鬼滅の刃 清めの音(ね)を持つ鬼   作:レイファルクス

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第31話

 

 

炭治郎が堕姫と戦い"始めた"頃、伊之助がいる荻本屋では、伊之助が建物の壁や床を手当たり次第に壊していた。そして突き当たりの床を壊すと、そこにポッカリと"穴"が空いていた。伊之助はその穴に入ろうとするも、"頭だけ"しか入らなかった。

 

 

だが伊之助は"両肩から両手首"までの関節を"全て外した"。そして再び穴へと突撃。今度はすんなり入ることができた。伊之助は穴の中をまるで蛇のように進み、穴の出口、即ち、空洞にたどり着いた。

 

 

空洞には無数の帯があり、その絵柄には人間が描かれていた。

 

 

この帯は堕姫の"血肉で作られた"帯で、絵柄の人間は"生きている人間"なのだ。

 

 

伊之助は帯の人間が生きていることを感触で見抜いた。そして帯の一つに善逸がいるのを発見した。

 

 

「何してんだコイツ…❓」

 

 

「お前が何をしてるんだよ❓他所様の食糧庫に入りやがって、汚い、汚いね。汚い、臭い、糞虫が❗」

 

 

すると帯が独りでに動きだし、伊之助を威嚇した。伊之助は『何だこの蚯蚓(みみず)、キモッ』と思っていた。そして伊之助対帯の対決が始まった。

 

 

「ぐねぐねぐねぐね、気持ち悪ィんだよ蚯蚓帯❗グワハハハハ❗動きが鈍いぜ❗欲張って人間を取り込みすぎてんだ❗」

 

 

「でっぷり肥えた蚯蚓の攻撃なんぞ伊之助様には当たりゃしねぇ❗ケツまくって出直してきな❗」

 

 

伊之助は柔軟な動きで"人間を避けながら"蚯蚓帯を斬っていた。すると斬られた所から捕らえられていた人が次々と帯から出てきた。蚯蚓帯はどうするか迷っていると、"本体"である堕姫から念話が来た。

 

 

"本体"が言うには、『そいつの生死は問わないから捕まえろ』と『食糧を何体か喰ってお前の体(・・・・)を強化しろ』だった。

 

 

伊之助は蚯蚓帯を斬ろうとするが、蚯蚓帯は体をくねらせ威力を相殺する。蚯蚓帯は伊之助を取り込もうと襲い掛かるが、伊之助は刀を手放し、攻撃を避ける。そして刀を蹴り、再び手に納める。

 

 

『獣の呼吸 陸ノ牙 乱杭咬(らんぐいが)み』

 

 

伊之助は蚯蚓帯に攻撃を繰り出そうとする。

 

 

「アタシを斬ったって意味無いわよ、"本体"じゃないし。それよりせっかく救った奴らが疎かだけどいいのかい❓」

 

 

蚯蚓帯はそう言って伊之助の注意を反らす。そして帯が女性たちに襲い掛かる。だが、どこからかクナイが飛んできて、帯を地面に縫い付けた。

 

 

「"蚯蚓帯"とは上手いこと言うもんだ❗」

 

 

「ほんと気持ち悪いですほんとその通りです、天元様に言いつけてやります」

 

 

宇随、否、天元の嫁のまきをと須磨が覚醒し、伊之助を手助けし始める。伊之助は誰かと聞くと

 

 

「あたしの名は"まきを"、そっちは"須磨 "❗天元様の妻さ❗よろしくな猪頭❗」

 

 

蚯蚓帯を斬りながら自己紹介をした。すると伊之助も

 

 

「おぅそうか❗俺は"山の王"嘴平伊之助様だ❗よろしくしてやるぜ❗」

 

 

と返した。それにまきをが反応し

 

 

「はんッ"山の王"って何なのさ❗❓それによろしくすんのはこっちだ❗」

 

 

その返しに伊之助は切れ、刀で蚯蚓帯を指しながら

 

 

「ハア"ーン❗❓何だよそりゃ❗❓だったらどっちが蚯蚓帯を倒せるか勝負だ❗」

 

 

まきをに勝負を吹っ掛けた。まきをは伊之助同様、勝ち気な性格のため

 

 

「いいじゃん、やってやろうじゃん❗」

 

 

と勝負に乗った。だが、手柄を横取りするかのように善逸がねずみから刀を受け取り、蚯蚓帯を斬りまくった。そしてそれに呼応するかの如く、空洞の上が爆発、辺りに砂煙が舞う。そして砂煙の中から現れたのは、天元だった。

 

 

天元は即座に蚯蚓帯を斬り

 

 

「まきを、須磨、遅れて悪かったな。こっからはド派手に行くぜ❗」

 

 

そう宣言した。だが伊之助はそんな空気を木っ端微塵に"ぶっ壊した"。

 

 

「オイコラ"幼女趣味の人さらい地味柱"❗人様の勝負の邪魔すんじゃねぇ❗」

 

 

「手前ェちょっと待ちやがれ❗今それをド派手に言うんじゃねぇ❗」

 

 

天元は伊之助を止めようとするが、時既に遅く。天元の右肩を須磨、左肩をまきをが掴み、天元は錆びたロボットのような動きで振り向くと

 

 

「「天元様、後で"しっかり"説明してくださいね❓」」

 

 

とハイライトが無くなった目で"ニッコリ"笑っていた。

 

 

「(俺、鬼よりも先に嫁たちにド派手に殺されるかもな)」

 

 

嫁二人の顔を見た天元は死を覚悟した。

 

 

 

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