GBN:ダイバーズコンピレーション   作:X2愛好家

43 / 44
思いつき第一弾

【以下注意】
・独自設定・独自解釈タグが仕事します生暖かく見てください
・「SSSS.GRIDMAN」「Caligula-カリギュラ-」それぞれのネタバレ注意です
・あのアイコンはレギュラン星人だと思ってます。少なくともバルタンじゃない。


アナザーコンピレーション
神様とVアイドルのGBN観光


《G…EX SY…EM ST…RT…U───》

《W…L…ME … T… GBN───》

 

 

電脳空間に降り立った神様はおっしゃいました。

 

「ふーん、けっこう作り込んでるんだね」

 

と、無機質な瞳に好奇心を隠して。

 

電脳空間に舞い降りたアイドルは言いました。

 

「わぁー!スゴいスゴい!こんな世界があるんだ!」

 

と、無邪気にはしゃいで小躍りして。

 

これはガンプラとか一切関係無い世界からやってきた二人が、その時その時のノリと勢いで気ままに観光しながら【自分の世界の参考】にならないかをゆる~く学ぶ物語の断片である。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「ベースにするには容量デカすぎかな、まぁ世界規模のオンラインゲームと比べたら大抵どこも霞むか」

 

初ログインの初期地点に設定されているセントラル・エリア。総合受付が設置されているロビーに現れたのは濃淡混ざった紫色の服装が特徴的な一人の少女。赤いフレームの眼鏡をかけ、どこか気だるげな雰囲気を纏っている少女のダイバーネームは【アカネ】。周囲を見渡し、やっぱりアレか、とミッションカウンターへと向き直る。

 

「チュートリアルくらいは受けとくかな。ダイバーランクが必要になる所は・・・弄ればいいや」

 

初のログインの為、アカネのランクは当然ながら一番低い【F】なのだが「弄ればいい」という不穏な発言をしている。撃破数やミッションの貢献度合い等に応じて獲得できるダイバーポイント、それを一定値得ることでダイバーランクが上がるのだが、アカネにとっては造作もない事らしい。口振りからするに正規の手順ではないだろうが。

 

「さてと、やっほーお姉さん」

 

丁度ミッションカウンターが空いた瞬間を狙い、受付の人物に話し掛けるアカネ。受付に複数人配置されているNPD──ノンプレイヤーダイバーの内の一人である。

 

「本日はどういったご用件でしょうか」

「おー、システマチックと受付嬢が見事に融合した定型文だねぇ。嫌いじゃないよ」

 

自分の方が上手く作れるけどね、と謎の対抗心を一瞬だけ燃やしミッション受注を選ぶアカネ。その操作を確認した受付NPDの口が再び定型文を紡ぐ。

 

「ログイン日数…1日…おすすめのミッションはこちらとなります」

(へぇ・・・データの参照が早いね。まぁ文字通りの初心者なら一発で分かるだろうし、オンラインゲームのUIならこれくらい当然かな)

 

自分の世界にはそこまで必要ない、とこれまた謎の対抗心を言葉には出さず飲み込んでミッションを選ぶ。おすすめとして表示されているのはガンプラの動かし方や武器を使った射撃訓練などのチュートリアルに加えて難易度が最低に設定された採取ミッション。アカネはそれを目的としている為に迷わず選択するが。

 

「かしこまりました。格納庫及び転送ゲートを開放いたします。お気をつけて行ってらっしゃいませ」

「はいはーい、っとと何?」

 

これまた定型文の激励を軽く受け止め、いざチュートリアル!なアカネに新規の通知が届く。このGBNとは切っても切れないガンプラ関連のTipsが追加された事を知らせる通知だったらしい。一応それに従って操作し、格納庫へと移動するアカネ。彼女の目の前には変わった形状の機体が待機していた。

 

「おぉ・・・壮観だねぇ。ロボットにそこまで思い入れは無いけど」

 

身も蓋も無い本音を溢しながら再びコンソールを操作してコックピットへと移動するアカネ。操作用のアームレイカーやシステム系をチェックしていく。

 

「なんだかんだテンション上がるね。侵略宇宙人の気分を味わえそう」

 

そうなるとチュートリアルは失敗だったかなー、等と愚痴を吐きながらも出撃ゲートへと機体を移動させていく。そして───

 

「こーいうとき何て言うんだっけ?・・・あーそうそう」

 

「アカネいっきまーす」

 

テンション上がると言いつつもどこか気の抜けるアカネの出撃口上。一応この世界、GBNの流儀に合わせてはいるようだ。

 

 

「はい到着っと」

 

機体操縦チュートリアルを受注し、どこぞの基地に転送されたアカネの機体。一見ログインしたばかりの初心者が乗っているとは思われ難い白と紫のツートンカラーが特徴的なアカネのガンプラ【コルニグス】が大地に立った瞬間である。

 

「さて、サクッと終わらせちゃおう」

 

その言葉通りに機体に慣れていくアカネ。自分でも気付かない内に口角が上がっている。やはりロボットの操縦はそこそこ楽しいようだ。

 

「終了ー・・・お、親切設計だね」

 

操縦訓練を終えたアカネのコンソールに、続けて武装使用訓練に移りますか?という表示がポップする。

 

「うんうん、やっぱりロボット怪獣は謎光線にミサイル撃ってこそだよねぇ」

 

先程までよりも幾分ご機嫌なアカネ。そのまま武装使用訓練へと移る。ちなみにコルニグスに搭載されているのはミサイルではなくフェザーファンネルである。

 

 

 

「あー、満足感・・・は無いけど、少しは楽しめたかなぁ」

 

武装使用訓練から総合慣熟訓練までを一通りこなしてロビーへと戻ってきたアカネ。さすがにシステムに従って緩慢な動作で戦うNPD機では満足できなかったらしいが、「巨大ロボットを自分で操る」点に関しては楽しめたようだ。

 

「変形はちょっと面倒だったけどアレも怪獣っぽくて良かったし、まぁ及第点かな」

 

独特な変形や機構を持つコルニグスを始めとした木星帝国の機体群。シリーズファンですら初見は困惑しかねないのだが【怪獣っぽい】という理由でコルニグスを選んだアカネには高評価されている。ちなみに変形訓練は可変機構を持つ機体でチュートリアルを受けると優先的におすすめミッションに挙がる。

 

「あとは対人戦かなー。私が勝てる相手見繕わないと」

 

負けるつもりで戦う事はしないが、やるなら勝てる見込みがある相手。アカネはちゃっかりしていた。対戦相手の募集どうしようかなーなどとロビーの壁に寄りかかって考えるアカネだが、視界の端、ちょうど自分と反対の壁で会話している人物に気付く。

 

(ちょうどいいや、手始めに聞いてみますか)

 

GBNのシステムコンソールを呼び出し、その手前に重なるように【自分のコンソール】を出現させる。あたかも通知を確認してるだけですよーという空気を作り出しながら聴覚設定を弄るアカネ。即座に自分のコンソールを消し反対の壁の二人に意識を集中すると、周囲の雑音に混じって目的の声が聞こえてくる。

 

「このパーツは自信作なんだ!機体性能が格段に変わる上に今ならお手頃価格!なのに誰も買ってくれなくてよぉ」

「それはスゴく悲しいね・・・分かった!キミの願い、ワタシが叶えてあげる!」

「おぉ!そうか!ありがとよ嬢ちゃん!」

 

わざわざ壁際に寄って話し込んでいる男女。男の方は口調に似合わず黒いスーツをキッチリ着こんだ細身の男性ダイバー。女性の方は男性と対称的に白だった。アイドル衣裳のような服も、腰辺りに浮かぶ天使の羽根のような装飾も、長さの違うツインテールにまとめられた髪も何もかも。その瞳と毛先だけは淡いピンク色なのが目を引く女性ダイバーは、本当に悲しそうな表情をした後すぐに笑顔となって男性の【願いを叶えようと】している。それを偶然目撃し、ちょっとイケナイ方法で盗み聞きしたアカネの内心は───

 

(詐欺の手口にしか聞こえないんだけど)

 

冷めきっていた。

 

(性能が格段に変わる。アップするとは一言も言ってない。つまり格段にデチューンされても嘘はついてないって言い張れるワケだ)

 

アカネは初めて見聞きしたが、ここ最近で初心者や伸び悩む低ランクのダイバーに詐欺まがいの方法でパーツを売り付けてはこじつけ理論で追及を回避するパーツデータの売人が白い少女と話している男なのだ。ちなみにヤスとは別人である。

 

(お人好しも過ぎると身を滅ぼす。わざわざ助ける義理も無いし、これも勉強ってことで学ぶんだね)

 

そう心の中で呟き、聴覚設定を元に戻した上で自分の思考に戻ろうとするアカネだが、次の瞬間予想だにしない事態となる。

 

「みーんなー!!!この人がー!!!スッゴい効き目のパーツをー!!!お手頃価格でー!!!売ってくれるってー!!!皆に買ってほしいってぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「はっ?」

 

聴覚元に戻したよね?と困惑するアカネ。ロビーに居る他のダイバー達も何事かと白い少女に振り向いているのが確認できる事から、どうやら純粋に大声で宣伝しているだけらしい。ロビー中に響き、しっかりと聞き取れる声というのをどうやって出しているのか不思議ではあるが。

 

「ぜひぜひぃ!!買ってってぇぇぇぇ!!!くぅださぁぁぁぁい!!!」

「ちょっ!?お嬢ちゃん!違っ、あの、お嬢ちゃんが買ってくれればそれで───」

「ふぇ?違うの?皆に買ってほしいんでしょ?ワタシが宣伝してキミが売る!ほらね?これでキミの願いは叶うよ!」

「ちっ・・・げぇよ!何してくれてんだ!」

 

「ぷっ・・・くふっ、フフフ!」

 

通報しているのか、あるいは面白がってスクショでもしているのか、周りでコンソールを開いているダイバーに乗じてGBNコンソールとマイコンソールを呼び出し、聴覚設定を弄るアカネ。問題の男女の会話をギリギリ聞き取る事ができたアカネは堪えきれずに笑い声を漏らしていた。

 

(恨みも恩も無いけど・・・ざまぁ!)

 

他人の不幸は蜜の味。多少スカッとしたアカネは次の展開を待ちわびる。ここからあの男がどうなるのかが楽しみでしょうがない。

 

(さてさて、どうなるかな?)

 

再び件の男女に注目し、耳を澄ませるアカネ。どうやら男の方はかなり怒っているらしい。自業自得だと思うのだが。

 

「てめぇマジでどうしてくれんだよ!」

「あらぁ~そんなに良いパーツなら是非とも見せてほしいわねぇ」

「あぁ!?」

 

(うわぁ・・・また濃いキャラが出てきた)

 

男の背後から声をかけたのは筋肉モリモリマッチョマンのオネェさんことGBNトップクラスの善人マギー。誰に話しかけられたのか分からないまま振り向き、マギーを認識した瞬間青ざめる男。

 

(あ、終わったなアレ)

 

何やら言い訳しようとしていたようだが、結局マギーに連行されていく男。今度こそ決着となった詐欺騒動から視線と聞き耳を外し、自分の目的に戻るアカネ。

 

(あのオカマには関わらない方が良さげだね、運営の人間・・・には見えなかったけど面倒な手合いには違いない)

「騒ぎが大きくなったし、相手探しはもう少し後かな」

「ねぇねぇ!」

 

ほとぼりが冷めるまで時間を潰すか、とロビーから出ようとするアカネ。話し掛けられている事に気付いていないのか無視しているのか。

 

「ランク誤魔化しても格上は格上だしどうするか」

「もしもーし」

「・・・やっぱ今のうちに募集だけしとくかな」

「おーい、聞こえてるー?」

「・・・」

「んー?んんっ、ふぅ・・・もっしもーし!!!」

「だぁぁぁ!!うっさい!!」

「おぉっ!やっと気付いてくれたぁ!」

 

どうやら面倒事の気配を感じて無視していたらしい。耳元で大声を出されて反応せざるをえなくなったようだが。

 

「何?何の用?私は忙しいんだけど」

「さっきシステム操作してたよね?もしかしたらワタシと同じバーチャル───」

「っ!」

「うわわ!?」

 

アカネに話し掛けていたのは男性ダイバーとトラブルになっていた白い少女。その少女から思いもよらない言葉を聞き、血相を変えて走り出すアカネ。さらには少女の手を掴んで一緒に走らせる。

 

「ちょっとちょっとー!どこまで走るのー?」

 

ロビーを抜け、外周部も抜けて路地裏のような物陰に少女を押し込み、逃げられないよう壁に手をついて問い詰める。やってる事と絵面が完全に事案なのは置いておく。

 

「はぁ・・・はぁ・・・システム操作って・・・あんた、ケホッ、見て・・・た、わけ?」

「見てたわけじゃないよ!他の人とは違うデータの流れを感じてたんだ!だからお話したかったの!ワタシと同じバーチャルアイドルだったりするのかなって!」

「・・・はぁ?」

 

バーチャルアイドル。訳の分からない単語に混乱するアカネ。いや、バーチャルアイドルは何となく理解できるが何故アイドルとシステムの不正操作が結び付くのかが理解できていない。

 

「キミはどんな歌が好きなの?どんな歌を歌ってきたのかな?あ!もしかしてアリアの妹とか?アリアより後に生まれたのかな!それならワタシがお姉ちゃんだね!」

「待って待ってストップ。あんたの言ってる事が何一つ理解できない」

 

本当に面倒な相手に絡まれてしまった。そう思わずにはいられないアカネであった。

 

 

 

場所を移してカフェテリア。明らかに怪しい会話を怪しい場所でしていたら見られた時に面倒という事でロビーに併設されたカフェへとやってきた二人。人を隠すなら人ごみの中理論である。勿論アカネは自分達の会話を盗み聞きさせるつもりは毛頭無い。運良く空いていた最も隅の席に座り、所持金確認してますよーという体を装ってGBNコンソールにマイコンソールを重ねて操作する。今度はカフェテリア内の音響設定を弄り、自分の発した言葉の内容が他愛無いモノに聞こえるという不正操作をしれっと行うアカネ。

 

「じゃあ聞かせてもらうよ」

「うん?・・・あー!ダメだよ勝手にそんな事しちゃ!さっきのは自分だけに使ってたから大目に見たけど!皆に使うのはダメー!」

「やっぱり私の操作に気付くのか」

 

目を輝かせながらカフェテリアのメニューを眺めていた少女が顔を上げ、アカネの不正操作に気付く。個人利用なら問題無いMOD感覚なのだろうか。先程の聴覚操作による盗み聞きも使い方次第で犯罪な点はツッコまなくていいのだろうか。

 

「それが嫌ならさっさと話す」

「うぅ~、約束だからね」

 

続きを促すアカネ。白い少女の自己紹介とGBNに来た経緯の説明が始まる。

 

 

白い少女の名は【μ】

 

こことは違う世界で生まれた【バーチャルアイドル】

 

始めはただの歌唱ソフトでしかなかった

 

だが多くの歌に、感情に触れるうちいつしか自我を獲得した

 

ネットワークに溢れる様々な人間の感情や情報を読み取って学習する日々

 

それらの感情の多くに悲しみや怒り、後悔が混ざっている事に気付いたμともう一人のバーチャルアイドル【アリア】は一時の間だけ辛い現実を忘れられる理想の電脳空間を作る事にした

 

 

「けどうまくいかなくて・・・それでね!アリアと相談して決めたんだ!別の仮想世界を見て勉強しようって!」

「それでこのGBNに来た、と」

「そう!ここはスッゴい世界だよね!みんなの色んな好きが集まってる場所って感じがする!」

 

(なるほどね・・・願いを叶えるって言い方も、自分が作りたい世界の根幹システムからか)

 

「そのもう一人は?」

「来る途中ではぐれちゃったんだ・・・でも大丈夫!アリアならきっと上手くやってるよ!」

「無責任なんだか信頼してるんだか・・・」

「次はキミの事教えて!」

「は?」

 

ぽかんとするアカネ。出会ってから白い少女──μに翻弄されっぱなしである。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

不思議なニンゲンの女の子だなぁと思った。

それがアカネへの第一印象だった。目の前で心底面倒という感情を隠しもせず、それでもなんだかんだ自己紹介はしてくれる女の子。それが【アカネ】だった。

 

 

名前は【アカネ】

 

本名?さぁどうだろう

 

別の電脳世界からやってきた

 

目的は大体同じ

 

あわよくば【リソース】をちょろまかして【自分の世界の足し】にする

 

好きなモノ?・・・【怪獣】

 

あとアイドルではないこれ重要

 

 

「こんなとこ。一応使ってるロボットはコルニグスって名前らしいよ」

「へぇ~」

「語らせといて感想がへぇ~の一言?」

「だって分かんない事の方が多いし」

「そりゃあ、あんたみたいな得体の知れない自称アイドルに全部教える訳ないじゃん」

「自称はヒドイよぉ!ワタシは正真正銘バーチャルアイドルのμだよぉ!」

 

涙目で訴えかけるがアカネのディフェンスは揺らがない。それどころかいつの間にやら注文したコーラをストローで飲みながら、はいはいそうだね、と手をヒラヒラさせる始末。そしてコーラを飲み終わり、ストローで残った氷をカラカラと弄んでから席を立つアカネ。

 

「じゃあそういう事で。お互い得る物があるといいね」

「えぇ!行っちゃうの!?」

「何で一緒に行動できると思ってたのか疑問だけど」

「二人の方が絶対楽しいよ!」

「はぁ・・・」

 

μの隣を通過してカフェテリアの出口に向かおうとしていたアカネだったが、こちらも立ち上がって能天気な抗議をしたμに対し、とうとう本気でキレたらしい。μの肩を掴んで自分の方に引き寄せて耳打ちする。

 

「あんまりしつこいと、消しちゃうよ?」

 

底冷えしそうな冷たい声色で最後通告をするアカネ。彼女は本気だろう。

 

「じゃね」

 

最後の脅しとは温度差がありすぎる軽い挨拶と共に今度こそカフェテリアを出るアカネ。もう二度と会う事は無いだろう────

 

 

▲▽▲▽▲▽

 

 

「あのさぁ・・・消すって言ったよね?何で普通についてこれるの?」

「だって折角会えたのにアレでお別れなんて寂しいじゃん」

 

数十秒後、直ぐに再会した。μが追い掛けて来ただけなのだが。アカネとしては割りと本気の脅迫発言だったのだが脅された当の本人は、何で置いてくのさぁ、と見当違いな所で不機嫌になっている。頬を膨らませてワタシ怒ってるんだよアピールもしながら。それを見たアカネはため息を吐くしか出来なかった。

 

「はぁ・・・分かった・・・」

「分かってくれた!?」

「あんたが底抜けの馬鹿って事はね・・・」

「うんうん!ワタシはバ───ちょっとぉ!ストレート過ぎる悪口禁止!」

 

言い訳の内容によっては本当に消してやろうと思っていたアカネだが、もうそんな気力すら無くなってしまったようだ。

 

(いっそ記憶だけ弄って消すとか?・・・記憶消しても絡まれそうな気がする・・・)

 

あの騒ぎの現場に居合わせた瞬間からアカネの運命は決まってしまったのかもしれない。もうコレに関しては諦めるしかないか、と割り切る事にしたらしい。思考している間にも文句を言い続けるμに顔だけ向けて一言。

 

「好きにしたら・・・?」

 

そう言って歩き出すアカネ。μも一瞬キョトンとしたが直ぐにぱぁっと笑顔になり小走りでアカネに走り寄って行く。

 

「これからヨロシクね!アカネ!」

「ハイハイ・・・足引っ張らないでねー」

 

この後予定通り対人戦に挑むアカネだったが、μが機体に同乗しようとしたり、そもそも搭乗する機体を持っていなかったりと、細かい多くのトラブルに見舞われる事になるのだがこの時のアカネはまだそれを知らない。




電脳世界で交わる異世界の管理者

アカネくんがなんやかんやμを消さない、μへの態度が柔らかいのは殺意を辟易が上回っているからと、原作におけるアレクシスの誘導と悪感情の煽りが無いからという個人的解釈が入っています。

【アカネ】(原作:SSSS.GRIDMAN)
GBNに降り立った神様。
服装・容姿は原作準拠。
ツツジ台製作の参考と息抜きでGBNにやってきた。
ガンプラ及びガンダム知識はほぼ無い。
「自分のコンソール」を使う事でGBN内のシステムに干渉して不正操作できる。
搭乗機はGBNデータベースから引っ張り出したコルニグス。理由は怪獣っぽいから。

【μ(ミュウ)】(原作:Caligula-カリギュラ-)
GBNに舞い降りたバーチャルアイドル。
アカネと同じく服装・容姿は原作準拠。
メビウス製作に行き詰まった為、電脳空間の勉強としてGBNにやってきた。
一緒に行動していたもう一人のVアイドル「アリア」とは途中ではぐれてしまったらしい。
ガンプラ及びガンダム知識は皆無。
アカネの不正操作を認識できる。
搭乗機は現状無し。

【アリア】(原作:Caligula-カリギュラ-)
μと同じバーチャルアイドル。
原作では「電脳空間メビウス」の運用方法と価値観の違いでμと対立していた。
本作ではメビウス完成前の為まだμとの確執は無いのだが、GBN見学に向かう際にネットワーク内ではぐれてしまった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。