鬼屋敷に大樹たちが戻ってから数日後、空にオーロラカーテンが開いた。そこから『白を基調とし、所々に赤色がある列車』が線路と一緒に現れ、更に『銀色の巨人のような絡繰』が現れた。
『列車』と『巨人』は鬼屋敷の前を通過すると、何処かへと消えていった。通過した所を見ると、そこには先程まで人はいなかったのに、"二人の青年がいた"。
「どうやら無事に着いたみたいだね」
青年の一人、『
「随分と長い旅だったね」
もう一人の青年、『
「確か鳴滝って人の話では、"
実はこの二人、大樹に応援を頼まれた『仮面ライダー』であった。
「お前らが先に着いたか」
ソウゴが辺りを見回していると、鬼屋敷の門から士が現れた。
「「士さん❗」」
「久しぶりだな。ここで立ち話も何だから、屋敷に入ろうか。紹介したい奴らもいるしな」
士に促され、良太郎とソウゴは鬼屋敷へと入っていった。
…
……
………
「やぁ士、最初は誰が来たんだい❓」
「この二人だ」
大樹に質問された士は後ろにいる良太郎とソウゴを親指で指した。
「なるほど、『電王』と『ジオウ』か。ようこそ」
「「お邪魔します」」
「邪魔するなら帰ってや~」ヒョコッ
「「は~い」」クルッ
良太郎とソウゴは踵を返す。
「「って、ちょっと待て❗」」グルリ
だが二人は振り返りながら揃って突っ込みを入れる。
「風鬼、そのやり取りは止めろと言った筈だ」ガシッ
士は風鬼の頭を鷲掴みにし、力を込める。
「いやぁ~、あぁ言われるとこう返したくなるって言うか、あの、段々力込めてません❓頭がミシミシ音がするんですが…」
「そりゃあ力を込めているからな」ミシミシッ
「いやちょっと、ホントに止めて❗頭、頭割れちゃう❗中身、中身が飛び出ちゃう❗」
「ギャアアアァァァ~~~❗❗❗」
…
……
………
「………」チーン
風鬼は士に倒された。
「まったく、悪ふざけが過ぎるぞ」パンパン
士は手を叩きながら愚痴をこぼした。
「それで士さん、紹介したい人ってどなたですか❓」
良太郎が話の"路線を切り替える"ために士に質問をした。
「ん❓あぁ、ソイツは居間の一室にいる。案内するからついて来い」
士は風鬼を放ったらかしにして二人を案内した。
…
……
………
士たちは鬼屋敷の一室の前に到着すると、士はその部屋の襖を軽くノックした。
「炭治郎、士だ。今大丈夫か❓」
『士さん❓どうかされました❓』
「増援の"一部"が来たんで紹介したい。入ってもいいか❓」
『分かりました。どうぞ』
炭治郎の許しを得て士はその部屋の襖を開けた。そこには自分の妻たちや子供たちと戯れる炭治郎がいた。
「取り込み中だったか❓」
「大丈夫ですよ。それより、後ろにいる方々は…❓」
「紹介しよう。今回の協力者の一部、『仮面ライダー電王』の野上良太郎と『仮面ライダージオウ』の常磐ソウゴだ」
「僕が野上良太郎、『仮面ライダー電王』です」
「俺は常磐ソウゴ、最高最善の魔王『仮面ライダージオウ』です」
士に促され、良太郎とソウゴは自己紹介をした。
「はじめまして、この屋敷の主の竈門炭治郎と言います。またの名を音撃の戦士、輝鬼と言います」
炭治郎も二人に習って自己紹介をした。
「士さん、『音撃の戦士』って…」
「あぁ、コイツは『この世界で生まれた仮面ライダー』だ」
ソウゴは士の方を向いて質問をすると、士はあっさりと答えた。
「それにしても、綺麗な女性が沢山いますね。どうですか❓この後、僕と一緒にお茶でも…」
「ウラタロス、ナンパをするな。それにソイツらは炭治郎の妻だ。そんなこと炭治郎が許す訳無いだろ」
良太郎がカナヲの手を握りながらナンパをしていると、士が良太郎の"正体"を暴露し、更にはカナヲたちは炭治郎の妻であることを明かした。カナヲはいきなり手を握られたことにびっくりして硬直していた。
「えぇっ、彼、こんなにも綺麗な女性と結婚したの❗❓それも四人も❗❓」
士の暴露に良太郎(ウラ)では無く、ソウゴが驚いていた。
「綺麗だなんて…、常磐さん、ありがとうございます。それと野上さん、何時までカナヲの手を握っているのですか❓」
しのぶはソウゴが言った言葉を素直に受け止め、良太郎(ウラ)には怒りの眼差しを向けた。
「ここ最近、女性に触れるのご無沙汰でね。少しでも堪能したいから」
良太郎(ウラ)がそう言うと
「でしたら、私の"実験"に付き合って下さいな。今炭治郎君が"浮気をした時"用の薬を開発していまして、その被験体を探している所でしたので」
「ごめんなさい」
良太郎(ウラ)は目にも止まらぬ速度で握っていた手を離し、土下座した。ここでもしのぶの"魔蝶の女"が発揮された。
「しのぶさん、俺が浮気なんてしないの分かってるじゃないですか。それとも、"まだ"足りないですか❓」
炭治郎はしのぶの手を握り、嗜めた。
「そうですね。炭治郎君が私たちを棄てるなんてあり得ませんもんね。それに、私たちは欲深いんですよ❓今以上に愛して下さいね❓」
しのぶは炭治郎の手を握り返し、自分の頬に持ってくるとそのままスリスリと頬擦りした。すると硬直から復帰したカナヲが
「炭治郎…、私にもして…❓」
良太郎(ウラ)に握られた手を差し出した。炭治郎はしのぶから手を離し、カナヲの手を握る。しのぶは名残惜しそうな顔をした。
「驚かせてすまない。
「全くですよ❗いきなり手を握るなんて、何考えてるんですか❗❓」
士の謝罪にアオイが怒りを露にした。
「因みに言っておくが、ナンパしていたのは『ウラタロス』と言う良太郎の"仲間の一人"だ。怒るなら、良太郎自身じゃ無くてソイツを怒ってくれ」
士は然り気無く良太郎のフォローをしていた。
「仲間の一人と言うことは、他にもいらっしゃるのですか❓」
士のフォローの中にあった言葉にかなたが反応し、質問をした。
「あぁ、いるぞ。見た目が物語に出てくる鬼とかな。性格も二癖や三癖ある奴らばっかりだ」
士の説明にしのぶたちは『そんな人たちが仲間で大丈夫なんだろうか❓』と思っていた。
「安心しろ。癖はある奴らだが、いざと言う時には頼りになる連中だ」
「「「「「心の中を読まないで下さい❗」」」」」
士の読心術に竈門夫妻は一斉に突っ込みを入れた。