鬼滅の刃 清めの音(ね)を持つ鬼   作:レイファルクス

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第51話

 

 

炭治郎の世話をしのぶから言い渡されたアオイは無事❓役目を終えて蝶屋敷へと帰って来た。

 

 

「しのぶ様、失礼します。神崎アオイ、ただ今戻りました」

 

 

蝶屋敷に戻って早々、アオイはしのぶへ報告をするためにしのぶの部屋へと訪れた。

 

 

「ご苦労様、アオイ。ゆっくり休んで頂戴」

 

 

しのぶはアオイを労うが、ふと"違和感"を感じた。

 

 

「ちょっと待ってアオイ、あなた、炭治郎君と何かあった❓」

 

 

しのぶの質問にアオイは『何もない』と答える。しのぶは『そう❓』と頚を傾げた。

 

 

実際、アオイの肌は艶々と潤っていた。しのぶが感じた違和感とはこれだったのだ。アオイは退室する間際

 

 

「炭治郎さん(の稽古)、激しかった…」

 

 

と溢した。それを聞いたしのぶは

 

 

「アオイ、ちょっと待って」

 

 

再びアオイを呼び止めた。

 

 

「しのぶ様、何でしょ…ヒィッ❗❓」

 

 

アオイが振り返ると、以前よりもドス黒いオーラを蝶のような羽根の形にしたしのぶがそこにいた。

 

 

「もう一度聞きます。アオイ、あなた炭治郎君と『何をしました』❓」

 

 

しのぶの迫力にアオイは後退さる。

 

 

「アオイ、逃げないでちゃんと答えなさい。炭治郎と『何をしましたか』❓」

 

 

しのぶは後退さるアオイをじりじりと追い詰め、遂に

 

 

「いぃぃぃいぃぃぃぃ~~~、やぁぁぁああぁぁ~~~~❗❗❗」

 

 

耐えきれなくなったアオイはしのぶの前から逃げ出した。

 

 

 

 

 

一方こちらは鬼屋敷。の居間。そこには珠世と愈史朗、カナエと天元がお茶を飲んでいた。因みにお茶請けは天元が持ってきたカステラである。

 

 

カステラに合う紅茶を飲んでまったりしていると

 

 

『いぃぃぃいぃぃぃぃ~~~、やぁぁぁああぁぁ~~~~❗❗❗』

 

 

「「「「ブフォッ❗❓」」」」

 

 

アオイの悲鳴に全員飲んでいた紅茶を吹き出した。

 

 

四人は咳き込みながら辺りを見渡すと

 

 

ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ………

 

 

誰かが廊下を走る音が響いた。

 

 

「珠世様、この音…」

 

 

「えぇ、『渡り廊下』の方からね」

 

 

鬼屋敷と蝶屋敷は隣同士ではあるが、家屋は離れている。珠世と愈史朗は陽の当たる所へ出ることが出来ず、鬼屋敷から蝶屋敷へ向かう場合は、特別に北側に作られた渡り廊下を使っていた。珠世が柱稽古の時に蝶屋敷にいたのは、この渡り廊下を使っていたのだった。

 

 

勿論、陽光が当たらないように北側以外は壁で覆われている。

 

 

そして廊下を走る音がだんだん近づいてきて

 

 

「珠世さ~ん、愈史朗さ~ん。匿ってくださ~い(涙)」

 

 

涙目になったアオイが駆け寄ってきた。すると

 

 

「アオイ、何処へ逃げても無駄ですよ❓」

 

 

アオイが駆け寄ってきた所からしのぶが自分の刀を持ってドス黒いオーラを蝶のような羽根の形にした状態で入ってきた。

 

 

「どうした胡蝶❗❓何か色々とド派手にヤベェぞ❗❓」

 

 

豹変したしのぶを見た天元がカナエを背中に庇いながらしのぶに質問をした。

 

 

「いえ宇随さん、何でも無いですよ❓アオイったら、私の質問にいつまでも答えないから」

 

 

「「「「いやどう見ても何かあっただろ(でしょ)❗❓」」」」

 

 

四人は一斉にしのぶの答えにツッコんだ。

 

 

「アオイさん、良かったら話してくれませんか❓」

 

 

珠世がアオイに聞くと、アオイは頷いて炎屋敷で行ったことを話した。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

アオイが話し終わると、

 

 

「アオイ、あなたそんなヤンチャなことして…、もしかして、『一線超えました』❓」

 

 

しのぶはアオイの話しを聞き終わった後、ドス黒いオーラを更にドス黒くし、刀をアオイに向けた。アオイは頚を横にブンブンと振るが、しのぶはにじり寄った。

 

 

「しのぶ、とりあえず落ち着いて❗」

 

 

カナエがしのぶを落ち着かせようとするが、意味を成さなかった。

 

 

今もなおじりじりとアオイに迫るしのぶに天元が切り札を切った。

 

 

「胡蝶、いい加減にしやがれ❗そんなに嫉妬深いと炭治郎に"嫌われる"ぞ❗❓」

 

 

天元の言葉にしのぶが『ピタッ』と止まり、刀を下ろし目に涙を浮かべて天元の方を向いた。

 

 

「それ、本当ですか❓私、炭治郎君に、嫌われ、ちゃい、ますか❓」

 

 

何とか別の路線に切り替えた天元は

 

 

「嫉妬深いのも胡蝶の"美点"だと思うが、行き過ぎると逆に"汚点"となるぜ❓」

 

 

そう苦笑いを浮かべて言うとしのぶは刀を落として溜まっていた涙が流れた。

 

 

「いやだぁ、炭治郎君に嫌われるの、いやだぁ~❗」

 

 

しのぶはその場に座り込み、泣き出してしまった。

 

 

四人はとりあえず、しのぶが泣き止むのを待った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

数分後、しのぶは泣き止みアオイの事情聴取を開始した。すると

 

 

「「「「ちゃんと言わないアンタ(あなた)が悪い(じゃない)❗」」」」」

 

 

ここぞとばかりにしのぶを含む五人に責められた。

 

 

 

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