころか、その気迫で圧して探し求めている姉の情報を聞き出そうとする。が、アストとフューの容姿が似通っていた事からイメチェンでもしたのかと勘違いしただけらしく、フューやその所属フォースであるエターナル・ダークネスのメンバーですらない男性プレイヤーには、フューの現在の居場所など見当も付かない。

 

「使えないな……!他に居ないのか、姉さんが今どこに居るのか知っている奴は!」

 

アストが睥睨した事で、GBNのVer.1.78から実装された感覚フィードバックが遺憾なくその機能を発揮し、背筋に冷たい物が落ちた野次馬達。絡まれて面倒な事になる前にとその場を立ち去っていく。

 

「チッ……!」

 

「おいクソガキ」

 

どいつもこいつも本当に使えないと踵を返したアストだったが、明確な悪意が滲んだ言葉を掛けられた事で振り返った。そこに立っていたのは、白地に赤いラインが特徴的なユニコーン用のパイロットスーツを纏った男性プレイヤー。本来はビスト財団のマークが描かれている胸の部分には、アルファベットのEとGを象ったオリジナルのマーキングが施されている。

 

「なりきりでイキりたいのは分かるがよ、クオン様とフュー様の名前を出して喚くのはいただけねぇよな」

「お前に言われたくはないな。お前みたいな有象無象に姉さんの名を口にする資格があると、本気で思っているのか?」

「下手に出てりゃ付け上がりやがって……!テメェみたいなぽっと出のガキがフュー様の妹な訳ねぇだろうが!そんなのが居りゃあ亡者の間で話題になるし、何より俺が知らない訳がねぇ!」

 

「フォース エターナル・ガードのリーダー!このガルゴウルがな!」

 

ガルゴウルと名乗った男性プレイヤーがビシッとアストを指差し、自分の立場を声高に語り出す。GBN時代からの古参ファンであるとか、フォースの実力も本家本元エターナル・ダークネスに引けを取らないだとか、人知れず害あるアンチを成敗しているだとか。それらを聞く毎にアストの怒りは萎んでいき、代わりに呆れと侮蔑の感情が首をもたげてきた。自慢気に一通り語り終わったガルゴウルに対し、もういいかと口を開きかけたアストだったが、それより前に別の人物が割り込んできた。

 

「それってさー、勘違いした面倒なジチチューってやつじゃないのー?」

「……何だと?」

 

アーウィだ。野次馬と一緒に居なくなったと思われた彼女だったが、どうやらまだこの場に残っていたらしい。背後からアストに飛び付き、翼と顔の間からヒョコッと自分の顔を出してガルゴウルを煽っている。それを聞いたガルゴウルの額には青筋が浮かんでいた。さすがアバターの表現に定評のあるGBN、そしてメタバース。先ほどのアストとは別ベクトルで機嫌が悪くなったと一発で分かる。

 

「怒ってるって事は図星だー!あははっ!ジッチチュー、ジッチチュー!」

「自治厨だと!俺達はクオン様達エターナル・ダークネスを守る騎士だ!そこら辺のゴミ共と一緒にするな!」

「護衛する側が護衛対象より弱いとは、随分と斬新な騎士団も居たものだな。お前はいい加減に降りろ」

 

アーウィを引き剥がしつつ追加でガルゴウルを煽るアスト。邂逅直後の険悪な空気は何処へやら、息を合わせて大の男を煽りに煽る。それとも、面倒の度合いと姉への不敬で言うならアーウィよりガルゴウルの方が上というだけだろうか。

 

「ガキがぁ……!」

 

「っとぉ、待ちな!」

 

時限強化……もとい堪忍袋の緒が切れたガルゴウルが拳を握って振りかぶり、瞬時にそのモーションを見抜いたアストが後ろ手にメイスのような鈍器を出現させる。流血沙汰になろうとした瞬間、大柄な男が二人の間に割って入り制止した。乱入者を知っているのか、ガルゴウルは舌打ちしながらも構えを解き、アストは警戒を露にしながらメイスも下ろさない。

 

「誰だ?お前」

「俺ぁキース、キース・ジェントルメン。デュエル・ディメンションの案内役、って所だ」

 

金髪グラサン無精髭ノースリーブのレザージャケット。いかにも過ぎる悪役な出で立ちの大男は自身をキースと名乗った。その見た目とは裏腹に後ろ暗い事など何も無い、とプレイヤープロフィールを開示してアストとアーウィに自己紹介を始めた。見た目と話口調は完全に山賊か盗賊のキースだが、纏う雰囲気に刺は無く二人を萎縮させないようにか気さくな話し方をしている。見た目と口調は完全に悪役なのだが。

 

「それで?その自称紳士が何の用だ」

「こいつぁ手厳しいねぇ!いやなに、参加者が一人居ねぇから探しに来たんだ。そうしたら穏やかじゃねぇ事になってたもんでね」

 

遠くからでも分かる程に空気が悪かったのだろう。何らかのイベントに参加予定らしいガルゴウルを呼びに来たのもあり、アストとのいざこざの仲裁に入ったようだ。

 

「ここは誰もが自由にガンプラと交流を楽しめるメタバースだ。だが誰彼構わず好き勝手していいって訳でもねぇ。GBNで、メタバースで、揉め事が起きたってんなら……手っ取り早い方法が一つ!あるだろ?」

「……バトルしろ、と?」

「アストとジチチューで?」

「テメェ……!」

「まぁまぁ、熱くなるなよ。言いたい事はガンプラの武器に乗せて、ガンプラと一緒にぶちまけようぜ?」

 

さすがは案内人か。アストとガルゴウルの問題を周囲の迷惑にならない、かつデュエル・ディメンションの盛り上げにも一役買うエンターテイメントに昇華して見せた。プロフィールには公認マークが付いている辺り、GBN時代から二人のような血の気の多いダイバー達を捌いてきたのだろう。

 

「姉さんへの不敬、精算してもらおうか」

「ほざけ!」

 

「決まりだな、嬢ちゃんも飛び入り枠に入れておくぜ。ククッ……!今回のバトロワも面白くなりそうだ」

「バトロワ?あっ、ランブルリング!?もしかしなくてもランブルリング!?やったねアストォ!ランブルリングだよランブルリング!メチャクチャ面白いよ!」

「うるさい……」

 

鼻を鳴らしながら格納庫へ向かうガルゴウル。アストもメイスを床に叩き付けて片手を空け、コンソールを呼び出し、キースからイベント参加の招待を受ける。尻尾もしならせて戦意は上々。明確にロビーフロアの床を粉砕したアストのメイスはフレーバーアイテムだと信じたい……フレーバーだよね?

 

デュエル・ディメンションには、その名の通り歴代作品の設定を再現した決闘ルールが幾つか存在する。ガンダムタイプ同士で頭部を狙い合う機動武闘伝Gガンダムのガンダムファイト、2on2で制限時間5分のMAV戦を行うGQuuuuuuXのクランバトル、そして頭部そのものではなく互いの頭部アンテナをウィークポイントとする水星の魔女のアスティカシア高専式決闘。他にも細かい派生形式があるが、デュエル・ディメンションで盛んなのは基本的にこれら三つである。何故か反応したアーウィの言う通り、今回開催されるイベントはアスティカシア式決闘の派生ルール、原作のオープンキャンパス回で執り行われたバトルロイヤル形式の決闘。

 

ランブルリングだ。

 

「まとまったな。さぁさぁ!バトルフィールドに移動してくれ!」

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「それで、だ」

「んー?」

「何でお前もコックピットに居る」

 

機体を戦場へ運ぶコンテナの中にて。操縦桿を握りながら、分かりやすいジト目をしているアストの姿があった。理由は至極単純、アーウィが同乗しているからである。

 

「せっかくのランブルリングなんだよ?どうせなら特等席で見たいじゃん?」

「邪魔だ」

「つれないなー!それにアタシはGBNの魔女よ?決闘にかけては右に出る者なんて居ないんだから!決闘前の口上、知ってる?」

「……知らなくてもバトルはできる」

「しないと反則負けだよ?」

「……チッ」

 

渋々、本当にやむを得ず仕方なく苦渋の決断かつ断腸の思いで渋々アーウィの同乗を認めたアスト。騒いだら宇宙空間だろうが放り出すからな、と釘を刺しつつ、口上の内容をアーウィから聞いておく。と、不意にガコンッと音を立てながらコンテナが止まった。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

通常よりも拡大されたバトルフィールド、アスティカシア高専戦術試験区域に複数のMSコンテナが到着した。それぞれ一定の距離が保たれたスタート位置で開いていくコンテナ。その内の一つから、アストとアーウィが搭乗している機体が出てきた。

 

「で?いつ言うんだその口上は」

「そろそろじゃない?」

 

『アスティカシア高等専門学園メタバースGBN校の生徒諸君!待たせたな!そしてオブザーバー諸先輩方、オープンキャンパスに参加してくれた未来の後輩諸君もお待たせしましたぁ!今ここに!ランブルリングの開始を宣言するッ!!!』

 

「生徒……?」

「おぉー!イイネイイネ!そういう感じで盛り上げてくれるの、アタシ的にはとってもグッド!」

 

決闘委員会のラウンジを再現した実況解説席で声を張り上げているプレイヤー。彼の熱気にあてられるままヒートアップしていく観客達。それなりに有名なイベントなのか、観覧席だけでなくロビーや他サーバーのライブモニター前も大いに賑わっている。改めての簡単なルール説明を適当に流し、バトルスタートとアーウィの言う口上を待つアスト。だが、実況が説明を締めくくり、上空のホロディスプレイとコックピット内に戦闘開始のカウントダウンが表示された事で、ジトッとした視線を再びアーウィへと向ける。

 

「おい」

「……ランブルリングは口上無しだった☆」

「あの無駄な十数秒を返せ」

「テヘッ☆」

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「バトルライブ?珍しいわね、フュー」

「んー……」

 

とあるフォースネストの一室にて。容姿や雰囲気など一部が似通った二人の女性が寛いでいた。片や邪竜と恐れられ、時にファンの癖を破壊していく女クオン。片やその娘にして、時に母以上にファンの癖を破壊していく少女フュー。親子水入らずで玉座のようなインテリアに腰掛け、フューが手元に開いたコンソールで何らかの映像を観ているようだ。他者の目も無い為、配信者としてのキャラクターを脱ぎ捨て、愛おしげにフューの頭を撫でながら優しい声色になっているクオン。

 

「あぁ、デュエル・ディメンションのランブルリングね。今回も盛況みたいで何よりだわ」

「……ん」

 

早速始まった各エリアでの乱戦。エリアが切り替わるのと同時に参加者の機体が大写しになった。その機体の中の一つで目が留まるフュー、そんなフューの様子が気になったのか同じように注視するクオン。そこに映っていたのは青と黒で塗装され、特徴的な装備をしたモビルスーツ。

 

「トーリスリッター……良い趣味をしてるわね。無改造でもブレードアンテナがあるし、決闘には持ってこいの機体か。これがどうかしたの?」

「なんか……胸の奥がゾワゾワするんだよ……」

「ゾワゾワ?」

「なんだろ……分かんない……」

 

黙示録の騎士、終焉の姿。フューが何処か違和感を覚えたその機体には、フューを姉さんと呼ぶ一人の少女が搭乗している。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

『もう止めるんだッ!!!』

「いきなり何だコイツ!」

 

アストとアーウィの乗るトーリスリッター最初の敵として襲い掛かって来たのは、マゼンタでリペイントされたジークアクスだった。だが、マニュピレータで保持しているのはヒートホークではなくビームアックス。他にもボディ各部にビーム噴出口と思われるパーツが見受けられ、フライトユニットらしき装備を背負っている異様な姿。何より操縦しているプレイヤーの様子がおかしい人ですレイヴン。

 

『マチュラン・ザラ!∞JUuuuuuuX!行くぞ!』

「チッ……!」

 

インフィニット・ジャークスというらしいマゼンタのジークアクス。様子のおかしいマチュ、ならぬアスラン……でもなくマチュラン・ザラがアストの第一の壁となるようだ。

 

『オメガサイコミュ……!この馬鹿野郎!なぜ起動しない!』

「ぼくが知るか!」

 

マチュなのかアスランなのかエグザベくんなのかハッキリしてくれないか。

 

ギラ・ドーガの物らしいビームアックスを左手で抜いたビームサーベルで弾き、ジャークスの腹に蹴りを入れて距離を取る。更にマシンキャノンと背部サーベルラックを前に倒したビームガンも斉射、後退しつつ弾幕を張りダメージを上乗せしていく。

 

『クッ……!マズいか!』

 

「一応マトモな事も喋れるのか……」

「アスト、アンテナだよアンテナ。狙うなら頭にしないと倒せないよ?」

「分かってる!」

 

動かす事を目的としたシールドメガ粒子砲も放ち、盾を構えた姿勢のままハイパーナックルバスターを連射。予想通り、これ以上の被弾を嫌がって動いたジャークスに照準を合わせながらトーリスリッターを動かす。

 

『悪戯に戦火を拡げるな!』

「また様子のおかしい事を……!」

 

小手調べから本気にシフトしたのか、スラスターを噴かしながら姿勢を低くし、スライディングのような体勢で突っ込んでくるジャークス。しかも脚部からは大型のビーム刃が発振されており、マトモに受ければアンテナどころかボディが真っ二つになる。

 

(確実に誘ってるな……飛び上がったら真ん中のビームでアウトだ)

「なら!」

 

アスティカシア式決闘においては、急所となるアンテナを複数本配置しても問題は無い。むしろ一本でも破損すれば負けになる為、増設するメリットは通信機能の強化以外にほぼ無いのだ。だが目の前のジャークスは、ジークアクスの大型アンテナに加え、額から真上に伸びるブレードアンテナが増設されている。プレイヤーネームや機体のミキシングから察するに、恐らく弐式のスピッツェシュヴァートビームホーン。スライディングスラッシュを飛び上がって回避しようものなら、頭部から発振されたビームで両断されるだろう。

 

ならば、とトーリスリッターの半身を傾け、ビームホーンを避けつつ逆にアンテナを切り裂く構えのアスト。マチュランも様子がおかしいなりに考えているのか、フォランテスからミサイルを斉射し、トーリスリッターの動きを制限する。

 

「かわせるー?」

「当たり前だ!インコム!」

 

妨害など織り込み済みだとインコムを展開するアスト。オート操作など阿保のやる事とばかりに巧みな操作を行い、ミサイルを全て撃ち抜いて見せた。

 

『何だと!?』

「その程度でぼくを止められると……!」

 

空中で姿勢を捻り、予想通り展開してきたスピッツェシュヴァートを躱しながら回転斬りを繰り出す。ジャークスも、スラスター類を全力稼働させてスライディングを強引に切り上げ、どうにかアンテナの損傷は避ける。一瞬ですれ違い、互いが振り向いた時にはビームサーベルとアックスが斬り結ばれていた。

 

「しつこい!」

「あのビーム斧さー、繋げる意味あるのかなー」

「ぼくに聞くな!」

 

トーリスリッターのビームサーベルと鍔迫り合いを演じているのは、確かに先程までも使っていたビームアックス。なのだが、これもジャスティス意識なのか、同じ物を連結した双刃状態になっている。ギラ・ドーガのビームソードアックスなのだから、リーチを伸ばしたソードモードで運用すれば良いのでは?とジャークスを見たプレイヤーはほぼ全員思うとか何とか。

 

『お前も過去に囚われたまま戦うのは止めろ!』

 

「っ……!なんだと……!」

 

それは、マチュラン・ザラという様子のおかしなロールプレイヤーが何気無く発したセリフなのだろう。原作を知っている者からすれば、まーた言ってるよアイツ、という風に流せるセリフなのだろう。

 

だがアストにとってそのセリフは、自分の存在意義に土足で踏み込んでくる唾棄すべきモノでしかなかった。

 

「黙れ……!」

「アスト?」

「過去の傷跡が……!未来の為に戦って……何が!何が悪い!お前に!お前に何が分かる!何を知っている!知らないだろう!知る事すら許さない!その存在も何もかも!ぼくと……姉さんを愚弄する奴はぁぁぁ!!!」

 

激昂するアスト。その怒りに応えるように、トーリスリッターが肩部のサブアームを展開しハイパービームサーベルを抜き放つ。

 

『なっ、なに───』

 

「消えろ!消え失せろッ!!!」

 

インコムも再展開され、トーリスリッター本体を誤射せずジャークスだけを撃ち抜く曲芸射撃を連発。関節を破壊され、動きが鈍った所にビームサーベル三刀流による斬撃の嵐。近接戦闘に偏らせたジャークスも、流石に捌ききれず三本のアンテナを全て斬り落とされ失格となった。

 

『俺は、こんな所で……!まだキラキラバシューンも見れていないままヌヴォォォォォ!!?』

 

「ハァッ!ハァッ……!クソッ、こんな奴に時間を取られるとは……!落ち着け……冷静になれ……」

「アストって、じょーちょふあんてー?」

「……誰にだってあるだろ、汚したくないモノが。お前だって嫌だろう、せっかく出会えたおねぇちゃんを無関係な害虫に汚されたら」

「うん、それはイヤ。そいつ殺しちゃうかも」

「……次だ」

「やっぱりアタシとアスト、仲良くなれそう!」

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

『さぁ!今回のランブルリングも終盤に差し掛かってきたか!参加者32人の内、現在生き残っているのは6人!ライブモニターに映っているのは、ベストバウトを持っていく確率が非常に高い激闘ナウの二人!原作さながらの熱いバトルを繰り広げているガンダム・ファラクトとディランザ!』

 

『切り替わってこちらは……あの企業はやりやがったって事だ!GHC所属のウィンダムと、まさかまさかのタイタニアⅡだぁ!どちらも乱戦からタイマンにもつれ込んで今に至る!さぁ残りの二機は何処で何をしているのだろうか!漁夫の利狙いか、はたまた迷子か!最後まで目が離せないぞぉ!』

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

『クッ、しくじった……!』

『背後からとは卑怯な!』

 

『ランブルリングに卑怯も何もねぇんだよ!』

 

繰り広げられている最終決戦。GHCウィンダムとタイタニアⅡの戦闘に乱入してくる機体。死角からの奇襲でGHCウィンダムを屠ったのは、アームド・アーマーやフルアーマーの武装の代わりにG-セルフのパーフェクトパックを背負ったユニコーンガンダム。操っているのは、アストと険悪な仲となったプレイヤー ガルゴウルだ。

 

『クソッ!左腕が!』

『そんなデカブツで決闘に出てくるからよぉ!』

 

更に、そのユニコーンは追加装備されたらしい実体剣を握っていた。それによってタイタニアⅡの左腕を斬り落とし、シールド裏に装着しているビームガトリングを近距離で掃射。一息にタイタニアⅡを仕留めに掛かった。

 

『はっ!ざまぁねぇ───っ!?』

 

「避けたか。無駄に勘は良いらしい」

 

タイタニアⅡのシールドには I・フィールドジェネレータが搭載されているが、腕ごと斬り落とされた事で続くビームガトリングが素通りしてしまったようだ。残った右腕と肩の隠し腕で防御を試みるものの、さすがに防ぎきれず後ろに倒れていく。

 

確実にトドメを刺そうと、タイタニアⅡに接近するユニコーン。次の瞬間、精確に頭部を狙ったビームが飛来した事で回避動作を余儀なくされた。ビームを放ったのは、ハイパーナックルバスターをユニコーンに向け、出力全開のブーストを噴かして殴り込んできたアストのトーリスリッター。

 

「ジチチュー成敗!」

「少し本気で行く。舌を噛みたくなかったら口を閉じていろ!」

 

『ガキ共が調子に乗るなぁ!』

 

「起きろ……!HADES!」

 

互いが互いの殺意とシステムに反応するかのように、トーリスリッターのHADESとユニコーンのNT-Dが目覚めた。バイザーとメインカメラが赤く染まり、全身のダクトが赤熱化するトーリスリッター。装甲がスライドしてサイコフレームが露出、頭部アンテナもV字に展開されるユニコーン。

 

ユニコーンが左手に保持しているビームマグナムから、高出力のビームを吐き出されたのを合図として、決戦の火蓋が切って落とされた。

 

「何処に目を付けている」

「あっははー!ノーコン、ノーコン!」

『うるせぇ!』

 

掠めただけでもMSを撃破しかねないビームマグナム。そんな威力を発揮されてたまるものか、と弧を描くようにトーリスリッターを機動させるアスト。一発、二発とビームマグナム弾が虚空に吸い込まれていき、二人でガルゴウルを煽りながら反撃のハイパーナックルバスターを連射する。

 

『チッ……!クソガキがぁ!』

 

「何か飛ばしたね」

「トラフィックフィンか。ぼくの動きを狭める為……なら次に来るのは……!」

 

ナックルバスターのビームはシールドのI・フィールドによって防がれ、致命傷どころかダメージにすらならなかった。対するユニコーンは、連射が利かず、弾数も少ないビームマグナムではアストを仕留め切れないと判断したようだ。パーフェクトパックからトラフィックフィンを射出し、トーリスリッターの機動予測先を塞ぐように展開させている。

 

そんな動きから考えられる次手は一つ。

 

『削られちまいな!』

 

「やはりフォトントルピードか!」

 

反物質を内包した結晶体を散布し、接触した物を低温対消滅させる恐ろしい兵器フォトントルピード。劇中で凄まじい被害を齎した絶対兵器を、一切の躊躇なくアストとアーウィのトーリスリッター一機だけに向けて放ったガルゴウル。更には、上方向への離脱も残ったマグナム弾を撃ち切って封じてみせる。逃げ場など無い、鬱陶しいガキが消えるとほくそ笑むガルゴウルだったが、その嫌らしい笑みは一瞬で驚愕に染まる。

 

「雑にばら蒔きすぎだ」

「ナーイス回避!あっ、それとおじさんさぁ?決闘のルール分かってるの?意図的にコックピット破壊したら失格なんだよ?なのにこーんな危ない攻撃しちゃってさぅあぁ!?」

「舌を噛むぞ」

おおはうは(もう噛んだ)ー!」

 

なんと、正面から突っ込んで反物質内包粒子を全て回避してみせたのだ。ほぼ不可視の粒子にゲームシステム上のエフェクトを付け足してはいるが、それでも視認性はかなり悪いフォトントルピード。にも関わらず、それら全てを精確に認識しているかのようにすり抜け、真正面からユニコーンに突撃していく。

 

化物じみた操縦能力にガルゴウルは驚愕し、トーリスリッターの急加速に揺さぶられたアーウィは舌を噛んでいた。

 

『クソッ!クソォッ!何なんだよテメェは!』

 

「覚えないようだから何度でも言ってやる。ぼくは姉さんの妹、そしてお前みたいな害虫から姉さんを守る影だ!」

 

リアスカートから予備弾倉を取り外し、ビームマグナムに装填。俺のそばに近寄るなとばかりに連射し、トーリスリッターの接近を阻もうとするガルゴウルのユニコーン。だがそんな目論見は叶わず、二発撃った所で、狙い澄ましたハイパーナックルバスターの射撃によりマグナム本体を破壊されてしまう。慌ててパーフェクトパックのアサルトモードを起動するも、ビームが放たれる直前に飛来した何かによって砲身が抉られた。

 

『なっ、あぁ!?』

 

「トーリスのインコムにはトライブレードが追加装備されてるんだよ。知識があって、冷静に相手を観察できれば気付けたろうにな」

「さっきブチギレてた人が冷静とか言ってる~」

「うるさい。もう詰みだよ、お前」

 

『そっ、んな……事がぁ!』

 

頭部バルカン砲を連射し、右手の実体剣をトーリスリッターへと向け、更に左手を高トルクモードへ移行させながら接近戦の構えを取ったユニコーン。アストの言葉通り、冷静さを欠いていたガルゴウルは気付けなかった。トライブレードを射出したという事は、インコムの展開が終わっているという事に。

 

「周りが見えなくなったら終わりだぞ?」

「ぶーめらーん」

「うるさい」

 

『ぐっ!?がぁっ!』

 

トーリスリッターのバックパックから伸びたラインは、ユニコーンを取り囲むように展開されたインコムに繋がっている。ユニコーンの踏み込みと同時に開始される一斉射撃。パーフェクトパックにはビームで溶解させられた痕が幾つも刻まれ、シールド裏のビームガトリングにもインコムのビームが命中し爆散、本体にはトーリスリッターのマシンキャノンやビームガン、シールドメガ粒子砲にハイパーナックルバスターという射撃武装による集中砲火が叩き込まれていた。

 

さすがにフルサイコフレームのユニコーンガンダム。射撃の雨あられに曝されてなお立っているが、まともに動ける状態ではなくなった。見るも無残な姿だが、アスティカシア高専式決闘の残酷な部分がここで出た。

 

アンテナさえ無事なら敗北ではないのだ。

 

『ぐっ……!うぅっ……』

 

「その足で姉さんに駆け寄るな」

 

ナックルバスターをリアスカートにマウントし、両手にビームサーベルを握らせるアスト。的確に膝関節を狙った刺突でユニコーンの右脚を破壊し、続けて左脚も斬り落とす。

 

『ぐはぁっ!?』

 

「その目に姉さんを映すな」

 

両脚の膝から下を失い、仰向けに倒れるユニコーン。立て直す暇も与えず頭部にビームサーベルを突き立て、アンテナにダメージが入らないよう注意しながら顔部を焼いていく。

 

『っ……あ、あぁ……!』

 

「その汚い手を姉さんに伸ばすな」

 

今度は、もがくユニコーンの両肘を地面に縫い付けるようにビームサーベルを突き刺し、サブアームに抜かせたハイパービームサーベルを振るって両肩を一息に切断。

 

「二度と姉さんに近付くな……!」

 

首もとに四本のサーベル全てを突き込み、持ち上げながら四刀斬り開きで頭を落とす。宙を舞い、落下してきたユニコーンのアンテナ部分をこれ見よがしに踏み潰し、トドメを刺した。これでガルゴウルは敗退決定だ。

 

「さて、残りは……」

 

ゆらりと振り向くトーリスリッター。HADESは未だ機能し続けており、禍々しい赤いオーラと共に振り向く様は見る者全てに恐怖と絶望を呼び起こす。

 

「おぉー?ディランザの方が残ったんだ!ファラクトと戦って目立ったダメージも無しとは、やるねー!」

 

アーウィが称賛を送ったように、残っていたのはファラクトと激闘を繰り広げていたディランザだった。カラーリングこそプレイヤーのパーソナルカラーに塗られているが、アンテナの形状や両肩の装甲が一般機やグエル機と異なり、大型ヒートアックスを持っている事からラウダ機と思われる。実況が原作さながら、と言っていたのはこれの事だろう。

 

「もうあの害虫は駆除した事だし、さっさと終わりにするか」

「いいぞいいぞー!殺っちゃえー!」

 

本体にダメージこそ無いようだが、武装は手に持ったヒートアックスだけ。射撃武装は取り落としたか破壊されたか、いずれにせよ今は近接武装しか無いようだ。油断なくトーリスリッターを睨むディランザだが、五体満足なだけでなくトライブレード以外の武装も全て無事な点を認識し、焦りが構えに滲んでいる。

 

「消え───」

「あ、何か来るよ」

 

ビームサーベル四刀でもって切り刻むつもりのアスト。ふとアーウィが間の抜けた声で警告を飛ばす。

 

「へ……?」

 

アストからも間の抜けた声が漏れた瞬間、一筋の光がトーリスリッターの頭を撃ち抜いていた。何が起きたのか理解できないまま敗退となったアストのトーリスリッター。ディランザのプレイヤーがやった事ではないらしく、まだ生き残りが居たのかと慌てて周囲の索敵を始めた。

 

『へへっ……マリユウてぇてぇ……!』

 

そう言い残すと男は塵となって消えた。

トーリスリッターの頭部を撃ち抜いた閃光。その発射元には、誰もが敗退したと誤認して放置されていたタイタニアⅡが、ロングビームライフルを構えた状態で伏せていたのだ。何やら、ディランザのプレイヤーに関係しているらしい謎の文言を呟くと同時に機能停止するタイタニアⅡ。ダメージレベルが限界に達していたらしく、最後の射撃でどちらかを仕留めるつもりだったようだ。

 

推しの為なら何てこたぁねぇ……

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「さっさと終わりにするか……ぷっ、あっはははは!ひっ、ひぃ……おなか、おなか痛い!キリッ、てラスボスみたいな雰囲気だしといて!アハハハハハハッ!さいご、最後に、へっ……?って!マヌケな声で!くっ、ハハハハハ!ヤバい!サイコーにヤバいよアストォ!あぁーおなかいたい!しっ、死ぬ、死んじゃう!アハハハハ!!!」

「………………チッ」

 

ロビーに戻るなり笑いのダムが完全決壊したアーウィ。人目も憚らず腹を抱えて爆笑し、絶対零度の視線を向けるアストすらも気に留めず笑い転げている。

 

「姉に逢えないまま野垂れ死ね」

「ちょっ、とぉ!ゴメンって、ふうっ!やっと治まってきた……あーダメだ、思い出し笑いが……!」

「前言撤回ここで殺してやる」

「ゴメンゴメン!楽しかったのは本当だよ、乗せてくれてありがとね!アスト!」

「勝手に乗ってきたのはお前だろう。こんな事、今回きりだからな」

 

決闘前にガルゴウルにも向けていたメイスを再び呼び出し、脅しじゃないぞとアーウィの頭めがけて振りかぶるアスト。それをひらりと躱し、まぁまぁ怒らないでよと抱きつくアーウィ。端から見れば短気な姉と能天気な妹のようにも映る。アストの不機嫌オーラに当てられて殆どのプレイヤーは離れているのだが。

 

「アストはこの後どうするの?」

「姉さんを探す」

「だよねー。アタシもそうする!」

 

合縁奇縁、一期一会。二人の探し求める「姉」は別人なのだから、これ以上同行する必要もない。驚く程あっさりと別れ、別々の方向へと歩き出していく。

 

「じゃねー!アストも会えると良いねー!」

「ふん……」

 

こうして奇妙な妹達の物語は終わった。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「あんな害虫がここまで蔓延っているのか……やはり姉さんを守る為には、巣ごと叩き潰すしかない……!」

 

アーウィに向けた絶対零度の視線ではなく、ガルゴウルに向けていたような憎悪と侮蔑の混じった視線をGBNの───メタバースの空へと向け、不穏な言葉を漏らすアスト。

 

その瞳には、ドス黒い殺意に淀みながらも大切な姉───ELダイバー フューを守るという輝きが絶えないでいた。

 

 

◆◇◆

 

 

「アスト羨ましいなー、おねぇちゃんが分かってて決まってるんだもんなー。アタシも早く会いたいなぁ!アタシだけのおねぇちゃん!」

 

一方、アストと別れたアーウィもまた、まだ見ぬ姉に思いを馳せていた。

 

「誰でも良いってワケじゃないしー、強ければ良いでワケでもなーい。スレッタとミオリネみたいな運命の愛とかー、ソフィがスレッタに出会えたみたいな魔女同士の愛とかー!運命!そう、アタシの運命のぉ……おねぇちゃん!あーあー、どこに居るのかなー!」

 

注文が多いねキミね。

ふと、デュエルディメンションから出ていた事に気付くアーウィ。一般的なダイバー達が集うセントラルロビーに来ていたようだ。何気なく見上げた大型ライブモニター、そこに映し出されたモノに目を奪われる。

 

「みつけた」

 

白夜の地ディメンション・トワイライト。荒野の空を舞台に、飛行船を守るように立ち回る二機のモビルスーツが居た。アーウィが惹かれたのはその内の一機。飛行船の上に着地し、もう一機を狙った敵機を見事にスナイプして勝利───ミッションクリアしたガンダム・ルブリス。

 

「アタシの……」

 

「おねぇちゃんッ!!!」

 

それは運命だった。




姉と妹と

【アスト】
邪竜の娘フューの妹を自称する少女。
その顔立ちや体型は瓜二つであり、唯一の相違点は胸部装甲の豊かさ。フューはたわわな果実で、アストは断崖絶壁である。

姉さんを守る為と称してフューを探しているらしく、それ以外の事象に関しては無関心か敵対を貫く。のんびりとした性格のフューと異なり、苛烈かつ容赦の無い性格をしている。

曲がりなりにもエターナル・ダークネスのファンだったガルゴウルが存在を知らない、フューの事を知っているプレイヤーがフューと間違える等、その存在はかなり不審で認知もされていないようだ。


【アーウィ】
GBNの魔女を名乗る少女。
灰色という原作には存在しないカラーリングのアスティカシア制服を着用している。
見た目相応に子供っぽい性格だが、時折背筋が凍り付くような殺気を纏う事もある。
誰かは本人にも分からないまま「おねぇちゃん」を探しているらしく、あちこち歩き回っている内に今回のデュエル・ディメンションに辿り着いていたようだ。


【フューとクオン】(原典:青いカンテラ 様)
G-tuberにして母娘。
クオンは邪竜の端末という設定で活動しており、ディメンション探訪やキット製作配信などを行っている女性。
フューは様々な要因と偶然が絡み合った結果生まれ、クオンと出会い「娘」となったELダイバー。GBNがメタバースに組み込まれる以前からの関係であり、その絆は非常に強く固い。

【キース・ジェントルメン】
(原作:ガンダムビルドダイバーズ オルタナティブガールズ)
デュエル・ディメンションのマギーさんポジションに居る見た目悪人、中身善人のギャップマン。
様々なプレイヤーから好かれ、ヴァルガに居そうな世紀末モヒカンの舎弟も多いカリスマ。GBN時代からデュエル・ディメンションの案内人をやっており、メタバースとなった今ではプロフィールに公式バッジを持つ名物プレイヤー。

【マリユウてぇてぇ】(原典:真莉藻 様)
「マリモさん」と「ユウくん」というプレイヤーを後方腕組み王騎将軍ヅラで見守る事。タイタニアⅡのプレイヤーもこれだったようだ。
推しの為ならピンポイント狙撃も何のその。
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