GBN:ダイバーズコンピレーション   作:X2愛好家

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レイドバトル回ラストです


それぞれのレイドバトル 裏側とアフター

ついに終結となったレイドバトル。木星帝国とELSの混成エネミーを迎撃し、コロニーレーザー「シンヴァツ」の破壊とカリスト兄弟を撃破する事が勝利条件。だが、多くのダイバーが気付いていなかった、厳密には忘れていたもう一つの勝利条件を知っているだろうか。何となく想像はつくだろうが、それぞれのアフターを覗く前にまずはこちらを見てみよう。

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「・・・」

『今日の私は!阿修羅すら凌駕する存在だ!』

『この気持ち!まさしく愛だ!』

『いざ尋常に勝負!』

 

キョウスケやアリムら最前線組が絶対防衛線の援護に向かった後、たった四人で超大型ELSの元に残ったダイバー達が居た。そう、グラハムスペシャルズである。宇宙型オーバーフラッグをグラハム仕様にマイナーチェンジしたオービットGフラッグ以外は原典から改造されていないGNフラッグ、スサノオ、ブレイヴ指揮官用試験機で編成されたグラハムスペシャルズ。全員愛機の時系列に合わせたグラハムロールをするダイバーであり、非常に騒がしく画面の圧が凄まじいのだが、ブレイヴに搭乗しているフォースリーダーの「ブレハム」だけ何故か妙に静まっている。

 

『どうしたブレハム!マシントラブルか?』

『損傷が有るなら下がれ!我々でカバーする!』

『武士は食わねど、か?少しはこちらを頼れ』

 

被弾こそしていないものの、いつものキレが無いブレハムを案じるフォースメンバー達。ブレハムもまた反撃を確実に命中させ回避も行っているので被撃墜の心配は無さそうに思えるが。

 

「もういい!堪忍袋の緒が切れた!」

 

急にどうした。

 

「どれだけ私がこの大舞台を待ちわびたと思っているのだ!常設のELS戦で修練を積み!ログアウトしてもイメージトレーニングは欠かさなかった!だというのに!何故だELS!」

 

どうやら原作再現を狙っていたようだが、想像よりもELSの攻撃が彼にとっては手緩いらしくそれに逆ギレしているらしい。それに関してはブレハムの実力が本人の自覚よりも高い事、既に離脱したFOEさんの砲撃にかなりの数のELSが巻き込まれた事の二点が挙げられる。ELSが取り付いてこない為に原作再現の特攻が出来ず、わざと被弾するのもレイドに参加しているダイバーとしてプライドが許さない。グラハム・エーカーに憧れたがゆえの面倒な拗らせである。

 

「ええい!こうなれば一人でも!」

『待てブレハム!さすがに無茶だ!』

『気持ちは分かるが落ち着け!』

『堪忍袋のくだりは私のセリフだ!』

 

私は我慢弱い!と言わんばかりに巡航形態へとブレイヴを変形させ、超大型ELSへと向かうブレハム。仲間も止めようとするがブレハムは止まらない。一人抗議していたグラハムモドキが居たけど。

 

「グランザム!」

 

モビルアーマーの方じゃないよ

 

「これは!死ではない!」

 

一発も被弾してないけど

 

「ダイバーが勝利する為の!」

 

実はコロニーレーザーも終わりかけてる

 

「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

トランザムならぬグランザムを発動し、FOEさんことキョウスケが穿った巨大なダメージ痕へと突撃していくブレハム。その途中であわよくば擬態ELSが組み付いてこないか、とか思っているが儚くもハムの悲し。覚悟とグラハムをガンギマリさせた彼の操縦技術に追い付ける者はその場に居なかった。

 

『・・・』

 

これには仲間のグラハムモドキ達もドン引きである。

 

「ぐうっ・・・!おぉぉぉあぁぁぁ!」

 

キョウスケのディバインダブルオークアンタが超大型ELSに与えた傷は予想外に深く、原作ではクアンタのライザーソードで表面を切り裂きブレイヴの特攻で無理矢理突入口を維持したのだが、対話ではなく殲滅RTAを得意とするキョウスケは最初から最大出力。表面どころかコアが存在する空間近くまで抉っていた。また、侵攻を優先したのか、はたまたダメージが大きすぎたのか傷口の修復が遅れていた事もブレハムに味方したのだろう。本人としては不服なようだが。内部に突入しスタンドマニューバ、からのトライパニッシャーで隔壁のような構造物をまとめて破壊するブレハム。一応巡航形態でもトライパニッシャーは撃てるのだが、わざわざスタンドマニューバしたのはグラハムをキメているからだろう。GBNで再現されたモノとはいえ強いGを受けながらやるべき事ではないのは確かである。

 

「これこそ!我が全身全霊!グラハムスペシャル!」

 

ブレハムの手元には【FINISH MOVE 01】の表示。スタンドマニューバからのトライパニッシャー発射で硬直していたブレイヴが再び巡航形態へと変形し、自ら抉じ開けた空間を飛翔する。【トランスフォームナウ】ブレハムが会得した必殺技であり、どんな硬直もキャンセルして変形するというだけの技。隙の大きな攻撃やもう一つの必殺技すら、その硬直や反動をキャンセルして別の行動に繋ぐ事ができるという使い方によっては非常に厄介な必殺技なのだが、ブレハムはもっぱらスタンドマニューバからクルーズポジションへの再変形にしか使わないのである。それでも相手からすれば面倒な動きではあるのだが。

 

「見えた!」

 

原作にて刹那が対話を行った空間へと辿り着いたブレハム。今から彼が行うのは対話ではなく────

 

「破壊させてもらう!」

 

そうだね。殲滅だね。

トライパニッシャーではなくドレイクハウリングとGNキャノンの連射でコア空間を破壊していくブレハム。腕部のGNバルカンも交え、体勢を変えつつ弾幕を張り続ける様はダンスのようにも見えた。最後のステップで放ったGNミサイルが着弾したのを確認すると、ドレイクハウリングを胸部近くに構えるブレイヴ。やっぱこれだね。

 

「後は任せたぞ」

 

全ての粒子を使いきるつもりで放つ最大出力のトライパニッシャー。極太のビームが超大型ELSを内部から貫いていき、耐久値がゼロになったのか崩壊していく超大型ELS。少し違うがこれはこれでヨシと思っているブレハム。原作とは流れと結末が違うものの本人としては許容できる結果になったのだろう。目を閉じ、衝撃を受け入れる。これが勝利の、未来の代償ならば心地よい───

 

 

『無事だったか!』

『よく戻って来た!』

『まったく・・・だが、それでこそだ』

「・・・む?」

 

ブ レ ハ ム 生 還

偶然か、ゲームの仕様か、気持ち悪いからか。何にせよブレハム生還である。

 

「なぁぜだぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!」

 

途中でドレイクハウリングを手放してしまった以外はほぼ無傷なブレイヴ。ブレハムの叫びが宇宙に消えていく。

 

【Battle Ended】

【Winner:Player Teams】

 

ダイバーの勝利条件として設定されているのが

・シンヴァツの破壊

・カリスト兄弟の撃破

・超大型ELSの撃破

だった為、人知れずレイドバトルに大きく貢献していたグラハムスペシャルズ。ちなみにブレハム生還の一番の要因は、ダメージを与えるつもりで使用したトライパニッシャー。それによって貫通・形成された通路から外に吐き出されたらしい。つまりは自業自得だね。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

レイドバトル終了後のセントラルロビー。やはりというべきかお祭り騒ぎとなっていた。途中で撃破されてしまった者も最後まで生き残った者も、そして一握りの多大な貢献をした者も一緒になって健闘を称えあっている。今頃レイドバトルスレッドや参加していたG-TUBERのファンスレッドは書き込み量が激増しているだろう。さすがに騒ぎ過ぎるとガードフレームが飛んでくるか、迷惑行為としてマークされてしまうので各々控えめのつもりではあるが人数が人数な為、あまり意味が無くなっているが。中には一時的に共闘したダイバー間でGGを送りあってそれぞれのフォースネストに引き上げたり、カフェテリアをはじめとした打ち上げ場所に繰り出したりする者達も居る。そして何故か背負われた状態でグッタリしているダイバーが二人。

 

「うえっぷ・・・」

「あぁう・・・」

 

ELSシンヴァツ撃破のMVPにして八面六臂の活躍を見せたセツとシゼである。自分達で行った回転クアドラプルハモニカ砲の反動というか、当然のデメリットというか、なんにせよそれぞれの相方の背で顔を青くしているのである。

 

「ちょまっ!ちびっこステイ!」

「吐くなよ!?人の背中で吐くなよ!?フリじゃないからな!?」

 

背負っている相方──モミジとミズキリも別の意味で顔色が悪い。戻ってきてもグロッキー状態だったのを見かねて今に至るのだが、仮想空間とはいえ背中にリバースはされたくない。そんな喧騒から少し離れた位置で会話しているのは傭兵とランカー。

 

「やっぱりお前か・・・音割れティブさんよ」

「その呼び名は自称した訳じゃないんだが・・・」

 

ナラティブを愛しナラティブに愛された男バシュタと戦争屋アリムである。妙なナラティブガンダムが居たという話を聞き、誰か確信があったアリムは一応健闘を称えに来たのである。

 

「満更でもないんだろ?」

「まぁな。特にあの曲はイチオシだ」

「アタシはそれのせいでまともに聞こえなくなったんだが」

 

【音割れティブ】バシュタの呼び名、異名の一つであり本人が名乗った訳ではなく自然と根付いた物である。101位という魔窟のダイバーであるバシュタの戦いはそれなりの話題になる事が多く、戦闘アーカイブデータにナラティブの原曲を流したいわゆるMADも少なくない。彼の特徴的な名(迷)言を面白がって、戦闘中の映像に音割れVigi○anteを流した動画を作った者がおり、何故かそれが大いにバズったのである。それ以降音割れティブという呼び名が浸透してしまったのだが、本人としては好きな曲な為満更でもないらしい。アリムは聞く度にそれを思い出してしまうようだが。

 

「わざわざ話し掛けてくれたという事は・・・ナラティブかフェネクスに乗ってくれる気になったか!」

「ならねぇよ。普通にGGしに来ただけだ。それに何度でも言うがシナスタの方が好きだ」

「ゾルタンか・・・三分で分かるGBNでもやるのか?」

「やらねぇよ、唐突だな」

「イオリさんの配信で」

「なおさらやらねぇよ!何でだよ!」

「やらないのですか?」

「やらねぇっての!!・・・ん?」

 

もはやテンプレ、ワンセットにまでなりつつあるステルス委員長。生身かつ女の子の背後に回る時にのみ発揮されるイオリのユニークスキルである。バトル終了後で疲労しているとはいえ、傭兵を生業としているアリムの背後を何度も取るのは至難の技だろう。にも関わらず全て成功させているイオリは本当に何者なのだろうか。

 

「残念です・・・アリムさんがやらないなら、私がやってみましょうか」

「正気に戻れイオリ。イオリがゾルタン構文しても誰も幸せに・・・違和感無いと思っている自分が居る」

「ふふ・・・三分で分かるG-TUBERイオリ。本格的に考えてみましょうか」

 

自分そっちのけで楽しげに会話するアリムとイオリ。音割れバシュタはクールに去るぜ、と言うかのようにその場を離れるバシュタ。

 

(君達もまた比翼連理の鳥なんだな。これが俗に言うてぇてぇ、という事象か)

 

ナラティブキメすぎて形容がほぼ鳥に限定されるバシュタ。少しだけ振り向いて小さくサムズアップを送っておく。と、割り込んだ謝罪と共闘の感謝なのか手を軽く振っているイオリに気付く。その視線が少しだけ驚きに変化したのをバシュタは見逃さない。ちょうど自分の進行方向を見ているようだが、アリムの言葉にその視線を外してしまう。いったい何があるのか───

 

「もし、先ほどのナラティブガンダムを操縦していた方でよろしいでしょうか?」

「ん?」

 

リタ───ではなく黒髪の少女。バシュタの正面に立っていたのは、どこかの学校の制服を纏ったダイバーだった。真後ろに居るイオリも制服のようなダイバールックだが、イオリはブレザー型であり、目の前の少女はセーラー服なのが違いである。

 

「あぁそうだが、もしかして君はフェネクスの?」

「はい。カザネと申します。先程はありがとうございました」

「こちらこそ。ナイス鳥だった!」

 

ナイス鳥とは。称賛も独特なバシュタ。和やかに会話しているように見えるカザネとバシュタだが、そのやり取りを後ろから見ているアリムは苦い顔をしている。

 

「アイツには後ろの連中が見えてないのか?」

「なんというか、危うい雰囲気の方々ですね」

「完全にヤの付く自由業だろ・・・」

 

カザネの背後、彼女を護衛するかのように立っている複数のダイバー達。黒に灰、紫などのスーツをキッチリ着こなしたり、胸元を開けて気崩したりと各々の違いはあれどアリムが評した通りヤの付く自由業、堅気の人間ではない男達がバシュタを睨んでいるのである。明らかにヒリついた空気が漂っているのだが、バシュタはどこ吹く風とナラティブ談義を始めている。三桁ランカーは強靭なメンタルを標準装備しているのか、バシュタが底抜けのナラティブバカなのか。笑顔で応じているカザネもカザネだが。

 

「彼らは彼らで、私達は私達で楽しみましょう」

「楽しむって・・・レイドはもう終わっただろ?」

「良い事。してあげるって言ったでしょう?」

「!!!」

 

一瞬にして茹で上がったように真っ赤になるアリム。戦闘中に邪な事を自分で否定しておいてそのリアクションはどうなんだい。

 

「では、いつもの場所で」

「へ?は?うぇ」

 

意味をなさない声を漏らしながら、あれよあれよとイオリに手を引かれて辿り着いたのはセントラルロビー外周部のベンチ。依頼が無い時に度々アリムが座るお気に入りの場所である。

 

「あ、の・・・ここで何を・・・?」

「はい、ではまずハグです」

「!?!??!」

 

お気に入りベンチを背にして立たされたアリム。不意打ちのハグで完全に思考が停止してしまう。さらにイオリは、アリムの耳元に顔を近付けクリティカルヒットの追撃を行う。

 

「よく頑張りましたね・・・とっても素敵でしたよ?アリムさん・・・」

「っ・・・!」

 

イオリんASMRである。アリムは普通に褒めてくれたり、ワンチャン頭ナデナデでもしてくれれば御の字とか思っていたようだが、彼女の想像を超えるご褒美が待っていた。思考停止通り越してもう脳溶けてるんじゃないかな。

 

「・・・」

「あら、大丈夫ですか?」

「だいじょばない」

 

本当にね。糸の切れたマリオネットのようにベンチに崩れ落ちたアリム。復活にはかなりの時間が必要そうだ。そんなアリムの横に座るイオリ。トドメ刺しにいってませんかね委員長さん。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「クッハハハハハ!まだ足りん!貴族主義の夜明けにはまだ足りないぞ!」

「終わったばかりで元気だね君は・・・羨ましいよ」

 

所戻ってセントラルロビー総合受付付近。もはや言葉に意味と整合性が無くなり始めたダブル眼帯の男THE Bi-neと、呆れの感情を隠そうともしないキンケドゥに寄せたダイバールックの女性ダイバー ジェーン・ケドゥ。

 

「このまま鋼鉄の7人へと繰り出す!」

「待て待て待ってくれ。正気か?いや、狂気だったね君は」

 

クロスボーン熱が暴走し、レイドバトル終わりだというのに原作のミッションに向かおうとするTHE Bi-ne。ジェーンも止めようとするが、この男に正気を求める方がおかしいという事を思い出し、深いため息をつく。と、そんな凸凹コンビに近付いてくる一団が居た。

 

「ほらな?やっぱり眼帯キチーネだったろ?」

「両目かダブルを付けなさい!」

「騒がしい連中だ・・・」

「あの~皆さん仲良く・・・ね?」

「貴公らは?」

「援護してくれたダイバーの方々、かな?」

 

ジェーンの予想通り、発言順にペイルライダー、F91、フルアーマーガンダム、ファントムを操縦していたダイバー達である。ELSを捌きながら、ディキトゥスと戦っていたTHE Bi-neとジェーンの援護を行っていた為、全員それなりの腕前を持っている事は確実である。

 

「そうそう!あ、俺ペイル乗ってたハクヲね」

「ンンッ!わたくしはゴスペ。パワードウェポンF91を操縦しておりましたわ」

「自己紹介の流れか?マク・ハレミングだ」

「サンボルフルアーマーの人ですよ!ちなみにユーレーはユーレーといいます。ファントムのダイバーです」

「THE Bi-neだ。以後お見知りおきを」

「ジェーン・ケドゥ。ご丁寧にどうも」

 

それぞれの自己紹介が済んだところで本題をハクヲが切り出す。

 

「なぁあんたらこの後予定ある?無いなら俺らでパーティー組んでミッション行かね?」

「ほう奇遇だな。私も今から鋼鉄の7人を受注しようとしていた所だ」

「君の切り替えの早さには脱帽だよ・・・君達も火照りが治まらないクチかな?」

 

THE Bi-neや他の一部ダイバーのようにレイドバトルですら物足りなかった、あるいは早々に撃墜されてしまい貢献出来なかった分を取り戻そうと別のミッションを受注しようとするダイバー。それらと同じくバトル熱が冷めない者達かと推察するジェーンだが、ハクヲからの返答は半分正解で半分不正解といったところだった。

 

「こっちのムッツリお嬢様とユーレーちゃんはな」

「なっ、わたくしはムッツリなどではありませんわ!」

「んー?ファントムの放熱は終わってますよ?」

「俺とコイツはもう少しポイントとコインを稼ぎたいのが共通している。お嬢様と天然娘は戦い足りないらしい。お前達二人とトリスタンがディキトゥスを持っていったせいでな」

「なるほどね」

 

まとめるとTHE Bi-neは貴族狂乱状態。ハクヲとマクは稼ぎ足りない、ゴスペとユーレーは欲求不満らしい。あとはジェーンだが───

 

「参加して良いなら私も行くよ。お目付け役は必要だろうしね」

 

THE Bi-neを見ながら参加を表明するジェーン。この狂乱貴族に合わせられるのは、一部のハイランカーを除けば彼女だけだろう。

 

「うっし!決まり!・・・と、言いたい所だけど」

「トリスタンのダイバーが見当たらんな」

「さっき傭兵の・・・アリ、ミ?メ?さんと一緒にどっか行きましたよ?ユーレーは見ました!」

「ふっ、二人で!?まさか今頃何か・・・は、ハレンチな事を・・・!」

「やっぱムッツリじゃん、というか割とオープンに妄想拗らせるじゃん」

 

目の前のダイバー達がどういう性格なのか、なんとなく理解し始めたジェーン。性格・性癖にクセはあるが共闘した時に見た彼ら彼女らの実力は本物である。

 

「どうせなら7人フルメンで行きたいよなー」

「なら僕が共に行こう」

「あ、音割れティブ」

 

カザネとのナラティブ談義を終えたバシュタが現れた。

 

「三桁が二人も居るならスムーズに攻略できそうだね」

「うんうん・・・ん?」

「二人?バシュタ氏が101位なのは知っているが」

 

ジェーンの発言に困惑するシロヲ達。バシュタはネタと実力が平行して広まっているため有名だが、もう一人の三桁ランカーとは誰なのか。もちろんシロヲを始めとする四人ではなく、ジェーン本人の事かと消去法で予想する面々。だが次の瞬間ジェーンとバシュタの発した言葉で驚愕する事になる。

 

「知らないのかい?彼、THE Bi-neの事だよ」

「347位だな。というか、まだその順位に居たのか」

 

「「「「は?」」」」

 

今明かされる衝撃の真実ゥ。狂乱ダブル眼帯貴族、三桁の猛者だった。

 

「何度も言わせるな。この順位を譲る気は無い。それよりもミッションだ!揃ったのならば行くぞ!」

 

そう言ってミッションカウンターへと歩き出すTHE Bi-ne。ネタキャラにしては強いなぁ、程度にしか思っていなかった男の実力を明確な数字で教えられてフリーズしている。完全に理解が追い付いていない宇宙猫状態である。

 

「まぁ・・・そうなるね、大概の常識人は」

「一応付け加えておくと、347位も語呂合わせの為だけに留まっていると思う。実際の実力は僕よりも上、二桁すら貫く狂人だよアレは」

 

フォローと余計な憶測を残してTHE Bi-neの後を追って歩くジェーンとバシュタ。彼ら彼女らが再起動したのはたっぷり30秒経過してからだった。

 

 

 

「さようなら!キンケドゥ!」

 

 

だから相手にキンケドゥは居ないんだってば。




これにて木星ELSレイドバトル終了です。
お疲れ様でした。

【THE Bi-ne】
実は個人ランク347位だった。
同じ三桁のバシュタ曰く「実力的には二桁」との事。
さようなら→サヨウナラ→サヨナラ→3476→347位の語呂合わせで留まっているのでは?という憶測が飛び交っている。いつ本気で上を目指し、34位を狙いに来るか一部のダイバーは楽しみなような怖いようなで半々だとか。

【バシュタ】
音割れティブさんとして親しまれて(?)いる。
クソ強メンタルの持ち主。
カザネとフレンドになった。
101位に関してはTHE Bi-neよりも早く到達した為、彼と直接競いあった事は無いが、様々なイベントやアーカイブで見る限り易々と勝てる相手ではないと思っている。

【カザネ】
フェネクスに搭乗していた女性。
セーラー服風の制服を着込んだダイバールック。
常にヤの付く自由業みたいなダイバーが護衛している。
本人の性格は至って温厚。バシュタの突発的ナラティブトークにも嫌な顔一つせずに付き合った。
バシュタだけでなく共闘したユニコーンとバンシィ・ノルンのダイバーともフレンドになった。

【シロヲ】
ペイルライダーのダイバー。
性格は陽キャ。

【ゴスペ】
パワードウェポン仕様のF91を操縦。
淫らな事関連の思い込みが激しいムッツリお嬢様。
若干の百合っ気があるが一応ノーマル。

【マク・ハレミング】
サンダーボルト版フルアーマーのダイバー。
ドライな性格であり、ポイントやビルドコイン集めが優先。

【ユーレー】
ファントムに搭乗していた少女。
時折ポンコツ発言をする天然娘。
操縦も直感頼りの脊髄プレイ。だが被撃破の回数は驚く程に少なく、一部のダイバーからはチーターか本物のニュータイプか等と言われているが、本人は全く気にしていない。


【ゲスト出演】

【二葉ベス 様】
モミジ
セツ

【青いカンテラ 様】
イオリ
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