鬼滅の刃 清めの音(ね)を持つ鬼   作:レイファルクス

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第41話

 

 

可楽に飛ばされた無一郎は炭治郎たちと合流するべく、森の中を走っていた。すると"腕と壺を生やした魚"のような物体が小鉄を襲っていた。小鉄は刀を持って迎撃するが、刀を振るったことが無い小鉄には倒すことは愚か、一撃を当てることはできなかった。

 

 

物体は小鉄を掴むがその腕を無一郎が斬った。無一郎は更に物体の頚を斬るが、腕と頚が再生し始める。そこで無一郎は頚ではなく"壺"を斬った。すると物体は悲鳴を上げながら崩れ去った。

 

 

小鉄は助かったと思い、無一郎に抱きつき悪口を言っていたことを泣きながら謝った。無一郎はこの場を去ろうとするが、小鉄は鉄穴森も襲われていると言って助けを無一郎に求めた。

 

 

その時、無一郎の記憶が呼び出されるが、霞がかっていているため"全て"を思い出せてはいなかった。

 

 

すると無一郎は小鉄を担ぎ上げ、森の中を再び走り出した。

 

 

肩に担がれた小鉄の案内の下、無一郎は鉄穴森の所へ到着し、(なた)で応戦していた鉄穴森を助けた。無一郎は『俺の刀を出して』と催促すると、

 

 

「貴方の刀を打ってほしいと炭治郎君に頼まれたていたんですよ。鋼錢塚さんの小屋の中にありますのでどうぞこちらに」

 

 

鉄穴森は鋼錢塚の小屋がある方へ向かい、走った。無一郎と小鉄は鉄穴森を追いかけ、小屋の手前まで着くと、突如無一郎は鉄穴森と小鉄を止めた。二人はなぜ止めたのか聞くと、無一郎は『来てる』とだけ答えた。すると茂みの中にある壺から

 

 

「よく気づいたな、さては貴様柱ではないか❓そんなにこのあばら屋が大切かえ❓こそこそと何をしているのだろうな」

 

 

体から無数の小さな手を生やし、通常目がある所に口が、口がある所と額に目がある異形の鬼・玉壺が姿を現した。

 

 

「ヒョヒョッ初めまして、私は玉壺と申す者。殺す前に少々よろしいか❓今宵三方のお客様には是非とも私の"作品"を見ていただきたい❗」

 

 

玉壺は自己紹介をし、作品を見てほしいと言った。そして小さい手を叩き、隣にある壺から血が出ると

 

 

「ではまずこちら、"鍛人(かぬち)の断末魔"で御座います❗」

 

 

そこから"五人の刀鍛冶の男"が見るも無惨な姿で生け花のようにされており、刀も刺さっていた。

 

 

玉壺は自分の"作品"を説明していると、無一郎が斬りかかった。だが玉壺は壺の中に入り、屋根の上にある"柄が同じ壺"から出てきた。無一郎は玉壺を追い、頚を狙うがまたしても逃げられ、今度は壺を斬り、屋根の上に着地した。

 

 

自作の壺を斬られた玉壺は怒り、手から壺を"作り出し"、その壺から二匹の金魚が出てきた。金魚は頬を膨らませると

 

 

『千本針 魚殺(ぎょさつ)

 

 

無数の針を吹き矢のように撃ち出した。無一郎は屋根を転がり回避するが、今度は小鉄が狙われ、鉄穴森が小鉄を庇う。が、鉄穴森は来ない痛みに疑問を感じ、顔を上げると、無一郎が"二人を庇っていた"。

 

 

「邪魔だから隠れておいて」

 

 

無一郎は二人にそう言うと、鉄穴森は小鉄を連れて逃げた。金魚はまた針を吹き出すが、無一郎が刀を振って針を落とす。そして玉壺に近づき刀を頚に当てた。

 

 

『血鬼術 "水獄鉢(すいごくばち)"』

 

 

だが玉壺は壺から水を出してそれを鉢の形にして無一郎を捕らえた。無一郎は鉢を斬ろうとするが、形を変えるだけで斬れなかった。

 

 

その頃、鴉に導かれて一人の女性が走っていた。鬼殺隊の恋柱・甘露寺蜜璃だった。

 

 

一方里は玉壺が放った"使い魔"に襲撃されており、てんやわんやとなっていた。そこに蜜璃が到着し、次々に使い魔を"壺ごと"斬っていった。

 

 

その頃長である鉄珍の所は玉壺が放った使い魔の中でも巨大な使い魔に襲撃されており、常駐の鬼殺隊員も全て殺されており、鉄珍も握り潰されそうになっていた。そこに抜刀している蜜璃が現れた。

 

 

彼女の刀は鉄珍特製の『しなる刀』であり、これは蜜璃にしか扱うことができない刀である。

 

 

蜜璃は平均女性の"八倍"の筋繊維を持っており、更に女性特有のしなやかさを活かした技を使うために編み出されたのが今蜜璃が持っている刀であった。

 

 

『恋の呼吸 壱ノ型 初恋のわななき』

 

 

「私、いたずらに人を傷つける奴にはキュンとしないの」

 

 

蜜璃は刀を鞭のように振るい、使い魔を細切れにした。使い魔が崩れていく中、鉄珍が落ち、それを蜜璃が受け止める。蜜璃は鉄珍に声を掛けると

 

 

「若くて可愛い娘に抱きしめられて何だかんだで幸せ…」ガクッ

 

 

お面で隠れていて分からなかったが、幸せそうな顔をして気絶した。

 

 

 

 

 

その頃炭治郎は禰豆子に抱えられ、積怒の攻撃から逃げていた。そこに空喜が襲うが、炭治郎たちはそれを避けて部屋の外へ出る。積怒は可楽に建物を吹き飛ばすように言い、可楽は建物を崩壊させた。

 

 

禰豆子は瓦礫に足を挟まれている上に、炭治郎の刀を握っていた。刀には禰豆子の血がべったり付いていた。炭治郎は刀から手を放すよう禰豆子に言うが、禰豆子は刀から手を放さなかった。すると炭治郎の刀が禰豆子の爆血で燃え広がり、黒い刀身が赫くなった。

 

 

禰豆子の血で赫くなった刀は『爆血刀(ばっけつとう)』となり、炭治郎は鬼の前に立つ。そこに空喜が突っ込むが、

 

 

『ヒノカミ神楽 日暈(にちうん)(りゅう)頭舞(かぶりま)い』

 

 

炭治郎はヒノカミ神楽で空喜、可楽、積怒の三体の鬼の頚を連続で斬った。

 

 

炭治郎は残りの鬼の頚を斬ろうと探すと、自分の槍で体を貫かれ、木に固定された状態で頚を斬られた鬼と、その鬼の頚を持っている玄弥の姿を見つけた。

 

 

炭治郎は玄弥に声を掛ける。そして玄弥が振り向くと、目が黒くなっており、口からは牙が生えていた。

 

 

炭治郎は玄弥の状態に疑問を感じつつも、未だに崩壊しない鬼たちを見て分かったことがあった。それは鬼を斬っている時に感じた"五体目の鬼"の匂いだった。炭治郎は禰豆子の上にあった瓦礫を"火が消えた"刀で取り除いた。そして禰豆子を連れて玄弥の下へ行こうとすると、玄弥の方から炭治郎の所へ来た。

 

 

「た…、んじ…ろう、逃げ、ろ…。俺…は今、"鬼喰い"…をしてこ、ん…な状態になっ、てる…んだ。」

 

 

玄弥は途切れ途切れではあるが、炭治郎に逃げるように言った。だが炭治郎は玄弥の手を握り

 

 

「俺はいつ、如何なる時も仲間を、親友を見捨てはしない❗だから俺は玄弥を見捨てて逃げることはできない❗」

 

 

玄弥から逃げないことを言った。すると禰豆子が徐に口枷を外すと、

 

 

「ンムーーーッ」

 

 

「ムグッ❗❓」

 

 

「ね、禰豆子❗❓」

 

 

何を思ったのか、玄弥にいきなりキスをブチかました。流石にこれには玄弥は勿論、炭治郎も驚いた。鬼も可楽と空喜は呆気に取られ、積怒は苛々が募っていた。

 

 

「儂らの前で乳繰り合うとはいい度胸だな❗❓」

 

 

遂に積怒の苛々がMAXになり、雷を落とす。炭治郎は禰豆子から離れ、禰豆子と玄弥はキスしたままその場を転がった。そして禰豆子と玄弥はキスを終えると、お互いの顔が赤くなった。

 

 

「玄弥、言いたいことはたくさんあるけど、今は鬼に集中しよう❗鬼はコイツらの他にも"もう一体"いる❗俺が匂いで探るから、玄弥はその五体目を倒してくれ❗禰豆子は玄弥を手助けしてくれ❗」

 

 

炭治郎は玄弥に鬼に集中するよう言って玄弥は頷く。そして禰豆子に玄弥をサポートするよう言うと、禰豆子は片手を上げて答えた。炭治郎は積怒の雷を避けながら匂いを探っていると、茂みの中に震えながら隠れている鬼を見つけた。

 

 

「玄弥、北東だ❗その方向の低い位置に五体目がいる❗」

 

 

炭治郎は玄弥に五体目がいる場所を伝えると、積怒の雷鳴で正気に戻った可楽の突風が襲った。炭治郎は木にしがみついて風が止むのを待っていると、積怒が雷を落とそうとしていた。禰豆子は積怒に向かうが、哀絶の槍に体を貫かれ、木に固定される。そして雷を落とそうとした積怒を今度は炭治郎が(いつ火が着いたのか)爆血刀で錫杖ごと斬った。

 

 

炭治郎はその勢いのまま空喜を斬り、禰豆子は槍に貫かれたままの状態で哀絶にしがみつき、哀絶を燃やし出した。炭治郎は今度は可楽に向かうが、団扇の風圧に押し潰されてしまう。だが炭治郎は寸前に可楽の腕を団扇ごと斬っており、可楽は炭治郎を蹴り飛ばす。

 

 

「玄弥、右側だ❗南に移動している❗探してくれ❗」

 

 

玄弥は炭治郎に言われた方角に進みながら鬼を探しているが、中々見つからなかった。

 

 

「玄弥西だ、もっと右❗近くにいる、低い❗」

 

 

玄弥は注意深く辺りを見回すと、半天狗の"本体が玄弥の足下"にいた。

 

 

「(ちっさ❗❓❗❓❗❓)」

 

 

玄弥はその小ささに驚きつつも、銃で狙い撃つが当たらず、近づいて刀で斬ろうとするも、当たった瞬間に刀が折れた。玄弥は銃を撃つがこれも効かなかった。そしてそこに積怒の錫杖が迫った。

 

 

玄弥はこの時、家族の走馬灯を見た。

 

 

積怒の錫杖が玄弥の喉を貫く。そう思われた時、炭治郎が爆血刀で積怒の腕を斬った。それにより錫杖の軌道が反れ、玄弥の頚を掠めた。

 

 

「玄弥、諦めるな❗もう一度狙え❗もう一度頚を斬るんだ❗絶対諦めるな❗次は斬れる❗俺が守るから、頚を斬ることだけを考えろ❗」

 

 

炭治郎は玄弥を励ましていると、哀絶が現れ

 

 

激涙刺突(げきるいしとつ)

 

 

高速の突きの斬撃が炭治郎を襲う。だが炭治郎は"怪我一つ負っていなかった"。何故なら、玄弥が炭治郎の盾になっていたのだ。その証拠に、玄弥の体は穴だらけになっていた。

 

 

「行け。俺じゃ斬れない、お前が斬れ。炭治郎、お前が俺を守るなら、"俺もお前を守ってやる"」

 

 

玄弥の言葉に心が奮い起たされたのか、炭治郎は本体に向かって走り出した。玄弥は体を再生させながら銃を撃って牽制をし、炭治郎は積怒の雷を避けながら本体の頚に向けて刀を振るった。

 

 

刀は折られず、そのまま頚に喰い込む。すると半天狗の本体は悲鳴を上げた。

 

 

 

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