皆大好き『賞味期限切れの嫌われクソワカメ』こと鬼舞辻無惨の頭を潰した行冥だが、自身の"聴覚"が無惨の"再生音"を聞き取った。
「(やはり、お館さまや珠世殿が懸念された通り、"頚を斬っても死なない"❗)」
無惨は自分の頚を潰した行冥に腕を向けると
『
腕や手、指から黒い有刺鉄線のような物を伸ばし、行冥に放った。しかし
『岩の呼吸 参ノ型
行冥は斧で有刺鉄線を全て斬り伏せた。
そこに柱が続々と集結した。
「皆さん、コイツが鬼舞辻無惨です❗無惨は
珠世の言葉に炭治郎と行冥を除く全員が驚愕した。しかし炭治郎"だけ"は違った。
「無惨❗❗遂にこの時が来たぞ❗浅草で俺が言ったことを覚えているか❗❓『俺はお前を逃がさない❗何処へ行こうと地獄の果てまで追いかけて、必ずお前の頚に刃を振るう』と❗今がその時だ❗覚悟しろ❗お前を必ず地獄に叩き落としてやる❗」
炭治郎は無惨を見た瞬間、啖呵を切った。すると無惨はニヤリと笑った。
「愚かな❗この程度で私を追い詰めたつもりか❗❓鳴女❗」
ベベンッ
無惨が叫び琵琶の音が鳴る。すると、"無惨の周り"に『上弦の壱・黒死牟』、『上弦の弐・童磨』、『上弦の参・猗窩座』が"落ちてきた"。
「❗❓、鳴女ェ❗貴様何をやっている❗❓落とすのは
無惨は鳴女に向けて怒声を上げる。しかし、それ以降琵琶の音が響くことは無かった。
「くっ、裏切り者め❗コイツらを殺した後は貴様も殺してやる❗黒死牟、童磨、猗窩座❗鬼狩り共を殺せ❗」
無惨に命令された三体は散り散りになった。と思いきや、童磨と猗窩座は"同じ方向"に向かっていた。
「何故貴様が此方に来る❓些か不愉快だ」
「心外だなぁ。俺はこっちの方向に行きたかったのに、猗窩座殿が付いてきたんじゃないか」
「俺はこっちに以前感じた気配を感じたから来ただけだ」
二体が言い合っていると、目の前に炭治郎たちが到着した。
「やはり貴様か、竈門炭治郎❗あの時の屈辱、一刻も忘れはしなかった❗今宵ここで貴様の息の根を止める❗ハアァッ❗」
猗窩座は炭治郎を見ると青筋を浮かべ、怒りを露にした。そして炭治郎に向けて襲い掛かった。
「わぁ~っ❗猗窩座殿があんなに過激になるなんて❗あの子は死んじゃったね~」
「勝手に私の(未来の)旦那を殺さないでくれます❓」
『蟲の呼吸
童磨の独り言に反応したしのぶは高速の突き技で童磨の左目を刺した。しかし
『血鬼術
童磨は自身の武器である"一対の鉄扇"から氷の蓮の葉を繰り出し、しのぶに攻撃するが、しのぶはそれを避け、童磨から遠ざかった。
「駄目じゃないかいきなり攻撃しちゃ。危うく殺しちゃうど……ゴフッ❗❓(毒❗❓)」
童磨は吐血し、その場に蹲る。しのぶは刀を鞘に収めながら様子を見る。すると
「あれぇ❓君が打ち込んだ毒、分解できちゃったみたい。ゴメンねぇ~」
童磨は立ち上がり、しのぶに目を合わせた。
「君の刀、鞘にしまう時に特殊な音がしたけど、それで調合を変えているのかな❓何か癖になりそうだなぁ~❗もっとやってみようよ❗」
「別に構いませんよ❓"上弦の鬼に毒は効かない"のは想定内ですし」
その後もしのぶは何度も"毒を打ち込んでは分解されて調合を変え、毒を打ち込んでは分解されて調合を変え"を繰り返し、疲労困憊となっていた。
「(毒への耐性がつくまでの早さが異常…、これが、上弦の鬼の強さ。なら、連撃で大量の毒を打ち込む❗)」
『蟲の呼吸
しのぶは高速の六連突きを童磨に喰らわす。
「いやあ君本当に速いね❗今まで会った柱の中で一番かも❗でも…」
ブシャッ
「❗❓(斬ら…れた…)」
「俺には敵わないよ」
童磨はしのぶがすれ違う寸前でしのぶを鉄扇で斬っていた。
童磨は毒を分解しながらしのぶに近づく。そして
「苦しいよね❓辛いよね❓でも大丈夫。俺が君を吸収して救ってあげるから」ジャッ
閉じていた鉄扇を広げ、振りかぶった。そこに
「苦しませたり、辛くさせているのは貴様だろう❓」
童磨に向けて"紫色の炎"が襲い掛かった。童磨はそれに気づき、バックステップで距離をとる。そこに
「ひ…、響鬼…義兄、さん……」
「えらいな、良く耐えたな。頑張ったな」ナデナデ
響鬼が現れ、しのぶの頭をゆっくりと撫でた。
「こ…、子供…扱い、しないで……下さい。でも、ありが…とう、ござ……います」
「無理はするな、肺が斬られている。こいつを飲め、自然治癒が活性化する」
響鬼はしのぶに回復薬を渡し、しのぶはそれをゆっくりと飲んだ。
「誰だい君は❓折角その子を苦しみから解放できそうだったのに」
「黙れ悪鬼。俺は貴様を許さない。俺の"
響鬼は音撃棒・烈火を童磨に向けた。
「んんっ❓君の姿、何処かで見覚えがある…。あっ、そうだ❗あの時の救済の邪魔をした鬼か❗」
「"救済"❓"食事"の間違いだろう❓それに貴様は俺と言う"龍の逆鱗"を二度も触った。塵一つ残さず滅してやろう」
響鬼はおやっさんから受け取っていた『輝鬼眼魂』を取り出し、横のボタンを押す。そしてそれを自分の胸に当てた。
『開眼、輝鬼❗鬼の輝き❗命の煌めき❗』
すると響鬼の紫色の体が紅に染まり、腕や足に"白い炎"のような模様が浮かび、胸には"白い日輪"が描かれていた。
「響鬼・紅、陽光変化」
今ここに輝鬼の力を宿した音撃の戦士、『響鬼・紅、陽光変化』が誕生した。
「行けるか❓しのぶ」
「はい」
響鬼の横に回復したしのぶが並び、刀を構える。
『蟲の呼吸
強力な踏み込みによる四方八方にうねる動きで童磨を翻弄し、頚に刀を突き刺した。そこに
「師範、響鬼義兄さん❗」
カナヲが到着し、しのぶの意識が一瞬カナヲの方に向く。すると
「❗❓しのぶ、離れろ❗ハアッ❗」
童磨がしのぶに抱き着こうとしたので、響鬼が叫びしのぶは刀から手を放し、距離を取る。そこに響鬼が烈火弾を放ち、童磨を燃やした。
「貴様、なぜ年頃の女性に抱き着こうとした❓発情してるのか❓だったら別の女の鬼のケツでも追ってろ。義妹たちには指一本たりとも触れさせはせん。ハアッ❗」
響鬼は追い討ちを掛けるように鬼火を童磨に向けて放つ。鬼火を喰らった童磨は更に燃えた。
「グッ、熱い熱い熱い❗以前喰らった時はそんなに効かなかったのに、何で❗❓」
『血鬼術
『『血鬼術 冬ざれ
童磨は燃やされながらも氷の分身を作り出し、更に分身と共に響鬼たちの頭上に大量の氷柱を生成した。だが響鬼は鬼火を広範囲に放ち、分身諸とも氷柱を溶かした。
「冥土の土産に教えてやる。今の俺は弟子である輝鬼の力を宿している。以前よりも効く理由は、陽光と同じ力が混ざっているからだ」
「馬鹿な、馬鹿な馬鹿なバカナばかな……、馬鹿なァァァーーーーーッッッ❗❗❗」
『血鬼術
童磨は己の血鬼術の中でも最大にして最強の術を繰り出す。だが
「往生際が悪い❗いい加減死にやがれ❗」
響鬼が飛び上がり、烈火剣で童磨の血鬼術をバツの字に斬った。すると菩薩は粉々に砕かれた。そして着地した響鬼は『
「これで最後だ❗『陽光変化、音撃打・爆裂怒涛ノ型』❗」
響鬼は烈火で火炎鼓を何度も連続で叩き、最後の一撃を与えると、童磨は爆散、飛び散った肉片は徐々に灰になり、頚も宙を舞っていた。そこに
『蟲の呼吸 胡蝶ノ舞
しのぶが吹き飛んだ刀を取り、童磨の頚を刺した。すると解毒するよりも速く毒が回り、童磨は腐蝕しながら崩れた。
「姉さん、貴女を追い詰めた鬼を、倒しましたよ…」
しのぶはそう呟くと、目を閉じて倒れそうになった。だがそれを響鬼が優しく受け止め、しのぶの手を握った。
「お疲れさましのぶ。ゆっくり休んでくれ」
響鬼は握っていた手をしのぶの頭に乗せると、優しく撫で続けた。
『上弦の弐・童磨VS鬼殺隊蟲柱・胡蝶しのぶ&音撃の戦士・響鬼』
『勝者 しのぶ&響鬼』