GBN:ダイバーズコンピレーション   作:X2愛好家

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幕間と布石
短めです


DLC/Μ4И3ЦVEЯ

【C0ИT1NU3……】

 

「っ!待てっ!逃げるのか!」

『逃げてくれる、の間違いだろ』

『こちらにも余力は無い・・・正直助かるよ』

 

禍々しい紫に彩られた廃墟。暗く淀んだその場所で対峙する巨人達。空中で粒子となって解けていくのは謎のエネミー【アンノウン】。対して、地上では三機のモビルスーツが膝をついていた。

 

最後までアンノウンを睨み付け、見逃される事への悔しさを滲ませるマスターガンダムに搭乗した青年。

 

クロービーム砲を向けながらも、これ以上の戦闘は無意味と判断し、追うつもりが無いガンダムヴァサーゴとそれを操る男性ダイバー。

 

三機の中で最も損傷が酷く、半分消し飛んだシールドを構えながらアンノウンの心変わりを警戒するガンダムAGE-1ノーマル。乗っているのは三人の中で唯一の女性ダイバー。

 

そんな三人三機を無機質なデュアルアイで見つめ、数秒と経たずにデータの粒子となり消えるアンノウン。

 

【Battle Ended】

 

他の挑戦者達と同じく、勝敗を告げずに戦闘は終わったが、続けていれば敗北していたのは間違いなくダイバー側の方だっただろう。それが分かっているからこそ、マスターのダイバーは闘志を燃やし、ヴァサーゴのダイバーは内心冷や汗をかき、AGE-1のダイバーは警戒を解かないのだが。

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「くっそぉ!何なんだよあのデタラメな強さは!」

「強敵だってのは分かってた事だろ?落ち着けよ」

「分かっていても驚愕だね、あの難易度は」

 

どこかのフォースネストにて、アンノウンに挑んでいた三人が反省会という名目の慰労会を行っていた。内容はマスターガンダムを操っていた青年の愚痴がほとんどだが。

 

「そう言えばなんだけど、私のランク上がってた」

「何?アンノウン戦はランクの変動は無いはずじゃないのか?」

「EからDになってたよ。あの強敵相手には連携が必須だから、これでフォースを組めという事だったりしてね」

「じゃあ正式に加入できるって事だな!!!」

「声がデカいんだよ・・・」

 

椅子から勢いよく立ち上がり、興奮冷めやらぬ青年のクソデカボイスに耳を押さえるヴァサーゴのダイバー。そんな二人に対して淡々と言葉を紡ぐのはAGE-1に乗っていた女性。

 

「そうね。ここまで来てさようならも後味悪いし、そっちが良ければお世話になろうかしら」

「まぁ僕は構わないが」

「よっろしくぅ!!!」

「うるさい!」

 

もはや漫才ね。などと考えながらフォース加入申請を送る女性ダイバー【ヒメリ】。ついにツッコミの手を出しながらもヒメリの申請を受理したのがヴァサーゴのダイバーこと【オドン】。そしてオドンの割と容赦無い手刀を受けて撃沈したのが【ラース】である。

 

「ぐおぉぉぉ・・・」

「大丈夫?」

「ふん。バカにはこれくらいで丁度いい」

 

「いってぇ・・・ん?」

 

GBNの感覚フィードバックは化物か、と似ても似つかない赤い彗星の物真似を心の中に留め、立ち上がったラース。さすがに痛かったと文句を言ってやろうとした時、自身のコンソールに通知が来ている事に気付く。

 

「っしゃあ!!!」

「せいっ!」

「学ばない・・・」

 

何かに喜びを見せたラースを再び沈めるオドン。ヒメリはこの二人との付き合い方を早々に理解したようだ。

 

 

◆◇◆

 

 

「君・・・というか君達が?」

「はい!」

「うん」

 

ラースがフォースネストの床に沈んでから数分後。オドンとヒメリに向かい合って座る二人のダイバーが居た。ちなみにテーブルとチェアは四人掛けであり、ダメージから復帰していない事もあってラースは床で体育座りである。

 

「あたしはアガペア!」

「ボクはアンセラ」

 

「ご丁寧にどうも。僕はオドン。一応フォースリーダーだ」

「私はヒメリ。さっきフォースに入ったばかりのギリギリ先輩」

「で、そこのバカがラース。斬り込み隊長という名の猪だ」

「誰がバカだ誰が!ついでに人間だわ!」

 

軽い自己紹介も終わり、フォースメンバー募集に応募してきた二人組への質問に移るオドン。真っ先に気になっている事から切り出す。

 

「メンバー募集は一人だったはずなんだが」

「別に良いだろー?仲間が増えるなら問題無しだ!」

「考え無しは黙ってろ。理由を聞かせてもらっても?」

 

「まぁそこ気になるよねー。あたし達はリアルに姉弟でさー」

「姉さん、そんな簡単にリアルの話をしちゃ駄目だよ。ここは互いのアバターにガチ恋した現実拗らせボッチ、とかで濁しておかないと」

 

中々に濃いのが来たな・・・と心の中で額を押さえるオドン。心なしか頭痛が痛いような気がする。

 

アガペアとアンセラの話をまとめると、現実でも仲の良い姉弟だから離れたくない。コンビネーションには自信があるから役に立つ。機体は二人で一機を操る複座式を使う。故に一人分の募集に応募したとの事。ちなみにフォースに入りたい理由は至極単純、フレンド欄だけの繋がりではない仲間が欲しいから、らしい。

 

「そういう事情なら・・・」

「なんやかんや優しいよなぁオ・ド・ン・くフゥッ!」

「お見事」

「どうも。ンンッ、無理矢理なセールスなら断るつもりだったが、まぁ問題は無いだろう。後は実際に腕前を見せてもらいたい」

「バトルか!?ミッションかふっ!」

 

からかっては撃沈し復活しては沈むラース。自業自得なのでヒメリは何も言わないが。そんな三人の様子を見てアガペアは笑う。

 

「あははっ!面白い人達で良かった!」

「おもしれー女・・・ならぬおもしれーフォースだね、姉さん。こっちで良かったかも」

 

こっち、というアンセラの言葉に引っ掛かりを覚えるヒメリ。

 

「こっち、というのは?」

「んーとね、似たような募集がもう一つあってね」

「んなこたぁどうでも良いんだよ!!!さっ、皆で行こうぜミッション!!!新生ダルクの初陣だっ───」

「ボリュームを考えろ阿呆が」

 

本当に学ばないねぇ君は。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

C0ИT1NU3……

 

C0ИT1NU3……

 

C0ИT1NU3……

 

 

武装データ構築、問題無し

 

アシスト召喚、問題無し

 

コンバットログ分析

……

………

 

一部に不明なダイバーデータを確認

……

………

 

解析終了。解析結果=ELダイバーと呼称される存在

ビルドデカールによる調整済み。問題無し

 

難易度設定、問題無し

 

ダイバーランクによる識別、問題無し

 

脅威度の上方修正回数

……

………

 

多数

 

脅威度の下方修正回数

……

………

 

極少数

 

 

◇◆◇

 

 

データ収集完了

 

開催に問題は無しと判断

 

判断基準、解析結果を送信

……

………

 

送信確認

 

C0ИT1NU3……

 

C0ИT1NU3……

 

C0ИT1NU3……

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

【フォースメンバー募集!!!フォース ダルクで一緒に熱いガンプラバトルしようぜ!!!連絡先はダイバーネーム ラースまで!】

 

 

New!【フォースメンバー募集】




激強アンノウン。CDEだと難しいかもね。
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