【ボケカスアホ】
大阪では「ごきげんよう」に近い意味を持つ。「馬鹿」は使わない。
【おもしろくない】
死
【どこから来はったん?】
京都市内ではぶぶ漬け云々より頻繁に使われる。単に興味を持って聞いている場合もあるためいけずかどうか京都人以外には見極めるのが困難。しかしこれに「外人さんかとおもたわぁ」が続くと十中八九いけず。
沸点
「こいつトイレ駆け込んだらトイレットペーパーが丸ごと便器に詰められとって使えんかったんやと」
「それで漏らしたんか」
「アホ!何でばらすん!」
「屁こいたら身が出てしもて止まらんかったんやろ」
「肛門の判断信じたらあかんって前いうたとこやのに」
「ええやんか、あと30年もしてみ、皆オムツして色んなとこから色んなもん垂れ流しとんやから」
「そうや予行演習やとおもたらええんや」
若い大学生の集団が男たちを追い越した。酒をたらふく飲んだのか叫ぶように話す。大した話でもない。今日のコンパ参加者の顔面の評価に始まりサークルの内輪話やさっき公園でした
その話す内容に先ほどコンビニに替えの下着を買いに走った者は吽形像のような表情を浮かべ、大学生の1人の肩を掴んだ。
「―――お前らそれおもろいとおもとんか」
アルコール消毒
「最近コロナにかかる人増えてきたな」
「もう第何波かわからへんわ」
「身体が資本やし、ちゃんと消毒せんとな」
「そうや体の中からアルコール消毒しとかんと」
「ビールやと度数が足りんかもしれん」
「しゃーないな、そしたら度数が高い日本酒にしとこ」
「ウイスキーはどうや」
「焼酎も高いで」
「消毒のためやししゃーないなぁ」
「そうやしゃーないしゃーない」
11月22日
「11月22日でいい夫婦の日ってニュースでやっとったで」
「はー!いい夫婦!結婚して3日目あたりで終了したわ」
「ちなみに11月15日から22日までは夫婦の遺言週間らしい」
「現実味が一気に増すやんけ」
「遺言…あかん!このままやと嫁に俺の遺産の存在がばれてまう!」
「お前、残すような遺産って持っとったか?」
「あー、あったな。不動産屋に騙されて買うた空き地のことやろ」
「地価が上がるって言われて買うたけどいつまでたっても二束三文のやつか」
「まさしく負の遺産やな」
「死んだら絶対化けてでたるからな。枕もとでギザギザハートの子守唄歌ったる」
「今の内に塩撒いといてもええか。今日の弁当についとったごま塩やけど」
「せめて伯方の塩にしてくれ!酒も純米大吟醸やないとあかんからな」
「死ぬ前から注文多いやっちゃなぁ」
初見殺し
「伏見稲荷きたん数十年ぶりやろか」
「観光地なんか人多いし用事でもないといかんしな」
「それにしてもあいつが遅れるんめずらしいなぁ、なんかあったんやろか」
「間違おて特急乗ってしもたらしいで」
「特急は伏見稲荷で停まらんの忘れとったんやろ」
「待ってる間に雀の丸焼きでも食べてみるか?500円やけど」
「500円て絶妙に高いな」
「丹波橋で乗り換えたみたいやからもう着くはずや」
男たちの目の前を電車が通過する。
「……もしかしてあいつ乗ったんさっきの快速急行とちゃうか」
「電車が停まらんなんでや、ってLINEきた」
※京阪伏見稲荷駅には急行・準急・普通しか停まりません。ご注意ください。
いけず難易度:易
「邪魔すんで」
「邪魔するんやったら帰って」
「わかった帰る」
「…」
「…」
「……あいつホンマに帰りよったで」
「追いかけたほうがええか?」
「すぐ戻ってきよるわ」
「誰か止めてくれや!玄関まで戻ってしもたやんか!」
「ほらな」
「大阪のノリを京都に持ちこんだらあかん」
「はー!上品ぶりよってからに!うるさい奴がおったら「元気やなぁ」とかいけず言うタイプやろ」
「そんなわけあるか、どこから来はったん?って優しく聞くぐらいや」
「思てたよりいけずやん」
※訳「どこから来はったん?」≒「こんなところで騒ぐお前らみたいな奴はどうせ余所者やろ?黙れんなら田舎に帰れ」
恐怖ポイント
「この前、肝試しスポットのトンネル巡回しとったらなんや気配感じてな」
「あそここの前祓ろたとこやし雑魚もおらんやろ」
「おったんも4級ぐらいやったで」
「もうあそこ定期巡回ルートからはずしたらええのにな」
「……ずーっとな、足引き摺っとるみたいな音が聞こえるんや」
「幻聴や、幻聴。どうせ二日酔いのままいったんやろ」
「二日酔いなんやったら味噌汁飲んどけ」
「そういや最近コンビニの味噌汁うまなっとるん知っとるか」
「……なんかぶつぶつ話しとんが聞こえてな」
「駅の近くの病院評判ええみたいやし行ってき」
「あそこの看護婦さんべっぴんさん多かったで」
「ほんまか?俺いこかな」
「……見たらな…婆さんが全裸で立っとってな。声かけたら垂れた乳振り回しながらこっち走ってきよんねん」
「ホラーやん」
「怖すぎやろ」
「久しぶりに鳥肌立ったわ」
うまいもんはうまい
「痛風鍋かぁ…」
「はやっとるみたいやな」
「…食いにいかへん?」
「痛風だけはなりたないってこの前言うとったのにええんか」
「そらなりたないけど、うまいらしいんや」
「そらうまいやろ」
「そんなうまいんやったら1回は試さんとあかんやん」
「いついこか」
「おーい、今月の警備計画、新しくなったし見といてくれ」
「誰か怪我したんか?」
「あの山本のおっさんが痛風にならはってん!見舞いに行ったらあの岩みたいなおっさんがのた打ち回っとってびっくらこいたわ!」
「………痛風鍋やなくて水炊きにしとくか」
「そやな」
座敷遊び
「あいつどしたんや。しょげとるけど持病の痔が悪化したんか?」
「この前あいつと一緒に偉いさんの警護についたんやけど、座敷まで入らせてもろたんや」
「えぇやんか。祇園の方か?」
「いや上七軒の方。でな、話振られてな、あいつ慌てたんか知らんけど舞妓はんに「踊り上手ですね」って言いよってん」
「慣れてないの丸わかりやん」
「そしたら「踊りやなくて舞いどす」ってピシャッと言われてしもて」
「格好つけよと思うからあかんのや」
「そうや、お前には茶屋で食べる懐石より王将の餃子の方が似合おとるで」
「それ絶対褒めてへんやん」
第n次反抗期
「あれ?これ誰の?」
「キッズ携帯…?」
「あーそれ、甚爾のやつだ。これまでの所業がバレてスマホがそれに変わったらしい」
「遂に恵がブチ切れたか」
「息子に対して反抗期かよ」
「携帯を不携帯……」
「でもGPSで監視されるから嫌だ、ってここに放置してる」
「監視されてるなんてよくわかったね」
「あいつWi-fi飛んでるのわかるからGPSもわかるんでしょ」
「もしかしたら人間ダウジングできるんじゃ…?」
「……徳川埋蔵金呪術高専隠匿説を確認する時が来たな」
「どうせ大した金じゃないのに何でみんなそんなやる気になってんの?」
「徳川埋蔵金って2兆から20兆円らしいぞ」
「ちょっとゴリラ呼んでくる」
「土掘る道具倉庫にあったか?」
「甚爾に殴らせたらいけんだろ」
「キッズ携帯より万能……」
ハンドパワー
「おい甚爾。寝てないでいい加減仕事しろ」
「職務怠慢でPTAに言いつけるからな」
「ったく、しゃーねーな。いいか糞ガキども。いーもん見せてやる。
……いいか?ここに食堂でパクッたスプーンがある」
「そもそもパクんな」
「ポケットになんでスプーンが入ってんのよ」
「削って武器でもつくんじゃね?」
「刑務所の囚人かよ」
「うるせェ、黙ってみとけ」
そういうとスプーンの柄を握る。小枝がしなる様に簡単に曲がった。
「ハンドパワー」
「ガチのハンドパワーじゃん」
「ハンドパワーっていうか握力…」
事前にそれとなく謝っとくスタイル
「オイ、恵」
恵はその声に嫌そうな顔をして振り返った。任務で疲れて帰ってきたというのにまた何かやらかしたのかと目を吊り上げる。
「………お前メシ食ったのか」
「?、まだ食ってない」
「飯ぐらいちゃんと食え……これやる」
「……おう」
大きなおにぎりを1つ手渡される。やけに重く、武骨な形をしている。作った本人は渡して満足したのかそそくさとその場を後にした。
談話室のソファに座る。何とも言えない気持ちになるが平然を装ってそれを頬張る。1口2口食べて異変に気が付いた。
「なんだこれ…食っても食っても減らねェ」
廊下から釘崎が顔を覗かせ、恵に声を掛ける。
「伏黒、そのおにぎりどっから取ってきたの?」
「……親父からさっきもらった」
「やっぱあいつが犯人だったか……」
「なんかあったのか?」
「炊飯器に1口分の米だけ残ってたのよ。しかも保温状態のまま」
「たぶん親父だな」
「2合ぐらい残ってたはずなのに」
「2合……」
その釘崎の言葉を聞いて手に持っていたおにぎりに視線を落とした。
「そういえば今日の訓練の時アイツ、あんたの呪具持ってたけど貸したの?」
「は?そんなわけ……!」
恵は立ち上がり、急いで自室に駆け込んだ。
ない。保管していた呪具がない。生徒や職員は高専が保管している呪具を一時的に借りることができる。その期間は借りる者の信用度によって変わり、恵なら2週間、呪具の扱いが荒い甚爾や五条なら1日だ。
任務で疲れた体を引き摺り、父親の自室の扉を殴りつけるように叩く。携帯を掛けるが中から音がするだけで応答もせず気配さえない。補助監督に確認すると「伏黒先生なら任務でさっき出掛けたよ」といわれ絶望する。気休めに夜蛾学長に連絡を入れた。
がんばって続き書いてるからしばし待たれよ