鬼滅の刃 清めの音(ね)を持つ鬼   作:レイファルクス

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第40話

 

 

上弦の鬼が刀鍛冶の里を襲撃し始めた頃、炭治郎は"蜜璃と同じの髪形"にした禰豆子と寝ていた。が、不意に鼻を摘ままれ、飛び起きた。鼻を摘まんだ犯人・無一郎は

 

 

「ねぇ鉄穴森って人知らない❓」

 

 

と悪気無く聞いてきた。炭治郎は『もしかしたら鋼錢塚さんの所にいるかもしれないから一緒に行こうか❓』と聞き返した。

 

 

無一郎は炭治郎の言葉に驚いていた。何故なら、"そんな事しても何の価値も無いのに"と思っていたからだった。

 

 

丁度禰豆子が起き上がり、炭治郎のアゴを直撃した。禰豆子はたっぷり寝たのか元気が有り余り、腕をブンブン振り回していた。

 

 

無一郎は禰豆子のことを『変な生き物』と言って、炭治郎はどう回避しようか考えていると、障子の向こうに誰かの気配を感じた。炭治郎は『玄弥かな❓』と思っていた。実際、玄弥は炭治郎たちが寝る前に隠の人に呼ばれ退室しており、炭治郎たちは自分たちの部屋へ戻る書き置きをしていたのだった。

 

 

障子が開き、そこから現れたのは、上弦の肆・半天狗だった。炭治郎と無一郎は入って来たのが上弦の鬼だと判断すると、

 

 

(かすみ)の呼吸 肆の型 移流斬(いりゅうぎ)り』

 

 

無一郎から先に仕掛けたが、半天狗は天井に飛び移ることで回避した。だが、刀は半天狗の顔を斬っており、切り口から血が流れていた。

 

 

『ヒノカミ神楽 陽華突(ようかとつ)

 

 

炭治郎も鋼錢塚が打った刀で柄を押し出すことで刺突の威力を上げる技を使い、半天狗を狙うがこれも逃げる。だが、禰豆子の蹴りだけは当たり、部屋を転がった。

 

 

禰豆子の足には遊郭の時に出た痣が浮かんでおり、炭治郎は禰豆子に注意する。その時、無一郎が半天狗の頚を斬った。だが炭治郎は堕姫・妓夫太郎兄妹(上弦の陸)の時を思い出し、無一郎に注意を促す。

 

 

すると斬られた頚から体が生え、体から頚が生えた。

 

 

無一郎は頚から生えた体を持つ鬼に迫るが、鬼は持っている団扇を軽く扇ぐと、突如"突風"が吹き荒れ、無一郎を吹き飛ばした。

 

 

禰豆子は飛ばされないよう遊郭の時の姿になり壁を掴む。そしてその禰豆子の足に炭治郎はしがみつき、飛ばされずに済んだ。

 

 

「カカカッ楽しいのぅ、豆粒が遠くまでよく飛んだ。なぁ積怒(せきど)

 

 

「何も楽しくはない、儂はただひたすら腹立たしい。可楽(からく)…、お前と混ざっていたことも」

 

 

妖怪の天狗が持つ団扇を彷彿とさせる団扇を持った鬼・可楽は錫杖(しゃくじょう)を持った鬼・積怒に笑いながら語りかけるが、積怒は『楽しくはない』と怒りを募らせる。炭治郎は禰豆子から離れ、刀を構えるが、積怒が錫杖の石突(いしづき)を畳に突き降ろすとそこから雷が発生し、炭治郎を襲った。

 

 

炭治郎は意識が飛びかける中、上を煽る。すると屋根の上に玄弥がおり、南蛮銃(なんばんじゅう)を積怒に向けていた。

 

 

そして引き金を引いて発砲。日輪刀と同じ素材の散弾が飛び、可楽と積怒の頭を吹き飛ばしたが、可楽は皮一枚繋がっていた。

 

 

「玄弥❗この鬼は頚を斬ってもそこから分裂して別の鬼になる❗」

 

 

だが、可楽は"自ら"頚の皮を千切り、頚を放り投げた。そして可楽の体から"可楽の頚"が、可楽の頚から"別の鬼の体"が生えた。更に積怒の体から"積怒の頚"が、積怒の頚から"別の鬼の体"が生え、鬼は四体になった。

 

 

すると可楽の頚から生えた猛禽類のような翼と足を手足にしている鬼・空喜(うろぎ)が炭治郎の足を自身の足で掴み、空へ持ち上げた。炭治郎は禰豆子に玄弥を手助けするよう言って玄弥の方を見ると、積怒の頚から生えた槍を持つ鬼・哀絶(あいぜつ)の槍に体を貫かれていた。

 

 

炭治郎が玄弥に気を取られている時、空喜の口が光り、炭治郎はそれに気づいてヒノカミ神楽で対処しようとするも、空喜の口から超音波が放たれ、炭治郎は技を出せなかった。だが、炭治郎も只ではやられておらず、空喜の足を斬っていた。

 

 

炭治郎は地面への激突を避けるために落下しながら腕や足を木の枝に引っかけ、地面に落下した。炭治郎は起き上がろうとするが、空喜の超音波が効いたのか、起き上がれず、耳鳴りもしていた。

 

 

炭治郎は殺気を感じ、後ろを振り返ると空喜の足から"頚だけ"が再生しており、炭治郎に向けて超音波を放とうとしていた。炭治郎は咄嗟にその頚を斬った。が炭治郎はそれが失敗だと悟る。事実、斬られた頚は"口だけを"再生させ、超音波を放つ。炭治郎はそれを喰らうが、あることに気づく。

 

 

「(なるほと、そうか。攻撃の威力が落ちてる❗恐らく強くなっていく分裂は無限じゃない。ちらりと見えた口の中の文字"喜怒哀楽"。その四体の状態が一番強いんだな❓それ以上分裂すると弱くなる❗)」

 

 

炭治郎は"超音波の威力が落ちている"ことに気づき、鬼の口を刀で串刺しにする。すると空喜の本体が炭治郎の後ろに現れ、超音波を放つ。炭治郎は横に逃げ、チャンスを伺う。すると串刺しにした鬼の口が消えていることに気づいた。

 

 

空喜は足の爪で炭治郎の胸を斬る。

 

 

「どうだ俺の爪は❗この速度❗この切れ味❗ダイアモンド(金剛石)をも砕く威力だ❗震えるがいい、歓喜の血飛沫をもっと上げてみせろ❗」

 

 

「お前がな」

 

 

炭治郎はすれ違い様に空喜の頭を縦に斬り、更に口から横に斬った。

 

 

一方禰豆子たちはと言うと、禰豆子は可楽に捕まっていた。そこに哀絶が向かうために槍を玄弥から抜こうとするが、槍は抜けなかった。そして玄弥は銃口を向け哀絶の頭を撃ち抜いた。

 

 

が、哀絶の頭は完全に吹き飛んではおらず、哀絶は槍を引き抜き、頚を繋げた。そして積怒に言われ止めをさそうと槍を振り下ろした。だがそこには玄弥はおらず、畳を砕くだけに終わった。

 

 

玄弥は哀絶の後ろに移動しており、頚を斬るために刀を振るう。が、積怒の錫杖から放たれた雷が玄弥を襲った。玄弥は銃の散弾を積怒に向けて撃つが、積怒の腕を傷つけるだけに終わった。そして哀絶は玄弥の腹を槍で殴り、隣の部屋へ振り飛ばした。

 

 

可楽は玄弥たちの様子を見ながら禰豆子の腹を足で貫いた。そして右腕を引き千切ろうとすると、今度は禰豆子が可楽のアゴを蹴り抜いた。そして自分から腕を千切り、血を付着させ爆血で燃やし、次に可楽の足を掴みながら自分の体を回転させて足を捻り切った。

 

 

禰豆子は可楽の足を捻り切る前に団扇を奪っており、可楽に向けて扇ぐ。すると突風が発生し、可楽は吹き飛ばされる。更に禰豆子は積怒も吹き飛ばそうとするが、その前に積怒が禰豆子を押さえつけ、錫杖を禰豆子の喉に突き刺し、雷を喰らわせた。

 

 

隣の部屋に飛ばされた玄弥は"念仏"を唱えていた。哀絶は玄弥の行動を不審がり、声を掛ける。

 

 

「フハハハ、知りたいか❓俺の名前は不死川玄弥、しっかり覚えろよ。テメェを殺す男の名前だァ❗」

 

 

玄弥は銃と刀を構えながら自分の名前を言った。

 

 

一方炭治郎は頭が再生した空喜との戦いに苦戦していた。炭治郎は一刻も早く禰豆子たちの所へ戻りたいのに、空喜がそれを妨害していた。だが炭治郎は空喜の"身軽さ"を利用し、空喜の舌を刀で刺しながら建物の壁に衝突。壁は崩壊し、禰豆子と玄弥を探すと、禰豆子が積怒の錫杖が放たれている雷に感電しているのを見つけた。

 

 

炭治郎は禰豆子を助けるために積怒に斬り掛かる。積怒は自身の手から錫杖を作り出し、炭治郎を貫こうとする。だが炭治郎は空喜の足でそれを防いだ。炭治郎の読みは正しく、同じ鬼の細胞から作り出された肉なら雷を通さないと考えたのだ。

 

 

炭治郎は積怒の"舌"を斬り、空喜の足で雷を出している錫杖を掴み、抜く。だが後ろから積怒の錫杖が自分の喉を貫こうとする。けどそれは頚に少し刺さる所で止まった。何故なら、禰豆子がその錫杖を掴み、積怒を燃やしたからだった。

 

 

その時森から飛ばされた可楽が飛び出て、団扇を扇ぎ炭治郎と禰豆子を押し潰そうとする。だが畳が重圧に耐えきれず、二人は一階へ落とされ気絶した。

 

 

 

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