鬼滅の刃 清めの音(ね)を持つ鬼   作:レイファルクス

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アフターストーリー 2話

 

 

炭治郎たち『竈門一家』が炭治郎の生家を出立して鬼屋敷に戻ってから数日後、鬼屋敷に向かう人たちがいた。

 

 

「「お邪魔しま~す」」

 

 

「これはこれは威吹鬼様と禰豆子様、お待ちしておりました」

 

 

鬼屋敷を訪れたのは"音撃の戦士・威吹鬼"こと"不死川玄弥"と彼の妻となった旧姓"竈門禰豆子"こと"不死川禰豆子"の二人であった。

 

 

二人を出迎えたのは、鬼屋敷で侍女をしている鳴女である。彼女は人間に戻りはしたが、既に『自分の名前』を思い出せなくなっており、呼び方に困っていた所に『"当時"九十七代目』である産屋敷耀哉が

 

 

『少々癪ではあるが、鬼の時の呼び名を使うとしよう』

 

 

と言ったので、この名前が定着したのだった。

 

 

「"ご主人様"と"奥方様"たちがお待ちでございます。ささっ、こちらへどうぞ」

 

 

玄弥と禰豆子は鳴女さんに案内され、大広間へと到着した。

 

 

「ご主人様、奥方様、玄弥様と禰豆子様がご到着されました」

 

 

『入ってもらって』

 

 

炭治郎の声がしたので、玄弥と禰豆子が大広間へと入る。すると

 

 

「玄弥、禰豆子、久しぶり」

 

 

二人を炭治郎が出迎えた。中にはお膳が並べられており、炭治郎は上座に座っていた。

 

 

実はこの日は一月に一回の『竈門一家大食事会』の日であり、炭治郎を筆頭に各々の家族一同が集まり、食事会をする日であったのだ。

 

 

因みに実弥はこの日、偶然にも仕事が入ってしまい、不参加を炭治郎に鴉経由で知らせていた。(実弥の仕事は警察官です)

 

 

「義兄さん、義姉さんたちも、久しぶり」

 

 

玄弥と禰豆子は現在、玄弥の兄である実弥の家『風屋敷』で世話になっており、炭治郎たちに会うのは一月ぶりであった。

 

 

「久しぶり、お兄ちゃん。しのぶ義姉さん、アオイ義姉さん、カナヲ義姉さん、かなた義姉さんも」

 

 

「「「「お久しぶりです、玄弥(君)(さん)、禰豆子(さん)」」」」

 

 

しのぶたちも、玄弥と禰豆子を出迎えた。

 

 

「禰豆子さん、すっかりお腹が膨らんできましたね」

 

 

「もうすぐでしたっけ❓」

 

 

そう、禰豆子は今、玄弥の子供を妊娠しており、出産も間近なのだった。

 

 

「えぇ。『後数日の内に陣痛が訪れる』としのぶ義姉さんから」

 

 

禰豆子はお腹を擦りながら臨月を迎えていることを話した。

 

 

「禰豆子、ここにはしのぶさんを始めとした"出産経験者"や珠世さんと言った医者がいる。異変を感じたら直ぐに言うんだぞ❓」

 

 

「うん」

 

 

禰豆子は炭治郎に頷いた。その瞬間

 

 

「う、うくっ❗❓」

 

 

突如禰豆子が苦しみ出した。

 

 

「「禰豆子❗❓」」

 

 

炭治郎と玄弥が慌てて禰豆子に寄る。すると

 

 

「い…、痛い…❗」

 

 

禰豆子は痛みを訴えた。

 

 

「炭治郎君、玄弥君。離れて下さい❗陣痛が始まりました。アオイ、カナヲ、今すぐ珠世さんと姉さんに知らせて❗かなた様は私と一緒に分娩室に運んで下さい❗」

 

 

「「「はい❗」」」

 

 

しのぶは的確な指示を三人に出し、アオイとカナヲは珠世さんとカナエを呼びに、かなたはしのぶと一緒に禰豆子を蝶屋敷にある分娩室へと運んだ。

 

 

 

 

 

~~~陣痛が始まってから数時間後~~~

 

 

オギャ~

 

 

オギャ~

 

 

分娩室から赤子の声が響いた。

 

 

すると分娩室から珠世さんが出てきた。

 

 

「珠世さん、禰豆子は、子供は…」

 

 

玄弥は珠世に詰め寄る勢いで近づき、禰豆子たちの様態を聞くと

 

 

「母子共に健康ですよ。赤ん坊も元気な『男の子』です」

 

 

珠世はクスクスと笑いながら、無事を伝えた。

 

 

「良かったな、玄弥」

 

 

炭治郎は玄弥の肩を軽く叩いて、玄弥に賛辞を述べた。

 

 

「はいっ❗」

 

 

玄弥は涙を袖で拭いて、満面の笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

その後、炭治郎は鴉を使って親戚や"知り合い"に禰豆子の出産を伝えた。

 

 

「炭治郎ォ❗禰豆子が出産したって本当かァ❗❓」

 

 

数分後、玄弥の実兄である実弥が文字通り"すっ飛んで"来た。実弥は偶々仕事が早く終わり、鬼屋敷へ向かっている途中だったので、他の人たちより早く到着したのだった。

 

 

「実弥さん、あまり騒がしくすると赤ちゃんが驚いてしまうのでお静かに」

 

 

騒がしくすっ飛んで来た実弥を珠世が静かに注意すると、実弥は自分の行動が恥ずかしくなったのか、顔を赤くし、黙ってしまった。

 

 

そして禰豆子と赤子がいる部屋へと案内された実弥は、禰豆子たちを見た。禰豆子と赤子は気持ち良さそうに寝ていた。

 

 

「禰豆子、良く頑張ったなァ。お疲れさま」

 

 

実弥は寝ている禰豆子の頭を優しく撫でた。すると、禰豆子の寝顔が優しく笑っていた。

 

 

 

 

 

実弥が病室を後にすると、続々と炭治郎の親戚が集まり出した。現在の猛士の長を勤めている耀哉とその奥さんのあまね。

 

 

『実弥の妻』であるひなき。

 

 

『善逸の妻』であるくいな。

 

 

『義勇の妻』であるにちか。

 

 

『次期猛士の長』となる輝利哉とその妻である旧姓"寺内きよ"こと産屋敷きよ。

 

 

単独任務に当たっていた響鬼。

 

 

そして善逸と義勇、更に特別に招待された伊之助にその妻である旧姓"中原すみ"こと嘴平すみと、炭治郎の親戚や知り合い一同が集まった。

 

 

 

 

 

「皆さん、今宵はお集まり頂き、誠に感謝します。本日はめでたく妹の禰豆子が無事出産したことをお祝い申し上げます」

 

 

上座に座っている炭治郎が皆に感謝の言葉を伝える。普段猪の被り物をしている伊之助も、空気を読んでか、この時は素顔を晒してした。

 

 

「それでは皆さん、酌をお持ちになって下さい。では禰豆子の出産を祝い、乾杯❗」

 

 

『乾杯❗』

 

 

炭治郎の一声で月一回の食事会が禰豆子の出産祝いの宴に代わり、皆が酒を煽った。中には妊娠中の方や乳を飲む赤子を持つ人もいたので、その方々はラムネを煽っていた。

 

 

(妊娠中や授乳中の飲酒は胎児や赤子に悪影響が出るかもしれないので、控えるように)by作者

 

 

そして玄弥と禰豆子は皆からお祝いの言葉を掛けられ、『終始照れくさかった』と、後に語っていた。

 

 

 

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