ソウゴと良太郎が鬼屋敷に到着してから一ヶ月が過ぎた。その間にも仲間の仮面ライダーが次々に到着していた。
進化を続け、神とも戦う力を持つ『仮面ライダーアギト』こと『
鏡の世界『ミラーワールド』に住むモンスターと契約し、最後の一人になるまで戦う『ライダーサバイバル』でライダーでは無くモンスターと戦っていた『仮面ライダー龍騎』こと『
自分の夢は無いが、他人の夢を守るために戦っていた『オルフェノク』、『仮面ライダー
カードに封印され復活したモンスター『アンデット』と戦い、自らもアンデットとなった『仮面ライダー
渋谷に落ちた隕石から生まれる『ワーム』と戦い、自分の存在意義を見つけた『仮面ライダーカブト』こと『
人間の生命力『ライフエナジー』を喰らう『ファンガイア』と人間の間に生まれた混血児で、人間とファンガイアの共存を作った『仮面ライダーキバ』こと『
地球の知識が詰まったUSBメモリ『ガイアメモリ』を使ってなる怪人『ドーパント』から自分の住む街を守った二人で一人の探偵『仮面ライダーW』こと『
明日のパンツを掲げ、その日その日を生き抜くフリーター『仮面ライダー
自分が通う学園でその生徒全員と友達になり、教師として赴任しても生徒や教師と友達になる『仮面ライダーフォーゼ』こと『
人間の絶望から生まれる存在『ファントム』と戦い、人々の絶望を希望で照らす魔法使い『仮面ライダーウィザード』こと『
木の実やフルーツを模した不思議な錠前『ロックシード』を使い、様々な葛藤と戦いそして『始まりの男』となった『仮面ライダー
警察官として働き、人々の平和を壊そうとするロボット『ロイミュード』と戦っていた『仮面ライダードライブ』こと『
『
天才ゲーマーで有りながら医者として患者を救い、ゲームのバグから生まれたウィルス『バグスター』と戦っていた『仮面ライダーエグゼイド』こと『
火星から発掘された『パンドラボックス』の影響による『スカイウォール』が聳え立つ日本で、地球外生命体『エボルト』が生成したボトル『フルボトル』を使い地球の崩壊を救った天才科学者『仮面ライダービルド』こと『
今ここに『平成仮面ライダー』が全て集った!
そして士はライダー全員を連れて産屋敷邸に来ていた。そこには炭治郎、善逸、玄弥、天元、杏寿郎の五名が産屋敷邸の中庭に集まっていた。
「ほぇ~、凄い数だなこりゃ」
平成仮面ライダー全員を見た善逸は言葉を洩らす。
「ありがとうございます士さん。こんなにいればきっと無惨も尻尾を巻いて逃げますよ!」
炭治郎は興奮しているのか、鼻息を荒くしながら士に礼を言う。
「元はと言えば、俺たちが蒔いた種だ。これ位は当然だ」
士はぶっきらぼうに言う。
「そう言えば士、少年君は呼ばなくて良かったのかい?」
「アイツの代わりに炭治郎たちがいるだろ?」
士は炭治郎を親指で指す。大樹が言っていた『少年君』とは、『仮面ライダー響鬼』の世界にいる『
「お館さまのお成りです」
すると輝利哉の声が響くと、天元、杏寿郎、炭治郎、玄弥、善逸の順に並んで跪いた。炭治郎たちの行動に士たちはびっくりしていると
「おはよう皆、今日もいい天気だね。皆と無事こうして会えることを嬉しく思うよ」
部屋の奥の襖から耀哉が現れた。
「お館さまにおかれましてもご壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
耀哉への挨拶は『早い者勝ち』では無くなり、『順番制』となっていた。そしてこの日は玄弥が『挨拶当番』であったため、玄弥が挨拶をした。
「ありがとう玄弥。そして、はじめまして仮面ライダーの皆さん。私は九十七代目産屋敷家当主にして、猛士の長を勤めている産屋敷耀哉と言います。どうぞよろしくお願いします」
耀哉は士たちに向かって挨拶をすると、お辞儀をした。何故耀哉が『仮面ライダー』のことを知っているのか?それは士たちが応援を呼ぶために一度鬼屋敷を出た際に炭治郎が手紙で報告していたからであった。
「そう言った挨拶はしなくていい。早く本題に入ってくれ」
士は挨拶もそこそこに、耀哉に本題に入るよう促す。
「そうだね。早速本題に入ろう。近い内、『別世界の無惨』が私の前に現れる。貴方たちに無惨の討伐をお願いしたい」
耀哉はここ数日の内に『先見の明』で見た内容を皆に伝える。
「お館さま、宇随天元が具申致します。まず我々が護衛に着きます。後の討伐は炭治郎たち『仮面ライダー』にお任せ頂ければ」
天元が耀哉にそう提案をすると、耀哉は頷きながら
「そうして欲しい。きっと無惨は鬼殺隊の力では対応し切れないだろうからね」
天元の提案を受け入れた。
…
……
………
産屋敷邸での会議から数日後の夜、突如産屋敷邸の上空が暗雲が覆い暗くなった。そして暗雲の中心から一人の男性が降り立った。その人物は『別世界の鬼舞辻無惨』だった。無惨はまるで誘い込まれるようにとある一室の前まで来ると、不意に立ち止まる。そして
『イルノハワカッテイル。オトナシクデテキタラドウダ?』
暗闇に向かって問い掛ける。すると暗闇から現れたのは、炭治郎だった。
『フンッ、キシュウヲカケルツモリダッタノダロウガ、イマノワタシニハテニトルヨウニワカル。イマノワタシハ、メ、ハナ、ミミ、トイッタ『ゴカン』ガキサマトオナジヨウニスルドクナッテイルノダ』
何とこの無惨は炭治郎たち『五感組』同様、『視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚』の五感が鋭くなっていたのだった。
『ワタシハキサマトベラベラシャベルツモリハナイ。オトナシクワタシニクワレルガイイ』
無惨は自分の体を縦に割り口にすると、そのまま炭治郎に囓りつこうとした。
だがそこに『思わぬ邪魔』が入った。映司の『カンドロイド』や弦太郎の『フードロイド』、進之介の『シフトカー』と言った『自立行動出来るサポートメカ』が無惨の邪魔をする。そして
『Standing by』
『ガブッ!』
『サイクロン!』、『ジョーカー!』
『3、2、1』
『ドライバーオン、プリーズ』
『オレンジ!』
『OK!Start your Engine!』
『ア~イ、バッチリミナ~、バッチリミナ~』
『マイティアクションX!』
『ラビット!、タンク! ベストマッチ! Are You Ready?』
『ジクウドライバー!』、『ジオウ』
仮面ライダーのベルト待機音が鳴り響く。その中には炭治郎もおり、音角を取り出し鳴らしていた。そして
『変身!』
仮面ライダー(炭治郎除く)全員がその言葉を口にし、変身アイテム(ベルト等)を操作する。
『Complete』
『HENSHIN』「キャストオフ!」『Cast Off』
『Change Beetle』
『ソードフォーム』
『カメンライド ディケイド!』
『サイクロン、ジョーカー』
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!』
『フレイム、プリーズ!ヒ~、ヒ~、ヒ~ヒ~ヒ~!』
『ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オンステージ!』
『Drive! Type Speed!』
『カイガン! オレ! レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ、ゴースト! ゴー、ゴー、ゴー、ゴー』
『ガシャット! レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム? アイム ア カメンライダー。レベルアップ! マイティジャンプ! マイティキック! マイティマイティアクションX!』
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
『ライダータ~イム カメ~ンライダージオ~ウ』
ユウスケは『仮面ライダークウガ』に
翔一は『仮面ライダーアギト』に
真司は『仮面ライダー龍騎』に
巧は『仮面ライダー555』に
一真は『仮面ライダー剣』に
炭治郎は『仮面ライダー輝鬼』に
総司は『仮面ライダーカブト(ライダーフォーム)』に
良太郎は『仮面ライダー電王(ソードフォーム)』に
渡は『仮面ライダーキバ』に
士は『仮面ライダーディケイド』に
翔太郎は『仮面ライダーW』に
映司は『仮面ライダー○○○』に
弦太郎は『仮面ライダーフォーゼ』に
晴人は『仮面ライダーウィザード』に
紘太は『仮面ライダー鎧武』に
進之介は『仮面ライダードライブ』に
タケルは『仮面ライダーゴースト』に
永夢は『仮面ライダーエグゼイド(Lv2)』に
戦兎は『仮面ライダービルド(ラビットタンク)』に
ソウゴは『仮面ライダージオウ』に
変身した。因みにフィリップは鬼屋敷におり、『ダブルドライバー』を通じて翔太郎と意識を共有していた。そして『サイクロンメモリ』を転送したと同時に倒れたが、事前にその事を聞いていたしのぶがその体を支えていた。
「俺、参上!」
「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」
「宇宙キター!仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」
「さぁ、ショータイムだ」
「ここからは、俺たちのステージだ!」
「一っ走り付き合えよ!」
「命、燃やすぜ!」
「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」
「勝利の方程式は…、決まった!」
決め台詞を持っている仮面ライダーは各々の台詞を述べる。
『キサマラハ…、ソウカ、キサマラガナルタキトカイウヤツガイッテイタ『カメンライダー』トイウヤツラダッタノカ…』
無惨は開いていた口を戻し仮面ライダーたちを一瞥すると、納得した感じで呟いた。
「鬼舞辻無惨、貴様の悪運もこれまでだ」
士が無惨に向かって指を指す。
『ナラ、キサマラカラサキニチマツリニシテヤロウ…』
無惨は自分の腕を鞭状に変える。その腕にも、幾つもの口が付いていた。
「へんっ、やれるもんならやってみな!俺たちは最初から最後までクライマックスだ!行くぜ行くぜ行くぜ~!」
…
……
………
仮面ライダーが無惨に戦いを挑んでから数時間後、エグゼイドの力である『ステージセレクト』で戦場を荒野に変えた戦いは熾烈を極めていた。
まずライダーたちは肉弾戦で戦いを挑んだが、無惨は肉弾戦の方が得意なので、ライダーのパンチやキックを悉く避けたり受け止めていた。そしてフォームチェンジや能力を駆使しても無惨には大して効かず、決定打に欠けていた。
『キサマラノチカラハコンナモンカ?…ナラキョウザメダナ』
無惨は涼しい顔でライダーたちを挑発する。煽り耐性が低いライダーは無惨の挑発に乗ってしまい攻撃するが、逆に自分がダメージを受ける始末だった。すると無惨は上空に向けて手を掲げる。すると上空の暗雲から雷鳴と稲光がした瞬間、落雷が仮面ライダーたちを襲い、地面が爆発した。
爆煙が晴れると、ライダーたちは変身強制解除はしていなかったが、地面に伏せており苦しそうにもがいていた。
『クチホドニモナイ。シカシ、ココデホウッテイテハヤラレルノハコチラダ。マズハキサマラノキボウカラケシサッテヤロウ』
無惨は輝鬼に向かって歩く。他のライダーたちは輝鬼を助けようと体を動かすが、痛みによって思うように動かなかった。そして無惨は輝鬼の前まで来ると
『コノコウケイモヒサシブリダナ。イゼンハコウヤッテベツノセカイノキサマヲ『クッテヤッタ』カラナ。ソノオカゲデワタシハサラニツヨクナッタノダカラ、カンシャシナクテハナ!』
輝鬼の頚を掴み、持ち上げる。そして無惨は輝鬼を喰う前に自分の世界の出来事を語っていた。
何と無惨は『別の世界の炭治郎』を喰っていたのだ。そして輝鬼は無惨の言葉から『ある推測』を立てた。
「無惨…、お前は『他の鬼殺隊の皆』も喰ったのか…!?」
『ソウダガ?キサツタイノレンチュウハジツニウマカッタ!トクニハシラノレンチュウハナ!ヒトリノコラズクッテヤッタワ!』
無惨のその言葉を聞いた輝鬼の堪忍袋の緒が切れた。
輝鬼は自分の頚を掴んでいる無惨の腕を掴むと、物凄い力で握り潰した。無惨は驚いた拍子に2~3歩後退る。
「無惨…、お前だけは、絶対に、許しはしない!」
輝鬼の体が強く光出す。すると地に伏せていた他のライダーたち全員がその光を浴びた瞬間、まるで何事も無かったかのように立ち上がる。そしてそのライダーたちも光だし
クウガは『ライジングアルティメット』に
アギトは『シャイニング』に
龍騎は『サバイブ』に
555は『ブラスター』に
剣は『キング』に
輝鬼は炎光の姿の上に鎧が装着された『輝鬼・装甲』に
カブトは『ハイパー』に
電王は『超クライマックス』に
キバは『エンペラー』に
ディケイドは『ネオコンプリート』に
Wは『ゴールドエクストリーム』に
○○○は『スーパータトバ』に
フォーゼは『メテオなでしこフュージョン』に
ウィザードは『インフィニティードラゴンゴールド』に
鎧武は『極』に
ドライブは『タイプトライドロン』に
ゴーストは『ムゲン魂』に
エグゼイドは『ムテキゲーマー』に
ビルドは『ジーニアス』に
ジオウは『オーマフォーム』に
それぞれの『最強フォーム』に変身した。
『ナンダ…、ナンダソノチカラハ!?』
無惨は更に後退りながら仮面ライダーに問い掛ける。
「この力は俺たち"だけ"の力じゃ無い。『別の世界の俺たち』が力を貸してくれたんだ。『俺たちの代わりに無惨を倒して来い』って。覚悟しろ、鬼舞辻無惨!!」
輝鬼・装甲の啖呵を皮切りに仮面ライダーが一斉に無惨に突撃する。最強フォームとなった仮面ライダーには人喰い鬼の始祖たる鬼舞辻無惨でさえ敵うはずが無かった。最初は優勢だった無惨もこの時ばかりは劣勢に立たされていた。
『コンナトコロデ、サイキョウノセイメイタイデアルコノワタシガ、マケルハズガナイ!』
無惨は仮面ライダーに攻撃をするも、悉く避けられたり、カウンターを喰らったりとして最早敗北は目の前にあった。
「これで終わりだ、無惨!!」
『トウッ!!』
仮面ライダーが一斉に飛び上がり、キックの体制になる。そして
『タアアァァァーーーーッ!!!』
仮面ライダーの一斉必殺技『オールライダーキック』が無惨に炸裂した。
『コン…ナ、トコロ…デ…』
『グアアァァァーーーーッッッ!!!』
無惨は木っ端微塵に吹き飛んだ。更に爆煙と共に無惨の肉塊も全て崩壊し、無惨は跡形も無くなった。
輝鬼・装甲は爆発跡の中心地まで歩み寄る。
「全て…、終わったよ。これでゆっくり眠れるね…」
仮面ライダーが見た光景は、"光の中にいる『別の世界の炭治郎たち』が涙を流しながら頷いている光景"だった。
別の世界の炭治郎たちはその姿を"光の球体"に変えると、ゆっくりと上へ上へ登って行き、最後には見えなくなった。
…
……
………
その後仮面ライダーたちは事の顛末を耀哉たちに伝えた。耀哉は涙を流しながら
「炭治郎、そして仮面ライダーの皆さん。別の世界の私に変わってお礼を言います。無惨を倒してくれて、本当にありがとう」
と頭を下げた。士たちは彼の礼を素直に受け取った。
そして一夜明けたその日は皆が皆、激戦でくたびれていたせいか、ほぼ丸一日眠りこけてしまった。目が覚めたのは無惨を倒して二日後だった。
そしてその日の夜は炭治郎やアオイと言った料理が得意な人たちが産屋敷邸に集まり、仮面ライダーの勝利を祝う大宴会が開かれた。集まったメンバーは元鬼殺隊の柱を勤めていた面々だった。
…
……
………
大宴会から三日後、仮面ライダーの皆は士と大樹、そして鳴滝が出した『オーロラカーテン』を潜り各々の世界へと戻って行った。
「士さん、今回は本当にありがとうございました!」
炭治郎は士に向けてお礼を言う。士は振り返ることはしなかったが、右手を振って挨拶をしオーロラカーテンを潜る。そしてオーロラカーテンは炭治郎たちの前から消えた。
「士さん、俺たちは残していきます。貴方たちと戦った思い出を」
炭治郎の手には一枚の写真が握られていた。その写真には
『仮面ライダー』と『鬼殺隊の柱たち』が写っていた。