姫島朱乃を『女王』として眷属に向かえ入れたリアスは今ある森にいた。何故ある森かと言うと・・・
「リアスの要望通り適当に移動したけど・・・」
「ここ何処なのでしょうか?」
「・・・」
そうリアスがルータムに適当に場所を設定させたため現在の位置が分からなくなってしまったのだ。ルータムと朱乃の言葉にリアスは目を逸らすだけだった。
「取り敢えず一度グレモリー家に戻るか」
「そ、そうね。それが良いわ」
「・・・」
ルータムがため息をつき空間を作ろうとした時、ガッサと音がして3人は身構えた。出てきたのは金髪のボロボロの少年だった。
「皆、ありが、とう・・・」
その一言を言って限界なのか倒れてしまった。ルータム達は慌てて駆け寄り状態を見るがかなり危険な状態だった。するとリアスが・・・
「貴方名前は?」
「名前・・・ない」
リアスの呼びかけに目を開け少年は答えた。
「ならこれから、木場佑斗と名乗りなさい。そして私の眷属になりなさい。我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、木場佑斗よ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『騎士(ナイト)』として、新たな生に歓喜せよ!」
『騎士』の駒が佑斗の胸に入っていた。佑斗は疲れが出たのか眠ってしまった。
「眠ったか」
「そうみたいね。取り敢えずグレモリー家に戻りましょう。朱乃と佑斗をお兄様に紹介しないといけないし」
「そうだね」
「リアスにはお兄様がいるの?」
「ええ、私の兄は四大魔王の一人よ」
「え!魔王様!!?」
リアスから兄は魔王と聞き朱乃は驚いた。
その後グレモリー家に到着したルータム達は佑斗をグレイフィアに預け、朱乃をサーゼクスに紹介すると、一人の小柄の少女が紹介された。何でもその子の姉が主を殺しはぐれ悪魔となり責任を妹にとらせようと処分されそうな時にサーゼクスに助けられたと、ルータム達に説明した。
「貴女名前は?」
「・・・白音。でもこの名前は嫌。姉様の妹って知られてしまう・・・」
「ならこれから塔城小猫と名乗りなさい。小猫私の眷属にならない?」
「・・・」コクッ
リアスに眷属にならないかと聞かれ小猫は頷いた。
「決まりね。我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、塔城小猫よ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『戦車(ルーク)』として、新たな生に歓喜せよ!」
『戦車』の駒が小猫の胸に入って行った。
「これで3人目。ルータムのおかげで順調に眷属が増えたわ。ありがとう」
「僕からもお礼を言うよルータム君。君がいなかったらリーアたん一人では心配だったからね」
「お兄様!リーアたんと言わないようあれ程言ったのに言わないで下さい!!」
リーアたんと言われ、リアスは顔を真っ赤にしてサーゼクスに抗議した
「いいじゃんリアス俺は可愛いと思うぞ?リーアたん」
「なっ!?///」
ルータムまでリーアたん呼びされリアスは先程より顔が赤くなった。ルータムは表面上冷静だか内心ではドキドキしたままだった。
ピロピロピロピロ
突然ルータムの携帯がなりサーゼクスに許可を貰い電話の相手を見るとヴァーリだった。
「どうしたヴァーリ?何かあったのか?」
『あったも何も大変なんだよ。SSランクのはぐれ悪魔が堕天使領に出て既に多くの犠牲者が出ているんだ。アザゼルに言ったら義兄さんに相談してみろって言うから電話してみたんだ・・・』
「あの馬鹿兄は・・・そんなんだから部下に愛想つかされるんだろうが。ヴァーリその悪魔の名前は?」
『確か黒歌だったと思う』
「!!分かった直ぐに行く!俺が行くまで動くなよ!」
ルータムはヴァーリの返事を聞く前に電話を切った。
「どうしたの?電話の相手は誰なの?」
「ヴァーリからで何でも堕天使領にSSクラスのはぐれ悪魔が出て、どうしようもないから俺に助けをもとめて電話して来たみたいなんだ」
「アザゼルは許可したのかい?」
「ヴァーリがアザゼルに言ったら俺に相談しろって言ってた」
サーゼクスがアザゼルの許可があるかルータムに聞いて来てそう返した。
「っと言う訳で少し行ってくる」
そう言い直ぐ空間を作りヴァーリの元に行った。
「ヴァーリ!!」
「早や!?義兄さん電話して10分も経って無いのにもう来たの!?」
「まぁな、それで黒歌は何処にいるんだ?」
「こっちだよ付いて来て」
「場所が分かるのか?」
「ああ、最初に遭遇した時に発信機を黒歌に取り付けたんだ」
「・・・その発信機何処にあったんだ?」
ルータムは嫌な予感がしたが質問した。
「作った」
「は?作ったってどうやって?」
「アザゼルが発明品を作っているに手伝ってから、俺も発明品を作るようになっていた」
ヴァーリの言葉を聞きルータムは心の中で頭を抱えた。
(あの馬鹿兄・・・ヴァーリに余計な事をさすなよ!!ヴァーリが間違った方向に進んだら死刑だな!!)
その頃グリゴリ本部
ゾクッ
「ッ!?」
「どうしたアザゼル?急に立ち上がって?」
「あ、あ悪りいシャムハゼ。何だか急に悪寒がしたんだ」
アザゼルが悪寒を感じ立ち上がった事にシャムハゼは疑問に感じアザゼルに問いかけた。
「もしかしたらルータム君の死刑宣言だったりして」
「おいおい、それは本当に洒落ならねえよ・・・」
そう言うアザゼルであったが、次にルータムに会った時に本当に一回死にかけた事をこの時は知らなかった。
場所は変わり堕天使領森林
「はぁ、はぁ・・・ここまで来れば大丈夫だにゃ」
黒歌は堕天使の追っ手を振り切り一息ついていた。
「これからどうしょうかにゃ・・・」
「見つけた!」
「にゃにゃ!!?」
これからどうするか考えていると空中から声がして上を見ると悪魔の羽で飛んでいるルータムと、白龍皇の光翼で飛んでいるヴァーリの姿があった。
「このタイミングで白龍皇とか最悪だにゃ・・・」
黒歌は現白龍皇の登場で死を覚悟した
「俺達はお前を始末しに来たんじゃない、話がしたいだけだ」
「・・・本当かにゃ?第一お前は誰にゃ?知らない相手と話すつもりはないにゃ」
ルータムの言葉に微かに希望が見えたが知らない相手を信じれる程黒歌には余裕がなかった。
「話がしたいと言うのは本当だ。フランディ家当主として誓う」
「フランディ家!?」
ルータムがフランディ家の者だと分かると黒歌はルータムを信じようと思った。
「それで私と何を話したいのかにゃ?」
「主人殺しの真相だ。お前は力に溺れる様な者ではなさそうだからな、何か事情があったんじゃないか?本当の事を話してくれ、そうすればお前の味方になれる」
「分かったにゃ、全て話すにゃ」
黒歌はルータムに全て話した。主を殺したのは妹の白音を守るため為だったこと、その主は黒歌達の仙術に目をつけ最悪黒歌達を使い潰そうとしたことなど、包み隠さず話した。
「・・・大変だったな。よく頑張ったよ黒歌は、もう我慢しなくっていい」
黒歌の話を聞き終わりルータムは黒歌を抱き寄せ頭を撫ぜた。
「う、うわぁぁぁぁん!!辛かった、苦しかったにゃ!!」
「もう大丈夫だ。俺がサーゼクス兄さんに言って黒歌のはぐれを取り消してもらえるようにするよ。それで妹とも仲直りすればいいさ」
「ありがとう、ありがとうにゃ・・・」
「どういたしまして」
ルータムは黒歌が落ち着くまで頭を撫ぜた。黒歌が落ち着いてからヴァーリも連れ3人でグレモリー家に戻り、サーゼクス達にも説明し黒歌のはぐれが取り消された。また真実を知った小猫も黒歌と仲直りした。
黒歌はルータムに恩を返すと言ってきて、ルータムはヴァーリの補佐をしてほしいと頼んだ。これに黒歌は・・・
「任せるにゃ!ご主人様の命とあれば深夜のご奉仕までするにゃ!!」
「ちょっと黒歌!最後の言葉は聞き捨てならないわ!!」
「そうですわ!」
黒歌の言葉にリアスと朱乃が反応し、そのまま3人の乱戦となった。
余談であるが黒歌がヴァーリの補佐に着いたことにより、アザゼルがヴァーリに余計な事を教えるたびにルータムにシバかれる様になったとか・・・