アフターストーリー 1話
元鬼殺隊・鬼柱 竈門炭治郎。
彼は数奇な人生を送っていた。
彼は炭焼きを生業とする一家の長男として産まれた。そして禰豆子、竹雄、花子、茂、六太と弟や妹が産まれ、父親の炭十郎を亡くし、貧しいながらも幸せな日々を過ごしていた。
だが、そんな幸せを壊す者がいた。
夜な夜な現れて人を喰う"人喰い鬼"の始祖、"鬼舞辻無惨"が炭治郎の生家を襲ったのだ。幸か不幸か、その日炭治郎は炭を売りに山の麓まで降りていたため、帰りが遅くなった彼を麓の近くに住んでいる"三郎"と言う老人が家に泊めたため、無惨の襲撃を受けずに済んだ。
そして日が明け、家に戻ると、家族全員が絶命していた。否、禰豆子"だけ"は生きていた。
しかし、禰豆子は"人喰い鬼"に変貌しており、医者に見せようとして背負っていた炭治郎を喰おうとした。炭治郎は偶々持っていた斧で食い止め、禰豆子に何度も声を掛け続けた。すると禰豆子は涙を流していた。禰豆子も、今喰おうとしているのは兄であることを分かっているのだ。
そこに現れたのが、後の"兄弟子"となる『鬼殺隊・水柱 冨岡義勇』であった。
義勇は任務で炭治郎の生家がある雲取山に来訪しており、そこで炭治郎たちに出会ったのだ。
義勇は炭治郎から禰豆子を奪い、刀を刺そうとする。それを炭治郎は『止めてほしい』と土下座で悲願する。だがその行動は義勇を怒らせるだけだった。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな❗惨めったらしくうずくまるのはやめろ❗そんなことが通用するならお前の家族は殺されていない❗奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す❓仇を見つける❓笑止千万❗弱者には何の権利も選択肢もない❗悉く力で強者にねじ伏せられるのみ❗妹を治す方法は鬼なら始っているかもしれない❗だが、鬼共がお前の意志や願いを尊重してくれると思うなよ❗」
義勇は言いたいことを言うと、刀を禰豆子に刺した。炭治郎は激怒し義勇に襲い掛かるが、返り討ちされる。それを見ていた禰豆子は義勇を蹴り飛ばし、炭治郎を庇う。蹴り飛ばされた義勇は
『こいつらは何か違うかもしれない』
と。
義勇は刀を鞘に納め、襲って来た禰豆子を手刀を当て気絶させ、竹で口枷を作り、それを禰豆子に噛ませた。
目を覚ました炭治郎に義勇は
「狭霧山の麓に住む鱗滝左近次という老人を訪ねろ。冨岡義勇に言われて来たと言え」
それだけを言い残し去った。炭治郎は亡くなった家族を弔った後、義勇に言われた狭霧山へと禰豆子と共に向かった。
そして狭霧山へ向かう途中の古びた寺院で炭治郎は初めて人喰い鬼と遭遇。喰われそうになるが、その鬼の頚を禰豆子が"蹴り飛ばした"。鬼は頚から手を生やし炭治郎を襲おうとするが、炭治郎は持っていた斧で鬼の頚を固定する。そして禰豆子を襲っている鬼の体を崖から落とした。
炭治郎は鬼の頚に止めを刺そうと小刀を取り出す。しかしそれを止める男がいた。
この時が竈門炭治郎と鱗滝左近次の初の出会いである。
左近次は『そんな
その後左近次は炭治郎を連れて狭霧山へ到着し、修行をさせた。
その数日後、炭治郎の"運命を決める出会い"が訪れた。
「……これが
鬼屋敷の縁側に座っている炭治郎は自分の周りにいる子供たちに自分の昔話をしていた。
炭治郎は鬼殺隊解散後、本格的に猛士の仕事に取り組むようになった。そして暇があれば自分の子供たちと遊んだり、一緒に出掛けたりした。
「炭治郎って本当に大変な思いをしたのね…」
炭治郎の隣に座っていたカナヲは自分たちが出会う前の話を聞いて呆然とした。
「俺は長男だから頑張らなくちゃいけなかったんだ。でも、頑張ったお陰でこうして、女房や娘たちに出会えたから」
炭治郎はカナヲの手を握り、見つめた。
「炭治郎…」
「カナヲ…」
二人の距離は徐々に近づき
「あ~❗父様とカナヲ
唇が触れ合う寸前に息子に見つかり、距離を取った。
「ちょっと二人とも、何をしようとしてたんですか❗❓」
息子の後ろからアオイが現れ、二人を問い詰めた。
「何って…、子供たちに俺の昔話を聞かせていたんだが…」
「なら、何でカナヲとの距離が、徐々に近づいていったんですか❓私だってそんなにしてもらってないのに…」
炭治郎は先程の話をしていたと言うが、アオイにキスしようとしてる所をバッチリ見られていたのだ。
「それよりアオイ、ここには何か用があって来たの❓」
カナヲがアオイに質問すると
「そうでした❗炭治郎さん、"皆さん"の準備が整いましたので、何時でも出立できますよ」
アオイは伝えようとしていた用件を思いだし、炭治郎に伝えた。
「分かった。皆に玄関先で待つように伝えてもらえる❓」
「分かりました。ご褒美は熱い接吻でお願いします、あ・な・た」
アオイは炭治郎の耳元で囁くと、子供たちを連れて玄関先に向かった。
炭治郎とカナヲは事前に用意していた荷物を持つと、一緒に皆が待つ玄関へ向かった。
炭治郎とカナヲが到着すると、子供たちの他に、炭治郎の妻であるしのぶとアオイ、かなたが待っていた。
「炭治郎君、遅いですよ❓」
「そうですよ炭治郎様、今日は"実家"へ帰省することになっていましたのに、ちっとも来ないんですからまた約束をすっぽかされたのかと思いましたよ」
「ごめんなさい、私が炭治郎の昔話を聞きたかったからつい…」
しのぶとかなたが注意すると、カナヲが謝り、遅れた訳を言った。
「まぁ、これから向かうのは炭治郎君の"実家"な訳ですし、知りたいのも無理はありません」
「えぇ、ですが、時間を忘れて話すのは見過ごせませんね。時間は有限ですから」
しのぶとかなたは呆れ気味にため息を付き、二人を許した。
「ごめんね皆、それじゃ行こうか」
炭治郎を先頭に『竈門一家』は炭治郎の生家がある雲取山へと向かった。
出立してから数日後、途中で
炭治郎の生家は人が住まなくなってから数年は経つのに、綺麗な状態を保っていた。その理由は麓の村の人たちが定期的に掃除や修復を行っていたからであった。
「ようやく到着しましたね」
「あぁ…。まさか伊之助に勝負を挑まれるとは思わなかったよ…」
炭治郎たちが宿泊していた家は以前世話になった"ひさ"さんの家であり、伊之助は今その家で厄介になっているのだ。伊之助は久しぶりに炭治郎たちに会い、嬉しかったようで、ことある度に炭治郎に勝負を仕掛けていた。しかも子供たちには艶々のドングリを幾つか渡しており、子供たちはそれを宝物にしていた。
「炭治郎さん、疲れている所申し訳ないのですが、早くお義母様たちにご挨拶をしないと」
アオイに呼ばれ、炭治郎は家の横にある『家族の墓』に向かい、手を合わせた。
しのぶ、カナヲ、アオイ、かなた。そして子供たちも炭治郎に習って手を合わせた。
それから数日間、炭治郎たちはその家で過ごし、最後に墓前で手を合わせ、山を下った。
炭治郎たちが去った家の前には、炭治郎の母と弟や妹が炭治郎の背中を暖かい眼差しで見送っていた。
「❓❓❓」
「炭治郎、どうしたの❓」
不意に後ろを振り返る炭治郎に、カナヲが声を掛ける。
「いや、何でもない」
炭治郎は再び前を向き、歩き始めた。
「(行ってきます。母さん、竹雄、花子、茂、六太)」
炭治郎は心の中で『家族』に言った。
登場人物の紹介は必要か❓
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いる
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いらない
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そんなことより続きを❗