GBN:ダイバーズコンピレーション   作:X2愛好家

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交差するダイバー達。
ご応募ありがとうございました。


CROSS/UИ1T3

セントラルディメンション内のカフェテリア。素人玄人老若男女問わず、多くのダイバーが様々な理由で利用する公共施設。内容はバトルの反省会だったり、逆に祝勝会だったり、友人がログインするまでの時間潰しだったり、ここのメニューに心惹かれてだったり。

 

「ちょっと早すぎたねぇ・・・」

 

彼女のように待ち合わせだったりするだろう。

カフェテリア奥の席にちょこんと座っているのは一人の女性ダイバー。それだけなら日常茶飯事というか、GBNのどこでも見られる光景なのだが、如何せん着用している服、ダイバールックが妙に派手なため目立つ。それはもうメチャクチャに目立っている。

 

「先に何か頼んじゃおうかなぁ。バトル動画は熱中しちゃいそうだし───」

「あのぉ」

「ん?」

 

サイバーパンク黒ギャルとでも形容すべき女性ダイバーに話し掛ける人物が一人。ヘッドセットを首に掛けたブレザーの少女。女子高生、あるいは女子中学生のようなダイバールックをした少女がサイバーパンク黒ギャルに話し掛けている。元々目立っていた光景がより一層パワーの凄い絵面になっている。

 

「えーっと、タチャン・・・じゃないや、チャンカさんでしょうか」

「いかにも。チャンカです、よろしく」

 

危うく三脚LMGのダンサーとなりかけたサイバーパンク黒ギャルこと【チャンカ】。そんな彼女に話し掛けたJKorJCダイバーは【ポニク】という名前らしい。

 

「で、お肉ちゃんは」

「ポニクです!お肉じゃないので!」

「うんうん、ポークちゃんだよね」

「ちーがーいーまーすー!」

「ごめんごめん。募集見て来てくれたんだよね?」

「もう・・・そうですよ」

 

「はいはーい!あたしもー!」

 

早速ポニクのからかい方、もとい付き合い方を覚えたチャンカ。自身で出したフォースメンバー募集に応じて来てくれたポニクとの雑談に興じようとした矢先、さらに騒がしい声が混ざる。金髪ポニーテールを元気よく揺らし、これまた元気に手を挙げて二人に近付いてきたのはギャルだった。つまり、更に目立つ。

 

「君も?」

「そ!あたしアマネ!よろしくね!」

 

淡い青のジャケットにホットパンツが特徴的な服装。恐らくガンダムUCの登場人物、ミコットの物と思われるアバターパーツに身を包み、服装の元ネタ人物よりも高いテンションで現れたのは【アマネ】と名乗るダイバー。彼女もチャンカのメンバー募集に乗った人物らしい。

 

「これで全員?シンボクを深めるためにドリンクいっちゃおう!」

「いや、あと一人居る───」

 

「じゃあヨネカはゼノンスカッシュでお願いします」

 

自分も入れて四人という事を説明しようとしたチャンカだが、今まで居た二人とは違う声に言葉を止める。いつの間にやら隣の椅子に座っていたのは、膨らみがあるパーカーに謎の生物がプリントされたTシャツを着用した少女。

 

「あまりに自然に座るから知ってるものかと・・・」

「来てくれる事は知っていたけれどね」

「はじめまして!ヨネカはヨネカです!ここのメニューなら任せてください!だいたい分かります!」

「一応顔合わせ───」

「マジ?じゃあこれとか!」

「おぉ!着眼点スゴいですね!」

 

初心者にしてはカフェテリアに精通しているヨネカというダイバー。初心者だからこそ、このセントラルカフェに精通しているのだろうか。ギャルに制服の女学生と私服の女学生が交じり、そこにサイバーパンク風の着物まで居るのだから目立つ。それはもう店内で一番目立つし通行人も視線送るし、なんなら二度見していく。

 

「ふっ・・・ままならないね。だからこそ面白いんだけど」

「チャンカさんも何か頼みましょうよ!」

 

女三人寄ればかしましい、とはよく言った物だ。と呆れと納得と今後への期待をごちゃ混ぜにして、チャンカもメニューに目を通していく。

彼女らの物語は、ここから始まるのだから。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「で、こうなるわけだ」

『GBNだしね!』

『フォース組むなら機体も見せ合わないとですし』

『そういうポニクちゃんの機体、もうヤバいですけど』

 

顔合わせのドリンク代金はキッチリ各々支払い、次はバトルの腕っしょ!とアマネ主導でやってきましたチャレンジミッション。格納庫でそれぞれの機体も初お披露目となったのだが、一際異彩を放っているのがポニクの機体。本当にガンダムで良いのか?と聞きたくなるような異形が鎮座していたのだ。

 

「実力はこれからゆっくり、とね」

 

「チャンカ、GN-X・TD、出る」

『アマネ!エクスキューショナーで行くよ!』

『ヨネカ、ムラサメカイYS!行きます!』

『アジさん発進しまーす』

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「到着。それでアマネ、受注は君に一任していたけれどっ───」

『ライチャレ!4対4になるからちょうど良いかなぁって思ってさ!』

『早速撃ってきてますよ!?』

『弾幕やめろー!アジさん小回りきかな───うひゃあ!?』

 

ミッションエリアに辿り着き、早々に回避行動をとったのはチャンカのGN-X・TD。背中ではなく両肘部に疑似太陽炉を備えたジンクスであり、カラーリングも相まってリボーンズガンダムを思わせる。

 

喋りながら自身も飛んできた弾を回避し、どこか嬉しそうなアマネの機体はガンダムグレモリー・エクスキューショナー。バルバトスルプスとグレモリーを掛け合わせたようなガンダム・フレーム機である。実弾は回避し、ビームは手に持った大鎌のような武器で逸らしている。

 

集中砲火の激しいホットスポットから抜け出したのは、ヨネカのムラサメカイYS。SEED DESTINYに登場した可変機ムラサメと、UC-MSVのデルタカイのミキシングらしい機体を操り敵の正体を探っている。

 

最も悲鳴が大きかったのはポニク。悲鳴だけでなく、その搭乗機も四人の中で最大級。三つ首の竜のような禍々しい大型機の名はAzi-Dahak。アジ・ダッハークと読むらしいのだが、扱うダイバーであるポニクが何故かちゃんと読めていないらしく、出撃時のようにもっぱらアジさんと呼称されている。そして同じく本人の言葉通り小回りが利かない大型機の為、敵からターゲティングされているようだ。

 

『っ!ポニクさん避けて!』

『へぇ?』

 

可変機の機動性を活かして敵との距離を縮めていたヨネカ。ズームした映像で敵機の姿を捉えた瞬間、ポニクへ警告を飛ばす。

 

『間に合って!』

 

機体の詳細は分からないが、何らかの高出力武装を構えている事は確認できた。一番大きな的であるアジさんを狙っているらしく、射撃阻止の為に機首も兼ねたシールドのハイメガキャノンからビームを放つ。充填完了していたビームを咄嗟に放った一撃だが、運良く直撃コース。構えを解く様子も無く、撃破まで持っていける───はずだった。

 

『えっ!?』

 

突如敵機とハイメガキャノンの火線上に割り込むもう一機のモビルスーツ。巨大なパーツでハイメガビームを防ぎきってしまう。そして妨害が無くなり、アジさんに向けてビームが撃たれる事は確定した訳で。

 

『同じ事返しー!』

 

だがこちらも直撃ならず。鏡面処理まで施されたバトルアンカーでアジさんへのビームを逸らし、拡散させて無力化するアマネのグレモリー。

 

「ライチャレと言っていたけど、ライバルチャレンジで合ってるかな!」

『そのとーり!防いだのは鉄血で撃ってきたのはウイングだろうね!』

 

ライバルチャレンジ。GBNに実装されている中で、比較的広く知られているチャレンジミッションの一つ。参加するダイバー機の原典から、ランダムに選出された「ライバル機」と戦闘を行うという物。例えばルプスレクスで出撃するとレギンレイズ・ジュリアが、キマリス・ヴィダールで出撃すればバエルが、というように元ネタの所属陣営なども加味してくれるので人気の公式ミッションの一つなのだ。

 

『助かっ───てない!変なガンダムが!うえぇ!?足が無くなった!』

『なんだっけアレ・・・っとと、こっちはダンタリオンみたい!可愛さならエクスの方が上なんだよね!』

 

咄嗟に名前が出てこないあるあるを披露したのは、ガンダムWの外伝に登場したハイドラガンダム。グレモリーに向かって来たのはアマネの言葉通りガンダム・ダンタリオン。しかも巨大な腕が特徴的なハーフカウルT装備である。

 

『デスティニー・・・じゃない!インパルス!』

「この粒子ビームは───」

 

2on2になりつつある戦況。チャンカと合流する軌道のヨネカの元には、光の翼を広げたデスティニーインパルスが迫り、立て続けにGN-X・TDを粒子ビームで狙っている機体も見えてきた。

 

「セブンソード、それも/G・・・!」

 

ダブルオーガンダムのプランの一つ、セブンソード。それにGNソードⅡブラスターを追加した派生形態であるセブンソード/Gがチャンカの相手となるようだ。

 

「ヨネカ、一機ずつ確実に仕留めたい。厳しいだろうけど援護をお願いする!」

『了解です!』

 

片追いでセブンソードを潰し、2対1の状況に持ち込みたいチャンカ。さらにはアマネとポニクの二人が追い込まれない内に片付けて援護に向かいたい。初めてフォースを組んだ彼女らにとって、そこそこの難易度となる状況だが、チャンカは内心燃えていた。絶え間なく動く戦況を面白いと考えているのだ。やや散開気味だったとはいえ、四人固まっていた陣形を崩され各個撃破に押し込まれかけた。思い通りにならない状況に楽しみを見出だしていたのだ。

 

「これだから止められない!」

『そっちに行きました!』

 

変形状態の機動性を活かし、デスティニーインパルスのフラッシュエッジを振り切るムラサメカイ。その勢いのままセブンソードに向かい、プロトフィンファンネルの代わりに装備されたロケットランチャーを使う。ロケット弾を回避したセブンソードだが、チャンカのGN-Xが滑り込んだ。

 

「ふっ!」

 

大腿部装甲から抜き放ったGNビームサーベルでセブンソードを狙うチャンカ。だが、セブンソードの反応も意外と早く、空けていた左手で腰のラックからGNビームサーベルを引き抜き、逆手の状態で斬り結ぶ。

 

「早い・・・おっと!」

 

拮抗したのは数秒。右足を振り抜き、蹴りと同時にGNカタールを放つセブンソード。さすがに純正太陽炉のGN刀身武器を受ける訳にもいかず、距離を離して回避するチャンカ。離れるのを待っていた、と言わんばかりにブラスターの射撃を再開するセブンソード。

 

「ジリ貧になる・・・仕方ないね。ヨネカ、もう一度頼めるかな」

『っく!なん、とか!やってみます!』

 

GN-Xとセブンソードが斬り結んでいる間にデスティニーインパルスに追い付かれたヨネカ。二挺のテレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔から連射されるビームを必死に避けながら、セブンソードへ向かう軌道を再びとる。

 

「誰かを信じて使う日が来るとは。ふふっ」

 

チャンカの才能。それは超集中。GBNというゲームの中で設定された必殺技ではなく、チャンカ本人の力。こと状況判断と操作性に関してはCランクの括りを逸脱しかねないシロモノ。「スイッチ」を入れたチャンカには、セブンソードの一挙一動が細かに見えていた。

 

(これで)

 

さらに、奥の手でもあるフィンファングをマニュアル操作で射出するチャンカ。これでセブンソードは同時に五つの敵を相手にしなければなくなった。取った行動は迎撃と防御。ブラスターで本体を攻撃した直後、GNフィールドを展開してファングのビームから身を守るようだ。

 

「かかった!」

 

ファングのエネルギーを全て使うつもりの照射。守りに徹した結果、いわゆる「盾固め」の状態になったセブンソード。ブラスターのビームを最小限の動きで回避したGN-Xが辿り着くのは容易だった。

 

ガリガリと金属が削れる音がする。GNクローあらためGNネイルがセブンソードの頭部に突き立てられているのだ。途中でライフルとシールドを投棄したらしく、続けて突き込まれた左腕もフィールドを破るGNネイルとなっていた。破損によるものか、GNフィールドが薄れるセブンソード。ギリギリの所でファングはエネルギーが尽きてしまい、本体にはビームが届かなかったが、ここまで接近できれば関係無い。

 

「しぶといねぇ。けど、そろそろ来ると思うよ?」

『いっけぇー!』

 

さすがに撃破までは持っていけず、腰のGNソードⅡを抜こうとするセブンソードだが、次の瞬間ビームと実弾が混じった攻撃に大きく態勢を崩す事になる。舞い戻ってきたヨネカのムラサメカイによる援護射撃だ。

 

「これが、今日の決まり手!」

 

衝撃や爆風はしっかり避け、ステップで素早く距離を戻すGN-X。大腿部装甲から射出したGNビームサーベルを逆手で掴み、発振したビーム刃をセブンソードの胸部に突き入れる。左手でGN-Xの腕を掴むセブンソードだが、次第にデュアルアイから光が失われ、やがて撃破された事を示すデータ粒子となって消滅した。

 

「ふぅ・・・」

『あっヤバ───』

 

一息つくと同時に「スイッチ」をオフにするチャンカ。その瞬間ヨネカの声が聞こえてくる。ヨネカのムラサメカイは追われながら援護に来てくれた。撃破した訳ではなく。つまり追手は健在という事で───

 

「っ!?」

 

ヨネカの声に反応した時には、既にデスティニーインパルスがビーム砲を構えていた。シールドは手元になく、集中の反動が来ている今ではサーベルでビーム弾を斬り払う事など到底できない。被弾は確実と思われたが───

 

「エネルギー切れ?」

『ドカドカ撃ちすぎですね!こっちも決めちゃいますよぉ!』

 

ビームが吐き出される直前、デスティニーインパルスの装甲から色が失われる。設定時点で言われている「燃費の悪さ」が牙を剥いたらしい。光の翼の展開でムラサメカイを追い回し、ビーム砲も惜しみ無く撃っていた。フェイズシフトダウンしてもおかしくないエネルギー消費だったのだろう。

 

『フルオープンアターック!!』

 

離脱しようとするインパルスだが、そんな好機を逃すほどヨネカは不慣れではない。人型に変形し、装備・内蔵されている武装全てをインパルスに向けるムラサメカイ。散々追い掛け回された恨みを晴らすが如く暴力の雨を解き放った。

 

『やったぁ!倒しましたよチャンカさん!』

「ありがとう。助かったよ」

 

エネルギーが切れたデスティニーインパルスにこれを防ぐ手段など無く。ムラサメカイの一斉射撃で爆発四散したのだった。

 

『あっ!二人の援護しないと!』

 

【Battle Ended】

 

『あれ?』

「その必要は無いみたい。向こうも凄いね」

 

 

◆◇◆

 

 

チャンカとヨネカがセブンソード&デスティニーインパルスを撃破した場面から少し巻き戻って。ハイドラとダンタリオンを相手取るアマネとポニクのコンビ。

 

「速い速い!やめっ・・・やめろぉ!」

『肉ちゃん落ち着いて!』

「落ち着けるかぁ!あとお肉じゃないので!!!」

 

メチャクチャ騒がしかった。主にポニクが。脚部を折り畳み、高機動モードとなったハイドラに翻弄され、大きな的にされているのだ。

 

『ちょい待ち!熱烈過ぎてさぁ!』

 

アマネも援護に向かいたいが、敵のダンタリオンも分かっているのかグレモリーの離脱を許さない動きを取っている。

 

『おりゃあ!』

 

ルプスの腕に装備された200㎜砲を使いながらバトルアンカー改を振るうグレモリー。左腕だけ展開したギガンティックアームでアンカーを受け止め、右腕に持ったベイオネットライフルをグレモリーに向ける。

 

『我慢比べ?上等!』

 

アマネもまたグレモリーに200㎜砲を構えさせる。互いを至近距離で捉える銃口。睨み合いは数瞬、ほぼ同時に互いの得物が火を吹いた。

 

『ぐぅっ、つっ!』

 

連射性はベイオネットライフルが、単発の威力と衝撃は200㎜砲が優れている状況。ダメージが蓄積していき、ダンタリオンの右目が、グレモリーの頭部左側が砕け損傷した瞬間、アームとアンカーの鍔迫り合いが終わる。

 

『こんのぉ!』

 

アームより一手早く振るわれるアンカー。ダンタリオンも今度は受け止めるのではなく、腕に引っ掛けて無力化するつもりらしい。だが、直後に襲いかかってきた衝撃で動きを止めてしまう。

 

『見えにくかった?』

 

脹脛部分に備え付けられていたツインメイスによる打撃である。ダンタリオンの頭部右側が破損し、至近距離の攻防だった為に左脚からメイスを抜いたのが認識できなかったのだろう。

 

『じゃあ、首置いてってね!!』

 

その隙を逃さずバトルアンカー改の湾曲した内側、刃の部分にダンタリオンの首を引っ掛けるアマネ。そのまま機体ごと回転させ始めた。

 

『よいしょお!───あっ』

 

想定していた強度ではなかったのか、振り抜いて首を刎ねる前に切断してしまい、頭を失ったまま飛んでいくダンタリオン。だがここで一つの奇跡というか、ガンダムに限らず多人数ゲームなら起こりかねない事態が起きる。

 

「えっ?あっ」

 

ポニクのアジさんを甚振っていたハイドラの軌道にダンタリオンが重なったのである。激突し、見た目以上にダメージが深刻なのか動きが極端に鈍くなるハイドラ。そこでポニクは考えた。やっちゃっていいさと。

 

「おらぁ!ぶっ飛べぇー!!!」

 

無事だった首から高出力のビームを放つアジさん。ガンダム・フレームと激突した上、今までの恨みを晴らす極太ビームを浴びせられ限界を迎える。しかも耐性のあるダンタリオンは背中側であり、ビームがほぼ直撃なのもあって爆発四散。仕方ないね。

 

『おっまたせー!』

 

そこにグレモリーが追い付いてくる。バトルアンカー改を掲げて。大上段から振り下ろされたアンカーは、ダンタリオンのバックパックに深く食い込み、さらに傷を増やしていく。

 

『肉ちゃん尻尾!』

「だからポニクなのでぇっ!」

 

アンカーを引き抜くと同時にアジさんへ向けてダンタリオンを蹴り出す。渾身の真名と共に繰り出されるのはアジさんの尻尾───というポワポワした通称からは想像もつかない凶器ギガントヒートテイル。損傷が重なったダンタリオンの装甲ではこれを止めきれず、一撃で貫通した。

 

「当たった・・・我ながらよく当てたよ・・・」

『肉ちゃんナイスゥ!』

 

【Battle Ended】

 

「あれ?勝ってる?」

『向こうも倒したっぽいね。お疲れー!』

 

こうして彼女らのフォースとしての初戦は勝利に終わったのだった。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「では、改めてお疲れ様」

「おつかれさまー!」

 

ミッションが終わり、ささやかな結成記念と祝勝会を兼ねてカフェテリアに集まる四人組。やはり目立つ。

 

「一人で戦うよりも難しいね。その分面白かったけど」

「だよねだよねー!あんなミラクルも起きちゃうし!」

「後でログ見てみますね!」

「本当に危なかった・・・速いやつ嫌い・・・」

 

やいのやいのと騒がしい四人。特にバトル終わりの熱もあってチャンカも加わっている。

 

「あらぁ~随分楽しそうじゃなぁい」

「「マギーさん」」

「マギちゃん」

「師匠」

 

「「「えっ」」」

 

そんな四人を見つけ近付いてきたのは、胸元を大きく開けた筋肉の主張がやや激しいオネェさん。マギーである。そのマギーの呼び方がおかしかったのか、一人へと視線が集まる。チャンカへと。

 

「慕ってくれるのは嬉しいけど堅苦しいのよぉ」

「師匠は師匠ですから」

「マギちゃんの事師匠って呼んでる人初めて見たよ」

「マギちゃん呼びも初めて見ましたけど・・・」

 

曰く、初心者詐欺に引っ掛かりかけた所を助けられて以降、マギーの事を師匠と呼んではたまに押し掛けているらしい。そして将来的には師匠超えを果たすのが目標だとか。

 

「そ・れ・よ・り・も!貴女達フォースを組むの?」

「ええ」

「素敵じゃなぁい!名前は決めたのかしら」

 

「「「「あっ」」」」

 

マギーの一言で全員が気付く。そういや名前決めてないな……と。

 

「あらあら・・・ふふっ、決まったら教えてね?お店に来てくれれば結成記念にサービスしちゃうから!」

 

それじゃあね、と退散していくマギー。テーブルではアマネが気まずそうにしていた。よくよく思い返せば、ミッション受注の時にフォースではなくパーティになっていた事に気付いたのだろう。つまり正式にフォースを組んですらいないという事で。

 

「あちゃー・・・やっちったなぁ」

「特に問題は無かったし、今から組めば良いよ」

「そうですよ!でも、名前かぁ」

「四人の共通点・・・女の子?」

 

始まるフォース名考案会。女性という最初の共通点から探し始め、機体はバラバラですしねぇ、というヨネカの言葉を聞いたポニクが一つ思い付く。

 

「クロスレイズ・・・」

「ん?」

「兄が持ってた昔のガンダムゲームです。ウイングとシード、ダブルオーに鉄血の4シリーズがメインのタイトルだったなぁって」

「ちょうどあたしらの機体もそうじゃない?エクスはグレモリーだし」

「ムラサメはSEED DESTINYの機体ですよ!」

「GN-Xは00・・・」

「アジさんはエピオンが元らしいです」

 

外伝機体や主人公機ではないものの、チャンカのフォース結成に名乗りを上げてくれた面々の機体は、確かにクロスレイズのメインタイトルシリーズである。

 

「クロスレイズそのままは芸が無いな・・・じゃあ」

 

コンソールを操作し出すチャンカ。一分と経たずに三人のコンソールにパーティ招待が届く。既に組む気の面々は即座に加入申請を返し、チャンカもそれを承認する。そしてメモ画面を全員に見えるよう表示した。

 

【CROSS DIVE】と記された画面を。

 

「クロス・・・ダイブ?」

「有名なフォースにあやかって。それにGBNのプレイヤーはダイバーと呼ぶし。結局安直だけどどうかな?」

「良いですね!ヨネカは賛成です!」

「あたしも同じくー!カッコいいじゃん!」

「わたしもオッケーです!あとぶっちゃけ他の案が浮かびません!」

 

ミッション受注の時と同じく会計を行い、カフェテリアを後にする四人。行き先はもちろん総合受付。

 

「では、正式に登録、と。何回改めたか分からないけど、これからよろしく」

「ヨロシクぅ!」

「よろしくお願いします!皆で美味しい物食べましょう!」

「よろしくお願いしまーす」

 

「おめでとうございます!以上でNEWフォース、クロスダイブの登録は完了です!」

 

受付NPDの言葉と共に正式認可された新たなフォース。

ここに、フォース クロスダイブが結成されたのだった。

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

回答受領

 

開催決定

 

機体構築開始

 

武装構築開始

 

ステージ選出

 

レギュレーション設定

 

 

……

………

…………

 

参照・模倣データ

【エクストリームバーサス】

 

確定

 

イベント告知開始

 

【RAID OF EXTREME】

 

 

CθMPL3T3…………

 

 

▽▲▽▲▽▲




ハイドラ「背中痛い」
ダンタリオン「ゴメンて」

【クロスダイブ】
新たに結成されたフォース。発起人のチャンカを便宜上のリーダーとして活動を始めた。フォース名の由来はGBNよりも前に発売されていたゲーム「クロスレイズ」のメインタイトルシリーズをベースとした機体を使うダイバーが集まった事、有名になったビルドダイバーズにあやかった事、プレイヤーの事をダイバーと呼ぶ等から。

【チャンカ】(原案: 気分は形而上 様)
フォース結成の発起人とさせていただいた。
サイバーパンク和装黒ギャルという外見の属性パゥワーが凄い女性。超集中という才能があり、本編においては「スイッチ」と表した。
乗機はジンクスとリボーンズガンダムを合わせたようなGN-X・TD。TDはツインドライヴの略。

【ヨネカ】(原案:青いカンテラ 様)
犬耳用のポケットがあるパーカーを羽織った女の子。中はもちろん犬耳。Tシャツには謎の生命体ことミナミコアリクイがプリントされている(可愛らしい威嚇ポーズのアレ)。本来は常に何か食べているかインベントリに飲食アイテムをぶち込んでいるイートイズライフな女の子。
乗機はムラサメとガンダムデルタカイのミキシングであるムラサメカイYS。YSはヨネカスペシャルの略。

【アマネ】(原案:祈願花 様)
金髪ポニテギャル。好き!!!以上!!!
冗談はおいといて、ダイバールックはUCの登場人物であるミコットの物。初心者狩りにあってしまった過去があるが、負けず嫌いが発動してリベンジを果たした努力家でもある。裏で頑張るギャルは良いぞ。
乗機はガンダム・グレモリーにルプスのパーツを組み込み、武装マウントを増設したガンダムグレモリー・エクスキューショナー。

【ポニク】(原案:麻婆炒飯 様)
お肉、ポーク……つまりポニク。(???)
ヘッドセットを首にかけたJKあるいはJCルック。
リアルに兄が居るらしく、機体や一部知識はその兄から仕入れている。得意戦術は「ぶっぱ」。戦術とは。
乗機はAzi-Dahakことアジさん。エピオンをベースにドラゴンハングやMGサイズのヒートロッド、ルプスレクスのテイルブレードなどを盛り込んだ魔改造機。製作は本人ではなく前述の兄。強そうという理由で拝借したらしい。ちなみにアジさんと呼ぶのは、正式名称を読めていないから。


【マギー】(原作:ガンダムビルドダイバーズシリーズ)
もう説明要らんでしょ。


【ライバルチャレンジ】
公式のG5アタックから派生したミッション。参加ダイバーの機体の原典シリーズから「ライバル機」がランダムに選出され、それと戦う。また、ある程度参加機体に合わせて選定してくれるため、原作再現や因縁の対決をしたいダイバーからの人気も高い。難易度は参加ダイバーのランクに合わせてNPDの挙動や武装選択などが変動する。
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