「いいか❓俺は"神"だ❗お前らは
『幼女趣味の人さらい地味柱』こと音柱・宇随天元は自身が派手で格好いいと思うポーズを取りながら、自己アピールを"道端"でしていた。当然蝶屋敷からはさほど離れてはおらず、門から顔を覗かせていたアオイたちに"白い目で見られていた"。
「ちょっといいか❓オッサン、さっきから『俺は神だ』っつってたけどよ、一体何の神なんだ❓」
伊之助は炭治郎"さえ"聞かなかったことを聞いた。宇随は伊之助を指さしながら『いい質問だ』と言っていた。
「俺は"派手を司る神"…、"祭りの神"だ」
「そうか、俺は"山の王"だ。よろしくな"祭りの神"」
宇随の答えに伊之助は対抗するかの如く返した。
「何言ってんだお前…、気持ち悪い奴だな」
「「いやあんたが言える立場か❗❓」」
伊之助の返しに宇随は引くが、そこで炭治郎と善逸のツッコミが炸裂した。
「花街(遊郭)までの道のりの途中に藤の家があるから、そこで
宇随は炭治郎たちに背を向けると、一瞬で消えた。炭治郎たちは驚くが、善逸が遥か先に宇随が走っているのを発見した。炭治郎たちは走って追いかける最中、
「ぬぬぬっ、これが祭りの神の力…❗」
「違うよ伊之助。あの人は宇随天元さん。『幼女趣味の人さらい地味柱』だよ」
「炭治郎…、お前結構根に持つ奴だな…」
炭治郎が伊之助に『間違った知識』を与えていることに宇随の時よりも引いていた。
そして一行は藤の家に到着した。宇随は家の主にあれやこれやと"えらそうに"指図していた。そして一行は家に上がると
「遊郭に潜入したらまず"俺の嫁"に接触しろ。俺も鬼の情報を探るから」
と言った。伊之助は出された茶菓子を
「既に潜入されている人がいるんですね。でも何で潜入しているにも関わらず、『幼女趣味の人さらい地味柱』である貴方が向かうんですか❓」
と疑問を浮かべていた。さりげなく宇随をディスることを忘れずに。
「それはもういい❗俺は『幼女趣味』でも『人さらい』でも『地味柱』でも無い❗俺は『派手な音柱』だ❗」
宇随は炭治郎の
「俺は嫁が三人いるんだが、その嫁たちからの定期連絡が途絶えたから俺が派手に出向くことになったんだ。これが鴉経由で届いた手紙だ」
宇随は炭治郎たちに手紙の束を渡した。炭治郎は手紙に書かれていることを伝えると
「地味に変装して潜入する。お前らには
「怪しい店は既に絞ってある。そこにお前らが潜入して俺の嫁と接触、情報を得る。怪しい店は三つ、まず"ときと屋"、次に"荻本屋"、最後に"京極屋"。ときと屋には『
宇随は怪しい店の数を右手で、嫁の数を左手の指で数えながら説明した。だが
「お前の嫁、もう死んでんじゃねぇの❓」
伊之助が被り物の上から耳をほじくりながら言うと、宇随に渾身の腹パンを喰らわされた。そこに藤の家の主が現れ、宇随に"頼まれた"(命令された)物を持ってきた。
「そういやお前、柱合会議の時、何か派手な鳥がいたが、ありゃ何だ❓」
炭治郎は宇随に聞かれ、言っている物が茜鷲のことだと分かると
「あれは『ディスクアニマル』と言って、俺たち猛士が使う式神みたいな物です」
と答えた。宇随は少し考えると
「なぁ
と質問した。炭治郎は『ごめんなさい』とだけ答えた。まぁ無理もない。ディスクアニマルは猛士の『機密』のような代物だから、おいそれと貸すことはできないのだ。
そして一行は身支度を済ませ、遊郭を目指した。
遊郭に到着した一行はまず『ときと屋』へ足を運んだ。ときと屋の女将は炭治郎たちを見ると『不細工だねぇ』と言った。
現在炭治郎たちは、宇随に化粧をされ女物の着物を着ていた。そう、宇随が言っていた『あること』とは"女装"だった。だがここで問題があった。宇随が施した化粧ははっきり言って"下手くそ"だった。
伊之助は元が美形なので、化粧する必要は無かったのだが、宇随に無理矢理されたのだ。
ときと屋の女将は『一人くらいなら』と言った。その理由は宇随の顔だった。宇随の素顔は伊之助に負けを劣らず美形で、女将は宇随に"堕とされた"のだ。女将は炭治郎こと
そしてときと屋を後にした宇随、善逸こと
「あー、ありゃ"
宇随が以前客として潜入した時に入手した"
伊之助は歩く速度が遅いのを見ていると、他の女性が伊之助を凄い眼差しで見ていた。
「ちょいと旦那、この子引き取らせて貰うよ。いいかい❓荻本屋の
狐のような鋭い目をした荻本屋の女性が伊之助を引き取ると言った。宇随は"渡りに船"と言った感じで承諾。残ったのは善逸"だけ"となった。
「(やだ、アタイだけ余ってる❗)」
何故か女言葉になってしまった善逸であった。