鬼滅の刃 清めの音(ね)を持つ鬼   作:レイファルクス

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第24話

 

 

炭治郎が無限列車の任務から四ヶ月が経過した。その間、炭治郎は輝鬼・炎光に"なり続ける"修行をしていた。

 

 

なぜそんなことをしているのか。それは四ヶ月前、上弦の参・猗窩座が去った後まで時を遡る。

 

 

猗窩座を退けた炭治郎は、その余りにも強大なパワーを制御することができず、暴走していた。前話の周囲の木々を薙ぎ倒していたのはそのためである。

 

 

雄叫びを聞いた杏寿郎と伊之助の二人は炭治郎のことが心配で二人が戦っていた場所まで向かうと、炭治郎が暴れており、彼を止めようとする。だが暴走した彼の力は強く、二人を吹き飛ばしてしまう。二人は何度も吹き飛ばされ、木に体を打ち付けられても諦めず炭治郎を止めに入った。

 

 

そしてしばらくすると、輝鬼の身体から力が抜け倒れこみ、変身が解除された。倒れた炭治郎を二人はすぐに抱き寄せ、その場を離れた。後に隠が炭治郎が倒れた所に"紫色の目玉のような物"があるのを見つけ回収。後日、炭治郎に渡された。

 

 

四人が蝶屋敷に運ばれて数日後、炭治郎が目を覚ました。伊之助と杏寿郎は全身打撲を患っており、全治数週間を言い渡されていたが、歩いたりすることには支障はなく、炭治郎が目を覚ましたと聞いて炭治郎がいる病室へ"駆け込んだ"。

 

 

炭治郎は二人に攻撃したことを覚えており、二人に謝り、二人は炭治郎を許した。

 

 

しのぶは二人が走ったことを良しとせず、『病人なのに何故走ったのですか❓』と目が笑っていない笑顔を向けられ、二人は大人しく引き下がった。

 

 

そして数週間後、炭治郎はしのぶの許可を得て暴走しないよう力をコントロールする特訓を開始した。因みに杏寿郎と伊之助の二人は、体を動かされないよう包帯を"何重"にも巻かれ、ミイラ男みたいにされていた。

 

 

そして時は今の時間に戻る。そしてこの日は蝶屋敷の隣に建設された炭治郎の屋敷『鬼屋敷』が完成、お披露目となった。

 

 

炭治郎は善逸、伊之助と言った同期を始め、カナエ、しのぶと言った蝶屋敷の面々、産屋敷家、柱からは杏寿郎と義勇、更には師匠の響鬼と言った猛士のメンバーを招待した。

 

 

通常、こんな短期間で屋敷は完成はしない。だがお館さまこと耀哉は持てる継手を使い凄腕の大工を何人も雇い、急ピッチで仕上げさせたのだ。

 

 

そして今夜、鬼屋敷に集まったのは、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助、カナヲ、カナエ、しのぶ、アオイ、なほ、すみ、きよ、杏寿郎、響鬼だった。玄弥に関しては鬼殺隊の仕事で来れないと鴉経由で伝えられていた。そして産屋敷家からは炭治郎に好意を持つかなたが代表として鬼屋敷へ訪れた。

 

 

産屋敷家は全員で来ることはできず、誰が代表で行くか決めようとした所、かなたが興奮気味に手を上げていたそうだ。

 

 

そして杏寿郎は『弟の千寿郎を連れて行きたい❗』と言っており、炭治郎はそれを承諾。今回、この席に来ることができたのだ。

 

 

そして響鬼は『以外なゲスト』を連れていた。それは珠世と愈史朗、そして錆兎と真菰だった。しかも真菰は赤ん坊を抱いていた。炭治郎はびっくりして響鬼に理由を聞くと、

 

 

「実は炭治郎と浅草で別れた後、二人に猛士専属の医者になってもらうよう勧誘したんだ。そして猛士に入ってもらった後、色々な薬を開発してくれたんだ」

 

 

『お前さんに渡したあの回復薬もその一つさ』と響鬼はケラケラと笑っていた。そして挨拶もそこそこに、鬼屋敷の新築を祝う宴が始まった。

 

 

宴に出された料理は全て炭治郎が拵えた物である。各々好きな料理から口に入れると、余りにもの美味しさに目を疑った。

 

 

「昔からよく手伝っていたので。料理は火加減❗」

 

 

炭治郎はフンッと鼻息を荒くして理由を話した。

 

 

義勇は大好物の『鮭大根』を見つけ笑いだし、しのぶは大好物である『生姜の佃煮』を堪能しており、杏寿郎に関しては食べながら『わっしょい❗』と連呼していた。するとカナヲが炭治郎に『あーん』をし始めた。これには炭治郎は驚きつつもカナヲから食べさせてもらう。だがこれが驚きの連続の始まりだった。カナヲの行動を見たしのぶとアオイとかなたは我先にと炭治郎に迫り『あーん』をしたり、してもらったりと『しっちゃかめっちゃか』となってしまった。

 

 

珠世と真菰は炭治郎たちを見てクスクスと笑い、愈史朗は禰豆子、なほ、すみ、きよを炭治郎たちから遠ざけた。その理由は珠世に言われたからである。

 

 

義勇と錆兎、伊之助は『我関せず』と言った感じで食事を続けており、杏寿郎は笑っており、千寿郎はオロオロしていた。そしてカナエと響鬼は炭治郎たちに煽られたのか、互いに『あーん』をし始めた。

 

 

そして残った善逸は一人寂しく食事をしていた。後日当人曰く

 

 

「最初は美味しかったのに、途中で味が塩辛くなりました」

 

 

と言っていた。

 

 

そして全員(禰豆子除く)が食事を終え、解散する流れとなったが、ここで珠世が

 

 

「もう夜も良い時間ですので、皆さん今日はここに泊まっていかれては❓」

 

 

と言った。確かにもう夜も遅い時間であり、いくら屋敷の周辺とは言え、人喰い鬼が出ないとも限らない。そこで皆は珠世の提案を受けることにした。

 

 

ここは鬼屋敷の大浴場。の前。そこには炭治郎たちが見て左側に『男』と書かれた青い暖簾、右側には『女』と書かれた赤い暖簾が掛かっていた。炭治郎、善逸、伊之助、響鬼、愈史朗、義勇、錆兎、杏寿郎、千寿郎の九人は青い暖簾をくぐり、禰豆子、カナヲ、カナエ、しのぶ、アオイ、なほ、すみ、きよ、かなた、真菰、珠世の十二人(一人赤ん坊)は赤い暖簾をくぐった。

 

 

そして服を脱ぎ中に入ると、まるで銭湯のような広さに皆が皆びっくりしていた。

 

 

男湯の方は伊之助が広さにびっくりしていた。そして炭治郎、善逸以外の男メンバーは伊之助の素顔にびっくりしていた。

 

 

伊之助は湯船に飛び込もうとするが、杏寿郎に首を掴まれ咳き込む。伊之助は杏寿郎を睨むが

 

 

「湯船に入る前に体を洗い、身を清めるのが基本だ❗風呂は逃げはしない❗まずは体を洗おう❗黄色い少年❗彼の背中を洗ってやってくれ❗」

 

 

杏寿郎に正論を言われ黙った。そして善逸と背中を洗い合ったが、伊之助は力加減ができないので、善逸の背中が赤くなってしまった。

 

 

杏寿郎は弟の千寿郎と背中を洗い合った。愈史朗と響鬼、錆兎は一人で体を洗い、炭治郎と義勇は互いに背中を洗った。

 

 

そしていざ湯船に浸かる。湯加減は丁度良く、身体の芯から暖まる感じが心地良かった。すると伊之助が『誰が一番長く潜っていられるか』勝負をしようと言い出した。だが勝負に乗ったのは善逸だけだった。

 

 

伊之助と善逸は息を大きく吸い込み、湯船に潜った。伊之助は潜る時に目を瞑っていたが、善逸は湯船の中で目を開き、壁際まで泳いだ。

 

 

同じ頃、体を洗い終えた女性陣は湯船に浸かっていた。その際、しのぶとカナヲは珠世の『ある部分』を見て"落ち込んでいた"。

 

 

鬼屋敷の湯船は横長の一体型であるが、中央に"すのこ"が壁のように取り付けられており、どちら片方から水を淹れても両方溜まる仕組みとなっている。

 

 

善逸は湯船の中から女湯を"覗こう"とするが、すのこは反対側が見えないように組まれているため、向こうが見えなかった。だが、炭治郎は善逸の行動を見抜き、"さりげなく"善逸に近づくと、そのまま善逸を押し付けた。

 

 

当然善逸はもがくが、鍛え抜かれた炭治郎の力には敵わず、湯船の中で溺れた。

 

 

そして湯を堪能した一行は寝間着に着替え、割り振りあてられた部屋に入り就寝した。

 

 

翌日、招待された一行(珠世、愈史朗除く)は各々の屋敷へと帰って行った。そして杏寿郎は帰る前に

 

 

「竈門少年、俺は君たち兄妹を認める❗無限列車での立ち振舞いは見事だった❗誰が何と言おうと俺は声を高らかに言おう❗」

 

 

「『竈門少女は立派な鬼殺隊員である』と❗」

 

 

それを聞いた炭治郎は深々と頭を下げ、お礼を言った。

 

 

鬼屋敷を拠点とする者は、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助、玄弥(炭治郎許可)、カナヲ(蝶屋敷と併用)、珠世、愈史朗、響鬼である。

 

 

珠世と愈史朗は無惨を倒すため、しのぶと一緒に薬を開発するために鬼屋敷に残り、愈史朗はその助手として残った。そして響鬼は猛士の長である『おやっさん』にこのことを報告。耀哉からも許可をもらい、鬼屋敷を『猛士・鬼殺隊支部』として運用することとなった。

 

 

 

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