炭治郎たちが戦っている頃、別の場所でも戦いが始まろうとしていた。
「いるんだろ❓姿を見せろ。そこにいるのは分かっている」
無惨の所に向かっている途中だった善逸は急に足を止め、とある方向を向いていた。
「"兄弟子"に向かってその口の聞き方…、なってねぇな。久しぶりだな、善逸」
木々の影から姿を現したのは、頚に勾玉を付けた紐を着けている鬼だった。
「
何と現れたのは、善逸の兄弟子の獪岳だった。しかし何故鬼殺隊員である獪岳が"人喰い鬼"になったのか❓それは柱稽古が始まる数ヶ月前に遡る。当時の獪岳は任務先で上弦の壱・黒死牟と鉢合わせしてしまった。無論、獪岳は挑んだが、呆気なく敗北。しかもあろうことか黒死牟に"土下座"までして命乞いをしたのだ。
それを見た黒死牟は獪岳に手を差し出させ、その手に"自分の血"を注いだ。そしてそれを飲むよう言った。獪岳は震えながらもその血を飲み、人喰い鬼となった。獪岳は大勢の人を喰らい、無惨から『上弦の陸』の数字を刻まれた。
「はんっ何とでも言いな。俺は常に俺を正しく評価してくれ「黙れ」あん❓」
「黙れと言ったんだ❗アンタのせいで、アンタが人喰い鬼になったせいで、爺ちゃんは腹を切って死んだ❗雷の呼吸の使い手から人喰い鬼を出したからだ❗」
善逸は獪岳の言葉を遮り、柱稽古の時に届いた手紙の内容を伝えた。だが
「知ったこっちゃ無ぇな❗俺を正しく評価しねぇ爺ぃなんか何人死のうと、痛くも痒くも無ぇ❗耄碌した爺ぃが死んで精々したぜ❗」
獪岳には最早"人としての血と涙"は無くなっていた。
「爺ちゃんは耄碌なんかしてねぇ。
「俺は爺ちゃんの意思を受け継ぐ❗アンタとは違う"
善逸は右手首にある『変身鬼弦・音錠』から伸びる鎖を引き、中にある弦を出しそれを弾く。するとそこから波紋が広がり、善逸は音錠を額に翳すと額に鬼の飾りが現れた。そして善逸は右拳を頭上に突き上げると、善逸に雷が落ちた。
「ハアアァァァ………ッ、セイッ❗」
善逸が突き上げた拳を振り払うと、『音撃の戦士』の姿になった善逸がそこにいた。
「俺は音撃の戦士・"斬鬼"❗貴様を滅する鬼だ❗」
「殺れるモンなら殺ってみやがれ❗善逸ゥ❗」
『雷の呼吸 肆ノ型
善逸こと斬鬼は獪岳に向けて啖呵を切る。獪岳は挑発するように"黒い雷"の技で斬鬼を襲う。だが
「遅ぇんだよクズ。それと今の俺の名は善逸じゃなくて斬鬼だ」
斬鬼が獪岳を斬り、獪岳は斬鬼の速さに目を疑った。
「ふざけんじゃ無ぇ❗テメェはここでくたばる運命なんだよぉ❗」
『雷の呼吸 弐ノ型
『参ノ型
『伍ノ型
キレた獪岳は連続で技を繰り出す。だが、斬鬼には"掠りもしなかった"。
「これで、くたばれェェェーーーッッッ❗❗❗」
『雷の呼吸 陸ノ型
獪岳は雷の呼吸の中でも最大にして最強の技を斬鬼に向けて放つ。しかし、これも斬鬼はかわした。
「何故だ❗❓何故掠りもしない❗❓一体、お前と俺、何が違うんだ❗❓」
「違って当然だ。"俺は
『雷の呼吸 "漆ノ型"
斬鬼は呼吸が乱れた獪岳に"自身が編み出した"技で斬った。
「な…っ何だ今の技は❗❓」
「この型は俺が編み出した"俺だけの型"だ。そして、これで止めだ、獪岳ゥゥゥーーーッッッ❗❗❗」
斬鬼は師匠である雷鬼から受け取っていた『輝鬼眼魂』のボタンを押し、胸に当てる。すると斬鬼の手足と胸に響鬼と同じ模様が浮かび上がった。そして背負っていた烈雷を持つと
「音撃斬・雷電激震❗」
斬鬼は獪岳に烈雷を突き刺し、烈雷に音撃震・雷轟をセットし音撃モードにする。そして烈雷を何度も掻き鳴らす。そして最後の一撃を与えると、獪岳は頭部諸とも爆散。童磨同様に肉片は灰になり、跡形も無く崩れ去った。
『上弦の陸・獪岳VS我妻善逸こと音撃の戦士・斬鬼』
『勝者、斬鬼』