炭治郎が嫁たちと桃色空間を楽しんだ数日後、炭治郎は産屋敷邸に来ていた。炭治郎の他に杏寿郎と天元、任務終わりの善逸と玄弥の四人、計五名が集まっていた。
「前回といい今回といい、何で俺たちが地味に貧乏くじ引かされるかね❓」
「この顔ぶれで分かるのは猛士関連と言うこと❗お館さまのお考えなのだろう❗」
愚痴る天元を杏寿郎が嗜める。
「炭治郎は呼ばれた理由知ってる❓」
善逸が炭治郎に集められた理由を聞く。
「もしかしたら…、"あの件"かも」
炭治郎は招集の理由に心当たりが合った。
「お館さまのお成りです」
輝利哉の声に我に返った一同は横一列に並び、平伏した。
「杏寿郎、天元、炭治郎、善逸、玄弥。急に呼び出したりしてすまないね。楽にしていいよ」
耀哉の一声で俯いていた炭治郎たちは頭を上げた。
「炭治郎の報告に"気になる点"があってね、今日集まってもらったのは"それ"についてなんだ。炭治郎、改めて報告を」
「御意。俺はこの間、森林地帯に潜むツチグモの討伐に向かいました。その中で童子と姫と戦闘になりましたが、童子と姫の眼には"下伍"と刻まれていました」
「強化形態となって童子と姫を倒した後、ツチグモが地面から現れたのですが、頭部には鬼を思わせる角が生えており、八つある複眼の内の四つには童子と姫と同じ数字が刻まれていました。しかもそのツチグモは人の言葉を喋ったのです」
炭治郎の報告に皆が息を飲んだ。
「一先ずそのツチグモを『オニツチグモ』と名付けるけど、その後は何か異変は無かったかい❓」
「オニツチグモを討伐した後、気配を探りましたが特に感じませんでした」
耀哉の質問に炭治郎が答えると
「お館さま❗よもやとは思いますが、鬼舞辻無惨が復活したのでは❗❓」
杏寿郎が炭治郎が以前考えたことを口にする。
「ちょっと地味に待て杏寿郎。無惨の野郎は炭治郎たちがド派手に倒したじゃ無ぇか、復活したなんてある訳無ぇだろ」
しかしそれを天元が否定する。すると炭治郎が"とある可能性"に辿り着く。
「お館さま、もしかしたら"違う世界の鬼舞辻無惨"がいるのでは❓」
炭治郎の発言に視線が彼に集まる。
「無惨を倒した時に協力して下さった人たちは"違う世界の人間"だと思います。もしかしたら、その影響が今になってこのような形で現れたのかもしれません」
炭治郎の考えに一同は考え込む。
「もし炭治郎の言ってることが本当なら、地味に嫌な"置き土産"だな」
天元が思ったことを口にする。
「とりあえず天元、杏寿郎。君たちは情報収集と見習いの育成に力を注いで。炭治郎たちは今まで通りに。いいね❓」
『御意❗』
耀哉の決定に皆が頭を下げてその場を後にした。
『モウスグダ。モウスグワタシノ"ヒガン"ガタッセイサレル。マッテイロオニガリドモ、コンドコソキサマラヲネダヤシニシテヤル…。クビヲアラッテマッテイロ』
「これは…❗❓おのれ、どんな手を使ってもこの世界を破壊したいのか❗❓『もう一人の私』よ❗」